スズキ「ジムニー」と日産「キックス」の特徴や違いは？軽SUV車の魅力も解説
近年におけるSUVの人気はいまだ衰えていません。多くの自動車メーカーがさまざまな魅力を持つSUVを販売しており、豊富な選択肢があります。日産 キックスは、以前は軽SUVで、スズキ ジムニーのライバル車でもありました。
それぞれの特徴や違いはどのようなものでしょうか。軽SUVの魅力やライバル車情報も合わせて紹介します。用途を考慮して自分好みのSUVを選んでみましょう。
※目次※
3.スズキ「ジムニー」と日産「キックス」のような軽SUV車の魅力は？
・日産 キックスは以前までパジェロミニのOEM車であり、軽SUVの分類だったが2020年に同じ車名で違う車格のコンパクトSUVとして復活した。
・スズキ ジムニーは、本格オフローダーとして世界的にも知名度が高い軽SUV。
・購入車両にすぐに乗りたい場合は中古車販売店ネクステージを利用しよう。
スズキ「ジムニー」と日産「キックス」はどのような車？
SUVの車種ラインアップには、似たようなスペックやコンセプトの車種があります。数あるSUVの中でも軽SUVは、小回りが利き維持費が抑えられる車です。
軽SUVのスズキ ジムニーと日産 キックス旧型モデルは、ライバル車としてよく比較されていました。それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
日産「キックス」の特徴
日産 キックスと聞いて、パジェロミニのOEM車を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。2008年~2012年まで発売されていた軽SUVです。全グレードにターボエンジン・4WDを搭載しています。オンロード・オフロード問わず、走行性能が高いことが特徴です。
2012年生産終了後、2020年6月には、同じ車名で違う車格として復活し世間の注目を集めました。現行モデルの日産 キックスは、コンパクトSUVです。この記事では、旧型モデルの軽SUV キックスの特徴をスズキ ジムニーと比較しながら解説します。
（参考：『キックス（日産）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
スズキ「ジムニー」の特徴
1970年に誕生した、世界的に知名度が高いスズキ ジムニーは、本格的クロスカントリーの軽自動車です。衝撃吸収性が高いラダーフレームや、路面状況に左右されない3リンクリジッドアクスル式コイルサスペンションを採用しています。
オンロードはもちろん、悪路走破性能に優れており、オフロード走行を楽しみたい方向けの軽SUVです。先進安全性能も装備されています。自分好みにカスタムしやすい車としても人気です。2018年にフルモデルチェンジが施され、さらに人気が増しています。
（参考：『ジムニー（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
スズキ「ジムニー」と日産「キックス」を比較
軽SUVを探す際は、基本スペックや特徴を比較検討してみましょう。スズキ ジムニーと日産 キックスは、両車とも中古車市場で注目されている車です。それぞれのスペックや特徴を4つの項目に分けて解説します。日産キックスは、旧型（2008年~2012年まで発売）のため、お間違いのないようご注意ください。
サイズ
最初に、サイズに違いがあるかを比較してみましょう。下記表を参照してください。
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スズキ ジムニー |
日産 キックス |
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全長×全幅×全長 （mm） |
3,395×1,475×1,725 |
3,395×1,475×1,635 |
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室内長×室内幅×室内長 （mm） |
1,770~1,795×1,300×1,200 |
1,665×1,220×1,210 |
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タイヤサイズ |
175／80R16 91S |
175／80R 90Q |
同じ軽自動車ですが、若干サイズが異なります。室内空間は、ジムニーのほうが広めの設計です。
走行性能
ジムニーにはスズキの、キックスにはOEM元の三菱が誇る技術がそれぞれ投入されています。搭載エンジンやサスペンションなど、主な違いは下記の通りです。
【スズキ ジムニー】
・RO6A型ターボエンジン
・3リンクリジッドアクスル式サスペンション
・最小回転半径：4.8m
【日産 キックス（パジェロミニ）】
・4A30インタークーラーターボエンジン
・フロントサスペンション：独立懸架ストラット式
・リアサスペンション：5リンクコイルスプリング式
・最小回転半径：4.8m
燃費性能
ジムニーとキックスは、燃費性能に違いがあります。日産 キックスが発売されていた当時は、JC08モード燃費性能表示が主流でした。下記の比較表は、同じ燃費モードです。お気づきの通り、ジムニーのほうが燃費性能に優れています。
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スズキ ジムニー |
日産 キックス |
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JC08モード燃費 （km/L） |
16.4~17.1 |
13.8~14.6 |
新車価格・中古車価格
