N-WGNは新型になって何が変わった？カスタム方法や特別仕様車も紹介
N-WGNは、バイクや自動車を開発製造しているホンダ社が2013年に販売した車です。今までに1度フルモデルチェンジを行ったN-WGNは、2020年に発表した自販連と全軽自協の車名別新車販売台数が、前年に比べて大きく増加しました。
いくつかの賞を受賞し、徐々に売り上げを伸ばしているN-WGNについて、人気の理由を新旧比較しながら解説します。N-WGNの購入や買い替えを検討している人は参考にしてみてください。
※目次※
・N-WGNは受賞歴もある評価の高い車
・N-WGNは特別仕様のパーツがある
・N-WGNは中古車も豊富
N-WGNはホンダのハイト系ワゴンタイプの軽自動車
N-WGN（エヌワゴン）は、車高が高めのハイト系と呼ばれるホンダ社の軽自動車です。ホンダ社には、全軽自協が調べた2011年12月から2019年11月までの国内累計販売台数が250万台にもなったNシリーズが6つあります。その中のひとつがN-WGNです。N-WGNは賞に選ばれたこともあり、高い評価を得ています。
N-WGNはファイブスター賞などに選ばれた高評価の車
Nシリーズ第4弾であるN-WGNは、特集雑誌が販売されるなどユーザーから好評を得ています。ホンダ社はN-WGNに、販売当初から独自の先進安全技術を採用しました。ボディは乗車する人だけではなく、歩行者や相手車両や歩行者に与える衝突時のダメージも軽減する構造です。
N-WGNは、ホンダ社の安全技術に加え、6つのエアバッグや渋滞中に前方車両との衝突を回避する支援装置なども整っていることが評価されています。その結果、軽自動車で初めて2013年度のファイブスター賞を受賞しました。
この賞は、国土交通省と自動車事故対策機構が、ユーザーでは確認することが難しい車の安全性能について、一定の条件で行うテストで高い評価を得た車が選定されます。N-WGNは、ファイブスター賞と併せて軽自動車部門 JNCAP大賞も受賞した上、2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤーのスモールモビリティ部門賞にも選ばれた車です。
2019年に投入された新型N-WGNは納期が遅れた
N-WGNは2019年8月に新型を販売する際、トラブルがありました。ホンダ社はすぐにリコールを行い、原因を追及するためN-WGNは生産や出荷が一時停止となりました。
新型N-WGNの出荷が停止した期間は1カ月です。軽自動車の税率は、原則として車にナンバープレートを付ける届け出が完了した時点の金額が適用されます。新型N-WGNの発売時期は、消費税増税のタイミングと重なり、納車が遅れると増額した消費税が適用されるケースもありました。
ホンダ社は販売店に奨励金を支給し増税分を負担したり、N-WGNが納車遅延の間に、ユーザー保有車の車検が切れた場合にはレンタカー代を受け持ったりと、ユーザーの立場になって対応を行ったのです。
新型N-WGNの特徴と旧型との違いは？
2013年に発売された初代N-WGNと、2019年にデビューした新型N-WGNにはいくつか相違点があります。N-WGNの新型は、旧型の反省点をホンダ社がしっかりと改善して発売した車です。エクステリアや内装のデザイン、安全性能など、ホンダ社が新型N-WGNに力を注いでいる部分を、新型と旧型を比較して説明します。
エクステリアデザインを刷新
初代のN-WGNは、シャープな角度のついた大型のヘッドライトが特徴のエクステリアです。ボディのサイドにもラインが入り、全体的にスポーティな印象を受けるルックスとなっています。
一方で、新型N-WGNはヘッドライトが丸型になりウインカーが少し重なった、初代N-WGNとは違う可愛らしいデザインです。スッキリして見えるけれど柔らかさも感じる、少し膨らみのあるボディで、親しみを持ちやすいように工夫しています。
リア部分には縦に並んだ丸型のランプが採用されており、効率良く後方を照らすことが可能です。
トランクルームなど内装はよりゆったり
