過走行車でも買取を諦めない!評価が低くなる4つの理由と高価買取の対策
走行距離20万kmを超える車は、もう価値がないのでしょうか。長年乗り続けた愛車が「過走行車」と呼ばれる領域に入ると、買取査定での評価が厳しくなることは事実です。
しかし、適切な対策と準備によって、過走行車でも思いがけない査定額を引き出せる可能性があります。この記事では、過走行車の買取相場の実態と、20万km超えの車両でも価値を最大化するための具体的な方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・過走行車は買取市場で厳しい評価を受けるが、特に商用車や人気SUV、海外輸出向け車両は一定の価値を保つ場合がある。
・過走行車の買取評価が低くなる主な理由は、需要の少なさ、消耗部品の劣化リスク、高まる突発的故障リスク、低年式車の部品供給問題の4つである。
・過走行車の高価買取を実現するには、海外輸出ルートを持つ専門業者の選定、メンテナンス記録の提示、車内外の徹底清掃、消耗品交換、そして複数業者での比較査定が重要である。
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過走行車とは?買取市場の評価
過走行車、特に20万km超えの車両は買取市場で厳しい評価を受けます。走行距離の基準は年式によって変わり、どのラインを超えると「過走行」と判断されるかは重要な指標となるでしょう。まずは、過走行車の市場評価と高く売却するためのポイントを詳しく解説します。
過走行車の基準とは
過走行車とは、一般的に走行距離が平均より多い車を指し、10万kmを超えると過走行車として扱われることがほとんどです。中古車市場では、この10万kmを境に査定価格が大きく変動する傾向があります。
10年以上使用している車両は、年式の古さと走行距離の多さから厳しい評価を受けやすいでしょう。特に10万km以上走行した車は主要部品の劣化が進み、パーツ交換が必要となるケースが増えるため、買取業者は将来的なメンテナンスコストを考慮して査定額を算出するのが通常です。
年式別の標準走行距離と過走行判断の目安
車の年式と走行距離のバランスは、買取査定の重要な指標です。一般的に、年間8,000km~1万kmが標準的な走行距離とされています。
3年落ちの車なら5万km超、10年落ちなら10万km超、15年以上なら15万km超、20年落ちなら20万km超が過走行の目安となるでしょう。
車の状態は、年式よりも走行距離に大きく左右されることが多いため、新しい車でも極端に走行距離が多い場合は注意が必要です。反対に、低年式車でも走行距離が極端に少ない場合は、長期放置による別の問題が生じていることもあります。
20万km超え車両に対する中古車市場の現実
走行距離20万kmを超えた車両は、買取市場で厳しい評価を受けます。中古車専門店では「過走行車」と見なされ、ほとんど価値が付かないことが多く、ディーラー下取りでも査定価格が付かないのが大半です。
一方、海外市場では日本とは異なり、20万km超えは珍しくなく、東南アジアなどでは30万km超えの車両が日常的に使用されています。
日本車は、耐久性や燃費の良さから海外で高評価を得ているため、輸出ルートを持つ業者なら比較的高い買取額が期待できるでしょう。また、自社でメンテナンス設備を持つ業者もよい選択肢です。
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過走行車の買取相場の実態
過走行車の買取相場を理解することは、高価売却への第一歩です。走行距離20万km超えの車両は評価が厳しいものの、商用車や人気SUV・4WD車は一定の価値を保ち、海外需要が支えとなるケースもあります。
ここでは、車種別価格帯やメンテナンス状態による差、ローン残債がある場合の対応策について見ていきましょう。
走行距離20万km超えの過走行車の平均買取価格帯
走行距離20万km超えの車両買取相場は、車種や状態によって大きく異なります。トヨタ ハイエースなど商用車は、20万km超えでも10万円~30万円程度で取引されることがあるでしょう。これは、海外輸出市場での需要の高さが背景にあります。
メルセデス・ベンツなどの高級輸入車は、同じ走行距離でも高額査定を得られることも少なくなく、定期的なメンテナンスが行われている車両は査定額に差が出やすい傾向です。
