メルセデス マイバッハの魅力とは?現行モデルの基本スペックを紹介
マイバッハは、ドイツの自動車メーカーであるメルセデス・ベンツの高級ブランドです。ベンツ自体が高級車メーカーとして認知されていますが、マイバッハはベンツの中でも上級に位置するブランドとして展開しています。
輸入車の購入を検討している方の中には、マイバッハブランドについて詳しく知りたいという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、マイバッハブランドの魅力や現在のラインアップについて紹介します。
※目次※
・マイバッハのスタートはエンジン製造会社。現在ではベンツの高級サブブランドとして販売を展開!
・マイバッハSクラスの魅力は高級感と品格が漂う独特のスタイリング。先進の快適装備や安全装備を搭載
・ベンツのSクラスやGLSクラスの中古車の購入も検討しよう
マイバッハはメルセデス・ベンツのサブブランド
AMGに並ぶベンツの人気サブブランドとして知られているマイバッハですが、もともとはドイツに拠点を置くエンジン製造会社でした。
第二次世界大戦後にはブランド消滅の危機を迎えましたが、現在ではベンツのサブブランドとして高い人気を集めています。ここでは、サブブランドになる前のマイバッハの歩みについて見ていきましょう。
エンジン製造会社として誕生
マイバッハの創業者は、ウィルヘルム・マイバッハと息子カール・マイバッハです。1909年にエンジン製造会社としてスタートしており、超巨大飛行船の「ツェッペリン」の駆動エンジンを開発しました。
1912年には会社名を「マイバッハ・モトーレンバウ」(マイバッハ・エンジン製造会社)に変更します。
第一次世界大戦後にはドイツでの航空機の製造が禁止となりましたが、マイバッハは自社のエンジンを搭載する自動車メーカーとして再出発しました。
第二次世界大戦後にはブランド消滅の危機を迎える
エンジン製造会社としてスタートしたマイバッハは、自動車メーカーとして成長を遂げます。
1921年9月にはマイバッハ初の自動車「マイバッハW3」が発売されました。ドイツ車では初となる4輪ブレーキや本革張りの車内など、先進の技術と最高級の素材を使用した高級車として注目を集めたのです。
一方で、ビジネスとしては失敗を遂げます。経営悪化の影響により、1960年にはダイムラーに買収されます。1966年には正式にダイムラー・ベンツの傘下に入ったことでマイバッハのブランドが消滅しました。
現在ではメルセデス・ベンツのサブブランドとして存在
ブランド消滅の危機を迎えたマイバッハでしたが、1990年代には転機が訪れます。ハイブランドとしてマイバッハの名称が再び採用されたのです。
1997年に開催された第32回東京モーターショーでは、「メルセデス・ベンツマイバッハコンセプト」が登場しました。ベンツのSクラスをベースにしたモデルで、5年後の2002年にはマイバッハブランドとしての独立を果たし、マイバッハ「57」、マイバッハ「62」として市販モデルが販売されます。
サブブランドとなったマイバッハの歴史をたどっていこう
2002年に新たなスタートを切ったマイバッハは一時低迷を見せるものの、時代とともにさらなる進化を遂げ、2015年には、ベンツのSクラスの高級サブブランドとしての販売をスタートさせました。
2021年には、マイバッハラブランドによるSU Vモデルが登場します。ここでは、2002年から現在までのマイバッハの歴史について見ていきましょう。4つの項目に分けてご紹介します。
2002年:ダイムラー・クライスラーによるマイバッハが誕生
2002年9月に発売されたマイバッハブランドのモデルは「57」と「62」です。数字は車体の全長を意味しており、57の全長が5,728mm、62の全長は6,165mmに設計されています。
パワートレインには、新開発5.5L水冷式インタークーラー付ツインターボチャージャーV型12気筒エンジンが搭載されました。
2010年にはインテリアやエクステリアを一新しており、気品や格調を増したデザインを採用します。加えて、オープンリムジンモデルの「ランドレー」が追加されました。
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2015年:メルセデスマイバッハ Sクラスを発売
2013年に生産中止したマイバッハでしたが、2年後の2015年にはベンツのSクラスのサブブランドとして販売をスタートします。
Sクラスのフロントマスクやフォルムは残しつつ、Sクラスよりも長いホイールベースを採用しました。ドアの開口部よりも後方にリアシートを設置しており、車内の居住性を最適化しています。
設定されたグレードは2つです。6.0LのV型12気筒SOHCツインターボエンジンを搭載した「S600」、4.7LのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載した「S550」から選べます。
2017年:新型メルセデスマイバッハ Sクラスが登場
2017年には、マイバッハSクラスの新型モデルが登場しました。エクステリアは、先代モデルと同じようにSクラスよりも全長を長く設計しています。