N-WGNは、軽自動車でもゆとりのある車内スペースが魅力のワゴンタイプとなっています。ホンダ社の特許技術によって燃料タンクの盛り上がりがなく、足元のゆとりにも気を配っていることがN-WGNの魅力です。新型N-WGNは、程良く沈み込むシートや大きなアームレストなど、車内で快適に過ごせるような工夫も見られます。
初代N-WGNは、後席にロングスライド機能付きのラゲッジスペースがある使い勝手の良い車です。新型N-WGNも初代N-WGNの便利さを受け継ぎ改良されています。ラゲッジスペースは備え付けのボードを使い2段にできるため、荷物の大きさや重さに合わせて上下に仕分けるなどの使用が可能です。
予防安全システムが向上
N-WGNはホンダ社が安全性能を重視した車であるため、初代N-WGNにもホンダセンシングという安全装備が多くありました。衝突の際、一定以上の負荷がかかると全ての座席のシートベルトを少し緩めて乗員の衝撃をやわらげるシステムや、独自の連続容量変化タイプの運転席用エアバッグなどです。
新型N-WGNは初代モデルよりも、より予防安全機能を充実させており、ホンダの軽自動車に初めて搭載された機能もあります。衝突の危険を音と表示で警告する衝突軽減ブレーキは、新型N-WGNに搭載時、歩行者や車両だけではなく、横断中の自転車にも作動するよう改良されたシステムです。
前方走行車の停車に合わせて車両をストップする渋滞追従機能も、初めてホンダの軽自動車に採用されました。
燃費は旧型が優勢だが乗り心地は新型が勝る
新型N-WGNの燃費は、FF駆動車（ターボ仕様車を除く）がJC08モード29.0km/Lです。初代N-WGNは同等のグレードでJC08モード29.2km/Lとなっているため、燃費性能においては旧型に軍配が上がります。
基本スペックは新旧同じで、最高出力43kW、最大トルク65N・mとスムーズな加速や走りが可能です。
ホンダ社は、Nシリーズの別車種を開発する際にプラットフォームを新しくしており、新型N-WGNにも旧型とは違うプラットフォームが採用されています。ドライバーの体型に合わせてハンドルを調節できるテレスコピック＆チルト方式がホンダの軽自動車で初めて採用されたのも新型N-WGNです。新型N-WGNは、乗り心地の良さをより追及したモデルとなっています。
N-WGNのモデル
現行のN-WGNにはスタンダードモデルに複数のグレードがあり、特別なパーツを使ってカスタムする方法もあります。標準装備フロントグリルをメッキ調のスポーツグリルに変更可能な特別仕様アクセサリーも存在するため、自分の好みや用途に合うN-WGNを見つけられるでしょう。それぞれの特徴と各モデルやグレードの詳細を紹介します。
スタンダードなN-WGN G
N-WGNのGグレードは、価格が低いスタンダードモデルです。夜間の歩行者認識性能がアップした、前走車や歩行者などとの衝突の回避を助ける「衝突軽減ブレーキ」や、停車時に前の車両が発進したことを知らせてくれる「先行車発進お知らせ機能」を搭載しています。
ホンダセンシングを活用した予防安全性能が、スタンダードモデルから充実していることもN-WGNの魅力のひとつです。フロントとリアのワイパーの位置を下方にしたり、前席の窓枠が細くしたりと、視界が広くなるよう工夫されています。
ターボモデルがあるN-WGN L
N-WGN のLグレードには、スタンダードなGグレードと異なる装備があります。ひとつは、周囲の明るさによって自動点灯するオートライトコントロール機構が付いた、プロジェクタータイプのLEDヘッドライトです。
また、フルオートのエアーコンディショナーには、プラズマクラスター技術が搭載されています。N-WGN のLグレードはターボ仕様車があり、ハンドルにあるパドル操作でマニュアル車のようなシフトチェンジが行えます。
N-WGN カスタムシリーズ
N-WGNはグレードに対応したカスタムシリーズがあります。N-WGNのGグレードのカスタムシリーズは、基本のGグレードと基本的な部分は同じです。
