シエンタにかかる税金は?金額の目安や維持費の種類を徹底解説
シエンタは、トヨタを支える基幹車種のひとつで、コンパクトミニバンを代表する存在と言えます。小さなお子さんがいる家庭など、購入を検討している方も多いでしょう。購入する際に気になるのが税金です。
そこでこの記事では、シエンタを所有する上で支払うことになる税金について解説します。保険料や燃料費など、税金以外の維持費についても触れるので、購入を検討する際にお役立てください。
※目次※
・シエンタの維持にかかる税金には、自動車税種別割と自動車重量税の2つがある。
・税金以外にも、自賠責保険料や任意保険料、燃料費やメンテナンス代がかかる。
・シエンタを購入する際の税金は、グレードによって軽減措置が受けられる。
シエンタの維持費でかかる税金とは?
シエンタはコンパクトミニバンであり、ミニバンの中でも税金の金額が比較的安く、維持費を抑えやすいモデルです。ここでは、シエンタを含め自動車を所有する上で支払う必要がある自動車税種別割と自動車重量税について解説します。
自動車税種別割
自動車税種別割は、一般的に自動車税と呼ばれる税金で、毎年4月に課税義務が発生します。特徴的なのは、自動車の排気量によって税額が変わる点です。また、乗用・貨物や自家用・営業用でも異なる他、2019年10月以降に新規登録した自動車は税額が引き下げられています。納付のタイミングは地域によって異なりますが、5月頃に支払い書が届き、6月末までに支払うイメージです。
排気量1.5Lのエンジンを搭載するシエンタの場合、乗用車の1L超え1.5L以下の税額が適用されます。自家用の用途で2019年10月1日以降に新規登録している場合、自動車税種別割の税額は3万500円で、その日付より前だと3万4,500円です。(2024年5月時点の情報です)
自動車重量税
自動車重量税は、その名の通り自動車の重量に対して課税される税金です。自動車税はエンジンの排気量ごとに料金設定されていますが、自動車重量税は車両重量が基準となっています。
支払うタイミングも異なり、自動車を登録する場合や車検を受ける際に支払います。つまり、シエンタの車検証の有効期間は2年なので、自動車税のように毎年支払うわけではありません。
現行モデルのシエンタは、車両重量が1,270kg~1,420kgです。1t超え1.5t以下の税率が適用され、車検ごとに2万4,600円の自動車重量税がかかります。ただし新車登録から13年を経過すると3万4,200円となり、18年経過で3万7,800円となることを押さえておきましょう。ちなみにエコカーの場合は税額が安く設定されています。(2024年5月時点の情報です)
シエンタの所有時にかかる税金以外の維持費
シエンタに限りませんが、自動車を所有する上でかかる維持費は税金以外にもあります。自賠責保険や社会的に加入が求められている任意保険料、そしてガソリン代や車検代などです。ここでは、代表的な維持費を5つに分けて解説します。
自賠責保険
自賠責保険は強制保険とも呼ばれ、公道を走る車を所有すると支払いが発生します。事故の被害者を救済するための措置で、物損事故は補償の対象外です。加入していない状態で走行した場合、50万円以下の罰金もしくは1年以下の懲役が課せられるため、保険証の有効期間を超えないよう注意する必要があります。
ただし、一般的に車検の際に自賠責保険料を支払う仕組みのため、2年ごとにしっかりと車検を受けていれば、有効期間を超えて走行することはないでしょう。保険料は改定されることがあり、2024年5月時点においては新車購入時の37ヶ月契約で2万4,190円、車検時の24ヶ月契約で1万7,650円がシエンタの自賠責保険料です。
任意保険
任意保険と呼ばれる自動車保険は、自賠責保険と異なり加入する義務はありません。ただし、自賠責保険は被害者が死亡してしまった場合の補償の最大限度額が3,000万円で、とても足りるものではないでしょう。そのため、人身事故と物損事故の補償金額が無制限の任意保険を契約するのが一般的です。
任意保険料は保険会社や契約内容、車種によって大きく異なります。また、自動車保険の等級によって割引率も異なるため、まずは保険会社に相談してみてください。
燃料費
ガソリンエンジンを搭載するシエンタは、走行すればするほど燃料費がかかります。燃料費に影響するのは走行距離だけでなく、燃費性能や走り方、車のコンディションなどです。また、ガソリン価格にも左右されるでしょう。人によって燃料費は大きく異なりますが、試算して想定できます。
シエンタのガソリンエンジンモデルは、燃料消費率(WLTCモード燃費)が18.3km/L~18.4km/Lで、ハイブリッドモデルは25.3km/L~28.8km/Lです。仮にハイブリッドを購入して実燃費が25km/Lだった場合、ガソリンのレギュラー価格が170円かつ年間走行距離が1万kmだとすると、年間の燃料費はおおよそ6万8,000円となります。
車検・メンテナンス費用
車検は自動車を使用する上で避けて通れません。また、消耗品などのメンテナンス費用もかかります。車検時に支払うのは、自動車重量税や自賠責保険以外に、車検基本料や追加整備項目に対する費用です。車検基本料は依頼先によって変わり、追加整備費用は各パーツのコンディションによって異なります。
またメンテナンス費用として、エンジンなどの各種オイル交換代やタイヤ代、ワイパーの交換費用や点検費用などが挙げられます。これらの費用は、車の走行距離や使用環境により変動することを押さえておきましょう。
駐車場代
