どの車用コーティング剤がおすすめ?選び方や施工時の注意点
コーティングとは英語で「表面の覆い」や「塗装膜」などを指す言葉で、車では外装にさまざまなコーティング剤を塗布することによってボディの塗装を守る役目を持っています。
純正の塗装にもクリア膜があり紫外線や傷などから保護していますが、年数が経過するとクリアが剥がれたり塗装が劣化したりします。車用のコーティング剤にはいくつもの種類があり、個人でも作業できるワックスもコーティングの一種です。
専門業者ではガラスの皮膜を作るコーティングも施工でき、対応年数は2年とも3年ともいわれています。コーティングは塗装の保護もありますが、施工することで水洗い洗車だけできれいな状態を保てます。コーティングは新車時に施工するのが効果的なので、購入時に検討してみてください。
※目次※
2. 車用コーティング剤は水のはじき方にこだわって選ぶのもおすすめ!
・コーティング剤には種類があるので、目的や費用、施工方法などで選ぶべき
・新車のきれいさを保つなら耐久性の高いガラスコーティングがおすすめ
・ネクステージでも圧倒的な撥水性とツヤを得られる「弾スプラッシュコート」を提供している
おすすめの車用コーティング剤は重視する目的で変化する
コーティングとはボディの塗装に皮膜を被せることで、材料や施工方法などはいくつかのタイプから選ぶことができます。例えば、カー用品店やホームセンターなどで手に入れられるワックスもコーティング剤の一種です。
ワックスはオーナー自らで施工することが一般的で、もっとも簡単なコーティングと言えます。また、コーティングや車両を磨き上げることを専門としたショップもあり、「ポリマー」「ガラス系」「ガラス」といった溶剤の種類によって呼び分けられているのが一般的です。
作業価格はポリマー、ガラス系、ガラスの順に高価になっていて、持続する期間はポリマーがもっとも短く、ガラスは数年間の耐久性を保持しています。
ワックス
ワックスはカー用品店やホームセンターなどでも購入できるので手にしたことがある方もいるでしょう。基本的にはオーナー自らが施工するのがワックスで、価格も1,000円程度から購入できるためもっとも手軽なコーティングと言えます。
ワックスは油脂が材質となっていて、ボディにツヤが出るのが特徴です。油が材質なので撥水効果もあります。手軽なコーティングですが耐久性が短く、数週間で効果が薄れます。そのため小まめな手入れが必要です。
ポリマーコーティング
ポリマーコーティングとは、シリコンなどを含んだ樹脂系のコーティングです。ワックスよりも耐久性があり、ツヤも出ます。持続期間は半年から1年程度が目安です。また樹脂系を材質としているので、細かい傷を埋めることができます。
ポリマーコーティングを施工するのは個人では難しいので、専門業者に依頼するのが一般的です。作業時間が短いため費用は安く抑えることができますが、デメリットとして花粉や黄砂、排気ガスなどの汚れが付着しやすくなってしまいます。
ガラス系コーティング
ガラスコーティングは、上記のポリマーコーティング材にガラス繊維を加えています。メリットは、ポリマーコーティングよりも耐久性があり、防汚性能にも優れていることです。
ポリマーコーティングはある程度の知識があれば個人でもできますが、ガラス系コーティングは業者による施工となります。コーティング前にボディの下地を磨き上げることによって、よりツヤや鮮やかさが味わえます。価格は2万円~5万円程度で、保持期間は2年程度といわれています。
ガラスコーティング
車両へのコーティングの中でもっとも効果があるのがガラスコーティングになります。ボディ全体をガラス質の膜で覆うことによって、防汚や防塵性能を生み出します。耐久性ももっとも高く、保持期間は3年から5年程度といわれています。
効果が高い分、費用は高くボディサイズや塗装状態にもよりますが、5万円~10数万円が相場となっています。ガラスコーティングの中でも撥水、親水、滑水などが選べるので、オーナーの好みで選択してみましょう。
車用コーティング剤は水のはじき方にこだわって選ぶのもおすすめ!
