ランドローバーが出しているヴェラールの特徴と中古で購入する際のポイント
オフロードでの高い走行性能が特徴のオフロード車やSUVに特化したランドローバーは、世界中のファンを魅了するイギリスのブランドです。ランドローバーの中でも「ヴェラール」は、デザイン賞を受賞するほどの美しいデザインで人気があります。そんな際立つデザインに惹かれて、ヴェラールに興味を持った方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ランドローバーが販売するヴェラールの特徴をご紹介します。中古で購入する際のポイントについて解説しますので、ぜひチェックしてみましょう。本来の性能や外車特有の注意点などを把握しておけば、車が選びやすくなります。
※目次※
2.ランドローバーのヴェラールを中古車で購入する際のポイント
・ヴェラールの魅力は、賞をとるほどのデザイン性とオフロードの走破性能の高さ！
・中古で購入する場合、価格や内装、維持費を確認しよう
・輸入車にも保証が付けられるネクステージでの購入がおすすめ！
ランドローバーが出しているヴェラールの気になる特徴
まずは、ヴェラールのスペックから見ていきましょう。ベースグレードでエンジンが「2.0リッター D180 オート」の場合のスペックは、以下のとおりです。
- ・車両サイズ……全長4,820mm×全高1,685mm×全幅1,930mm
- ・車両重量……1,960kg
- ・総排気量……1,999cc
- ・最高出力……132kW
- ・最大トルク……430N･m
ヴェラールは、エンジンやグレードでスペックが異なります。さらにパワーが欲しい方は、排気量が上のエンジンを選択しましょう。
デザイン
ヴェラールは、同ブランドの中でも際立ったデザインを持っているのが特徴です。2018年には「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」に輝き、そのデザイン性は世界中で高い評価を得ています。
研ぎ澄まされて最適化された無駄のないフォルム、箔押し加工のグリル、ドアパネルに格納されるデプロイアブル・ドアハンドルなど、ほかの車種にはない特徴的なデザイン性で人々を惹きつけます。フロントからリアまで途切れることのない特徴的なデザインは、個性と存在感を存分に発揮します。
インフォテインメント
デザイン性だけでなく、さまざまな機能性を有したインフォテインメントも特徴のひとつです。ヴェラールに搭載されているインフォテインメントをご紹介します。
・TOUCH PRO DUO
複数の機能を同一画面で同時に利用できる「デュアルタッチスクリーン」です。たとえば、画面上部でナビを見ながら、下部で音楽メディアの再生といったことも可能です。
・ステアリングホイール
ステアリング上で操作できる静電容量式のスイッチを搭載し、ハンドルから手を離さなくても操作できる利便性を備えています。
・スマートフォンパック
車載の「In Controlインフォテインメントシステム」の画面上で、スマホのカーナビや電話などの操作が可能です。
・リアシートエンターテインメントトシステム
フロントシートのヘッドレスト裏側スクリーンで、映画やテレビを楽しめます。
・REMOTE
スマートフォンやスマートウォッチを介して、乗車前のエンジンオンや車内温度の調節が可能です。
・INCONTROLのコネクティビティ
オプションのサービスを追加することで、アプリやWi-Fiスポットなどのさらなる利便性が得られます。
燃費
ヴェラールの燃費はエンジンによって異なるので、購入の際には注意をしましょう。各エンジンの燃費は、以下のとおりです。なお、燃費モードはすべてJC08モードでの数値となります。
・2.0リッター D180 オート……14.4km/L
・2.0リッター P250 オート……11.6km/L
・2.0リッター P300 オート……10.6km/L
・3.0リッター P380 オート……10.0km/L
最も低燃費なエンジンと高燃費なエンジンで、4.4キロメートルの差があります。燃費重視の方は「2.0リッター D180 オート」がおすすめです。
駆動方式
