プジョーには驚きの歴史があった！気になる歴史とおすすめの車種について
プジョーは200年以上の歴史がある老舗メーカーです。その長い歴史の中でさまざまな人気車種が登場したので、プジョーの車が欲しいという方の中にはどのシリーズを選べばよいか迷っている方もいるのではないでしょうか。
今回はプジョー車の購入を検討されている方に向けて、プジョー車の特徴や魅力を歴史から紐解き、おすすめの車種を紹介していきます。自分に合ったお気に入りの一台を選ぶために、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
※目次※
・プジョーの始まりは鉄製品の製造！ラリーで世界を席巻するなど確かな技術力をもっている
・200年以上の歴史の中で培われた技術力とデザイン性から生まれた5つの人気車種に注目！
・プジョーの車をお手軽に入手するには中古車がおすすめ！中古車の状態チェックは入念に行おう
クリエイターのエスプリを感じるプジョーの歴史
200年以上の歴史をもつプジョーは、クリエイターのエスプリを感じることができる老舗メーカーとして人気です。実は創業当時は自動車製造会社ではなかったプジョーの歴史を紹介していきます。プジョーの歴史を知ることで、よりプジョーのよさを知ることができるでしょう。
鉄製道具の製造から歴史がスタート
プジョーは、もともと家族経営で製粉業を行っていました。そこから1810年にジャン＝ピエール・プジョーとジャン＝フレデリック・プジョーのプジョー兄弟が、製鉄業を始めたことが礎となっています。
そのころから個々に違う製品を作るなど多角的な経営をしており、1824年に新事業として産業用鉄製品の製造に着手しました。
コーヒーミルの製造が開始
1840年には家庭用・業務用のコーヒーミルの製造にも参入しました。当時のコーヒーミルの仕組みは現在のものと変わってないことからも、技術力の高さがうかがえます。現在は権利を譲渡してしまっているので、製造は行っていません。
また、中世ヨーロッパで流行したスカートに膨らみをもたせるクリノリンの開発製造もしており、壊れやすいラタン製ではなくスチール製のものを製造していました。
1889年から自動車メーカーとしての歴史がスタート
多角的な経営を行っていたプジョーは、1889年ついに自動車メーカーとしての歴史をスタートさせます。初めてお披露目したプジョーの名を冠した自動車は、アルマン・プジョーとレオン・セルポレによって共同設計された三輪車です。しかし、残念ながら商品化はされませんでした。
その後も精力的に自動車製造に取り組み、1893年には64モデルのタイプ3が自動車として初めてイタリアを走る名誉を得ました。
ライオンエンブレムの誕生
プジョーの印象的なライオンのエンブレムは、1905年に登場しました。プジョーは、1896年にバイクや工具などを作る「プジョー兄弟の息子たちの会社」と自動車製造を行う「オートモビル・プジョー社」に分離しました。
分離後に「プジョー兄弟の息子たちの会社」も自動車製造に参入したため、「オートモビル・プジョー社」と差別化を図るためにライオンのエンブレムを付けたのが始まりです。その後両社は合併し「オートモビル・サイクル・プジョー社」となります。
ラリーでの活躍
プジョーはラリーでの活躍も目覚ましいものがあり、1895年に行われた世界初のタイムレースで優勝したのを皮切りに、世界3大レースのひとつであるル・マン24時間耐久レースなど、さまざまな大会で優勝しました。
モータースポーツの中でもラリーでの活躍が目覚ましく、東アフリカサファリラリー、世界ラリー選手権、パリ－ダカールラリーなどさまざまな大会で複数回優勝しています。
1980年代にプジョーの車が日本で注目
技術力の高さで世界展開を始めたプジョーは、1950年代に日本でも販売を開始しましたが当時は売れ行きがあまりよくありませんでした。しかし、1980年代半ばごろからスズキなどが販売元となって205GTIを販売し始めると徐々に人気が高まります。
プジョーの日本法人プジョー・ジャポンが販売を始めたのは2000年からです。それまでは、さまざまな会社が販売元となって販売していました。
ワインアクセサリーに注力
自動車メーカーとして有名なプジョーですが、創業当時に行っていたような多角的な経営のDNAは現代にも受け継がれています。なんと2006年にプジョーは、新たな挑戦としてワイン業界に参入しました。ワインの製造販売はもちろん、プジョーの原点である鉄製品の製造技術を活かしてワインアクセサリーの製造販売などに注力しました。
プジョー・ジャポンとシトロエン・ジャポンが合併
205GTIの販売以降、日本でも人気メーカーへと成長し続けてきたプジョーですが、2003年をピークに右肩下がりとなってしまい2008年には販売台数が激減してしまいました。
同様にシトロエンも日本市場で伸び悩んでいたため、2009年に「プジョー、シトロエン両ブランドがもつ人材や資源を効率的に活用する」ために合併し、プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社となりました。また、2020年2月よりGroupePSAJapan株式会社に社名が変更されています。
2016年に新型3008が登場
伸び悩んでいたプジョーですが合併後は成長を続けており、2016年には新型3008を発表しました。新型3008は高いデザイン性とパフォーマンスが評価されて、欧州カー・オブ・ザ・イヤー2017にSUV車で初めて選ばれるという快挙を成し遂げたことは記憶に新しいでしょう。
プジョーは過去にこの賞を504・405・307・308で受賞しているため、新型3008で5度目の受賞となりました。
歴史が長いだけでは終わらない！プジョー車の魅力
プジョーは世界最古の量産自動車メーカーとして200年以上の長い歴史があります。しかし、プジョーの魅力はただ単に歴史があるということにはとどまりません。
プジョーが現代でも評価され続けているのは、高いデザイン性と高い技術力があるからです。ここからは、プジョーの魅力について紹介していきます。