トヨタ ランドクルーザーやスバル フォレスターなどの人気SUVや4WD車は、耐久性の高さから過走行でも一定の価値を保つこともあり、部品取りとしての価値から数万円の査定額が付くケースもあるでしょう。
メンテナンス状態による過走行車の買取査定額の差
同じ走行距離でも、メンテナンス状態によって査定額に大きな差が生じます。エンジンオイルやタイミングベルトなどの消耗品を、適切なタイミングで交換しているかは、過走行車の価値を大きく左右する要素です。
特に10万km・15万kmなど節目での定期点検実施の証明があれば、査定士から好印象を得られるでしょう。過走行車は内部パーツの状態が見えにくいため、整備記録が「信頼の証」となり、特に海外輸出向け買取では価格に直結します。
ローン残債がある過走行車を買取してもらう方法と注意点
ローン残債がある過走行車でも売却は可能ですが、事前確認と手続きが重要です。まず、車検証で所有者が本人かローン会社かを把握しましょう。本人名義ならスムーズに売却できますが、ローン会社名義なら所有権解除手続きが必要です。
買取額がローン残債を上回れば差額が手元に残りますが、下回る場合は不足分を自己負担する必要があります。特に過走行車は買取額がローン残債を下回る可能性が高いため、複数業者の査定を比較し、現在の返済状況と今後の資金計画を考慮した無理のない選択をすることが大切です。
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過走行車の買取で評価が低くなる4つの理由
過走行車を売却する際に、買取価格が低くなる背景には明確な理由があります。業者にとっては単なる「古い車」ではなく、さまざまなリスクを抱えた商品と見なされているため評価が厳しくなりがちです。
ここでは、過走行車が低評価となる4つの主要因と、それらを踏まえた効果的な対策について詳しく解説します。
【過走行車の買取評価が低い理由.1】需要の少なさによる再販の難しさ
過走行車が買取市場で評価されにくい最大の理由は、需要がない点にあります。中古車購入者の多くは走行距離の少ない車を好むため、20万km超の車両は一般消費者から敬遠されがちです。再販が難しい車両は在庫リスクが高まるため、査定額も自然と低くなります。
ただし、「とにかく安い車が欲しい」という初心者ドライバーや、低価格帯の中古車を求める層からの一定需要は存在するでしょう。
業者によっては、過走行車専門の販売ルートや海外輸出の選択肢を持っていることもあり、そういった業者なら比較的高い査定額を提示してくれる可能性があります。
【過走行車の買取評価が低い理由.2】消耗部品の劣化リスクと交換費用の負担
過走行車では、消耗部品の劣化が避けられない問題です。特に10万km超えになると、タイミングベルトやウォーターポンプなどの重要部品が交換時期を迎えることが多く、買取業者はこれらの交換費用を査定額から差し引きます。
エンジンやミッションといった主要部品は、交換費用が数十万円に及ぶこともあり、オイル類の小まめな交換や指定走行距離でのメンテナンスが欠かせません。
過走行車は、これら消耗部品がすでに寿命を迎えていることが多く、買取業者は将来的な修理コストをリスクとして考慮するため、査定額は低くなりがちです。
【過走行車の買取評価が低い理由.3】20万km超えで高まる突発的故障リスク
20万km超の車両は、突発的な故障リスクが急激に高まります。いかに丁寧に扱ってきた車でも、部品の寿命には限界があり、エンジン内部の摩耗やトランスミッションの劣化は走行距離とともに進行するのが通常です。
20万km超えの車では、これまで問題なく動いていた部品が突然故障するケースが増加し、多くは製造から10年以上経過しているため経年劣化も重なります。
電装系統のトラブルも増え、エアコンやパワーウィンドウといった快適装備の故障も頻発するため、買取業者はこうした潜在的リスクを査定額に反映させるのが一般的です。
【過走行車の買取評価が低い理由.4】低年式車の部品供給問題と修理の困難さ
過走行車の多くは、10年以上経過した低年式車であるため、部品供給の問題が買取価格を押し下げます。メーカーは、生産終了から一定期間経過すると純正部品の製造を中止するため、修理時に必要な部品が入手困難になるリスクが高まるのが通常です。
