アルファードがフルモデルチェンジで新型に！魅力や性能を3代目と比較
アルファードは、トヨタが販売している人気ミニバンです。2023年6月にフルモデルチェンジが行われ、新型アルファードが誕生しました。新型アルファードは、どのような車になったのでしょうか。
この記事では、先代の3代目モデルと比較しながら新型アルファードの魅力や性能を解説します。お得に買うためのポイントやおすすめのグレードも紹介しますので、自分好みのアルファードで快適なカーライフを過ごしましょう。
※目次※
・アルファードは高級志向の大型ミニバン。2023年6月のフルモデルチェンジによって4代目モデルが誕生。
・新型アルファードはプラットフォームの刷新によって装備内容や走りを強化している。
・お得に買うなら3代目アルファードの標準グレード「X」、専用装備を採用したエアログレードがおすすめ。
アルファードのフルモデルチェンジは8年ぶり！
ここでは、トヨタ アルファードの歴史を紹介します。アルファードは、2002年に大型ミニバンモデルとして販売を開始しました。
2023年6月には、8年ぶりのフルモデルチェンジが行われています。アルファードの魅力や、現在に至るまでの歴史を見てみましょう。
新型ヴェルファイアとともに2023年6月に販売開始
新型アルファードは4代目モデルに当たり、新型ヴェルファイアとともに2023年6月に販売を開始しました。
すでにトヨタの最高級ミニバンとして確立したモデルでしたが、4代目へのフルモデルチェンジによって世界基準の性能を備えた大空間高級サルーンに進化しています。
プラットフォームを刷新し、振動・騒音対策、燃費、走り、内外装デザイン、室内空間のゆとり、使い勝手などあらゆる面が向上しました。
アルファードの魅力
アルファードは、国産車の中でも特に大柄なボディを表す「大型LLクラス」として発売されました。価格の設定も他モデルと差別化しており、最上級のミニバンとしても話題を集めています。
かつては日産車の「エルグランド」が人気を博していましたが、発売スタート直後にトップの販売台数を記録しました。トヨタを代表する車として、快適性と走行性にこだわったスペックが評価されています。
3代目までのアルファードの歴史
アルファードが登場したのは2002年5月です。「アルファードG」と「アルファードV」の2種類のモデルがあり、広いフロアや高級サルーンのような乗り心地を実現させています。
2005年のマイナーチェンジでは、エクステリアやインテリアのデザインを変更しました。エクステリアではフロントグリルやバンパー、インテリアではインストルメントパネルやシート表皮を変更したことで高級感を高めています。
2008年の5月には1回目のフルモデルチェンジをしており、室内空間だけではなく装備も変化しました。セカンドシートにはエグゼクティブパワーシート、車内にはLED室内間接照明を標準搭載しています。
2011年には2代目モデルのマイナーチェンジをしており、ガソリン車に加えてハイブリッド車の再販売を開始しました。2015年のフルモデルチェンジでもハイブリッド車の販売を継続しています。
3代目モデルは、2017年12月のマイナーチェンジで予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しました。予防安全装備が充実し、統合的な安全性を高めています。
アルファードとヴェルファイアの違い
アルファードに似たモデルとして挙げられるのが、同じトヨタが販売する「ヴェルファイア」です。同じく大型LLクラスに分類されており、歴史的にもアルファードと深い関係にあります。
初代アルファードのラインアップに「アルファードV」が加わり、2008年まで販売が続けられました。フルモデルチェンジ後、後継モデルとして登場したのがヴェルファイアです。ボディサイズやパワートレインは同等のスペックを採用しているため、性能的には大きく変わりません。
両車で異なるのは、フロントグリルやバンパーに採用したデザインです。アルファードは高級志向を強めた印象を、ヴェルファイアは硬派な若者のようなイメージを与えます。
フルモデルチェンジした新型アルファードのグレード一覧
新型アルファードのグレードごとの新車価格は以下の通りです。デザインやエンジン、駆動方式の異なるさまざまな選択肢があります。月間販売台数は約6,000台です。
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グレード |
パワートレイン |
駆動方式 |
新車価格 |
|
Z |
2.5L ガソリンエンジン |
2WD（FF） |
540万円 |
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4WD |
559万8,000円 |
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2.5L ハイブリッド |
2WD（FF） |
620万円 |
|
|
E-Four |
642万円 |
||
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Executive Lounge |
2.5L ガソリンエンジン |
2WD（FF） |
850万円 |
|
E-Four |
872万円 |
（2024年1月時点の情報です）
フルモデルチェンジしたアルファードと3代目を比較
