中古車の購入時に発生する仲介手数料とは？諸費用の相場も紹介
個人間取引やオークションを利用した中古車購入時に発生する「仲介手数料」ですが、高いと感じている方もいるのではないでしょうか。しかし、魅力的に聞こえる「仲介手数料無し」は、リスクや手間が伴う可能性があります。
そこでこの記事では、仲介手数料の意味や相場をはじめ、中古車購入時にかかる仲介手数料以外の費用相場についてご紹介します。中古車の購入を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
※目次※
・仲介手数料とは、個人間での売買やオークションを主催する仲介業者に支払う費用のことを指し、取引が成立した際に支払うのが一般的
・一見、魅力的に聞こえる「仲介手数料無し」はリスクや手間が伴う可能性がある
・中古車の仲介手数料が高いと感じたら実績を積んだ中古車販売店での購入が安心
中古車の購入時に発生する仲介手数料とは？
以前ではディーラーや中古車販売店を利用して中古車を購入するのが一般的でしたが、最近ではフリマサイトやオークションサイトで購入する方が増加しました。中古車を購入するという目的は同じですが、サイトを利用する場合には仲介手数料が発生します。
ここでは、中古車を購入する際に発生する仲介手数料の意味や支払いのタイミングについて解説します。
仲介業者に支払う手数料のこと
中古車の購入で発生する仲介手数料とは、個人間での売買やオークションを主催する仲介業者に支払う費用のことです。利用するサイトや業者によっては、仲介手数料の代わりに以下の名目で費用を請求する場合があります。
・システム手数料
・成約手数料
・フリマシステム利用料
・成約料
・落札料
中古車の購入時による仲介手数料は、車両本体価格とは別に表記されるのが一般的です。個人間やオークションで車を購入する際には、仲介手数料を確かめておくと良いでしょう。
取引が成立した際に支払うのが一般的
仲介手数料は取引の成立後に発生します。中古車を購入する際の基本的な流れは以下の通りです。
・契約書の作成
・中古車取得にかかる費用の支払い（仲介手数料も含む）
・購入した中古車の引き渡し
購入者は契約書にサインしてから代金を支払います。仲介手数料も契約を締結した後に支払いましょう。車を売却する場合には、仲介手数料に加えてキャンセル料や再出品料が発生します。取引が成立しなかった場合でも費用が発生する場合があるため、事前に確かめておくと安心です。
中古車購入時の仲介手数料無しはリスクや手間が発生する
個人売買やオークションによる取引をお考えの方の中には、できるだけ費用を抑えて中古車を手に入れたいという方もいるのではないでしょうか。
業者を挟まずに取引すれば仲介手数料はかかりません。しかし、取引時に思わぬトラブルに巻き込まれることがあるので注意が必要です。ここでは、仲介手数料が発生する理由について見ていきましょう。
仲介の役割を考えてみよう
中古車の購入時に仲介手数料が発生するのは、取引トラブルの回避です。個人間やオークションを利用する際に発生する主なトラブルとして以下のケースがあります。
・商品を購入したのに支払われない
・さまざまな手数料を請求される
・購入した中古車が事故車や盗難車だった
売買のやり取りの中間に業者が介入すれば、直接的なトラブルを未然に防げるでしょう。トラブルが発生したときでも、業者による手厚いサポートが受けられるので安心です。
かかる費用は利用する内容で変わる
中古車の購入時にかかる仲介手数料は、利用するサイトや業者によって異なります。購入時における手続きの内容によって仲介手数料が変動するケースがあるため、利用する際には前もって金額を確かめておきましょう。
利用するサイトや業者を選ぶときには仲介手数料に加えて、アフターフォローの確認が重要です。購入者と出品者の間でトラブルが発生したとき、アフターフォローのしっかりしたサイトや業者を選んでおけば、適切な対応を期待できます。
中古車購入時にかかる仲介手数料以外の費用相場
個人売買やオークションを利用して中古車を購入する際には、購入時にかかる費用を確かめておきましょう。中古車購入時には、車両本体や仲介手数料に加えて法定費用の支払いが発生します。
法定費用とは、税金や自賠責保険料のことです。法律によって支払いを定められています。ここでは、中古車購入時における主な法定費用について見ていきましょう。
自動車税種別割
自動車税種別割とは総排気量に応じて納める税金のことです。かつては自動車税という名称でしたが、令和元年10月1日より新しい名称に変わりました。
自動車税種別割の税額は登録月と排気量によって変動します。例えば、排気量が1,800ccの車を7月に登録する場合の自動車税種別割は2万4,000円です。
軽自動車は自動車税種別割の代わりに軽自動車税種別割が適用されます。税額は1万800円の定額で、登録月による納税額の変動はありません。
自動車重量税
自動車重量税とは、車両の重量に応じて納める税金のことです。新車購入時と車検時に納めます。例えば、重量が0.5t~1.0tの車両で車検期間が2年分の場合、納める自動車重量税は1万6,400円です。
中古車を購入する場合、車検までの期間によって納税の有無が変わります。車検が残っている車両については、次回の車検までの納税は不要です。一方で、車検期間の残っていない中古車については2年分をまとめて納めます。
車検期間が3年になるのは、新車購入時における1回目の車検のときです。中古車の多くは、2年の車検期間が適用されます。
環境性能割
