トヨタ ハリアーの内装を解説!人気のポイントやグレードによる違いは?
ハリアーは、高級クロスオーバーSUVという新ジャンルを開拓したトヨタの人気車種です。他のSUVとは違ったデザインが魅力ですが、内装はどのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、ハリアーの内装デザインや機能性、収納性、荷室機能を紹介します。グレードによっても異なるため、内装にこだわりたい方はグレード別の特徴をチェックすることが大切です。最後まで読むことで、ハリアーの魅力が深まるでしょう。また、ハリアーのライバル車とされる3車種をピックアップし、それらの内装についても紹介しています。
※目次※
・新型モデルのハリアーは先代よりも室内空間が広くなり、居住性が増している
・ハリアーには調光パノラマルーフ、電動パーキングブレーキ、100V電源など日々のドライブを楽しめる工夫が施されている
・内装デザインはグレードによっても異なるため、グレードごとの違いをチェックしよう!
高級感あるハリアーの内装
ハリアーは、初代モデル誕生から25年を超えた歴史のある車です。トヨタの高級クロスオーバーSUVとして誕生し、2020年6月に現行の4代目モデルが販売されました。
4代目ハリアーはこれまで以上にSUVとしての実用性が増し、人の心を満たす車へと進化しています。
(参考:『ハリアー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ラグジュアリー感が魅力のSUV
ハリアーはトヨタがラインアップする、快適性と上質さを兼ね備えたクロスオーバーSUVです。SUV新車登録台数ランキング連続1位を獲得するなど、根強い人気が続いています。
これほどまでに人気が続くのは、ハリアーが洗練された都会的なデザインであることが理由のひとつです。SUVでもオフロードを走るようなイメージはなく、オンロードを優雅に走るほうが似合います。車に乗れば上質さを感じられる内装デザインが魅力です。
新型は室内空間が広くなった
先代モデルから高級感のある魅力的な車でしたが、新型モデルはさらに室内空間が広く、快適に過ごせる車へと変わっています。
新型ハリアーの室内寸法は、長さ1,880mm×幅1,520mm×高さ1,215mmです。ホイールベースは2,690mmと、先代モデルと比べ30mm拡大しています。
ホイールベースが広くなったことで、リアシートの足元にも広い空間が生まれ、身長の高い方でもゆったりと過ごせるのが魅力です。
ハリアーの内装デザインや機能
ハリアーは現行モデルへのモデルチェンジを機に室内空間が広くなりましたが、機能性に変化はあるのでしょうか。内装の機能性やデザインは、日々車を使う上で大切なポイントです。ここでは、ハリアーの内装デザインの特徴、便利な機能を紹介します。
運転しやすい設計
ハリアーはエンジンスイッチ(パワースイッチ)のON・OFF操作、シートベルトの脱着操作を行うと運転席が前後に自動スライドする「オートスライドアウェイ」が備わっています。降車時、運転席が後方へスライドすることで、スムーズな乗り降りが可能です。
運転のしやすさをサポートする特徴として、フロントピラーのデザインも関わっています。ハリアーのフロントピラーは、後方へ移動させることで前方の視認性が向上しました。
フロントピラー根元にはガラスエリアが設けられ、フロントピラー周辺も見晴らしが良い点も特徴です。
ドライバーを助ける機能
ステアリングホイールには、大きく分けて3種類の操作スイッチが取り付けられています。
1つ目は、上下左右スイッチや戻るスイッチなどの情報操作系です。2つ目は、レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシストなどを操作する運転支援系スイッチが備わっています。3つ目は、音声認識や音量調節などのオーディオ・音声認識操作系スイッチです。
電動パーキングブレーキにより、Pレンジへ入れると同時に自動的にパーキングブレーキがかかります。ブレーキを踏みながら別のレンジへシフトチェンジすると自動的に解除される便利な機能です。
室内を快適にする装備
ハリアーのエアコンには、ナノイーXが採用されています。13種類の花粉を無力化するだけでなく、カビ菌・ウイルス・アレル物質・PM2.5・臭いなどの有害物質に対して働く、ナノサイズの微粒子イオンを発生させる機能です。
効果の元であるOHラジカルが従来のナノイーよりも多く含まれることで、車内の空気環境をさらに快適なものへと導きます。
室内を快適にする装備として特徴的なものが、調光パノラマルーフです。ガラスルーフに調光できる液晶の膜を追加し、シェードが開いた状態でも調光と透過をスムーズに切り替えられます。
