メルセデスAMGに新型「A35」が登場！他のグレードやライバル車も紹介

メルセデスAMGはメルセデス・ベンツの車をベースに走行性能を向上させるとともに、エクステリアやインテリアを専用にチューニングしたモデルです。エントリーモデルであるAクラスにもAMGは設定されていて、コンパクトなサイズながら想像を超える高性能を持っています。

 

Aクラスには「A35」と「A45」の2種類がありますが、A45ほどの性能は必要ないけれどスポーティーに走りたい人にとってA35は注目の存在です。本稿ではA35を中心に、A45やライバル車との比較とともに解説します。

 

※目次※

1.メルセデスAMG「A35」とは？

2.メルセデスAMG新型「A35」の魅力的なテクノロジー

3.メルセデスAMG「A35」の注目モデル

4.メルセデスAMGのAクラスはどのような人におすすめ？

5.AMG「A35」のライバル車3選と比較！

6.まとめ

 

 

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メルセデスAMG「A35」とは？

先代のAクラスにもAMGモデルはありましたが、A45のみでした。現行モデルとなりA45に先行してA35が登場しました。数字が小さいということはA45に比べて性能は抑えられていると想像できますが、実際はどうなのか気になっている方もいるのではないでしょうか。ここではA35について、Aクラスのラインアップとともに紹介します。

 

AMGに新しく追加されたエントリーモデル

それまでのAクラスやGLAクラスなどに設定されていたAMGモデルは「A45」と呼ばれるもので、400PS前後のハイパワーエンジンが搭載されていたのに対し、A35では306PSと出力が抑えられています。

 

それでも、Cセグメントのボディサイズに300PSオーバーのエンジンが搭載されているモデルは数少なく、スポーツ走行には十分な性能です。価格はA45よりも抑えられているので、走りを楽しみたいけれどA45ほどのパワーは使い切れないと考えていた人にとってはちょうどいいモデルと言えるでしょう。

 

Aクラスにおけるポジション

Aクラスには「A180」「A180 スタイル」「A200ｄ」とAMGモデルの「A35」「A45S」の5車種がラインアップされています。「Sクラス」や「Eクラス」に比べると敷居の低いコンパクトモデルですが、安全装備はSクラス同等の世界最高水準です。さらに安全性を高めるために、対話型インフォテイメントシステム「MBUX」を標準装備しています。

 

AMGのモデル展開はハッチバックだけではありません。セダン・4ドアクーペの「CLA」、クーペ風のステーションワゴン「CLAシューティングブレーク」、SUVの「GLA」といった幅広いバリエーションがあります。

 

「A35 4MATIC」の基本スペック

A35にはハッチバックとセダンがあります。エンジンや駆動系はどちらも共通なので、好みや使い方に合わせて選ぶと良いでしょう。それぞれのサイズや性能、価格は以下の通りです。

 

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メルセデスAMG新型「A35」の魅力的なテクノロジー

AMG A35の魅力のひとつは、先進的なテクノロジーを導入していることです。驚異的な走りは駆動系の最新テクノロジーによって実現しました。さらに、環境にも配慮しています。素早く反応するシフトチェンジやコーナリングの操縦性の高さもA35の持ち味です。ここでは、AMG A35のテクノロジーについて解説します。

 

レースで培われたエキゾーストサウンド

A35の持ち味はコンパクトながらクーペを連想させる大胆な走りです。ドライブモードを「スポーツプラス」にすると、一気に別の表情を見せます。アクセルを軽く踏んだだけで力強く響き渡るエンジンのエキゾーストサウンドは、ドライバーを興奮させずにはいられません。車の性能を最大限引き出すというレースで培われたDNAが引き継がれています。

 

パワーと環境性能を両立

A35に搭載しているエンジンは、新開発の2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンです。「ツインスクロールターボチャージャー」を採用したことで、低回転からの素早いレスポンスと高回転までのスムーズな吹け上がりが可能になりました。これにより、全てのエンジン回転域で力強い加速ができます。

