車査定でのだいたいの金額を調べよう！方法や注意点、個人情報についても
車を査定に出す際、まずは愛車がどの程度の価格で買い取ってもらえるのか、事前に知っておきたいと考える方は多いでしょう。「だいたいの査定額」を把握しておくことで、実際の査定時に不当に安い金額を提示されても気づくことができ、適正価格での売却につながります。
本記事では、車のだいたいの査定額の調べ方やその際のポイント、注意点について解説します。また、査定額アップのコツや査定に影響する要素についても触れるので、車の売却を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
※目次※
・車の査定額は、自動車メーカーの公式サイトや一括査定サイト、中古車販売価格からおおよそ把握できる。
・走行距離が大台に乗る前や車検切れ間際に売却すると、損をする可能性が低くなる。
・買取査定には個人情報が必要だが、提出時は不要部分を隠すなどの対策を講じよう。
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車査定｜だいたいの金額の調べ方
愛車を手放す際、まずは自分の車がどのくらいの価格で売れるのか、おおよその金額を知っておきたいものです。車の査定額を事前に把握しておくことで、実際の査定時に相場より低い金額を提示された際にも適切に対応できます。ここでは、車のだいたいの査定額を調べる方法について解説するので参考にしてみてください。
自動車メーカーのサイト
車の価値を知る手段として、自動車メーカーが提供している公式サービスを活用する方法があります。例えばトヨタや日産では、所有している車の基本情報を入力するだけで、下取りの参考価格をシミュレーションできるシステムを用意しています。
このようなメーカー提供のサービスの特徴は、操作が簡単で短時間で結果が得られることです。ただし、表示される金額は新車購入時の下取り価格を想定したものなので、純粋な買取相場とは少し異なる点に注意が必要です。
買取価格診断サービスもありますが、これも確定した買取額ではなく参考値です。これらのツールは、実際に査定を受ける前の目安として利用するとよいでしょう。
一括査定サイト
一括査定サイトを利用すれば、複数の買取業者から同時に査定額を取得できるため、より正確な買取相場を知ることが可能です。入力した情報を基に、システムが自動的におおよその金額を算出してくれるサービスもあります。
ただし、一括査定サイトを利用する際にはいくつかの注意点があります。申し込み後は複数の買取業者から一斉に連絡が来るため、電話やメールが集中する可能性があります。また、中には強引な買取営業をする業者もいるかもしれません。
さらに、住んでいる地域によっては対応できる買取業者が少なく、十分な査定結果が得られないこともあるでしょう。
中古車販売価格から予想
中古車販売を行っている買取業者のWebサイトでも、相場価格を調べられます。これらのサイトでは実際に販売されている同じ車種・年式・グレードの価格を確認できるため、市場価値の把握に役立つのです。
一般的に、車の買取価格は販売価格の6割~9割程度になることが多いでしょう。例えば、販売価格が100万円の車であれば、買取価格は60万円~90万円の間になることが予想されます。ただし、この割合は車種や人気、状態によって大きく変わることを押さえておきましょう。
中古車情報サイトで複数の同条件車両の販売価格を調べ、その平均からおおよその買取価格を予測する方法は、手軽に相場観をつかむのに効果的です。
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車査定｜だいたいの金額を調べる際のポイント
車のおおよその査定額を調べる方法はいくつかありますが、正確な金額を知るためには実際に専門家による査定を受ける必要があります。ここでは、車の査定額を調べる際のポイントについて説明します。これらを理解しておくことで、より現実的な価格の目安を立てることができ、スムーズな売却につながるでしょう。
下取りと買取の違いを理解しよう
車を手放す方法には「下取り」と「買取」の2つの選択肢があります。この違いを理解することが、適切な査定額を知るための第一歩です。
下取りとは、新車購入時に現在の車をディーラーに引き渡して、その金額を新車の購入代金から差し引く方法です。手続きが一度で済む手軽さがありますが、一般的に買取よりも安く評価される傾向にあります。
一方、買取は専門の中古車買取業者に車を売却する方法です。複数の業者から見積もりを取ることで競争原理が働き、下取りよりも高額になることが多いでしょう。
査定額を調べる際は、「下取り価格」なのか「買取価格」なのかを確認しましょう。同じ車でも取引形態によって数十万円の差が生じることもあります。また、下取りの場合は値引きと合わせた総額で判断することが重要です。
