軽自動車の車検見積額が10万円を超えた!費用の内訳や相場、選択肢を解説
車を公道で走らせるために、車検は必要です。軽自動車、普通車どちらも2年ごとに車検を受ける必要があります。車は年数がたつほど修理箇所が増えて車検費用がかさむようになりますが、見積額が10万円を超えた場合はそのまま車検を受けたほうがよいのでしょうか。
この記事では、軽自動車の車検見積額で10万円の提示は高いのか、車検見積額が高くなるときはどのような理由が考えられるのかを紹介します。最後まで読むことで、見積もり後の最適な選択肢が分かるでしょう。
※目次※
5.車検費用が10万円を超えるなら人気の軽自動車への乗り換えも検討しよう
・車検の見積額が10万円を超えるのは、経年劣化によって交換部品が多いことが考えられる。
・見積額が高いと感じるのであれば、他にも見積もりを依頼する、車の乗り換えを検討しよう。
・利便性や機能性に優れた軽自動車は、中古車市場にも多く流通しているため乗り換えにもおすすめ。
軽自動車の車検に10万円は高い?
車検の見積もりをしたら前回よりも費用が上がっていたようなとき、10万円を超えたときなどはそのまま車検を受けようか悩む方も多いでしょう。車検見積額が高いか判断するには、相場を知ることが大切です。ここでは、車検費用の内訳と相場を紹介します。
車検費用の内訳
軽自動車の車検費用は、車検基本料金・法定費用から成り立っています。車検基本料金は、車検を行う整備工場などに支払うものです。整備費用の他、更新代行手続き費用、24か月点検費用などが含まれています。
軽自動車(エコカーを除く検査対象車)の法定費用は、自動車重量税(6,600円/新規登録から13年未満の自家用)、自賠責保険料(1万7,540円/24か月)、印紙代(1,600円~2,200円)が目安です。上記の他、交換が必要な部品があれば、交換部品費用がかかります。
(2024年3月時点の情報です)
車検の費用相場
車検は民間の整備工場だけでなく、ガソリンスタンドやカー用品店、ディーラーなどで受けられますが、場所によって車検基本料金が異なるため車検費用の総額が変わるのが特徴です。以下に軽自動車の車検を受ける際の相場目安を紹介します。
場所 |
ディーラー |
民間整備工場 |
ガソリンスタンド |
カー用品店 |
車検費用 |
5万5,000円~10万円 |
3万8,000円 ~6万円 |
4万3,000円 ~5万7,000円 |
4万円 ~6万5,000円 |
軽自動車の車検費用が10万円を超える理由
車検の費用相場は目安であることから、車種や車検を依頼する場所によって異なります。車の劣化が著しいなど、車両状態が悪いと相場よりも高くなることもあるでしょう。ここでは、車検費用が10万円を超える理由を3つ紹介します。
同じ車に乗り続けている
車は走行距離10万km、新規検査(車両番号の指定)から10年経過など、1台の車を長く使用しているほど車検費用が高額になる傾向にあります。
車検時には、車検費用の一部として自動車重量税などの法定費用が必要です。自動車重量税はエコカーを除いて、13年、18年を経過するタイミングで増税されます。
車検費用が10万円を超えるなど、高く感じるときには自動車重量税が前回より上がっていないかチェックしましょう。
部品の交換費用がかかる
車は、経年劣化する部品が多く使われる乗り物です。
ブーツ類やウェザーストリップ、ブレーキホースなどのゴム部品、ウォーターポンプ、ガスケットやオイルシール類といったこれまで交換することがなかった部品も、経年劣化によって交換が必要になることがあります。
部品費用は、国産車よりも輸入車のほうが一般的には高額です。輸入車に使われる部品は本国などから取り寄せなければならず、部品費用に輸送費がプラスされています。複雑な交換作業も必要になる場合もあるため、作業工賃も高く設定している場所が多いのが特徴です。
依頼先の車検基本料金が高い
車検費用は、自賠責保険料・自動車重量税・印紙代などの法定費用、交換部品費用、車検基本料の合計です。法定費用はどこで車検を受けても金額の差はありませんが、車検基本料は依頼場所によって変わります。
車検基本料は、サービスが充実しているほど、質の高い作業を行う場所ほど高くなるのが特徴です。ガソリンスタンドやカー用品店などは車検基本料金が安く、ディーラーは車検基本料金が高くなる傾向にあります。
軽自動車の車検見積額が10万円超えたときの選択肢