特に電子制御ユニットなどの電装系部品は、在庫がなくなると代替品を見つけることが極めて難しくなります。日本からは年間100万台以上の中古車が海外へ輸出されていますが、それらの車両に対する部品供給が十分でないことも問題視されており、修理困難な車両は再販価値が著しく低下するでしょう。
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過走行車でも高価買取を実現するための対策
過走行車でも高価買取を実現するには、いくつかのポイントがあります。専門業者の選び方やメンテナンス記録の残し方、複数社での比較査定などが査定額アップの鍵となるでしょう。最後に、20万km超えの車でも予想以上の買取額を引き出すための方法を解説します。
過走行車専門の買取業者選びのポイント
過走行車専門の買取業者選びでは、車の状態に合わせた適切な店舗選定が重要です。不具合がなく走行に問題がなければ、一般的な中古車買取店での査定を最初に試すべきでしょう。
特にファミリーカーや軽トラック、ワンボックスカーなど事業用車種は、過走行でも扱われることが少なくありません。旧車やネオクラシックカーは、走行距離よりも専門性を重視した専門店を選ぶことがポイントです。
手間をかけたくない場合や不具合がある車両は、初めから廃車買取店に依頼するほうが効率的でしょう。海外輸出ルートを持つ業者や、リサイクルパーツの販路が広い業者を選ぶと、高額査定につながりやすくなります。
過走行車の買取査定額アップに効果的なメンテナンス記録の残し方
メンテナンスノートは、過走行車の査定額に大きく影響する重要な書類です。紛失した場合は、販売店に再発行を依頼するのが賢明でしょう。
このノートがない場合、自動車査定協会の基準では1万円~4万円もの減点対象となります。点検整備記録簿には、法定点検の履歴や消耗品の交換時期が詳細に記載されており、過走行車では定期点検を受けていることが査定額アップの鍵です。
自分で記録する場合は、点検結果を記号で明確に記入し、タイヤの溝の深さや走行距離も忘れずに記録することで、車の信頼性を高め査定額向上につながります。
過走行車の買取で複数社の査定を比較すべき理由
過走行車こそ、複数の買取業者に査定依頼をしましょう。買取価格は業者によって大きく異なり、同じ過走行車でも数万円の価格差が生じることも珍しくありません。各業者は、得意車種や独自の販売ルートを持っているため、比較することが高価買取への近道となります。
効率的な方法として、まずWebサイトやLINEで簡易査定から始めるのがおすすめです。一括査定サイトを利用すれば、一度に複数社へ依頼できます。簡易査定で候補を絞った後、実車査定で最終買取額を確定させていきましょう。
過走行車の買取事例と成功のポイント
過走行車でも、高額買取された事例は多数あります。特に海外輸出ルートを持つ業者では、20万km超えの車を数万円~数十万円で買い取るケースも珍しくありません。日本車の耐久性は、海外で高く評価されているためです。
成功のポイントは、まず車内外の徹底的な清掃から始まります。第一印象が良い車は、査定士からの評価も自然と高くなるでしょう。
査定前に、エンジンオイルやフィルター類の交換をすればメンテナンス状態の良さをアピールでき、整備履歴を全て提示することで信頼性を高められます。
買取専門店より、輸出業者や廃車買取業者のほうが有利なケースも多いので、多角的なアプローチを検討しましょう。
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まとめ
一般的に、走行距離が10万kmや20万kmを超えると評価が大きく下がります。需要の少なさや消耗部品の劣化、突発的故障リスク、部品供給問題などが主な理由です。
しかし、適切な対策を講じることで買取価格アップも可能となります。専門業者の選定は重要なポイントで、メンテナンス記録の保存や複数社での査定比較も効果的な方法です。
過走行車であっても、状態が良ければ相応の評価を得られることがあります。ローン残債がある場合は特有の注意点もあるので、事前に十分な準備をしておくことが大切です。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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