新車価格は、日産 キックスのほうが低めの設定です。しかし、現在軽SUVのキックスは生産終了しているため新車購入できません。
中古車価格も、キックスのほうがリーズナブルな価格で購入できます。中古車市場への流通台数も多くないため、気になる場合はこまめにチェックしましょう。
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スズキ ジムニー |
日産 キックス |
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新車価格 |
155万5,400円~190万3,000円 |
140万4,900円~159万3,900円 |
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中古車価格 |
約40万円~260万円 |
約40万円~50万円 |
（2023年4月時点の情報です）
（参考：『キックス（日産）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
（参考：『ジムニー（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
スズキ「ジムニー」と日産「キックス」のような軽SUV車の魅力
タフさを感じさせる外観デザインや悪路走破性に優れているのがSUVの特徴です。近年人気が高く、各自動車メーカーが特徴あるSUVを販売しています。数あるSUVラインアップの中で、気軽に乗れる軽SUVに注目している方も多いのではないでしょうか。軽SUVの魅力をまとめてみましょう。
走行性能が高い
軽自動車の中でも軽SUVには、オフロード走行を念頭に置いたタフなエンジンが搭載されています。そのため、排気量は普通自動車より少ないものの、引けを取らない走行性能の高さが魅力です。ジムニーやキックスのように4WD搭載車であれば、雪道や山道も心配ありません。
大径タイヤを装備し、最低地上高も高めに設計されています。運転席からの視界が高く、視認性に優れているため、運転しやすく疲れにくい設計です。
室内空間が広い
最近の軽自動車は、室内空間が広いモデルが多数販売されています。軽SUVは狭いのではないかとの見方もあるものの、実際に乗ってみると見た目より広い室内空間です。
アイデア次第のシートアレンジにより、荷室スペースを広く確保できます。スポーツやアウトドア時の荷物など、大きさや長さに合わせて積載可能です。軽SUVのカスタムパーツや純正アクセサリーを利用することにより、室内空間を効率的に利用できます。
維持費を抑えられる
軽SUVの大きな魅力は、維持費の安さではないでしょうか。軽自動車は、普通車に比べ自動車税・自動車重量税などの税金面が安く設定されています。また、高速道路料金や任意保険料も安いケースが一般的です。
メンテナンス時の部品・パーツ類やオイルなども安く購入できます。また、燃費性能が普通車SUVより優れている場合、毎月の燃料代を抑えられることがメリットです。年間維持費を計算して比較してみましょう。
軽SUVにおける注意点
車を購入する際は、メリットだけではなく、デメリットもきちんと確認することが大切です。同じ軽自動車でも、SUV系・ワゴン系・セダン系といったさまざまな種類があります。購入後に後悔することがないよう、軽SUVならではの特徴を事前に把握しておきましょう。
燃費性能は重視されていない
軽自動車は普通自動車よりも燃費性能に優れている車種が多い傾向です。しかし、ジムニーや旧型キックスのような軽SUVは、走行性能を重視してターボエンジンが搭載されているケースも少なくありません。
軽SUVは、パワフルな走りを追求しているため、燃費性能は一般の軽自動車より劣ってしまう場合があることを念頭に置きましょう。
車両価格が高い
ひと昔前までは、軽自動車は安いというイメージがありました。しかし近年は、技術の進歩により普通自動車に引けを取らない装備内容を搭載している車種も多く、軽自動車の車両価格は上昇傾向です。
中でも軽SUVは、搭載エンジンや内外装デザイン面などで専用部品が使用されているケースが多くあります。そのため、他の軽自動車と比べると車両価格が高めの設定です。
入荷待ちになる可能性がある
デビュー以来、安定した人気を誇っているスズキ ジムニーは、コロナ禍でのキャンプやアウトドア人気の高まりを受けてさらに注目を浴びています。また、世界情勢や半導体不足による生産の遅れは、いまだ解消に至っていない現状です。
そのため、ジムニーなどの人気軽SUVは、新車が入荷待ちになる可能性があります。車種によっては、数か月または1年以上待つ必要性を覚悟しておきましょう。スズキの公式サイトでは、納期遅延のお知らせが発表されています。
スズキ「ジムニー」と日産「キックス」のライバル車は？
スズキ ジムニーや日産 旧型キックスのような個性的な軽自動車は、他にも販売されています。ライバル車として比較できるおすすめ車種は、下記項目の4車種です。
基本スペックや新車価格・中古車価格を解説します。中古車相場は、ネクステージにおける2023年4月時点の価格です。
スズキ「ハスラー」
ワゴンRをベースとしたスズキ ハスラーは、遊び心が感じられるデザイン性と快適な乗り心地が特徴です。軽SUVに新しい風を吹き込んだといわれています。おしゃれな街乗り車として乗っている方も多い傾向です。
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全長×全幅×全高（mm） |
3,395×1,475×1,680 |
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エンジン |
4サイクル直列3気筒／ターボ |
