PHVとはどのような車?HV/EVとの違いやおすすめ車種を解説
エコカーに関する話題の中で、PHV(プラグインハイブリッド車)が存在することを知った方もいるのではないでしょうか。エコカーには他にも、HV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)が存在するため、どれを購入すればよいのか迷ってしまいがちです。
そこでこの記事では、PHVとはどのような車を指すのか、購入するメリットは何かを紹介します。
PHVの購入を検討している方は、車選びを始める前にチェックしておくとよいでしょう。PHVの特徴を詳しく知ることで、自分にマッチした車なのか判断する助けになります。
※目次※
5.PHV選びにおすすめの車とは?チェックしておきたい車種5選
・PHVはバッテリーとエンジンを併用して走行する車。外部電源を使用して充電できるのが特徴
・環境負荷が小さく、家庭用電源でも充電できるので利便性が高い
・価格が高い傾向があるため、お得に購入するなら中古車を狙おう。中古車の購入はネクステージへ
PHVとはどのような車?
PHVが自分にマッチした車か判断するためにも、どのような車なのか知っておくことは大切です。ここでは、PHVならではの特徴を2つピックアップして紹介します。
HVとの違いがよく分かっていない方や、PHVを購入しようと考えている方は、実際に購入してから後悔しないためにも事前に確認しておくことをおすすめします。
電気だけでも走行できる
PHVは動力源としてガソリンエンジンとモーターを搭載しています。この点ではHVと代わりませんが、PHVは走行する仕組み自体が違うのが特徴です。具体的な仕組みは以下の通りなので、ここでチェックしておきましょう。
PHV |
通常はバッテリーに蓄えた電力で走行し、電力が不足したらエンジンから動力を供給する |
HV |
エンジンから動力を供給しつつ、バッテリーの動力も併用して走行する |
HVにもバッテリーのみで走れる車種もありますが、多くの車種ではエンジンからの動力供給をメインとしています。
一方でPHVは、バッテリーの残量が十分なときはEVとして電力のみで走行し、不足してきたらエンジンを始動してHVとして走行できるのが特徴です。
外部の電源から充電できる
PHVは「プラグイン」という文字が含まれている通り、外部電源から電力を供給することでバッテリーを充電できます。利用スタイルによっては、乗らないときに充電器に接続することでEVと同じように利用することも可能です。
逆に車のバッテリーから外部に電力を供給することも可能なので、災害時の非常用電源としても活用できます。環境保護としても災害対策としても有用な自動車といえるでしょう。
PHVとハイブリッド車などのエコカーとの違い
PHVと比較されることが多いエコカーには、HV・EV・FCVの3種類があります。利用スタイルによってどのエコカーが適しているかは異なるため、それぞれの違いを正しく理解して自分のカーライフにマッチしたものを選びましょう。
ここでは、それぞれのエコカーについて特徴的なポイントをまとめました。これから車を購入する方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
HVの特徴
HVはガソリンエンジンとモーターの両方を搭載している点はPHVと代わりませんが、外部電力からバッテリーに充電できません。基本的に、HVでは以下のような方法でバッテリーに充電します。
・エンジンのパワーで発電機を稼働させる
・ブレーキを掛けたときの車輪の動きで発電機を稼働させる(回生ブレーキ)
どの方式が採用されているかは車種によって異なりますが、EV用の充電設備からバッテリーに電力を供給できないのは共通です。代表的な車種にプリウスやフィットなどがあります。
EVの特徴
EVは電気自動車を指しており、バッテリーに蓄えた電力を使用してモーターを回転させ、その動力で走ります。動力として使用するのはモーターのみで、化石燃料で動くエンジンは搭載していません、
燃料を一切使わず環境に優しいのがメリットですが、PHVとは異なりバッテリーの残量がなくなると走行できなくなるのがデメリットです。
定期的な充電が必要で、快適にEVを使用したいなら自宅に充電設備を設置しておく必要があります。EVの代表的な車種として知名度が高いのが、リーフやアリアです。
FCVの特徴
FCVは燃料電池自動車を指す言葉で、水素と酸素を混合して燃焼させ、その力で発電機を回して電力を生み出します。動力にはモーターを使用しており、発電した電力でモーターを稼働させ、走行するのが特徴です。
電力でモーターを動かすのはEVと同じですが、電力を燃料によって生み出す点が異なります。水素と酸素を混合して燃焼すると水が発生するものの、化石燃料とは異なり二酸化炭素や窒素酸化物・硫黄酸化物は一切発生しません。
2022年時点でFCVはあまり販売されておらず、MIRAIやクラリティ FUEL CELLが代表的な車種です。
PHVを選ぶメリットとは?