便利な電源供給機能
ハリアーの一部グレードには「おくだけ充電」が標準装備されています。
おくだけ充電は、ワイヤレス充電規格Qi対応のスマートフォン、携帯電話をワイヤレス充電できる機能です。ワイヤレスであることから、煩わしい充電ケーブルの抜き差しする手間がありません。
また、荷室にはアクセサリーコンセントが備わっています。AC100V電源のため、日常生活で使う電気製品なども使用が可能です。アウトドアやレジャーだけでなく、非常時の電源確保にも役立ちます。
追加オプションでカスタマイズ
内装をさらに使いやすくしたいのであれば、トヨタが販売する純正オプション「T-Select」を利用しましょう。このオプションには、エアコンドリンクホルダーやサイドBOXごみ箱、電源BOX、センターコンソールトレイがあります。
エアコンドリンクホルダーは、600mlのペットボトルも置けるドリンクホルダーです。サイドBOXごみ箱は、運転席側のドアポケットに設置することで、ごみ箱もスマートに収納できます。
電源BOXは、フロントコンソール部分に設置する電源です。既存のアクセサリーソケットを使い、USBポート2つと12Vの電源ソケットを増設できます。センターコンソールトレイは、カップホルダー上部に取り付けるトレイです。
ハリアーの収納・荷室機能
内装デザインが良くとも、収納スペースが少ない、荷室が狭いなど使い勝手が悪ければドライブも楽しめません。特に、ファミリーカーとしてリアシートも使う場合は、リアシートの収納性や荷物の積載性をチェックすることが大切です。
ここでは、ハリアーの収納性、荷室機能を紹介します。
ユーティリティーあふれる収納
ハリアーのシート周辺には、使いやすい収納スペースが設けられています。
フロントシート周辺にある収納スペースは、グローブボックス、500mlのペットボトルが置けるコンソールカップホルダー、オープントレイ、ドアポケット、センターコンソールボックスです。センターコンソールボックスは、合成皮革巻きソフトパッドのため触り心地にも優れています。
リアシート周辺の収納スペースは、ドアポケット、センターアームレストカップホルダーです。収納スペースが豊富で、どの座席に座ってもくつろげます。
利便性の高いラゲッジスペース
ハリアーは、5人乗車時でも広々とした荷室を確保できます。スペースの大きさは、9.5インチのゴルフバッグを3個収納できるほどです。PHEVモデルのかさばりやすい充電ケーブルも、デッキボード下のスペースに収納可能です。
リアシートを前方へ倒すと、最大1,045Lまで荷室スペースが広がります(グレード別)。左右独立して倒せるため、荷物の量や大きさ、乗車人数に柔軟に対応できるでしょう。
ハリアーのグレードによる内装の違い
さまざまな魅力が詰まったハリアーですが、グレードによって内装デザインが異なります。内装は、乗車中に最も接する時間の長い部分です。飽きが来ないような満足できる内装のグレードを選びましょう。
ここでは、グレード別の内装色、機能、新車価格を紹介します。
選択可能なインテリアカラー
内装カラーが異なると、乗車時に感じる印象が変わります。以下は、グレード別の内装色一覧です。グレードごとに異なる色の組み合わせを見て、グレードを選びましょう。
グレード |
内装色 |
シートステッチ |
パネル加飾 |
パイピング オーナメント |
Z (PHEV) |
ブラック/ レッド |
ダークレッド |
メタルブラック |
ダークレッド |
Z“Leather Package” |
ブラック |
ダークグレー |
メタルブラック |
サテンブラック |
ブラウン |
ブラウン |
グレーウッド調 |
サテンブラウン |
|
Z・G |
ブラック |
ダークグレー |
メタルブラック |
サテンブラック |
ブラウン |
ブラウン |
グレーウッド調 |
サテンブラウン |
|
グレー |
ベージュ |
ホワイトウッド調 |
サテンベージュ |
|
S |
ブラック |
ダークグレー |
ブラック(加飾なし) |
標準で装備している機能
以下に、グレードごとに標準装備される内装を紹介します。特に気に入った内装デザインや機能がある方は、そこからグレードを絞るのもおすすめです。
グレード |
Z(PHEV) |
Z“Leather Package”/Z |
G |
S |
ステアリング |
本革巻きステアリングホイール (サテンメッキ加飾) |
本革巻きステアリングホイール(サシルバー加飾) |
||
ステアリングスイッチ(ピアノブラック塗装) |
ステアリングスイッチ |
|||
ステアリングヒーター |
- |
|||
スカッフプレート |