 

さらに、環境性能との両立を可能にしたのが「可変バルブコントロールシステム」です。効率的なエンジンの燃焼により、環境にも配慮しています。

 

2023年のマイナーチェンジではスターターとジェネレーターを兼ねるモーターの「BSG」と「48V電気システム」を追加したいわゆるマイルドハイブリッドとなり、モーターアシストによる加速の良さに加えて燃費も向上しています。

 

素早いシフトチェンジが可能

A35で採用しているのは、デュアルクラッチトランスミッションです。Mercedes-AMG用に最適化した「AMGスピードシフト」と呼ばれるもので、素早いシフトチェンジを可能にしました。

 

シフトダウン時にギア比の違いから操縦性が乱れることがありますが、「ブリッピング機能」によってエンジンの回転数を上げてスムーズにシフトチェンジし、ダイナミックなドライビングを実現しています。

 

加速もコーナリングも思いのまま

コーナリングの操縦性や加速の良さを実現しているのがトルク配分です。「AMG 4MATIC」は、路面状況やドライバーの意思に応じて前後のトルク配分を100：0から50：50の間で最適に配分します。

 

トルク配分が最適化されると、エンジンパワーを全て路面に伝えた強烈な発進や悪路の走行、一体感のあるコーナリングといった思い通りの走りが楽しめるでしょう。

 

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メルセデスAMG「A35」の注目モデル

AMG A35の中でも注目は特別仕様車です。鮮やかなカラーリングで、クーペのような雰囲気を漂わせています。最先端の技術を集結した1台は次世代のコンパクトカーと呼ぶ人がいるほどです。さらに、AMG A35には上級クラスがあります。一段上の走りを体感したい方におすすめです。ここでは、それぞれの魅力やスペックを紹介します。

 

上級クラス「AMG A45 S 4MATIC+」

A35の上級クラス「AMG A45 S 4MATIC+」は、スポーツ走行を極めたい方に適したモデルです。パフォーマンス重視で選ぶ方に向けたスポーツモデルという側面が強く、A35と比べると高性能エンジンが搭載されています。

 

一方、A35は一級のパフォーマンスを発揮しつつ、標準のAクラスが備えている快適性や扱いやすいコンパクトなボディが魅力と言えるでしょう。2024年1月時点のAMG A45 S 4MATIC+のスペックや価格は以下の通りです。

 

特別仕様車「AMG A35 4MATIC Edition 1」

特別仕様車「AMG A35 4MATIC Edition 1」は、Edition 1専用のエアインテークとフロントグリルルーバーの革新的なデザインが特徴です。エクステリアは鮮やかなデニムブルー、インテリアはマグマグレーとブラックツートーンという専用インテリアトリムを特徴とし、シックな雰囲気にまとまっています。2024年1月時点では新車の販売は終了してしまいました。販売当時のスペックや価格は以下の通りです。

 

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メルセデスAMGのAクラスはどのような人におすすめ？

メルセデスAMGのAクラスはA35とA45の2種類があります。大きな違いはエンジンで、出力は100PS以上の開きがあります。ただ、一概に出力が大きいほうがいいというわけではなく、燃費や日常での使いやすさや機能面でも違いがあります。ここではそれぞれのモデルの特徴を紹介し、どのような人に合うのかを解説します。

 

「A35」は快適性を求める人におすすめ

AMG A35は乗り心地や快適さを求める人におすすめです。発進から加速、走行とどの場面でも最高級の走りが堪能できます。2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンが生み出す225kW(306PS)の出力によるところが大きいでしょう。電子制御8速AT（デュアルクラッチトランスミッション）と前後トルクを100:0~50：50へ最適に配分するAMGパフォーマンス4MATICの組み合わせで、スムーズに走れるのも魅力です。

 

また、A35は快適性も追求しています。リアシートは40：20：40の分割可倒機能を搭載し、長距離でも十分くつろげるでしょう。乗り心地もフラットで、家族とドライブを楽しめる車です。