数あるエコカーの中でPHVを選ぶメリットはさまざまです。ここでは、PHVの代表的なメリットを3つ紹介します。特に、PHVとHVのどちらを購入するか迷っている方は、ここで紹介する情報を参考にして選ぶのがおすすめです。
これらのポイントに魅力を感じており、充電設備を用意できるのであればPHVを購入してもよいでしょう。
環境負荷が小さい
PHVはあらかじめ充電した電力を使用して走行できるため、化石燃料を使用するエンジンのみで走行する車より環境負荷が小さいのがメリットです。電気も発電時に化石燃料を使用するものの、再生可能エネルギーによる発電も多いことを考えると、環境負荷を軽減できるといえます。
PHVなら、長距離走行でバッテリーの残量が少なくなったときはガソリンエンジンを使用して走れるののメリットです。環境負荷と利便性のバランスがよい車といえるでしょう。
家庭用電源で充電できる
家庭用電源を使用して充電できるのもPHVの大きなメリットです。PHVの普通充電設備は単相200V30A(6kW)や単相200V15A(3kW)が基本で、三相電源は必要ありません。
そのため、自宅に充電設備を用意しておけば車を使わないときに充電し、EVのように使うことも可能です。PHVは充電設備がなくても運用できますが、利便性を重視するなら充電設備を用意しておくことをおすすめします。
なお、単相100Vの電源でも充電できますが、供給できる電力が少なくなる分充電に時間がかかるのがデメリットです。
非常時の電源として使える
PHVには、搭載しているバッテリーから外部に電力を供給する機能を搭載しています。従って、災害などで停電したときはPHVから自宅に電力を供給し、復旧を待つことが可能です。
出力は単相100V15A(1.5kW)が基本で、消費電力が大きい機器でなければ問題なく動かせます。住宅側にV2Hがあれば車を充電池代わりに使用することも可能なので、該当する場合は一度チェックしてみるとよいでしょう。
PHVを選ぶデメリットとは?
PHVは環境面や災害対策の面で大きなメリットがありますが、購入前に覚えておきたいデメリットもあります。PHVのデメリットについて知りたい方は、ここでご紹介する2つのポイントを意識しておきましょう。
デメリットについても正しく理解した上でPHVを選べば、購入してから後悔することを防げます。
車両価格が高い
PHVは一般的なガソリン車やHVと比べて車両価格が高くなりがちです。一例として、HVとPHVの両方を用意しているプリウスを例にすると、価格が以下のように設定されています。
HV(S) |
338万3,000円 |
PHV(S) |
273万1,000円 |
PHVを購入するのに必要な予算を用意できるか、PHVの付加価値に価格差分の魅力を感じるかで判断するとよいでしょう。
充電の手間がかかる
PHVを快適に運用するには、定期的に充電する手間がかかります。自宅で充電するときは、車を使用していない間に充電すれば問題ありません。しかし、出先で充電が必要になったときはEV用の充電設備を探して充電する必要があります。
公共の充電設備はガソリンスタンドに比べると数が少ないため、場所によってはなかなか見つからないのがデメリットです。PHVを購入するときは、充電しにくいリスクがあることを覚えておくとよいでしょう。
ただし、EVとは異なり、充電できなくてもエンジンからの動力で走れるのはメリットです。
PHV選びにおすすめの車とは?チェックしておきたい車種5選
メリット・デメリットを理解した上でPHVを購入しようと決断したら、自分の好みやニーズにマッチした車を選びましょう。ここからは、おすすめのPHVを5車種厳選して紹介します。
PHVにはどのような車があるのか知りたい方や、十分に比較・検討して選びたいと思っている方は、ぜひご参考ください。
トヨタ プリウスPHV
グレード |
S |
車体サイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4,645mm × 1,760mm × 1,470mm |
ボディタイプ |
ハッチバック |
エンジンタイプ |
水冷直列4気筒DOHC |
排気量 |
1.797L |
バッテリー総電力量 |
8.8kWh |
新車価格 |
338万3,000円 |
(2022年6月現在)
HVで有名なプリウスのPHVモデルが「プリウスPHV」です。60km程度までの距離ならバッテリーのみで走行できるため、近所を走るときはEVと同じように使用できるでしょう。
バッテリーの総電力量は8.8kWhとなっており、今回紹介している車の中では最も少ないのがデメリットです。ハッチバック車の中でも車高が低めで、荷室も狭いので積載性を重視する方にもあまり向いていません。どちらかというと、走行性能を重視する方向けの車です。
(参考:『プリウスPHV(トヨタ)の中古車一覧 - ネクステージ』)
トヨタ RAV4 PHV
グレード |
G |
車体サイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4,600mm × 1,855mm × 1,690mm |
ボディタイプ |
SUV |
エンジンタイプ |
直列4気筒 |
排気量 |
2.487L |
バッテリー総電力量 |
18.4kWh |
新車価格 |
469万円 |
(2022年6月現在)