コーティングには種類があると上記の項目で解説しましたが、降雨や洗車時の水はけにも違いによってタイプが分かれています。大分類すると「撥水」「親水」「滑水」の3種類となり、それぞれ特徴があります。
雨が降ったときにボディを大きな水滴が流れていると、コーティングが効いていると感じるはずです。これが撥水タイプで、水滴が付きにくくボディ表面が水膜のようになるのが親水タイプです。滑水タイプは両方の良い面を合わせていて、ボディとの接地面が少ない大きな水滴ができます。
汚れ落ちに優れた撥水タイプ
撥水タイプとは、ボディに付いた水分が球状のようになるタイプのことです。水滴がボールのように弾かれ、風圧や傾斜によって地面に落ちます。撥水タイプのメリットは、大きな水滴が流れていきコーティングを施した実感を味わえる点です。また、水分と一緒に汚れも弾く効果があるため、きれいな状態をキープできます。
撥水タイプのデメリットは、状況によって全ての水滴が流れ落ちないことです。ボディに水滴が残ると、水の中の不純物が残り付着してしまいます。そのため、イオンデポジットやウォータースポットが残りやすいといわれています。そのため、洗車時や雨後には水滴をチェックしておくと良いでしょう。
洗車の頻度を抑えられる親水タイプ
親水タイプとは水滴ができにくく、水分が膜のように引いていくタイプのことです。水分を弾くのではなく、水となじむようにゆっくりと引きます。
親水タイプのメリットは、水分がボディにとどまりにくいことです。そのため、撥水タイプとは異なり、イオンデポジットやウォータースポットが発生しにくい特徴があります。また、付着した汚れと一緒に水が流れ落ちるのでセルフクリーニング効果が得られます。
親水タイプのデメリットは、コーティングを施したという見た目による効果の実感が得られにくいことです。加えて、水分がボディになじむため、洗車後の汚れが落としにくいでしょう。
水分が残りにくい滑水タイプ
滑水タイプとは撥水と親水の両方の特徴が備わったタイプです。撥水タイプより大きな水滴ができ、親水タイプのようにボディに付いた水分を落とします。3種類の中で水はけがもっとも良いのが滑水タイプになります。
滑水タイプのメリットは、水はけが良いため水分がボディに残りにくいことです。撥水タイプは見た目による効果を実感できますが、水滴が残りやすいと言えます。滑水タイプは水残りが少ないため、手入れが容易です。
滑水タイプのデメリットは、水を弾く効果が少ないことです。また、親水と比較した場合水はけの効果が小さいというデメリットがあります。
車体を守るならコーティングがおすすめ!
コーティングはボディをきれいに見せる効果だけでなく、塗装を保護することもできます。クリア塗装の膜の上にさらにコーティングの膜ができるイメージなので、塗装の状態を長持ちさせられるのです。
またコーティングの種類によっては、ボディの傷を消す効果を持っているものもあります。業者にコーティングを依頼するときは、ボディ表面を磨き上げてくれるので、見た目から変わったことが分かるはずです。
汚れや劣化から車体を守れる
車の塗装が劣化する原因のひとつは、化学物質による影響です。紫外線、排出ガス、酸性雨などの影響によってダメージを受けます。また、花粉、虫の死骸、鉄粉などがボディに付着して時間がたつと、色あせが起こる恐れがあるのです。
ガラスコーティングするとボディの表面に硬い皮膜が形成されるため、汚れやシミが付いても簡単な洗車で除去可能です。
ボディ表面が汚れたままだとコーティングの効果が現われないため、ガラスコーティングの施工時には、コーティング剤を使用する前にボディの表面を磨く必要があります。コーティングの皮膜は塗装を守ることができますが、塗装そのものを直す効果は持っていません。
細かい傷が目立ちにくくなる
中古車はボディの劣化が進んでおり、表面に小さな傷や汚れが付着していることがあります。一部のコーティングを施すことにより、小さな傷を目立ちにくくすることができます。
コーティングの作業時は、コーティング剤をボディの表面に塗り込みます。コーティング剤が傷の内部に浸透するため、ボディの表面が平らになるので光が反射しても目立たなくなるのです。太陽光によるクラッチや擦り傷についても、小さな傷であればコーティングで隠せるかもしれません。
車用コーティングの施工にデメリットはある?