正確な金額までは出ないことを理解しよう
ネット上の下取り価格シミュレーションや一括査定サイトで表示される金額は、実際の査定額とは差が生じる可能性が高いことを認識しておきましょう。これらのサービスでは車種・年式・排気量・走行距離といった基本情報のみで計算されるため、細かな車の状態は反映されていません。
実車の査定では、ボディのへこみや傷の有無、室内の使用感、タイヤの残り溝、整備記録の状況など、さまざまな要素がチェックされます。例えば、小さな修復歴があるだけで査定額が大幅に下がることもありますし、逆に人気色や希少なグレードであれば予想以上のプラス評価になることもあるのです。
中古車買取店では査定だけの依頼もOK
中古車買取店に査定だけを依頼することもできます。「車を売りたいとは考えているけれど、どうしようか決めかねている」「今すぐに売るつもりはないけれど、自分の車にどれくらいの価格が付くのか知りたい」と考えている方も多いでしょう。
中古車買取店であれば、査定依頼をすることによって、どれくらいの価格で買い取ってもらえるのかを調べられます。もちろん「査定をしても売らない」といった選択肢も可能なので、積極的に利用していきましょう。
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車査定｜だいたいの金額を調べる際の注意点
車の査定額を事前に調べようとする場合、いくつか押さえておきたい注意点があります。実際の査定では価格が変動することや、個人情報を提供する必要性についてポイントを押さえておきましょう。ここでは、車のだいたいの金額を調べる際に知っておきたい主な注意点を2つ解説します。
買取相場は変動する
車の買取相場は固定されたものではなく、市場の状況によって日々変動しています。特に中古車市場は需要と供給のバランスに敏感で、人気車種や季節によって価格が上下することを理解しておく必要があるでしょう。
最も大きな価格変動要因となるのは、車種のモデルチェンジです。新型モデルが発売されると、旧モデルの価値は一気に下落することがあります。マイナーチェンジでも影響はあるため、売却を考えている場合はメーカーの発表情報にも注目しておくとよいでしょう。
個人情報が必要になる
車の正確な査定額を知るためには、実際に専門の査定員に車を見てもらう必要があります。この際、個人情報の提供を求められることがほとんどです。これには重要な理由があります。
まず、出張査定を依頼する場合、訪問日時や場所の調整のために連絡先情報が必要です。また、査定員は事前に車種や年式などの基本情報を把握しておくことで、より適切な査定準備ができるのです。
さらに、実際に車を売却する段階では、車検証や自賠責保険証明書、納税証明書、印鑑登録証明書など、個人情報が記載された各種書類が必要になります。そのため買取店によっては、査定の段階から必要書類の確認のために個人情報の提出を求めることがあるのです。
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だいたいの金額が分かったら実際に車査定してみよう
車のおおよその査定額が分かったら、次のステップは実際に専門家による査定を受けることです。査定方法には主に「持ち込み査定」と「出張査定」の2種類があります。それぞれ特徴があるので、自分のライフスタイルや優先事項に合わせて、最適な査定方法を選ぶとよいでしょう。
持ち込み査定を受ける
持ち込み査定では、売りたい車を中古車買取業者の店舗に持ち込んで査定してもらいます。車を持ち込む手間はかかりますが、営業時間内であればその場で査定してもらえるので利便性が高いのがメリットです。
納得できる査定額が提示され、必要書類がそろっていればその場で売買契約を結べます。その一方で見積もりを取りにくい、相手の営業トークに乗せられて言い値で契約してしまいやすいというデメリットに注意しましょう。
持ち込み査定は可能な限り早く車を売りたい場合や、近くに中古車買取業者の店舗がある場合に最適です。
出張査定を受ける
出張査定では自宅や駐車場など、指定した場所に査定士が出向いて査定を行います。出張査定のメリットは車を持ち込む手間を省ける、車検が切れた車でも臨時運行許可を取る必要がない、見積もりが取りやすいというものです。
その反面、出張査定では予約が必要になるので、すぐに売却したい場合はデメリットになるでしょう。場合によっては営業マンがなかなか帰らずしつこく営業される可能性もあります。
出張査定は持ち込みにかかる手間を省きたい方におすすめの方法です。複数の中古車買取業者の見積もりを一度に集めたい場合にも利用できるでしょう。
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車査定額に影響する6つの要素