フルモデルチェンジによって、新型アルファードはさまざまな面が変化しています。ここでは、新型アルファードの特徴を3代目と比較してみましょう。
コンセプトやデザイン、装備、走行性能の違いを解説します。どちらが自分に合っているのかを考えながら参考にしてください。
コンセプトの違い
3代目アルファードは「大空間高級サルーン」をコンセプトに開発されました。高級セダンのような乗り心地や操縦安定性とゆとりある室内空間を両立し、新しい高級車の概念を創造しています。
一方の新型アルファードは「快適な移動の幸せ」がコンセプトです。乗る人全てが相手を思いやり、感謝できる空間を目指しています。
開発テーマは、性能を世界基準に昇華させることです。走りや燃費などの基本性能を向上させながら、デザインや機能性などの商品性を強化しています。
外観やボディサイズの変化
新型アルファードは、全体的な塊感と闘牛のような力強さを表現したエクステリアデザインとなりました。新型と3代目のボディサイズは以下の通りです。新型は3代目よりも全長が伸び、最低地上高が低くなっています。
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|
新型アルファード |
3代目アルファード |
|
全長×全幅×全高 （mm） |
4,995×1,850×1,935 |
4,945~4,950×1,850×1,935~1,950 |
|
ホイールベース （mm） |
3,000 |
3,000 |
|
最低地上高 （mm） |
150 |
165~170 |
内装装備の充実性と上質感の変化
新型アルファードは、照明や各種スイッチ類、エアコン吹き出し口などを集約したスーパーロングオーバーヘッドコンソールを装備しています。
スライドドア両側にはユニバーサルステップ、センターピラーと左右の天井にはロングアシストグリップを設置しました。
また、サスペンションの刷新により、振動を約3分の1まで低減しています。乗り降りがしやすく、より上質な乗り心地を体感できる車になりました。新型と3代目の内装寸法は以下の通りです。
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|
新型アルファード |
3代目アルファード |
|
室内長×室内幅×室内高（mm） |
3,005×1,660×1,360 |
3,210×1,590×1,400 |
パワートレインと燃費性能の変化
新型アルファードのパワートレインは、2.5L 直列4気筒ガソリンエンジンと2.5L ハイブリッドシステムの2種類です。
ガソリンエンジンにはSuper CVT-i、ハイブリッドシステムには電気式無段変速機を組み合わせています。ハイブリッドシステムは高出力でありながら、従来型よりも燃費性能が向上しました。
3代目アルファードは2.5L 直列4気筒ガソリンエンジンと2.5L ハイブリッドシステムの他に、3.5L V型6気筒ガソリンエンジンが選択可能です。最高出力221kW（301PS）／6,600rpmという、余裕のあるパフォーマンスを発揮します。
3代目アルファードのグレード一覧
3代目アルファードのグレードは、特別仕様車を含めると20種類以上です。エントリーモデルの価格は359万7,000円ですが、ハイグレードモデルは700万円を上回ります。駆動方式と乗車定員によっても変動するため、以下の表を参考に当時の販売価格を把握しておきましょう。
|
グレード名 |
駆動方式（乗車定員） |
当時の販売価格 |
|
S“TYPE GOLD II” |
2WD（7人乗り） |
424万円 |
|
Executive Lounge |
2WD（7人乗り） |
726万9,000円 |
|
Executive Lounge S |
2WD（7人乗り） |
742万1,000円 |
|
GF |
2WD（7人乗り） |
520万2,600円 |
|
X（エントリーモデル） |
2WD（8人乗り） |
359万7,000円 |
|
SC |
2WD（7人乗り） |
527万7,600円 |
|
S“C パッケージ” |
2WD（7人乗り） |
468万1,600円 |
|
S |
2WD（7人乗り） |
398万5,000円 |
|
2WD（8人乗り） |
394万1,000円 |
|
|
S“TYPE GOLD II” |
4WD（7人乗り） |
449万5,000円 |
|
HYBRID Executive Lounge |
E-Four（7人乗り） |
759万9,000円 |
|
HYBRID Executive Lounge S |
E-Four（7人乗り） |
775万2,000円 |
|
HYBRID G“F パッケージ” |
E-Four（7人乗り） |
557万3,000円 |
|
HYBRID X |
E-Four（7人乗り） |
465万6,000円 |
|
E-Four（8人乗り） |
461万3,000円 |
|
|
HYBRID SR“C パッケージ” |
E-Four（7人乗り） |
572万円 |
|
HYBRID S“TYPE GOLD II” |
E-Four（7人乗り） |
508万8,400円 |
|
Executive Lounge |
4WD（7人乗り） |
746万6,000円 |
|
Executive Lounge S |
4WD（7人乗り） |
761万9,000円 |
|
GF |
4WD（7人乗り） |
540万600円 |
|
X |
4WD（8人乗り） |