乗用車の場合、基本的に駐車スペースを確保しないと購入することができません。購入時に車庫証明を取らなければならない自治体がほとんどです。そのため、駐車スペースが自宅にない場合は、借りる費用が発生するでしょう。駐車場代は、借りる場所によって異なるので、近場に安い駐車場がないか探してみてください。
シエンタの維持費が発生するタイミング
シエンタにかかる維持費を正確に予測することは困難ですが、おおよその目安なら把握できるでしょう。ここでは、シエンタの月ごともしくは年間で支払うことになる維持費の項目や、車検時に支払う費用の種類を紹介するので参考にしてみてください。
毎月かかる費用
シエンタを所有する上で毎月かかる費用は、燃料代や駐車場代、任意保険料などです。走行距離が少ない場合、燃料代が月をまたぐこともあるでしょう。任意保険料については、一括で支払うと月々支払う必要はありません。駐車場代は、月々払いがほとんどです。
毎年かかる費用
維持費において、毎年かかる費用は自動車税種別割です。4月に課税義務が発生するので、通知が届いたら支払期限までに納付しましょう。納税証明書と一体になっているため、車検の際に使用できます。ただし、滞納すると延滞金が発生する点に注意が必要です。
車検時にかかる費用
2年ごとの車検の際にかかる維持費は、自動車重量税と自賠責保険料、業者に依頼する場合は車検基本料です。そして、保安基準に不適合となる部品交換や整備が発生した場合は、追加費用が必要となります。車検時の費用を抑えるためにも、定期的にメンテナンスすることが大切です。
シエンタの購入時にかかる税金には軽減措置がある
シエンタの購入時には、車両価格以外に自動車税種別割や自動車重量税、自賠責保険料などがかかります。また、自動車税環境性能割も購入時にかかる費用のひとつですが、環境性能が高いモデルは軽減措置が設けられています。ここでは、税金が安くなる制度について紹介するので、参考にしてください。
自動車税環境性能割
自動車税環境性能割とは、自動車の購入時に支払う税金のひとつです。譲り受けた場合も課税義務が発生します。新車だけでなく中古車購入時にも支払うことになりますが、取得価額が50万円の場合は自動車税環境性能割の対象外です。
自動車税環境性能割は、環境性能が高いほど安くなる仕組みで、通常3%の税率が2%や1%になるケースがあります。また、非課税となるモデルもあり、シエンタの場合は2024年5月時点においてハイブリッドモデルが対象です。
エコカー減税
エコカー減税は、自動車重量税に対する税額の軽減措置です。こちらも環境性能に優れた車が対象で、軽減される割合が異なります。2024年5月時点においては、新車購入時に電気自動車や燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自動車は免税となる点が特徴です。
ガソリンエンジン車やプラグインハイブリッド車に関しても、環境性能によって免税となるケースがあります。シエンタを新車で購入するケースにおいては、ハイブリッドモデルがエコカー減税の対象です。
シエンタの購入価格は?
シエンタを購入する際に、新車か中古車で迷う場合もあるでしょう。新車は好きなカラーやオプションを付けられるなど、自分仕様にできる点がメリットです。一方で、中古車は購入費用を抑えやすく、納車の早さが強みと言えるでしょう。ここでは、シエンタの新車価格と中古車相場を紹介します。(以下の価格や相場は2024年5月時点の情報です)
シエンタの新車価格
シエンタに限らず車の購入時には、税金や保険料がかかります。それらの諸費用を把握しておくことも重要ですが、やはり購入費用の大部分を占める本体価格が気になるところでしょう。シエンタの新車本体価格は、ハイブリッド車が238万円~310万8,000円で、ガソリン車が195万円~256万円です。
ハイブリッド車とガソリン車は、それぞれ3つのグレードが用意されており、各グレードでは5人乗りと7人乗りから選べます。そして、4WD はハイブリッド車のみの設定です。
シエンタの中古車価格
シエンタは人気のコンパクトミニバンで、中古車市場に多くの車両が出回っています。現行モデルだけでなく、旧型が選べるため選択肢が豊富です。新車ほどではありませんが、好みの仕様の1台を見つけられるかもしれません。
ネクステージにおけるシエンタの中古車相場は、34万9,000円~379万9,000円です。同様の仕様で比較した場合、中古車の本体価格は新車よりも安い傾向にあります。価格帯に幅があるので、予算に合わせやすいでしょう。
(参考:『シエンタ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
シエンタは、ミニバンの中でも維持費が抑えられやすい車種と言えるでしょう。1.5Lのエンジンを搭載しており、2.0Lエンジンを搭載していることが多いミドルクラスのミニバンよりも自動車税が低額です。また、車両重量も1,500kg以下なので自動車重量税も高くはありません。
ハイブリッドモデルを新車で購入する場合は、税金の軽減措置が適用される可能性があります。購入費用をできる限り抑えたい方や、早めに乗り始めたい方は、中古車を検討すると良いでしょう。
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【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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