車の査定額はさまざまな要素によって決まり、単純に年式や走行距離だけで決まるわけではありません。実際の査定では、車種やグレードといった基本情報に加え、ボディカラーや車の状態、修復歴の有無なども細かくチェックされます。ここでは、査定額を左右する主要な6つの要素について紹介します。
車種・グレード
売りたい車の車種・グレードは買取金額に大きな影響を与えます。高級車やハイグレードな車はもともとの販売価格が高く、それに伴って買取金額も高くなる傾向です。
人気が高い車は中古車で買いたいユーザーも多く、需要が多いことから買取金額が高くなります。一方で不人気車は買いたいユーザーの数が少なくなるため、買取金額も下がるでしょう。
査定に出すときには人気が高い車種か、グレードはどの程度なのか、元々の価格は幾らだったかなどを詳しくチェックすることをおすすめします。
年式・走行距離
同じ車であっても、年式や走行距離によって買取価格は大幅に変動するのが特徴です。基本的に年式が新しく、走行距離が短いものは高値が付きやすくなります。
ただし、走行距離が年式に見合っているかどうかも大切なポイントです。一般的に1年あたり1万kmといわれており、この水準に収まっていれば走行距離を原因として減額されることはあまりないでしょう。
この水準を越えて走っている車や、総走行距離が10万kmを超えている車は過走行車となり減額の対象になります。
逆に、年式に比べて走行距離が少ない車も放置車の可能性が考えられるため、査定額に影響が出るかもしれません。過走行車や過少走行車（放置車）の減額理由には、消耗品の劣化の進行が挙げられます。
ボディのカラーや車の状態
同じ車種、年式、走行距離でもボディカラーや車の状態によって買取価格が変動するのが特徴です。人気が高いボディカラーの車は需要が多い分買取金額が高くなり、人気が低いボディカラーの車は安くなります。
エクステリア・インテリアの状態も買取金額を決める重要な要素です。ボディに大きな傷やへこみがあったり、内装がひどく汚れていたりすると修理や清掃にコストがかかります。
中古車として販売するための整備にコストがかかる分買取金額が減額されるため、査定前には洗車や清掃を行っておくとよいでしょう。
修復歴の有無
事故などの理由で車のフレーム部分に変形などのダメージが発生した場合、その車は修復歴車になります。修復歴はきちんと修理されている場合であっても走行時に不具合が発生する可能性があり、人気も低いことから買取金額が大幅に減額されるでしょう。
修復歴がある車を売却する場合は、あらかじめ調べただいたいの査定額より大幅に安くなります。修復歴があると車としての価値が下がり、下がった分が買取金額に反映されることを覚えておきましょう。
付属品
付属品、つまり必要な書類がそろっているかどうかも、重要なチェックポイントといえます。重要となる書類は以下の4点です。
・車検証
・自賠責保険
・リサイクル券
・定期点検整備記録簿
定期点検整備記録簿は、車の査定に必須ではありません。しかし定期点検整備記録簿を見れば、オーナーがどのように車を扱っていたかが分かるため、その内容によっては査定額が上がる可能性があります。車の乗り換えを検討しているのであれば、なるべく取っておきましょう。
オプション類
車のオプション類も査定時に確認され、内容によっては査定額が上がる可能性があります。特に重要とされているのは「純正オプション品」です。純正オプション品は、後から取り付けるのが難しいパーツなので、査定額に良い影響を及ぼします。
特に車を製造する段階で取り付けられるメーカーオプションは、納車後に付けられないので、最も査定額が上がりやすいパーツとされています。一方、メーカー以外のオプションである社外オプションは、評価を受けにくいので注意しましょう。
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車査定額がアップする5つのポイント
車の査定はさまざまな面を細かく見るため、高く買い取ってもらうためのコツを確認して事前に自分でできる対策を施しておくことが大切です。プラス査定を引き出す対策はお金をかけずとも十分にできます。自分ができる範囲で最善を尽くすのが重要なポイントです。
査定前に車の清掃や洗車をする
汚れている車よりきれいな車のほうが査定士からの印象は良くなります。査定を受ける前には洗車や車内清掃を行いましょう。洗車は隅々まで行い、見逃しがちな車体の下も汚れが残っていないかを確認します。
車内清掃はごみの掃除や簡単に落とせる汚れの除去を行いましょう。車内クリーニングを依頼しないと取れないような大きな汚れやシミなどは除去する必要はありません。査定士も人間であることを意識し、どのようにすれば印象が良くなるかを考えることが大切です。
高く売れる時期に売却する
中古車には需要が大きく伸びる時期とあまり需要がない時期が存在しており、需要期の1か月~2か月前から買取に力を入れる傾向があります。中古車が売れる時期は3月~4月で、中古車買取業者が買取に力を入れるのは1月~3月です。