 

「A45」は加速力を求めるドライバー向け

A45はなんといっても310kW（421PS）という2.0Lとは思えないほどの高出力のエンジンが特徴です。この出力は自然吸気エンジンの4.0L越えのエンジンに相当するもので、トルク（500N・m）は5.0Lクラスとなり、強力な加速性能があります。

 

4輪駆動システムは前後トルクの配分だけでなく、後輪左右にもトルクを可変配分するトルクベクタリングを搭載した4MATIC+へとバージョンアップしているので、運転をとにかく楽しみたいという人に向いているモデルです。

 

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AMG「A35」のライバル車3選と比較！

AMG A35とスペックや価格帯が近いライバル車には、「フォルクスワーゲン ゴルフR」「アウディ S3 Sportback」「BMW 1シリーズ」があります。それぞれのスペックや走行性能の違いが分かれば、自分に合った車が選べるでしょう。ここでは、AMG A35とライバル車を詳しく比較します。

 

フォルクスワーゲン｜ゴルフR

フォルクスワーゲン ゴルフRの「R」は「リアルスポーツ」を意味し、スポーツカー並みの本格的な走りを追求しています。特にフォルクスワーゲンの思いが反映されているのがコックピットで、視線を大きく動かさなくとも必要な計器を確認できる使いやすい設計です。

 

安全装備も最先端で、「予防安全」「衝突安全」「二次被害防止」の3つのステージで安全性が高められています。AMG A35とスペックや価格を比較しましょう。なお、価格は2024年1月時点のものです。

 

アウディ｜S3 Sportback

アウディのS3 Sportbackは、刺激的な走りと快適さを追求した高性能コンパクトカーです。サーキット走行をこなせるスペックを持ちながら、狭い住宅街の走行も得意とするマルチカーで、性別や世代を問わず人気を集めています。

 

上質な走りを支えているのはアウディ独自のパワートレインと精密な駆動力の配分です。軽量化されたボディも特徴のひとつと言えるでしょう。それぞれのスペックや価格を比較します。なお、価格は2024年1月時点のものです。

（参考： 『S3 Sportback（アウディ）の中古車一覧』）

 

BMW｜1シリーズ

BMWの1シリーズはスポーティーな走りを重視しつつ、先進技術を導入しているのが特徴です。コックピットにはタッチパネル式のモニターを採用し、必要な情報は一目で分かります。Apple Car Playにも対応し、車内でもiPhoneの機能が使用可能です。

 

エクステリアやインテリアにもBMWのこだわりが見て取れます。エクステリアは抵抗を減らし、走行性能を向上させる丸みを帯びたクーペのようなフォルムです。2つの車のスペックや価格を比較します。なお、価格は2024年1月時点のものです。

（参考： 『1シリーズ（BMW）の中古車一覧』）

 

PRAクラスで人気の中古車

※価格は支払総額

まとめ

メルセデスAMGのA35は、これまでのパフォーマンス重視だったA45と違い、快適性も兼ね備えたモデルです。最高出力はA45には及びませんが、コンパクトなボディサイズには十分で、高性能な4WDシステムと合わせてスポーティーな走りを楽しめます。

 

また、A35には同じようなサイズやエンジンパワーのライバル車が多数存在します。それぞれ特徴や個性があるので、自分の好みと合わせて考えて、満足のできる1台を選びましょう。

 

▼ライタープロフィール

岩本佳美

漠然と「車関係の仕事がしたい」という想いのもと、飲食業界から自動車メディア業界に飛び込むという破天荒な人生を歩んでいる。愛車がスバルのWRXということもあり、主にスバル系の記事をWebや紙媒体に寄稿。モータースポーツが大好きで、レース観戦はもちろん、サーキット走行や24時間耐久のカートレースにも出場するなど、自らも走ることでその楽しさや面白さなどを経験しながら情報発信している。

 

 

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