見積額が10万円を超えたときは、そのまま車検を受ける、もしくは車検を受けないといった選択が可能です。車検を受けない場合、次の選択肢にはユーザー車検や相見積もり、カーリース、車の買い替えがあります。
ここでは、見積額が10万円を超えたときにどのような選択があるのかチェックしましょう。
車検に合格する最小限の整備内容に抑える
車検費用が高額になる理由のひとつは、交換部品の多さです。12か月点検や日常点検など、定期点検を欠かさず行っていれば部品の劣化に早く気付いて対処できることから、車検時に大きな出費も防げるでしょう。
車検見積もりの中には、今回の車検で交換する必要がないものも含まれていることがあります。車検費用を抑えてとにかく車検を通過したいのであれば、必要最小限の整備を依頼するのがおすすめです。日頃から点検整備で車両状態を整えておくとを、車検時のコストは軽減できるでしょう。
ユーザー車検を検討する
車検を整備工場などに依頼する方が多いのではないでしょうか。ユーザー車検であれば、車検費用を抑えて車検を受けられます。
ユーザー車検は、自身で軽自動車検査協会に車を持ち込み、検査場で検査を受けるものです。検査不合格となれば適切な整備を行った上で再度検査を受けなければならないため、車に関する知識は必要といえます。
整備工場に車検を依頼する際は土日でも受け付けてくれますが、軽自動車検査協会は平日しか受け付けていません。ユーザー車検を利用するときは、スケジュールに余裕を持つことが大切です。
見積もりを比較して依頼先を決める
1か所の整備工場で見積もりしたのであれば、他の整備工場から見積もりを依頼するのもおすすめです。法定費用を除く車検基本料金、作業工賃などは整備工場ごとに異なります。相見積もりすることで、費用を抑えられる依頼先を見つけられるでしょう。
整備工場によっては、キャンペーンとして割引サービスを行っていることもあります。インターネットやチラシなどから情報収集してみましょう。
車を手放しカーリースを利用する
カーリースは、リース会社が購入した車を長期間借りられるサービスです。カーリースでも車検は受けなければなりませんが、プラン次第では車検費用を別途用意せずに済みます。
カーリースのプランは、税金・自賠責保険・車検・整備費用を含む「メンテナンスリース」、車検・整備費用を含まない「ファイナンスリース」の2種類です。車検・整備費用が含まれている場合でも、リース会社が定める範囲以外の部品交換や修理が必要となったときには、契約者に支払い義務が発生することもあります。
新しい車に乗り換える
車検を受けずに新しい車に乗り換えれば、車検費用を購入費用へと充てられます。年式が古い、走行距離が10万kmを超えている、といった状況であれば、新車もしくは年式の新しい中古車への乗り換えがおすすめです。
軽自動車は、新車から13年を経過すると軽自動車税種別割が増税します。車検費用だけでなく税金などを含めたトータル費用、買取価格などを考慮した上で、乗り換えを検討しましょう。
お得に軽自動車を乗り換えるポイント
新しい車に乗り換える際は、2つのポイントを押さえましょう。それは、自動車税の支払い義務発生時期と自動車保険の手続きです。特に自動車保険の手続きは、計画的に行わなければ補償が受けられず、事故の際に全額自己負担といったことにもつながります。
自動車税の支払い義務発生時期を考慮する
軽自動車は普通車と同じく、4月1日時点のユーザーに軽自動車税種別割がかかります。普通車の場合は年度途中で購入すると未経過分を支払わなければなりませんが、軽自動車は月割課税制度がないため、年度途中で購入しても未経過分を支払う必要がありません。
そのため軽自動車を手放す時期は3月末まで、次の軽自動車を購入する時期は4月2日以降がおすすめです。自動車販売店の決算期などのタイミングと合わせて購入すれば、よりお得に軽自動車を購入できるでしょう。
自動車保険は車両入替手続きを活用する
車両入替手続きは、契約中の自動車保険の対象車両を変更する手続きです。新たに自動車保険に加入する際は6等級もしくは7等級からスタートしますが、車両入替手続きによって等級を引き継げます。
車を乗り換えても、次回更新時までに等級ダウン事故を起こさなければ1等級アップ可能です。車両入替手続きは納車日までに手続きする必要があり、納車日以降では補償が受けられないこともあるため忘れずに手続きしましょう。
車検費用が10万円を超えるなら人気の軽自動車への乗り換えも検討しよう
