スズキ ジムニーとジムニーシエラの維持費はいくら？【2023年最新情報】

スズキのジムニーとジムニーシエラは他メーカーに競合車が少ない小型のオフロードSUVです。魅力的な外観とタフな走りで長年人気を集めています。

 

この記事ではスズキのジムニーとジムニーシエラの維持費について、内訳や税金などについて詳しく解説します。

 

＜目次＞

1.ジムニーとジムニーシエラの維持費の基本

2.税金と保険料

3.車検代

4.消耗品費・メンテナンス費用

5.ガソリン代

6.ジムニーとジムニーシエラの年間維持費はざっくりいくら？

7.まとめ

 

 

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ジムニーとジムニーシエラの維持費の基本

まず、クルマの維持費に何があるのかについておさらいしましょう。クルマの維持費は次の6つがあります。当たり前のお話もありますが、あえてそれも含めて解説します。

 

1.燃料代

2.駐車場代

3.税金

4.保険料

5.車検代

6.消耗品費・メンテナンス費用

 

1.燃料代

クルマの維持費のうち、大きなウェイトを占めるのが燃料代です。エンジン搭載車は、ガソリンまたは軽油が燃料です。

 

また、最近増えてきたEV（電気自動車）は、燃料代の代わりに電気代（外出先では充電器使用料）の負担が必要になるでしょう。

 

2.駐車場代

登録車（いわゆる普通車）の所有者または使用者（車検証上の）は、車庫証明を取得した駐車場の準備が必要です。地域によっては、燃料代より駐車場代のほうが高いところもあります。もし、自己所有または家族所有の駐車場がある場合は駐車場代が節約できるでしょう。

 

軽自動車は、地域によって車庫証明が不要なところがあります。軽自働車を保有の方は自分の居住地域の軽自動車の車庫証明についての規律を確認しておくとよいでしょう。

 

3.税金

クルマの維持費として必要となる税金は、以下の2つです。

 

1.自動車税

2.自動車重量税

 

自動車税は、毎年自治体へ納め、自動車重量税は車検時に納めます。

 

4.保険料

クルマの保険は、強制保険ともよばれる加入必須の「自賠責（自動車賠償責任保険）」と、任意保険ともよばれる自動車保険の2種類があります。自賠責保険料は、車検時に支払い、加入が任意の自動車保険の保険料は、保険会社の定めにより毎月または毎年（年払いの場合）支払います。

 

任意保険は義務ではありませんが、事故を起こすと自賠責だけではカバーできなくなる他、自分自身が被害者となったときの補償も適応されるため、加入がおすすめです。

 

5.車検代

車検は、自家用乗用車・自家用乗用軽自動車で新車登録から3年、以降は2年ごとに受ける必要があります。軽貨物車は新車登録後2年ごと、車両重量8トン未満の自家用貨物車は新車登録から2年、以降は1年ごとの車検が義務付けられています。

 

6.消耗品費・メンテナンス代・点検代

クルマを持つと「法定12か月点検」とよばれる、1年ごとの点検が法律上義務づけられています。しかし、点検を受けなかった場合の罰則規定はありません。

 

ただ、罰則規定がないことで、点検をせずにいると整備不良の違反となったり、事故を起こしたときに不利になる可能性があります。クルマを安全に走らせるための点検（日常点検を含む）は運転者の義務であり、点検不足による事故や故障は、人を傷つけたり円滑な交通の妨げたりする原因となります。

 

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税金と保険料

本項では税金のうち、自動車税と任意保険について解説します。

 

自動車税

エコカーは自動車税の減税がありますが、ジムニーとジムニーシエラはエコカー対象外のため、減税はありません。それぞれ以下の自動車税となります（下記は自家用の税額）。

 

 

ジムニーは軽自動車ですので正しくは「軽自動車税」です。ジムニーシエラは、排気量1.5Lのエンジンを搭載しており、自動車税区分「排気量1.0L~1.5L」が適用されます。

 

なお、新車登録から13年を超えると約15%の重課税率が適用され、ジムニーは1万2,900円（自家用乗用軽自動車）、ジムニーシエラは3万9,600円と税額が高くなります。

 

自動車保険料（任意保険）

任意の自動車保険は、保険金額や保険適用される範囲、車両保険の有無、特約の有無、加入年や保険を使った事故歴（保険等級）により保険料が変動し、同じような保険内容でも保険会社によって保険料が変わります。車の使用頻度や使用者など吟味して保険適用内容を確認しましょう。

 

損害保険料率算出機構が毎年とりまとめて公表する「2022年度 自動車保険の概況」では、ジムニーが該当する軽乗用車の年間保険料平均が約5万円、ジムニーシエラが該当する自家用小型乗用車が約5万6,000円です。

 

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車検代

車検代は、「法定費用」と「車検整備費用」の2つに分かれます。

 

法定費用

法定費用は、以下の3点で構成されます。

 

1.自動車重量税

2.自賠責保険料（自動車賠償責任保険）

3.検査手数料（印紙代・証紙代）

 

車検整備費用

整備費用は、どこで（ディーラー、自動車整備工場、車検専門店、ガソリンスタンドなど）車検を受けるかによって変動します。

 

車検整備費用は、次の3点で構成されます。

 

1.検査代行手数料

2.法定24か月点検整備費用

3.消耗品交換費用

 

検査代行手数料は「印紙代」とよばれ、正しくは「法定手数料」といいます。これは、車検時の検査手数料を収入印紙で納めるためです。車検の依頼先が指定工場の場合は約1200円（普通車・小型車・軽自動車）で、認定工場の場合は1,600円~1,800円（「自動車保有関係手続のワンストップサービス（OSS）」を利用できる業者の場合1,600円）と金額にに幅があります。

 

