ポルシェ タイカンの魅力とは?航続距離や走行性能など実力を徹底チェック
タイカンはポルシェの新しいモデルで、電気自動車のスポーツカーです。電気自動車の充電スポットは限られるため、航続距離がどの程度か気になる方も多いでしょう。特に長距離移動の場合、充電スポットを考慮する上で重要となってきます。
この記事では、ポルシェ タイカンの各モデルの特徴を解説しつつ、航続距離やスペックを紹介します。日本未導入のモデルにも触れるので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
2.ポルシェ タイカン クロスツーリスモの航続距離と基本情報
5.ポルシェ タイカン スポーツツーリスモの航続距離と基本情報
・ポルシェ初の電気自動車「タイカン」は、2つのボディタイプが用意されている
・タイカンのボディタイプだけでなく、4SやGTS、Turboなどのモデルに分かれている
・タイカンの航続距離は、各モデルによって異なり、モーターの出力をそれぞれ違う
タイカンはポルシェ初となる純粋な電気駆動のスポーツカー
ポルシェ タイカンは流麗なスタイルの電気自動車です。どのような特徴を持つ車なのか気になる方もいるでしょう。ここでは、ポルシェ初となる電気駆動のスポーツカー「タイカン」の概要や、車名の由来について解説します。
ポルシェ タイカンの概要
タイカンは2020年に発売されたポルシェの電気自動車です。アウディのe-tronとプラットフォームを共有しており、ポルシェの名に恥じない高い走行性能を持っています。
スポーツセダンとクロスツーリスモの2種類のボディタイプを設定し、モデルは4SやGTS、Turboなどを用意しています。2023年において発売から約3年と新しいモデルですが、カイエンやマカンのようにポルシェを支える基幹車種と言えるでしょう。
車名「タイカン」の由来
ポルシェの車名は、シンプルで馴染みやすく、そのモデルの特徴を感じさせます。それぞれの車名の裏には、車の特徴に沿うような背景があるのです。例えばボクスターは、ポルシェを象徴する内燃機関のボクサーエンジンとロードスターを組み合わせて命名されています。
タイカンの場合、その意味は「生気あふれる若馬」を表しています。パワフルかつ信頼性があり、長距離を走行可能で自由にどこへでもいけるというポルシェの思いが詰め込まれている車名です。
ポルシェ タイカン クロスツーリスモの航続距離と基本情報
タイカンのクロスツーリスモは、スポーツセダンと異なるボディ形状をしており、ワゴンタイプとなっています。また、オフロードデザインを採用しており、実用的なモデルです。ここでは、タイカンのクロスツーリスモについて、その特徴や航続距離、スペックを紹介します。
クロスツーリスモの概要
タイカン クロスツーリスモは、後部座席の室内空間が広くなっており、最大で約1,200Lの積載容量を確保したボディタイプとなっています。車高はスポーツセダンよりも30mmほど高く、オフロードを意識したデザインです。クロスツーリスモは以下の3つのモデルに設定されています。
・Taycan 4 Cross Turismo(1,424万円)
・Taycan 4S Cross Turismo(1,633万円)
・Taycan Turbo Cross Turismo(2,207万円)
(2023年9月時点の情報です)
中古車販売店のネクステージでは、2023年9月時点においてクロスツーリスモの在庫はありませんでしたが、ポルシェを扱っているのでぜひ一度検索してみてください。
(参考:『タイカン(ポルシェ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
航続距離・電費
クロスツーリスモは実用的なボディタイプです。アウトドアに向いているため遠くまで出かけるケースも多いでしょう。各モデルの航続距離や電費については以下の表をご覧ください。
|
航続距離(km) |
電費(kWh/100km) |
Taycan 4 Cross Turismo |
416~488(WLTP) |
24.8~21.4(WLTP) |
Taycan 4S Cross Turismo |
415~488(WLTP) |
24.8~21.4(WLTP) |
Taycan Turbo Cross Turismo |
423~483(WLTP) |
24.2~21.3(WLTP) |
(2023年9月時点の情報です)
上記の表を見ると、各モデルの航続距離の差はほとんどありません。ただし、航続距離は気温やエアコンを使用しているかどうかなどで左右されるため、目安程度に押さえておきましょう。
スペック
クロスツーリスモだけでなくスポーツセダンでも同様ですが、モデルによってモーターの出力が差別化されています。
また、タイカンはどのモデルも加速を補助する機能のローンチコントロールが採用されており、使用することでさらに加速力を高められる点が特徴です。スペックは以下をご覧ください。
|
Taycan 4 Cross Turismo |
Taycan 4S Cross Turismo |
Taycan Turbo Cross Turismo |
最大出力 【kW(ps)】 |