インテリアでは前回に引き続き、最高の素材を使用したウッドトリムを採用しました。リアシートは座面の下からせり上がるレッグレストが備わっており、走行中も快適に過ごせます。
グレードは全部で3つです。4.0LのV8ツインターボエンジンを搭載した「S560」、同様のエンジンに四輪駆動方式を搭載した「S560 4マチック」、6.0LのV12ツインターボエンジンを搭載した「S650」が設定されました。
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2021年:メルセデスマイバッハのGLSモデルが誕生
これまではセダンタイプのみの販売でしたが、2021年7月にはマイバッハのSUVモデルが発表されます。
ベンツの上級SUVに設定されているGLSをベースに、極上のラグジュアリーが搭載されました。
エクステリアでは、ベンツのSUVでは唯一となる「スリーポインテッドスター」のボンネットマスコットを採用しました。インテリアでは従来のGLSよりも120後方にリアシートを配置したことで、快適性が向上しています。
マイバッハのGLSモデルは「マイバッハGLS 600 4マチック」のみのグレード構成です。4.0LのV8直噴ツインターボエンジンを搭載しています。
マイバッハの4つの魅力を探っていこう
マイバッハモデルの特徴はワンランク上のデザインや装備です。インテリアには高品質の素材が使われています。
走行性能では最新のドライバーアシストシステムや高性能のエンジンが搭載しており、快適な安全なドライブを楽しめるのが特徴です。ここでは、マイバッハSクラスを中心に、現行モデルの特徴や魅力について紹介します。
高級感と品格が漂うスタイリング
エクスリアでは専用デザインのボンネットを採用しており、フロントグリルにはマイバッハブランドのロゴが配されています。
フロントやリアのバンパーにはクロームパーツを取り入れており、高級感が漂うデザインに仕上がっています。
インテリアには最高級の素材が使われており、快適な座り心地を可能にしたダブルシームダイヤモンドデザインのシート、厳選されたレザーなどが用いられました。リア部分は、スイッチひとつでリクライニングできるエグゼクティブシートを搭載しています。
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安全な運転をサポートする運転支援システム
マイバッハのSクラスの現行モデルでは、最新のアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック&アクティブステアリングアシストが搭載されました。
ステアリングを手に添えるだけで、前走車との最適な距離を保ちながら走行します。高速道路の走行時や渋滞時におけるドライバーの負担を軽減できます。
現行モデルでは、SRSリアエアバッグが標準搭載です。フロントシートのバックレストに装着しており、一定以上の衝撃で作動します。チューブ上の構造の採用により、頭部や首にかかる衝撃の軽減が可能です。
心地よいドライブを実現する快適装備
マイバッハSクラスに搭載された先進機能のひとつに、MBUXがあります。人工知能を搭載したインフォメーションシステムのことで、言葉や指先でさまざまな機能を操作できます。
人工知能がドライバーの好みや行動を学習し、普通に会話すれば車両設定やインフォメーション機能の操作が可能です。
予測提案機能を搭載しており、いつも聴いているラジオや音楽などを提案したり、定期的に立ち寄るお店を目的地の候補として提案したりできます。
快適なドライブをアシストする走行性能
マイバッハのSクラスには、ガソリンエンジン搭載モデルに加えてIGS搭載モデルが設定されました。
IGSとは「Integrated Starter Generator」の頭文字から取られた言葉で、オルタネーターとスターターの役割を持つ電気モーターが搭載されています。
4.0LのV型8気筒ツインターボエンジンにはIGSが搭載されました。力強い走りや高効率のエネルギー回生を特徴としています。
一方で6.0LのV型12気筒ツインターボエンジンは、圧倒的なパワーとトルク特徴です。さまざまなシーンで優れたパフォーマンスの発揮が可能です。
マイバッハのラインアップを確かめておこう
マイバッハモデルはSクラスとGLSクラスに設定されています。Sクラスはベンツの高級セダンです。セダンの中で、スリーポインテッドスターのマスコットが付いています。
GLSはベンツの高級SUVです。GLはSUVモデルを意味していますが、Sが付いたGLSはゆとりある上質な空間が備わっています。ここでは、マイバッハSクラスとマイバッハGLSクラスの基本スペックをまとめました。
マイバッハSクラス
マイバッハSクラスのグレード構成は「S580 4マチック」と「S680 4マチック」の2つです。「S580 4マチック」には電気モーターが搭載されています。
どちらのグレードも豪華な装備が特徴ですが、リモートパーキングアシストとメモリーパーキングアシストについては「マイバッハS5804マチック」のみ標準搭載です。
|
S580 4マチック |
S6804 マチック |
サイズ(全長×全幅×全高) |
5,470mm×1,920mm~1,930mm×1,510mm |
5,470mm×1,920mm~1,930mm×1,510mm |