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WLTCモード燃費（km/L） |
20.8~25.0 |
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新車価格 |
140万9,100円~181万7,200円 |
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中古車相場 |
約45万円~210万円 |
（参考：『ハスラー（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
ダイハツ「タフト」
ダイハツ タフトの特徴は、「スカイフィールトップ」と呼ばれる大型のサンルーフです。運転席上部空間にゆとりがあり、快適で運転しやすく設計されています。角ばった外観デザインは、シンプルさや格好良さを求める方に人気です。
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全長×全幅×全高（mm） |
3,395×1,475×1,630 |
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エンジン |
直列3気筒／ターボ |
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WLTCモード燃費（km/L） |
21.1~21.4 |
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新車価格 |
132万円~164万4,500円 |
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中古車相場 |
約110万円~180万円 |
（参考：『タフト（ダイハツ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
ホンダ「N-BOX」
デビュー以来好調な新車販売台数を記録し続けているホンダ N-BOXは、スーパーハイトワゴンです。燃費性能の良さと走行性能の高さが両立しています。室内空間の広さや充実した安全装備も魅力です。
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全長×全幅×全高（mm） |
3,395×1,475×1,790~1,815 |
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エンジン |
直列3気筒 |
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WLTCモード燃費（km/L） |
20.2~21.2 |
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新車価格 |
144万8,700円~225万2,800円 |
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中古車相場 |
約20万円~180万円 |
（参考：『N-BOX（ホンダ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
日産「ルークス」
2009年に誕生した日産 ルークスは、デイズをベースとしたスーパーハイト系ワゴンです。三菱との共同開発により、 eK スペースとは兄弟車にあたります。後席の足元空間はトップクラスレベルの広さを確保しており、実用性に優れている点が魅力です。
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全長×全幅×全高（mm） |
3,395×1,475×1,780~1,800 |
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エンジン |
直列3気筒 |
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WLTCモード燃費（km/L） |
17.5~20.9 |
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新車価格 |
146万3,000円~202万9,500円 |
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中古車相場 |
約20万円~215万円 |
（参考：『ルークス（日産）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
軽SUVも多彩にそろう！ネクステージなら納車もすぐ◎
軽自動車の人気が高まるにつれ、さまざまな魅力あふれるモデルが多数販売されています。同時に、世界情勢の変化などにより、新車納期の遅延について聞くようになりました。
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まとめ
SUVは、コロナ禍におけるキャンプやアウトドア志向の高まりを受けて、さらに人気が加速している現状です。その中でも、スズキ ジムニーや日産 旧型キックスのような維持費が安い軽SUVに注目している人も多くいます。自分に合う車選びをする上で、用途や希望条件を明確にしておきましょう。
ネクステージでは、人気車種を豊富に取りそろえています。Web検索ページでは、無料で在庫確認や見積もりをご依頼可能です。お気軽に車選びをお楽しみください。
この記事の執筆者
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