280(380) |
360(490) |
460(625) |
ローンチコントロール時の出力 【kW(ps)】 |
350(476) |
420(571) |
500(680) |
ローンチコントロール時の最大トルク 【Nm】 |
500 |
650 |
850 |
(2023年9月時点の情報です)
上記を見ると、ターボモデルは圧倒的な出力を誇っていることが分かります。ターボモデルは、停車時から時速100kmまでの加速タイムが3.3秒です。
ポルシェ タイカンの航続距離と基本情報
タイカンのボディタイプはスポーツセダンで、クロスツーリスモと同じように各モデルが存在します。スタイリッシュなモデルを狙っている場合はタイカンをチェックしてみてください。ここでは、タイカンの主な特徴と、航続距離やスペックについて解説します。
スポーツセダンの概要
スポーツセダンタイプのタイカンは、流麗なクーペフォルムが特徴的で、ルーフトップからリヤまでのラインがスポーツカーであることを強く感じさせてくれます。
エントリーモデルのタイカンは1モーターの後輪駆動です。それ以外のモデルには4輪駆動が採用されています。各モデルの種類と新車価格は以下です。
・Taycan(1,286万円)
・Taycan 4S(1,561万円)
・Taycan Turbo(2,188万円)
・Taycan Turbo S(2,609万円)
タイカンのターボモデルはどれも2,000万円を超えてきます。その分、モーターは高出力の仕様です。タイカンに関しても2023年9月時点においてネクステージに在庫はありません。
(参考:『タイカン(ポルシェ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
航続距離・電費
タイカンはスポーツ走行を存分に楽しめるボディタイプです。航続距離をできるだけ伸ばしたい場合は、加速を控えることが重要と言えます。
ただし、クロスツーリスモと大きな差があるわけではありません。以下にタイカンの各モデルの航続距離と電費を記載します。
|
航続距離(km) |
電費(kWh/100km) |
Taycan |
371~503(WLTP) |
23.9~19.6(WLTP) |
Taycan 4S |
370~510(WLTP) |
24.1~19.8(WLTP) |
Taycan Turbo |
435~506(WLTP) |
23.6~20.2(WLTP) |
Taycan Turbo S |
440~467(WLTP) |
23.4~22.0(WLTP) |
(2023年9月時点の情報です)
タイカンについても、走行条件により航続距離は短くなることがあります。長距離走行する場合は、充電状況に気を使うことが大切です。
スペック
タイカンのターボモデルでは、クロスツーリスモのターボよりも強烈な加速を味わえます。一方、ターボ以外のモデルはクロスツーリスモと同程度です。ただし、オプションのパフォーマンスバッテリーPlusを選択すると、出力を高められます。スペックについては以下をご覧ください。
|
Taycan |
Taycan 4S |
Taycan Turbo |
Taycan Turbo S |
最大出力【kW(ps)】 |
240(326) [280(380)] |
320(435) [360(490)] |
460(625) |
460(625) |
ローンチコントロール時の出力【kW(ps)】 |
300(408) [350(476)] |
390(530) [420(571)] |
500(680) |
560(761) |
ローンチコントロール時の最大トルク【Nm】 |
345 [357] |
640 [650] |
850 |
1,050 |
※[]はパフォーマンスバッテリーPlusを選択した場合のスペックです。
(2023年9月時点の情報です)
タイカンのターボSの加速は異次元と言ってもいいでしょう。最大トルクは、ベースグレードの3倍近い値となっています。
ポルシェ タイカン GTSの航続距離と基本情報
タイカンのスポーツセダンには、GTSモデルが用意されています。スポーティーでオールラウンダーという位置付けのモデルです。ポルシェの他の車種でも設定されているGTSが気になる方もいるでしょう。ここでは、タイカンのGTSモデルについて解説します。
GTSの概要
タイカンGTSは、専用にチューニングされたパワートレインを採用するなど、ポルシェにとって特別なモデルです。バンパーやサイドスカートのブラックが強調され、引き締まった印象を与えます。エクステリア各所に配置されたGTSの表記が特別なモデルあることを主張しており、リヤのブラックのロゴが印象的です。
インテリアには、サーキットで採用されることがあるマイクロファイバー素材「Race-Tex」を使用しており、質感を高めています。ネクステージでは、2023年9月時点において在庫はありませんが、中古車を狙っている場合は定期的にチェックしてみてください。
(参考:『タイカン(ポルシェ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
航続距離・電費