総排気量 |
3.982L |
5.980L |
最高出力(エンジン) |
370kW |
450kW |
最大トルク(エンジン) |
700N・m |
900N・m |
最高出力(モーター) |
15kW |
- |
最大トルク(モーター) |
208N・m |
- |
マイバッハGLSクラス
マイバッハGLSは「GLS600 4マチック」のみのラインアップです。ISGが備わっており、電気システムによる力強い走りや低燃費走行を体感できます。
マイバッハSクラスと同様、豪華な装備が「GLS600 4マチック」の特徴です。専用の23インチアルミホイール、レーダーセーフティパッケージ、独立エグゼクティブパワーシートなどが装備されています。
|
GLS600 4マチック |
サイズ(全長×全幅×全高) |
5,205mm×2,030mm×1,838mm |
総排気量 |
3.982L |
最高出力(エンジン) |
410kW |
最大トルク(エンジン) |
730N・m |
最高出力(モーター) |
16kW |
最大トルク(モーター) |
250N・m |
マイバッハを含むSクラスとGLSクラスの売買価格
マイバッハSクラスやマイバッハGLSクラスの購入計画を立てるときは、前もって販売価格を確かめておくのがおすすめです。おおよその初期費用を把握しておくなら、スムーズに新しいカーライフをスタートできるでしょう。
ここでは、マイバッハを含むSクラスやGLSクラスの売買価格を見ていきましょう。ネクステージの中古車販売価格や買取相場も併せてご紹介します。
SクラスとGLSクラスの新車価格
新車販売価格の価格帯は1,415万円~3,570万円です。マイバッハモデルは3,000万円以上の価格設定になっています。各グレードの新車販売価格は以下の通りです。
グレード |
新車販売価格 |
S400d 4マチック |
1,415万円~1,469万円 |
S500 4マチック(ISG搭載モデル) |
1,505万円~1,562万円 |
S580 4マチック (ISG搭載モデル) |
1,705万円~1,784万円 |
S400 4マチックロング |
1,805万円~1,883万円 |
S500 4マチックロング(ISG搭載モデル) |
1,855万円~1,934万円 |
S580 4マチックロング(ISG搭載モデル) |
2,080万円~2,174万円 |
マイバッハS580 4マチック(ISG搭載モデル) |
3,060万円 |
マイバッハS680 4マチック |
3,570万円 |
グレード |
新車販売価格 |
GLS400d 4マチック |
1,465万円 |
GLS580 4マチックスポーツ |
1,930万円 |
AMG GLS63 4マチック |
2,500万円 |
マイバッハGLS600 4マチック(ISG搭載モデル) |
3,010万円 |
SクラスとGLSクラスの中古車相場
2023年9月時点において、ネクステージではSクラスのみ在庫があります。Sクラスの車両価格と総支払額の相場は以下の通りです。
車両価格 |
361万9,000円~459万9,000円 |
総支払額 |
383万4,000円~476万5,000円 |
一般的に中古車は新車よりも安く販売されており、お得に手に入れられる可能性があります。
新車販売価格が1,400万円以上するSクラスですが、中古車なら500万以下での購入が可能です。中古車販売価格は車両ごとに変動します。年式の古い車や走行距離の多い車を選択することで、予算に合った購入ができるでしょう。
SクラスとGLSクラスの買取相場
2023年9月時点における買取相場は、Sクラスで15万9,000円~857万2,000円、GLSクラスで498万2,000円~1,047万8,000円です。SクラスやGLSクラスなら、高価買取を期待できるでしょう。過去の買取実績は以下の通りです。
グレード |
年式 |
走行距離 |
買取相場 |
S400d 4マチックAMGライン |
2021年式 |
9,009km |
857万2,000円 |
S400dロングAMGラインプラス |
2020年式 |
2万530km |
486万円 |
S450 4マチック |
2019年式 |
1万996km |
798万4,000円 |
GLS400d 4マチックAMGライン |
2022年式 |
7,929km |
1,047万8,000円 |
GLS400d 4マチックAMGライン |
2020年式 |
8,861km |
950万円 |
GLS350d 4マチックスポーツ |
2018年式 |
2万284km |
498万2,000円 |
(参考:『Sクラス(メルセデス・ベンツ車)の買取相場・査定実績一覧』)
(参考:『GLSクラス(メルセデス・ベンツ車)の買取相場・査定実績一覧』)
まとめ
エンジン製造会社としてスタートしたマイバッハですが、現在ではベンツのサブブランドとして展開中です。
SクラスやGLSクラスをベースにしており、豪華な内装や先進の機能などの特徴があります。自分にぴったり合うマイバッハを探してみましょう。
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