エクステリアの主な変更点は、タイヤのホイールがスチールからアルミに変わり、丸を基調とした柔らかなデザインから、ブラック塗装のスタイリッシュになったところです。ヘッドライトもマルチリフレクタータイプの９灯式フルLEDに変更され、機能性が向上しています。
N-WGNが特別仕様車に？無限シリーズ
ホンダ社と共同のプロジェクトを進め、エンジンの供給や車両のメンテナンスなどを行うのが、無限（株式会社M-TEC）です。無限（株式会社M-TEC）は、N-WGNやカスタムシリーズに合わせたパーツを開発しました。無限のパーツをカスタムすると、無限ならではのデザイン性のある仕様になります。
標準装備のフロントバンパーに被せて装着するフロントアンダースポイラーは、ABS製です。オプションとしてエアロ部分にイルミネーションも付けられるようになっています。リアのバンパーにも、フロント同様にアンダースポイラーの装着が可能です。
車内から排出した空気の逆流を抑え、雨などの水滴の侵入を防げるベンチレーテッドバイザーなど機能面に優れた特別仕様パーツも展開しています。N-WGNのFF車やターボ仕様車に合わせてチューニングを行い、排気効率や消音性能にこだわった、保安基準に適合したデュアルエキゾーストシステムもあります。
PR歴代N-WGNの中古車
※価格は支払総額
N-WGNを好みの仕様にカスタムするには
N-WGNをカスタムする方法は、無限のパーツを使用する以外にもあります。N-WGNは純正アクセサリーパーツが豊富で、たくさんの種類の中から自分好みの物を選べることが魅力のひとつです。N-WGNをローダウンしたり、シートを倒して車中泊をしたりといった楽しみ方もありますが、実際に行うには適したパーツや道具を選ぶ必要があります。
N-WGNはシートカバーやホイールなどの純正アクセサリーが豊富
N-WGNは、ルームミラーカバーやドアハンドルカバーなど、細かい部分をカスタムできるパーツが豊富です。
なかでも、自分の好きなカラーを選択できるフロントグリルと、ボンネットに「N-WGN」と文字を付けられるフードエンブレムは、エクステリアパッケージとしてセットも設定されています。個別に購入するよりも安い価格帯になっており、どちらも希望する人にはおすすめです。
インテリアには、本革製のハンドルカバーや小物収納が可能なアームレストコンソールなどがあります。
N-WGNをローダウンするなら車高調がおすすめ
車をローダウンする方法のひとつは、ダウンサスというスプリングを使い、サスペンションに付いたスプリングを短くして車高を下げる方法です。ダウンサスは比較的手軽にローダウンできますが、サスペンションの上下運動幅が減り、乗り心地が悪くなることがあります。
ダウンサス以外の道具を使用するなら、車高調整式サスペンション（車高調）を使うのもひとつの方法です。車高調の種類を選ぶなら、車体に装着する部品自体を上下させてサスペンションの長さを変更し車高を調節する、全長調整式車高調が良いでしょう。
サスペンションが上下運動する幅が変わらず、N-WGNの乗り心地や走行性能をキープしやすいことがメリットです。
ダウンサスは人気ですが、車検に通らなくなるような改造はNGです。ローダウンをする際は、信頼できる販売店や工場で作業を依頼するようにしましょう。
N-WGNで車中泊するなら準備が必要
N-WGNには後部座席の肩口にあるレバーを操作するだけで、左右別々に背もたれを前に倒せる機能があります。ラゲッジスペースからの操作も簡単で、後部座席を倒すとより広いスペースを作れます。
N-WGNで車中泊をするならば、より快適に車内で過ごすためのアイテムを揃えると良いでしょう。インターネットなどで調べると、社外品ではありますがシートをフラットにできるマットレスや、クッションなどを見つけられます。
N-WGNを購入するポイント
N-WGNを購入するときには、新車か中古車かを選ぶ必要がありますが、N-WGNの中古車相場や新車価格はいくらくらいでしょうか。新車と中古車の価格を比較して紹介します。
また、N-WGNの新車や中古車を購入するポイントや注意点もあるため、N-WGNの購入を検討している人は、よく確認しておきましょう。