環境性能割とは車を取得したときに納める税金のことです。「割」という名称が用いられていますが、割引ではありません。、2019年10月1日に導入された、以前の自動車取得税に代わる税金です。
環境性能割の計算式は「取得金額×税率」です。取得金額の計算式は「課税標準基準額×残価率」で、取得金額が50万円以下の場合には課税されません。2021年12月までは環境性能割の軽減措置が設けられていましたが、現在では燃費基準値達成度に応じて課税がなされます。
自賠責保険料
自賠責保険料とは、車を所有した際に支払う強制保険です。車検時に次回の車検までの期間分を支払います。
自賠責保険料は車種や利用目的で異なります。車検が残っていない普通自動車を購入した場合に支払う自賠責保険料は2万10円です。ただし、沖縄県や離島に住んでいる方については支払う金額が異なります。
自賠責保険の補償内容は、支払った会社に関係なく同一です。車検の有効期限が残っている中古車については、自賠責保険経過相当額という項目で支払います。
リサイクル料金
リサイクル料金とは廃棄処分する際にかかる費用のことです。平成17年に施行された「自動車リサイクル法」に基づいており、車両を購入する際に支払います。リサイクル料金は車の最終所有者が支払わなければなりません。中古車を購入した場合でも、支払いの義務が生じます。
リサイクル料金は車種やグレードによって異なりますが、一般的な相場は1万円~2万円です。自動車メーカーのWebサイトでは詳細なリサイクル料金が掲載されており、具体的な金額を確認できます。
消費税
消費税とは商品の販売やサービスの利用で発生する税金のことです。令和元年10月より、消費税が10％になりました。中古車を購入した場合においても、消費税を納めなければなりません。中古車の場合、車両本体費用やオプション費用などが消費税の対象です。
法定費用や自賠責保険料については、消費税の対象ではありません。中古車を購入する際には車庫証明が必要になりますが、車庫証明の代行費用は消費税の対象です。購入を検討する際は消費税分も考慮しておきましょう。
仲介手数料以外の費用も依頼方法で相場が変わる
中古車購入時に法定費用に加えて、代行費用が発生するケースがあります。代行費用とは、購入した車の諸手続きを代行してもらう際に支払う費用のことです。
法定費用とは異なり、代行費用は代行業者に支払います。ここでは、中古車購入時に発生する主な代行費用について見ていきましょう。代行費用の相場は業者によって異なるため、目安としてお考えください。
車両登録代行費用
登録代行費用とは、車両登録の代行を依頼したときにかかる費用のことです。新たに車を取得した際には、登録手続きをしなければなりません。登録手続きは管轄の運輸支局で受け付けています。
登録手続きには新規登録と移転登録がありますが、中古車については移転登録手続きをしなければなりません。移転登録についても書類の準備や運輸支局での手続きが必要ですが、代行に依頼すれば登録の手間や時間を省けます。登録代行費用の目安は3万円以内です。
車庫証明代行費用
車庫証明代行費用とは、車庫証明の手続きを依頼したときにかかる費用のことです。取得した車の保管場所が確保されていることを証明する書類のことで、普通車を購入した際には手続きをしなければなりません。軽自動車の場合は、地域によって異なります。
車庫証明は自分でも手続きが可能です。ただし、申請と受領のために、最低でも2回は警察署へ行かなければなりません。代行に依頼すれば、証明の手続きの手間を省けます。車庫証明代行費用の相場は2万円以内です。
納車費用
納車費用とは、購入した車を自宅まで納車してもらうときにかかる費用のことです。個人間での取引やオークションで車を取得した場合、車両の保管場所から購入者へ自宅に届けなければなりません。一般的には納車費用や陸送費などの名目で費用を徴収します。
納車費用は30分以内の距離を移動する場合で5,000円~1万円、2時間以内の距離を移動する場合で1万円~3万円です。自分で購入した車を引き取る場合、費用を無料にできる可能性があります。
洗車費用
洗車費用とは、車の受け渡しの際に洗車や車内のクリーニングをした際にかかる費用のことです。個人間の取引やオークションで中古車を購入する際でも、洗車やクリーニングの費用が発生するケースがあります。
洗車費用の一般的な相場は5万円以下です。ただし、車の状態によって価格が変動するケースもあります。個人間での車を取引する場合、洗車の有無を確かめておくのが良いでしょう。事前に確認しておけば、不要なトラブルを防げます。
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個人売買やオークションを利用する場合、不要なトラブルに注意しなければなりません。手続きの不備が発生すると、想定外の対応に迫られる恐れもあるからです。
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まとめ
仲介手数料は、個人間での車の取引やオークションを利用する際に発生する費用です。主催している業者に支払います。中古車を購入する際には、仲介手数料に加えて法定費用を支払わなければなりません。中古車の購入を検討する際には、前もって初期費用を確かめておきましょう。
中古車の購入時における、時間や手間を抑えたい方にはネクステージがおすすめです。購入から納車までプロのスタッフがサポートします。車両検索ができるWebサイトを利用すれば、いつでも気軽に車選びが可能です。