法定24か月点検整備は、エンジンやブレーキ、マフラー、ボディなど全56点の点検項目があります。車検時の消耗品は、エンジンオイル、トランスミッションオイルなどの油脂類の交換、ファンベルトやゴムブッシュなどの消耗パーツの交換代となり、走行距離や年式によって交換するものが大きく異なります。

 

ジムニーとジムニーシエラの車検整備費用は、年式や走行距離によって大きく変動しますが、年式が新しく走行距離が少なければ安いところで1万円台、低年式車や過走行車では10万円以上かかる場合があります。

 

自動車重量税

自動車重量税は、新車登録からの経過年数と車両重量（乗用車の場合。貨物車は車両総重量。いずれも0.5トン刻みの税率。軽自動車は一律）によって変動します。

 

ジムニーとジムニーシエラの自動車重量税は以下のとおりです。（2年分）

 

自賠責保険料

自賠責保険料は車種（普通車か軽自動車か）、用途（自家用か事業用か）で変動します。ジムニーとジムニーシエラを自家用で登録（軽自動車は届出）の場合の保険料は以下のとおり（沖縄や離島を除く）。

 

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消耗品費・メンテナンス費用

クルマの消耗品費・メンテナンス費用で最も発生頻度が高いのが、エンジンオイル交換です。その次にワイパーやタイヤといった消耗品が挙げられます。

 

これら消耗品費の交換頻度は、走行距離や使用年数、クルマの使用環境などによって変動し、価格も幅があります。そのため、ジムニーとジムニーシエラそれぞれの消耗品費・メンテナンス費用の平均は算出が難しいです。

 

あくまで参考として、ジムニーとジムニーシエラの消耗品類の交換費用の目安を以下に記します。

 

最近は、新車購入時のオプションで、メンテナンスパッケージを付けると、オイルやタイヤといった消耗品の交換費用を車検代などのメンテナンス費用とひとまとめにしてくれるサービスも提供されています。

 

詳細はクルマの状態や利用状況、環境によって変わってきますが、ジムニーとジムニーシエラに乗る場合、維持費・メンテナンス費用として毎月約3,000円~4,000円程度をイメージして予算を入れておくと、車の保有期間中の消耗品やメンテナンス費用にあてられるでしょう。

ガソリン代

ジムニーとジムニーシエラともに、同じ排気量の車と比較すると燃費は良いほうではありません。両車現行モデルのカタログ燃費（WLTCモード燃費）は、14.3km/L~16.6km/Lほどです。ジムニーは660ccのターボ、ジムニーシエラはノンターボの1.5Lエンジンと大きな違いがあり、トランスミッションは4ATと5MTをラインアップしていますが、燃費には大きな違いはありません。

 

また、ガソリン価格も変動します。本記事執筆時点のレギュラーガソリン価格は、175円（ジムニーとジムニーシエラはレギュラーガソリン仕様）。

（2023年10月時点）

 

走行距離もカーライフスタイルにより幅があるため、参考としてソニー損害保険株式会社が毎年、自家用車を所有する人を対象に実施している「全国カーライフ実態調査」の2021年度版を確認しました。それによると、年間平均走行距離は、6,186kmとあり、（ちなみに、2014年度版は、7,204km。以降年々減少しています。コロナの影響で顕著に減ったような推移は見受けられませんでした）。

（出典：『自動車保険ならソニー損保』）

 

これらの点を考慮して、平均的な年間走行距離6,000km、ガソリン単価165円/L、燃費13km/L・16km/Lとして試算すると、ジムニーとジムニーシエラの年間ガソリン代は次のようになりました。

ジムニーとジムニーシエラの年間維持費はざっくりいくら？

ここまでで解説してきましたとおり、クルマの維持費は乗る環境、クルマの状態によって大きく変わります。

 

「とはいえ、年間維持費はざっくりいくら？」をイメージしておきたい人もいるでしょう、平均的年間走行距離6,000kmとして現行モデルのジムニーとジムニーシエラを継続保有している場合の維持費を概算で計算すると、1か月あたりの平均は（端数繰り上げ）ジムニーが1万5,000円~2万円、ジムニーシエラが2万円~2万5,000円の金額です。しかし、燃料費の金額の違いや年式による修理箇所によっても金額は変わります。

 

加えて、必要な人は駐車場代を考慮に入れる必要があるでしょう。毎月車のメンテナンス費用を確保しておくことで、急な出費にも対応でき、長くカーライフを楽しめます。（※本記事に掲載される情報は2023年10月時点のものです。）

 

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まとめ

ジムニー、ジムニーシエラの維持費も他の車と同様に年式・走行距離などの違いにより開きがありますが、登録年が新しく、状態がよいクルマであれば、維持費は比較的抑えられるでしょう。

 

現行モデルのジムニーとジムニーシエラは、新車の納期が1年以上ということもあり、中古車相場価格は高めです。特にジムニーより納期が長いジムニーシエラでは顕著です。この影響もあってか、先代も中古車相場価格は高めです。

 

ジムニーは本格オフローダーということもあり、車両の使用感が大きいものや、カスタムを施している場合もあります。中古車を選択する場合は走行に支障がないかどうか、入念に確認することがポイントです。

（参考：『ジムニー（スズキ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）

（参考：『ジムニーシエラ（スズキ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）

 

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▼ライタープロフィール

ハーレーダビッドソン専門ウェブマガジン VIRGIN-HARLEY.comの編集長を経験してジャーナリストとして独立、バイク関連ウェブメディアの運用や記事執筆を手がける。国内はもちろん、アメリカやヨーロッパでのメーカー主催のニューモデル試乗会にも参加。新車の試乗インプレッションのほか、カスタムやファッション、ツーリング等に関するコンテンツを手がける。

 

 

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