N-WGNを買う前に試乗しよう！新車購入ならあんしんパッケージも検討
N-WGNの購入を考えているなら、ディーラーで試乗すると乗り心地などを確認できるでしょう。ホンダ社の公式ホームページでは、試乗可能な車両を持つ店舗を検索できます。
N-WGNを新車で購入するなら「ナビ／ドライブレコーダーあんしんパッケージ」も検討すると良いでしょう。専用の8インチプレミアムインターナビとフロント用のドライブレコーダー、後方録画カメラがセットになっており、単品購入よりも価格が低く設定されています。
N-WGNの中古車なら新車よりも値引きされた車が探せる
N-WGNには旧型と新型があるため、中古車も数多く存在します。年式にこだわりがないなら中古車を選ぶのも良いでしょう。新型のN-WGNを新車で購入するよりも、安く手に入れることができます。ただし中古車には、次期車検が近かったり購入後の保証がなかったりする場合もあります。
ホンダ社のU-SelectやU-Select Premiumは、ホンダ社独自の点検整備項目をクリアした車のみが選ばれる認定中古車制度です。第三者機関にも検査を依頼して車両状態証明書を購入者に渡しています。認定中古車には最長2年間、走行距離無制限の無料保証も行っていることが特徴です。
N-WGNの中古車相場と新車との価格差
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N-WGNの新車価格&中古車価格帯 |
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新車価格（税込） |
Gグレード FF 129万8,000円 4WD 143万1,100円 |
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中古車価格帯（税込） |
55万9,000円~139万9,000円 |
（2020年11月時点の情報です）
N-WGNの新車価格はGグレードのFF駆動車で129万8,000円となっています。Lグレードになると約7万円、カスタムGグレードでは約24万円の増額です。中古車価格帯は55万9,000円からと新車との価格差が大きい理由には、初代N-WGNの中古車が市場に多く出回っていることが考えられるでしょう。
新型N-WGNは発売されてから年数が経過していないこともあり、中古車でも新車に近い価格が設定されている車両も見られます。
（参考： 『Ｎ－ＷＧＮ（ホンダ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRN-WGNカスタムもおススメ
※価格は支払総額
中古車購入時の注意点
中古車は前ユーザーの使い方次第でコンディションが異なります。エクステリアだけではなく内装の細かい部分まで、自分が気になるところがないか確認しましょう。空調の効き具合やブレーキの効き具合など性能面や走行距離なども、しっかりとチェックすることが肝心です。自分以外の同乗者がいるなら、意見を参考にすると良いでしょう。
車両購入時には登録手数料や車庫証明申請代行料などがかかります。新旧どちらのN-WGNを中古車で購入する場合も、提示されている価格は諸費用が含まれているのか、車両本体のみの価格かを明確にして比較しましょう。
まとめ
N-WGNは、安全機能や走行性に優れた魅力が詰まった車です。自分好みのグレードやモデルを選んだり、カスタムパーツで仕様を変更したりと複数の楽しみ方ができる車と言えるでしょう。N-WGNの中古車を新車よりも低い価格で購入して、いくつかのカスタムパーツを装着することもできます。
ネクステージで購入したN-WGNの中古車なら、保証を付けることが可能です。点検やエンジンオイルの交換を無料で行えるプランも選べるため、初めて中古車を購入する場合にもおすすめできます。
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