車を高く売却したい場合は、1月~3月に売却するのがよいでしょう。4月1日時点で車を所有していると自動車税種別割が課税されるのも見逃せないポイントです。需要期が近い場合は、可能な限りその時期に合わせて売ることをおすすめします。
走行距離が大台に乗る前に査定に出す
走行距離が5万kmや10万kmという一定の基準を超えると査定額が大きく下がります。まもなくこの基準に達する車を売却する場合は、超える前に査定に出しましょう。
走行距離が多少違うだけで買取金額が大きく異なることを考えると、総走行距離は常に意識しておく必要があります。先延ばしにしていると基準を超えてしまうことがあるため、売却を考えているなら可能な限り早く査定に出し、高値で売れるうちに売却しましょう。
車検の前に査定に出す
車検が残っている車は残存期間に応じてプラス査定になります。ただし、売却に備えて車検を通したからといって車検費用分以上に査定額がプラスされるわけではありません。多くの場合、車検費用よりプラス査定分のほうが小さいため、車検の前に売却したほうがよいでしょう。
同様の理由で車検切れの車を売却する場合も車検を通さないのが基本です。臨時運行許可を取って買取業者の店舗まで持ち込むのが面倒だと感じる方は、出張査定を利用する方法もあります。
傷やへこみはむやみに修理しない
ボディに大きな傷やへこみがある場合もマイナス査定になるでしょう。プラス査定を狙うためにあらかじめ修理しようと思うかもしれませんが、プラス査定になる分より修理代が高くなることがほとんどです。
傷やへこみを修理すると逆に損をすることを意識しておき、大きな傷やへこみがあってもそのまま査定に出しましょう。ただし、自分で簡単に消せる程度の小さな傷のみであれば、コンパウンドで直してから査定に出すのもひとつの方法です。
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まとめ
車の査定額をあらかじめ調べることは、適正価格での売却を実現するために重要です。自動車メーカーのサイトや一括査定サイト、中古車販売価格からおおよその相場を把握し、下取りと買取の違いを理解しておきましょう。実際の査定額には車種・年式・走行距離だけでなく、車の状態や修復歴、付属品なども大きく影響します。
また、査定額をアップさせるには、査定前の洗車や季節を考慮した売却時期の選択、走行距離が大台に乗る前の査定、車検切れ間際の売却なども効果的です。個人情報の取り扱いには十分注意しながら、複数の買取店で査定を受けることで最も高い査定額での売却が可能になるでしょう。
▼ライタープロフィール
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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よくある質問
Q．車の査定にはどのくらい時間がかかりますか？
Ａ．車の査定にかかる時間は一般的に約30分~1時間です。具体的には外装の状態確認に10分~20分、内装の状態確認に5~10分、足回りの状態確認に約5分、エンジンルームの確認に5分~10分程度かかります。事故車や修復歴がある場合はさらに時間がかかることもあるため、余裕を持ったスケジュールで査定を依頼しましょう。
Q．5年落ちの車の価値は何割くらいになりますか？
Ａ．5年落ちの車は、新車価格から約60%も価値が下落するといわれています。例えば、300万円で購入した車は5年経過すると約120万円程度が目安です。車の価値は新車登録時をピークに、1年経過で約30%、3年経過で約45%と段階的に下がります。少しでも高く車を売却したい場合は、できるだけ早めに売却を検討するとよいでしょう。
Q．車のだいたいの査定額を調べるには？
Ａ．車の大まかな査定額を知るには、幾つかの方法があります。自動車メーカーの公式サイトでは下取り参考価格を簡単に調べられますが、実際の買取相場とは異なる点に注意が必要です。 より精度の高い情報を得るなら一括査定サイトの利用がよいでしょう。一度の申し込みで複数社の見積もりを比較できます。また、中古車販売サイトで似た条件の車を探し、販売価格から2割~3割引いた金額を参考にする方法もおすすめです。
Q．車の買取査定にはだいたい何日かかりますか？
Ａ．一般的に車の買取査定から入金までの全過程は約1週間~10日程度かかります。内訳としては、査定申込みに1日、業者との日程調整に1日~1週間、必要書類の準備に1~3日、実車査定に30分~1時間、売買契約に30分~1時間、そして入金までに数日~1週間ほどです。 なお、必要書類がそろっていれば手続きがスムーズに進められるため、車検証や自賠責保険証明書などを事前に用意しておくとよいでしょう。
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