こだわりの詰まったデザイン
プジョーの魅力のひとつは、高いデザイン性にあります。中でもプジョー伝統のネコ目と呼ばれる吊り上がったネコの目のようなデザインは、多くのモデルでヘッドライトに反映されています。
近代的なデザインと伝統的なデザインがうまく調和しているのが、プジョーの魅力です。そのデザイン性の高さは、グッドデザイン賞などを受賞していることからもわかります。細部までこだわられたデザインが、充実したカーライフを実現してくれるでしょう。
進化する技術
プジョーは過去にさまざまなカーレースで優秀な成績を収めてきたことからもわかるように、技術力の高いメーカーです。
1967年に世界最小のアルミ製ディーゼルエンジン、1998年にHDIディーゼルエンジン、2000年に粒子フィルターを世界で初めて量産車に採用、2011年にハイブリッド4（ディーゼルエンジンハイブリッド）を初代3008に世界で初めて採用するなど新しいことにチャレンジしています。
また、グループで開発した3気筒のPureTech1.2Lターボガソリンエンジンがインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを4年連続で受賞するなど、技術力が評価され続けているメーカーです。
すぐれた足回りから来る走り心地のよさ
プジョーの特徴にはネコ目以外にもうひとつ、ネコにたとえられているものがあります。それは、プジョーの走りの心地よさです。プジョーの車はネコ足と呼ばれ、安定してスムーズに動かせる高い操作性を備えています。
スムーズな操作性から街中での利用はもちろん、ラリーなどで実証されているように悪路でも実力を発揮してくれるでしょう。車の操作性や乗り心地を気にする方には、特にプジョーの車はおすすめです。
座り心地のよさを追求している点
プジョーの車は、乗り心地にもこだわりがあります。特にシートの座り心地に注力されていて、ほどよくホールドされるシートは安定した走りをサポートしてくれるでしょう。特にSUV車は悪路でも安定した走りを見せてくれるので、乗り心地も抜群です。身体をしっかりホールドできるシートで、長距離運転でも安心して運転することができます。
長い歴史の中から生まれたプジョーの人気車種
200年以上の長い歴史をもつプジョーには、さまざまな人気車があります。プジョーの車は高い技術力とデザイン性で人気を獲得してきました。ここでは、現在も発売されている人気のある車を紹介します。ぜひ参考にして自分に合ったモデルを見つけましょう。
208
208は2012年に初期モデルの販売がスタートしました。コンパクトなボディながら、大きなスペースを要する車内となっている車です。コンパクトなので操作性が非常によく、軽量化されたことでスムーズな走行ができます。
208は、18回のマイナーチェンジやモデル追加をしながら一度もフルモデルチェンジをしていません。つまり、エンジン性能などは常に進化しながら、人気の高い外観はあまり変わらずに現在まで来ているという特徴をもっています。
308
308は2008年に初代モデルが登場しました。ハッチバックタイプとワゴンタイプ（SW）の2つの形状があり、使い方によって仕様が選べる車です。実用性・デザイン・走行性能・安全性能などの高い評価が人気となっています。
308は2008年に初めて発売されてから、2014年に1度フルモデルチェンジをしています。小径ステアリングがついているので、女性でも操作性がよいといえるでしょう。短距離の街乗りや長距離運転にもおすすめの車です。
2008
2008は2014年に販売が始まりました。208をベースに作られたSUVタイプの車で、コンパクトで小回りの利くというメリットを生かしながら悪路などでも活躍してくれる走行性能が人気を呼んでいます。
2008は2014年に初めて発売されてから、14回のマイナーチェンジや価格変更をしながら一度もフルモデルチェンジをしていません。力強さと軽快さを併せもった車なので、街乗りはもちろんアウトドアなどでも活躍してくれます。ステアリングも操作しやすいので、運転が得意でない方でも楽に運転ができるでしょう。
3008
3008は2010年から初代モデルが販売されました。プジョー初のクロスオーバービーグルとして注目を集めた車で、大容量のラゲッジルームや高級感のあるデザインが人気となっています。
3008は2017年に1度フルモデルチェンジをしています。フルモデルチェンジをすることで、より高級感のあるデザインへと進化しました。安全装備も充実しているので、運転が得意ではないという方でもしっかりアシストしてくれます。
RCZ
RCZは2010年に発売されました。流線型が美しい、プジョー初のコンパクトスポーツクーペです。走行性能が非常に高い車です。ステアリングなどの操作性能も評価が高く、コンパクトで運転しやすい車となっています。
RCZは2010年に初めて発売されてから、12回のマイナーチェンジやモデル追加などをしてきました。しかし最後の変更は2015年と少し前になっています。
プジョーを手に入れたいなら中古車がおすすめ
プジョーの車はデザイン性・技術力ともに高いので、初めての輸入車として候補のひとつに挙げている方も多いでしょう。しかし輸入車とあって、簡単に手を出せる価格ではありません。しかし、中古車ならものによっては気軽に購入することもできます。
プジョーの車を安く手に入れたいのなら、中古車での購入がおすすめです。中古車を購入する場合は、走行距離や修理歴などしっかりと状態をチェックしてから購入するようにしましょう。中古車を利用してお気に入りの一台を手に入れてください。
まとめ
プジョーは世界最古の量産型自動車メーカーとして、長く深い歴史をもつ企業です。その歴史には技術者やデザイナーの精神が生きており、個性あふれるプジョーの車は現在も非常に高い人気を維持しています。人気車を安く手に入れたいのならば、中古車を利用してみてはいかがでしょうか。
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