ヴェラールは、さまざまな天候や路面状況でも安定した走行が可能な、AWDシステムを採用しています。特にオフロードで真価を発揮する走行システムを備え、どんな道でも安心して走れるのが売りです。ヴェラールが備えている走行システムは以下のとおりです。
・アクティブリアロッキングディファレンシャル
リアの左右のホイール間で発生するスリップを制御し、コーナリング時のトラクションやオフロードでのグリップ力を高めます。
・ロートラクションロンチ
雪道や凍結路などのスリップしやすい路面で、前後のトルク配分を最適化して、安定した走行を可能とします。
・電子制御エアサスペンション
電子制御されたエアサスペンションによって、いかなる地形でも車を安定した状態に保って走行できます。
・テレインレスポンス
モードを選択するだけで、路面状況に合わせた最適な走行が可能です。
・ヒルディセントコントロール
急勾配の下り坂において、一定の速度を維持して運転をアシストする機能です。
アクティビティキー
ヴェラールには「アクティビティキー」といった、腕時計のような腕に巻くタイプのキーがオプションで設定されています。鍵を無くすリスクが減るだけでなく、衣服のポケットに入れて邪魔になることもありません。
頑丈なラバー素材で衝撃に強いため、破損を気にすることなく身につけることができます。また、ウォータープルーフ機能付きであり、汗や水に浸かっても安心です。ランニングやサイクリング、サーフィンなどの激しいアクティビティをしながらでも鍵を常に身につけておくことができるので、利便性に優れています。
ランドローバーのヴェラールを中古車で購入する際のポイント
ヴェラールの新車は、最も安価なグレードであっても700万円ほどの価格です。新車だと手が届きにくい価格ではありますが、中古車であれば購入できる可能性が高まります。そのため、中古車に狙いを定めている方もいるのではないでしょうか。
そこで、ヴェラールを中古車で購入する際のポイントを解説していきます。注意する点に気をつけて、状態のよい中古ヴェラールを選びましょう。
価格
中古でヴェラールを購入する際の最初のポイントは「価格」です。購入する際は、自分の想定する「予算内に収まるか」が重要となります。
中古車であれば、新車よりも幾分か買いやすい価格にはなるものの、ヴェラールは元が高額なのでそれなりの価格はします。自分の予算範囲内ではない中古車を選ぶと、日常生活に支障が出る恐れもあるので注意が必要です。たとえよい条件の中古車が見つかったとしても、まずは予算内に収まった価格かどうかを確認しましょう。
内装などの状態
価格が予算内であれば、次に内装のチェックをします。内装のチェックは、これからカーライフを送るうえでは重要なチェック項目です。内装が汚れていたり傷が付いたりしていると、車に乗ると目につきます。それがもとになって、所有する満足感が減少するかもしれません。
特に「天井」「メーター部分」「ダッシュボード」に汚れや傷がないか入念にチェックしましょう。シートの染みはもちろんのこと、座った際のヘタレやヨレも確認します。エアコンやカーナビ、電動ミラーなどの電装品が正常に動くかどうかも重要なチェック項目です。きれいで状態がよいほど、今後のカーライフの満足度が高まります。
グレード
ヴェラールには「ベースグレード」「S」「SE」「HSE」といったグレードがあります。さらに、ノーマルのヴェラールのほかに「R-DYNAMIC」というモデルからも選べるので、多彩な選択肢を持っています。
R-DYNAMICモデルは、ノーマルのヴェラールと比較してダイナミックで高級感あるデザインが特徴です。R-DYNAMIC専用のデザインには、以下に挙げたようなものがあります。
- ・専用デザインのバンパー
- ・ブラックコントラストルーフ
- ・インテグレーテッドエグゾーストトリム
R-DYNAMICを選ぶことで、さらに個性が際立ちます。よりデザイン性を重視したい方は、R-DYNAMICを選ぶのもおすすめです。
何年落ちか
中古車を購入する際は、何年落ちの車であるかにも目を光らせましょう。年式が新しいほど状態はよくなります。車の状態を重視するのであれば、年式が新しいものを選ぶことが重要です。国産車の中古を買う場合も同様ですが、特に輸入車にいたっては重要な要素です。