PHVのSUVを探しているなら、「RAV4 PHV」を検討してみてはいかがでしょうか。最高出力は225kWとなっており、力強い走りを楽しめるのが魅力です。
4WD車なので山道や積雪路などのオフロードも走りやすく、魅力的な車といえるでしょう。普段遣いからアウトドアまで幅広く活躍してくれる車です。
(参考:『RAV4 PHV(トヨタ)の中古車一覧 - ネクステージ』)
レクサス NX450h+
グレード |
version L |
車体サイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4,660mm × 1,865mm × 1,660mm |
ボディタイプ |
SUV |
エンジンタイプ |
直列4気筒 |
排気量 |
2.487L |
バッテリー総電力量 |
18.1kWh |
新車価格 |
714万円 |
(2022年6月現在)
トヨタの高級車ブランドとして知られるレクサスでもPHVをラインアップしています。「NX450X」はプレミアムSUVに位置づけられており、高級感があるデザインも魅力的です。
SUVらしく4WD車になっており、パワーも十分なので走行性能を重視する方にも向いています。バッテリー容量が十分な状態でEVモードを選択すれば、エンジンを始動させずに走ることも可能です。
(参考:『NX(レクサス)の中古車一覧 - ネクステージ』)
三菱 エクリプスクロス
グレード |
P |
車体サイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4,545mm × 1,805mm × 1,685mm |
ボディタイプ |
SUV |
エンジンタイプ |
水冷直列4気筒16バルブ |
排気量 |
2.359L |
バッテリー総電力量 |
13.8kWh |
新車価格 |
451万円 |
(2022年6月現在)
三菱が製造・販売する「エクリプスクロス」もPHVのSUVです。バッテリー総電力量が13.8kWhとやや少なめですが、EV航続距離は57.3kmなので日常利用で困ることは少ないでしょう。
EVモード・シリーズ走行モード・パラレル走行モードを手動で選択できるため、走行距離や路面状況などに応じて適切に選択するとよいでしょう。
(参考:『エクリプスクロス(三菱)の中古車一覧 - ネクステージ』)
三菱 アウトランダー
グレード |
P |
車体サイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4.710mm × 1,860mm × 1,745mm |
ボディタイプ |
SUV |
エンジンタイプ |
水冷直列4気筒16バルブ |
排気量 |
2.359L |
バッテリー総電力量 |
20kWh |
新車価格 |
532万7,000円 |
(2022年6月現在)
「アウトランダー」も前述したエクリプスクロスと同様に、三菱が製造・販売するクロスオーバーSUVです。エクリプスクロスよりボディがやや大型になっている分、20kWhと電力量が多いバッテリーを搭載しています。
それによって80km以上の航続距離を実現しており、やや長めの距離を走る機会が多いユーザーにおすすめです。一方で、やや価格が高めなのがデメリットといえるでしょう。
(参考:『アウトランダーPHEV(三菱)の中古車一覧 - ネクステージ』)
PHVの中古車を探すならネクステージへ!
PHVは環境にも優しく、電力供給機能を活用すれば災害対策としても有用な車です。しかし、その分車両価格が高く、手が届かないと感じている方もいるのではないでしょうか。
そのような方におすすめなのが、コンディションのよい車を安価に購入できる中古車です。ネクステージでは多種多様な中古車を取り扱っており、PHVも販売しています。中古車をご検討中の方は、ぜひネクステージの利用をご検討ください。
PHVに出会える可能性が広がる
ネクステージでは都市部から郊外まで全国各地に店舗を構えており、豊富な在庫を取りそろえています。検索機能を活用すれば在庫をまとめて検索でき、好みのPHVに出会えるチャンスが広がるでしょう。
PHVはガソリン車やHVに比べて流通量が少ないため、在庫を横断的に検索できるのは大きなメリットです。気に入った車を近くの店舗に取り寄せて試乗することも可能なので、PHVをお探しの方はぜひネクステージにご相談ください。
購入後の保証体制も整っている
中古車を購入するとなると、購入後のトラブルを心配する方も多いでしょう。ネクステージでは、販売した中古車に対して手厚い保障を提供しています。エンジンをはじめとした走行に直接関わる部分だけでなく、一部の消耗品も保証対象なのでより安心です。
できるだけ保障が充実した中古車販売店を探したいと考えている方も、ぜひネクステージをご利用ください。保証期間は国産車が3か月(走行距離3,000kmまで)、輸入車が1か月です。車によっては、オプションで有料保証サービスにもご加入いただけます。
まとめ
PHVはモーターとエンジンを併用して走行する車で、外部の電源を使用して充電できるのが特徴です。用途によってはEVと同様に使うことも可能で、環境負荷が小さい車として人気があります。
しかし、PHVはガソリン車やHVより価格が高い傾向があるため、お得に購入したいなら中古車を狙うのがおすすめです。ネクステージでは多種多様な中古車を取りそろえており、PHVも多数存在します。
お買い得な車両をお探しの際は、ぜひこの機会にネクステージをご利用ください。