コーティングそのものに傷を消す効果はありません。一部のワックスやポリマー系のコーティング剤は細かい傷に入り込み、傷が消えることもあります。
そもそも小傷の修正はコーティング作業とは異なるので、ボディに傷があるときは修正してからコーティングを施工します。また、コーティングを長持ちさせるためには、定期的な洗車が欠かせません。ガラスコーティングなどの皮膜ができるタイプだと洗車が簡単で、水洗いを行えばすぐきれいになります。
大きな傷は取り除けない
一部のコーティングは施工することで、小さな傷を目立たなくできます。ただし、全ての傷を取り除く訳ではありません。以下のような傷については効果が期待できないでしょう。
・広範囲に及ぶ傷がある
・遠目でもはっきりと分かる傷がある
・塗装が剥がれている
・傷が塗装膜にまで及んでいる
深い傷を放置したままにすると、ボディにサビが生じる恐れがあります。場合によっては、穴が開いてしまうこともあるのです。ボディに大きな傷がある場合には、早めの修理をおすすめします。
コーティング後も定期的なメンテナンスは必要
コーティングの効果を持続させるには、定期的な洗車が欠かせません。コーティングしても汚れは付着するため、汚れや水滴を付着したままにすると、シミができる恐れがあるのです。定期的な洗車で汚れを落とすように心がけましょう。
コーティングした車を洗車する際には手洗いがおすすめです。洗車機を利用すると細かな傷がボディに付着したり洗車機のワックスが原因で劣化したりする恐れがあります。洗車用のシャンプーやスポンジを使って、丁寧に汚れを落としましょう。
車をコーティングする際の流れを見てみよう
コーティングの効果を十分に得るには、適切な施工が重要です。作業工程を間違えると、きれいなコーティングができません。仕上がりが悪くなるだけでなく、耐久性にも影響を与えるでしょう。コーティングの基本的な手順は、下地処理とコーティング剤の塗り込みです。ここでは、それぞれの手順についてご紹介します。
コーティング前の処理
最初の工程は下地処理です。コーティングでは以下の2つの理由で下地処理をします。
・汚れが付着したままコーティングしないため
・コーティングの効果を発揮させるため
新車であっても車には汚れが付着しており、そのままの状態でコーティングすると皮膜の中に汚れが残ってしまうのです。コーティングでは、はじめに洗車して鉄粉やホコリなどの汚れを洗い流し、十分に乾燥させます。次に研磨作業によって細かい傷を取り除き、塗装面を平らな状態にしたら下地処理作業は終了です。
コーティング剤を塗り込む
次の工程はコーティングです。以下の3つの流れで作業を進めます。
・塗り込み
・チェック
・乾燥
コーティング剤とスポンジを使用して、細かく範囲を決めながら丁寧に塗り込む作業です。塗り込みが終わったら拭き上げをする、一連の作業を繰り返しながらコーティングを行います。全てのパーツの塗り込みが完了したら塗りムラの有無を確かめ、十分に乾燥させたらコーティングは完了です。
まとめ
コーティングには種類があり、コストを含めてメリットとデメリットがあります。一部のコーティングはオーナー自身でも施工することができますが、いかにボディ表面をきれいにできるが成功のカギです。適切なコーティング作業ができていれば、長期間にわたってきれいなボディ表面を意地することができます。
ネクステージでも「弾スプラッシュコート」と呼ばれるガラスコーティングを用意しているので、コーティングを検討している際には候補に入れてみてください。
■優れた撥水性能を誇る「弾スプラッシュコート」施工の流れ
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターやPRにも積極的に携わる。
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