年式が古いと、それだけ故障リスクは高くなります。輸入車の場合、パーツも純正品にするなら輸入しなくてはなりません。そのため、修理費が国産車よりも高くなる傾向にあります。購入後に修理費でお金がかかる可能性があるため、予算の範囲内でなるべく新しい年式の車を選ぶのがおすすめです。
車検切れかどうか
年式と同様に、車検が残っているかどうかも重要なチェックポイントです。車検が切れている中古車の場合、車検を取得してからの引き渡しとなります。そのため、車両価格にプラスして車検費用も支払わなければいけません。
中古車の購入時点で車検が残っていれば、車検費用を支払う必要はなく、購入時の諸経費を抑えられます。また、購入する際は名義変更をすればよいだけなので、納車までの手続きに時間がかからないといったメリットもあります。
ランドローバーのヴェラールを購入するかどうかの決め手
ヴェラールを中古車で購入する際のポイントを押さえたら、次はいよいよ購入するかどうかの決定です。ヴェラールは高額であり、日常使うような実用性よりも趣味の要素が強い車です。家族のニーズ、オフロードでの高い走行性能を使いこなせるか、維持費はしっかりと払えるかなど、さまざまな要素を考慮して最終的に購入を決めるようにしましょう。
使用目的
ヴェラールを購入するのであれば、使用目的がはっきりとある状態で購入することをおすすめします。
ヴェラールは、普通の車と比較して高額です。さらに、SUV形状で車高が高く、AWDシステムでオフロードの高い走破性能を備えています。普通の車とは異なる性質を持っているヴェラールだからこそ、使用目的をはっきりとしないと「宝の持ち腐れ」のような状態になる恐れがあります。
もちろん、デザインに魅力を感じて、街中での個性を出すために購入するのもしっかりとした目的といえます。「ほかの車では満足がいかない」という強い目的を持って購入しましょう。
家族のニーズ
「家族のニーズ」と「自分のニーズ」が合致していることも重要です。ランドローバー全体にいえることですが、普通のコンパクトカーやセダンなどとはキャラクターが全く異なる車です。普段の実用性が高い車というよりは、趣味の要素が強い車といえます。
もし家族の誰かが運転する機会がある場合、自分はよくても家族が遠慮してしまうことも考えられます。また、比較的高額傾向にあるため、家族の同意を得られないかもしれません。
自分のニーズが高くても、家族のニーズが低いと家族間のトラブルにもつながります。購入前には、家族と話し合うことが大切です。
機能を使いこなせるかどうか
ヴェラールは、高いオフロードの走破性能を備えています。購入したあと、その機能を使いこなせるかも考えてみましょう。
AWD、電子制御エアサスペンション、テレインレスポンス、ヒルディセントコントロールシステムなど普通の車にはないようなオフロード走行システムが満載です。さらに、最大渡河水深は650ミリメートルあり、浅い河川を渡ることが可能です。
雪道や砂利道などのオフロードを走らないと、車の本領を発揮しないままでいることになります。舗装された平坦な道しか走らない場合や、雪がめったに降らない地域に住んでいる場合は必要のない機能といえるでしょう。
毎月の維持費
毎月の維持費がどのくらいになるかをしっかりと考え、やりくりがうまくいくかの確認が重要です。車を購入すると、毎月のローン返済やメンテナンス費、燃料代、駐車場代などが発生します。ヴェラールを購入したあと、これらの毎月の維持費が支払えないと、生活に影響を及ぼす恐れがあります。
普通の車よりも高額であり、燃費についてもコンパクトカーやセダンには及びません。毎月の維持費がどれくらいかかるかを綿密にシミュレーションし、生活に支障がでないやりくりを計画しましょう。
まとめ
ヴェラールはほかのランドローバー車と比較して、研ぎ澄まされたフォルムや特徴的なデザインで人気の高い車種です。デザイン性だけでなく、道を選ばずどこでも走れる高いオフロードの走破性能も魅力的な車です。
中古車であれば新車よりも手頃な価格で買えるので、今回の記事で解説した購入時のポイントや決め手を確認してから購入しましょう。また、毎月の維持費がかからないように、保証を付けられる中古車販売店で購入するのがおすすめです。
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