車名ロゴ、イルミネーション付き |
車名ロゴ |
無地 |
|
メーター |
12.3インチTFTカラーメーター |
7.0インチTFTカラーメーター |
||
オーディオコントロール |
ディスプレイオーディオ、JBLサウンドシステム |
ディスプレイオーディオ |
||
ヒーターコントロールパネル(静電タイプ) |
ヒーターコントロールパネル(ダイヤルタイプ) |
グレードごとの本体価格
以下に、グレード別の新車価格を紹介します。予算が決まっている方は、新車価格からグレードを選びましょう。
グレード |
ガソリン |
|||
S |
G |
Z |
Z“Leather Package” |
|
新車価格 (税込み) |
312万8,000円 |
352万9,000円~372万9,000円 |
403万8,000円~423万8,000円 |
433万8,000円~453万8,000円 |
グレード |
ハイブリッド |
プラグインハイブリッド |
||
G |
Z |
Z“Leather Package” |
Z |
|
新車価格 (税込み) |
411万9,000円~433万9,000円 |
462万8,000円~484万8,000円 |
492万8,000円~514万8,000円 |
620万円 |
(2024年2月時点の情報です)
ハリアー以外のSUVの内装もチェック
ハリアーの内装はデザイン性や機能性に優れ、購入する気持ちが高まった方も多いのではないでしょうか。しかし、ハリアー以外にも優れた内装のSUVはあります。満足できる車を購入するためにも、他のSUVもチェックしましょう。
ここでは、エクストレイル、フォレスター、CX-5の内装の特徴と新車・中古車価格を紹介します。
日産 エクストレイル
エクストレイルの内装は、照明付きのセンターコンソールロアボックス、前後シートのカップホルダーなど、機能性だけでなくデザインにもこだわった収納スペースが確保されています。
シートは上質さを感じるナッパレザーの他、アウトドアにも最適な防水性のあるシート素材があるのも特徴です。
新車価格は351万100円~532万9,500円に設定されています。ネクステージの中古車相場は39万円9,000円~529万9,000円(税込み)です。
(2024年2月時点の情報です)
(参考:『エクストレイル(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スバル フォレスター
フォレスターの内装は、ブラックを基調としたデザインです。撥水性のあるシートのグレードもラインアップされているため、アウトドアが好きな方にも適しています。リアシートを前方に倒すと荷室から続くフラットな空間を作り出せ、自転車のような大きな荷物も積載可能です。
新車は306万9,000円~374万円(税込み)で販売しています。ネクステージの中古車相場は44万9,000円~399万9,000円(税込み)です。
(2024年2月時点の情報です)
(参考:『フォレスター(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ CX-5
CX-5は、細かな部分にまで機能美と造形美を追求した室内空間が広がっています。シート素材も上質さにこだわり、レザーやナッパレザーの他、合成皮革(テラコッタ)/レガーヌなど6つのバリエーションから選べるのが魅力です。
一部グレードには、防水加工が施されたリバーシブルラゲッジボード&サブトランクボックスもあり、レジャーで楽しんだ後のぬれた荷物を積む際に重宝します。
新車価格は290万9,500円~422万5,100円(税込み)、ネクステージの中古車相場は69万9,000円~357万9,000円(税込み)です。
(2024年2月時点の情報です)
(参考:『CX-5(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
ハリアーの内装は、フロントピラーを後方へ移動すること前方の視界がより良くなっている他、電動パーキングブレーキ、ステアリングスイッチなど運転のしやすさがアップする機能が備わっています。
追加オプションを利用することで、ドリンクホルダーやごみ箱などあると便利なアイテムも追加が可能です。
内装デザインや選べるボディカラーはグレードによっても異なります。好みの内装デザイン、ボディカラーからグレードを選ぶのもおすすめです。
【この記事の執筆者】
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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