タイカンGTSは、完成度の高いモデルで、他のモデルと比較しても航続距離は遜色ありません。また、ターボ以外のタイカンではオプションとなっているパフォーマンスバッテリーPlusが標準装備されています。
タイカンGTSの航続距離は、439km~502km(WLTP)で、電費は23.3kWh/100km~20.4kWh/100kmです。十分にスポーツ走行を楽しめるでしょう。
スペック
タイカンGTSは、スポーツセダンのボディタイプの中で、中間の走行性能を持っています。GTS専用にチューニングされたシャシーを採用している点も特徴です。
パワーユニットの出力は、通常モードで380kW(517ps)を発揮し、ローンチコントロール時の出力は440kW(598ps)で最大トルクは850Nmです。そして0-100km/hの加速タイムは3.7秒とターボモデルと、驚異的な加速を見せます。
ポルシェ タイカン スポーツツーリスモの航続距離と基本情報
ポルシェ タイカンには、2つのボディタイプがあると解説しましたが、日本には導入されていないタイプが存在します。それがタイカン スポーツツーリスモです。ここでは、スポーツツーリスモの主な特徴や航続距離、走行性能などを解説します。
スポーツツーリスモの概要
スポーツツーリスモは、クロスツーリスモをベースにしたスポーツモデルです。クロスツーリスモのオンロードバージョンと言えるでしょう。ワゴンの特徴を持っているため実用的であり、クロスツーリスモと違い後輪駆動モデルが用意されています。
その他のモデルはタイカンと同様に、4Sやターボ、ターボSなどをラインアップし、GTSが選べる点も注目ポイントです。こちらは日本未導入となっているため、中古車でも探し出すのは困難でしょう。
(参考:『タイカン(ポルシェ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
航続距離・電費
ここでは、日本導入を期待して、欧州仕様のスポーツツーリスモの航続距離を紹介します。クロスツーリスモと比べると、航続距離に関して少々劣る部分もありますが、最小でも300km走行できるようなスペックです。詳細な情報を以下に記載します。
|
航続距離(km) |
電費(kWh/100km) |
Taycan Sport Turismo |
358~490(WLTP) |
24.6~20.2(WLTP) |
Taycan 4S Sport Turismo |
358~496(WLTP) |
24.7~20.5(WLTP) |
Taycan GTS Sport Turismo |
424~488(WLTP) |
24.1~21.1(WLTP) |
Taycan Turbo Sport Turismo |
424~489(WLTP) |
24.2~21.0(WLTP) |
Taycan Turbo S Sport Turismo |
430~456(WLTP) |
24.0~22.6(WLTP) |
(2023年9月時点の情報です)
上記の表を見ると、スポーツツーリスモの通常モデルと4S は、最小が400kmを切っていることが分かります。
スペック
タイカン スポーツツーリスモも他のモデルと同様に、高い加速性能を持っています。モーターの出力に関しては、タイカンのスポーツセダンのモデルと変わりません。GTSについても同様です。以下を見比べると分かるでしょう。
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Taycan Sport Turismo |
Taycan 4S Sport Turismo |
Taycan GTS Sport Turismo |
Taycan Turbo Sport Turismo |
Taycan Turbo S Sport Turismo |
最大出力 【kW(ps)】 |
240(326) [280(380)] |
320(435) [360(490)] |
380(517) |
460(625) |
|
ローンチコントロール時の出力【kW(ps)】 |
300(408) [350(476)] |
390(530) [420(571)] |
440(598) |
500(680) |
560(761) |
※[]はパフォーマンスバッテリーPlusを選択した場合のスペックです。
(2023年9月時点の情報です)
また、停車時から時速100kmまでの加速タイムも、タイカンのスポーツセダンのモデルと同じ値です。
まとめ
タイカンは、2種類のボディタイプが用意されており、それぞれに仕様の違うモデルを設定しています。実用性を重視している方や、アウトドアでの使用を想定している方は、クロスツーリスモがおすすめです。
ネクステージでは、ポルシェの中古車を取り扱っており、豊富な在庫の中から車選びができます。タイカンだけでなく気になる車種がある場合は、ぜひネクステージのWebサイトから、好きな条件で検索してみてはいかがでしょうか。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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