新たな軽自動車に乗り換えるといっても、どの軽自動車にしようか悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、人気の軽自動車を5車種紹介します。新車は長い納期などを待たなければならず、車検の有効期限に間に合わないこともあるでしょう。そのようなときは中古車がおすすめです。
ホンダ N-BOX
N-BOXは、全軽自協・自販連調べで2022年と2023年に登録車を含む国内新車販売台数1位を記録した人気の軽自動車です。エクステリアに立体的な造形のフルLEDヘッドライト、コントラスト感のあるリアコンビネーションランプを採用するなど、洗練されたデザインが用いられています。
燃料タンクをリアシート下ではなくフロントシート下に設置したことで、低床化が実現されました。室内高さにもゆとりがあり、27インチの自転車も楽に積み降ろしできます。
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ タント
タントは、ミラクルオープンドアを採用した軽自動車です。センターピラーを前後ドアに内蔵することで、スライドドアを開けた際の大開口を実現しています。一般的なスライドドアよりも大きく開くことから、親子並んでの乗り降り、大きな荷物の積み降ろしも可能です。
デザイン性を重視したい方にも適しています。タントのボディカラーは、モノトーンカラーもしくは2トーンカラーから選択が可能です。スタイリッシュなデザインが好みの方は、カスタムモデルを選んでもよいでしょう。
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ スペーシア
スペーシアは、安全性能と快適性が魅力の軽自動車です。スズキの予防安全パッケージ「SUZUKI Safety Support」を全車標準装備し、事故防止をサポートします。
室内高さは1,415mmもあり、頭上空間にゆとりがあるだけでなく、子どもが立ったまま着替えられるほどの高さです。リアシートのマルチユースフラップは、オットマンやレッグサポートとして利用でき、リアシートの快適性向上に貢献しています。
(参考:『スペーシア(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産 ルークス
ルークスは、駐車時や高速道路走行時など、さまざまな走行シーンを先進技術でサポートする軽自動車です。
インテリジェントアラウンドビューモニターを使用すると、車を上から見下ろしているような映像を見ながら駐車できます。狭い駐車場を利用するシーンでも、切り返す回数が少なく済むのが魅力です。移動物検知機能により、歩行者などの存在をしっかり認識できます。
プロパイロットは、高速道路場でペダルやステアリングホイール操作を車がアシストするため、ゆとりのある運転が可能です。
(参考:『ルークス(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ ハスラー
ハスラーは「遊べる軽」をコンセプトに開発されたスズキの軽自動車です。軽トールワゴンとSUVを融合させた新ジャンルの車として人気を集めています。
コンセプト「遊べる軽」の通り、インテリアデザインは遊び心が詰まったデザインが特徴です。グレーイッシュホワイトの落ち着いたカラーの他、デニムブルーやバーミリオンオレンジなど個性的なデザインが採用されています。
荷室やアンダーボックスは汚れや水分を拭き取りやすい素材を使っていることから、アウトドアユーザーにとっても便利な車です。
(参考:『ハスラー(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
車検費用が10万円を超えているのは、走行距離が長くダメージが蓄積されて交換部品が多い、見積もりを依頼した業者の基本料金が高いなどの理由が考えられます。
車検費用を抑えたいのであれば、最小限の整備を依頼する、相見積もりするといった方法がおすすめです。
車検を受けずに新しい車へ乗り換える場合は、車検費用を購入資金に充てられます。新しい軽自動車に乗り換えるときは、自動車税の支払い義務発生時期に注意し、自動車保険の車両入替手続きをしましょう。
【この記事の執筆者】
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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