385万1,000円 |
|
SC |
4WD（7人乗り） |
547万4,600円 |
|
S“C パッケージ” |
4WD（7人乗り） |
493万5,600円 |
|
S |
4WD（7人乗り） |
424万円 |
|
4WD（8人乗り） |
419万6,000円 |
アルファードをお得に買うためのポイント
アルファードは高級志向のミニバンのため、販売価格は安くありません。アルファードが欲しくても、予算が足りないという方もいるのではないでしょうか。
アルファードは、購入時期や世代の選び方で購入費用の節約が可能です。ここでは、アルファードをお得に買うためのポイントを2つ紹介します。
マイナーチェンジの情報を調べておく
アルファードを新車で購入するなら、マイナーチェンジの情報に注目しましょう。マイナーチェンジとは、フルモデルチェンジよりも小規模な仕様変更を指します。
マイナーチェンジの範疇を超えた「ビッグマイナーチェンジ」が行われる場合もありますが、多くは内外装や性能の部分的な変更です。
メーカーからマイナーチェンジの発表があると、既存モデルの新車価格が下がる傾向にあります。お得に購入するには、発表されたマイナーチェンジ後のモデルが発売される直前を狙うとよいでしょう。
トヨタ車のマイナーチェンジ周期は、フルモデルチェンジの2年~3年後です。新型アルファードは2023年6月に誕生したため、次のマイナーチェンジは2025年6月以降と予想できます。
フルモデルチェンジ後の旧型中古車を狙う
中古車は、新車よりも安い価格で購入が可能です。フルモデルチェンジ後は、旧型モデルの中古車価格が下がる傾向にあります。新車に比べると劣りますが、良質な中古車も販売されているため、コストパフォーマンスを重視する方にはおすすめの選択肢です。
2023年6月にフルモデルチェンジが実施されたアルファードも、旧型の中古車価格が下がっています。旧型の3代目アルファードは、新型同様高級サルーンらしいデザインや走行性能が魅力です。
3代目アルファードを購入するときは、試乗や状態のチェックも行った上で条件に合った一台を手に入れましょう。
3代目アルファードのおすすめグレードと中古車相場
フルモデルチェンジ前の3代目アルファードは、多くのグレードが用意されています。3代目アルファードの中古車を購入するときに迷う方もいるでしょう。
ここでは、3代目アルファードのおすすめグレードを3つ紹介します。それぞれのグレードの特徴と中古車相場を参考にしてください。
（参考：『アルファード（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
価格を抑えたいなら標準グレード「X」
「X」は、3代目アルファードの標準グレードです。ガソリンタイプとハイブリッドタイプがあり、7人乗りと8人乗りを選択できます。
標準グレードとはいえ、フルオートエアコンやアルミホイールなど充実した装備内容です。安全性能も上級グレードとそれほど変わらないため、価格を抑えたい方に適しています。
自分好みのカスタマイズを楽しみたい方にもおすすめです。車両価格で抑えた費用を、カスタマイズに使えます。3代目アルファード「X」の中古車相場は269万9,000円~459万9,000円です。
（2024年2月時点の情報です）
充実装備ならエアログレード「S”Cパッケージ”」
3代目アルファード「S”Cパッケージ”」は、ガソリンタイプでエアロボディの「S」をベースに装備を充実させたグレードです。18インチの切削光輝＋ブラック塗装ホイール、本革巻き＋メタルウッド加飾ステアリングを採用しています。
内装は、合成皮革シートや大型コンソールボックスが特徴です。アグレッシブで質感の高いグレードといえます。中古車相場は317万9,000円~664万9,000円です。
（2024年2月時点の情報です）
高級感ならエアログレード「ハイブリッドSR”Cパッケージ”」
3代目アルファード「ハイブリッドSR”Cパッケージ”」は、エアロボディの上級グレード「ハイブリッドSR」をベースに高級感をアップさせたモデルです。シート素材は本革で、セカンドシートはエグゼクティブパワーシートを採用しています。
ステアリングヒーターやリアシート周りのLED読書灯、AC100Vアクセサリーコンセントなど、専用の快適装備も魅力です。中古車の流通量が少ないため、在庫が見つかれば早めの判断をおすすめします。
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まとめ
新型の4代目アルファードは、フルモデルチェンジによって性能や装備内容が向上し、より上質な乗り心地と快適な室内空間となりました。
新型アルファードとはコンセプトは違うものの、3代目アルファードも「大空間高級サルーン」として十分な魅力を持っています。フルモデルチェンジ後の旧型モデルは中古車価格が下がる傾向にあるため、新型の購入が難しい方は3代目アルファードの中古車を検討しましょう。
▼ライタープロフィール
中村浩紀 なかむらひろき
クルマ記事に特化したライター
現在4台の車を所有（アルファード・プリウス・レクサスUX・コペン）。クルマ系のメディアでさまざまなジャンルの記事を執筆し、2024年1月までに300記事以上の実績をもっている。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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