N-BOXの自動ブレーキはいつから?マイナーチェンジの履歴を徹底解説
ホンダN-BOXは2011年の登場以来、軽自動車の中でトップクラスの人気を維持し続けているモデルです。人気の理由は基本設計の良さもありますが、技術の進化に合わせた改良もあるでしょう。技術と言えばこの時期は自動ブレーキが特に注目された時期でもあります。
この記事では、自動ブレーキがいつから搭載されているのかといった点をはじめとしたN-BOXのマイナーチェンジについて紹介します。発売された時期によって自動ブレーキの有無や機能に違いがあるので、中古車で購入する場合は参考にしてみてください。
※目次※
1.N-BOXはマイナーチェンジで国民のニーズを満たす軽自動車
2.N-BOXの自動ブレーキはいつから?マイナーチェンジや改良歴
3.N-BOXの2020年のマイナーチェンジの着目ポイントは?
5.N-BOXの中古車購入はマイナーチェンジ前と後どちらがおすすめ?
7.マイナーチェンジ前後のN-BOX探しでお悩みならネクステージで!
・N-BOXは軽自動車販売台数1位を記録し続ける人気車種、自動ブレーキの追加など定期的な改良も人気の秘密
・マイナーチェンジの前後では内容が大きく変わる場合もある、値段も変わってくるので内容と価格のどちらを重視するかがポイント
・中古車を選ぶならさまざまな車を見るのが一番、ネクステージなら豊富な在庫からじっくりと探すことができる
N-BOXはマイナーチェンジで国民のニーズを満たす軽自動車
ホンダではN-BOXやN-BOXカスタムのモデルチェンジを定期的に行っています。数年ごとにマイナーチェンジを行っており、最新の機能や先進の技術を搭載した魅力的なモデルを提供し続けているのです。
ここでは、N-BOXの概要や、N-BOXカスタムの違いについて解説します。
N-BOXはどんな車?
N-BOXは日本の家族の幸せのために」をコンセプトとして登場した軽自動車で、現行モデルは2代目にあたる軽自動車です。
2011年に販売を開始したN-BOXは、2012年度~2023年度までの11年間で9度の軽自動車販売台数の1位を獲得しています。特に2015年度~2022年度は軽自動車販売台数1位を8年連続で獲得しており、圧倒的な支持を得ていることが分かるでしょう。
N-BOXカスタムとの違い
N-BOXにはN-BOXカスタムというグレードも販売しています。N-BOXとN-BOXカスタムの違いは装備と販売価格です。
排気量については、軽自動車規格で660cc以下と決められているので差はありません。ただし、N-BOXカスタムには本革ステアリングやアルミホイールなどの装備があり、豪華な仕様となっています。エクステリアについても、N-BOXカスタムのみのボディカラーや迫力のあるグリルデザインを採用しました。
一方で安全整備については差がなく、衝突安全ブレーキや誤発進抑制機能などの安全装備をパッケージ化した「Honda SENSING」を全てのグレードに搭載しています。安全面に関する違いはないため、どのモデルでもカーライフを楽しめるでしょう。
N-BOXには全部で10のグレードがあり、146万8,500円~208万6,000円の価格帯となっています。一方でN-BOXカスタムのグレードは7つで、182万4,900円~228万8,000円の価格帯です。(2023年7月時点の情報です)
N-BOXの自動ブレーキはいつから?マイナーチェンジや改良歴
N-BOXが登場した2011年は、いわゆる自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)が話題になり始めた頃です。最初は高級車などのような価格帯のモデルから普及しましたが、現在ではN-BOXも含めて軽自動車にも採用されるようになりました。
ここではN-BOXのマイナーチェンジや改良について時系列に紹介することで、N-BOXにいつ自動ブレーキが装備されたかについても解説します。
初代N-BOX(2011年~2016年)
2011年の登場から、初代N-BOXは数回のマイナーチェンジと、一部改良が実施されています。当初は装備されていなかった自動ブレーキもモデルライフ途中で追加されました。マイナーチェンジおよび一部改良の時期と内容は以下の通りです。
マイナーチェンジ年月 |
内容 |
2012年12月24日 |
燃費向上(JC08モードで22.2から24.2km/Lへ)、N-BOXカスタムのみだったターボエンジンをN-BOXにも設定、エマージェンシーストップシグナルを全車標準装備するなど装備を充実 |
2013年12月25日 |
燃費向上(JC08モードで25.2km/Lへ)、シティブレーキアクティブシステム、サイドカーテンエアバッグシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム(容量変化タイプ)をセットにした「あんしんパッケージ」をオプション設定 |
2015年02月5日 |
燃費向上(JC08モードで25.6km/Lへ)、N-BOXとN-BOXカスタムの性格をより強調した外観デザインの変更、IRカット<遮熱>/スーパーUVカットガラス(フロントコーナー/フロントドア)やスライドドアのロールサンシェードを設定するなど快適装備の充実 |
2015年11月20日 |
紫外線(UV)を約99%カットし、赤外線(IR)を軽減するガラスを単板窓ガラス採用車として世界で初めて全ての窓に採用した「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」を多くのグレードで標準装備、ベーシックグレードのCタイプを追加 |
2代目N-BOX(2017年~2023年)
2代目N-BOXは、初代のシティブレーキアクティブシステムが進化した「Honda SENSING」となり、ホンダの軽自動車で初めて採用されたことが大きな特徴です。
また、2019年10月の一部改良では衝突軽減ブレーキ(CMBS)が、横断する自転車に対応するとともに夜間の歩行者検知も進化するなど性能が向上しています。マイナーチェンジおよび一部改良の時期と内容は以下の通りです。
マイナーチェンジ年月 |
内容 |
2018年4月18日 |
スロープ仕様の追加(フルモデルチェンジで廃止されていたN-BOX+に相当するモデル) |
2019年10月3日 |
「Honda SENSING」の衝突軽減ブレーキ(CMBS)やリアワイドカメラの性能向上、運転席&助手席ヒーターと左右独立式リアセンターアームレストの標準装備化 |
2020年12月24日 |
N-BOXとN-BOXカスタムの違いを明確にした外装デザインの変更とコーディネートスタイルの追加、パーキングセンサーシステムの追加 |
2021年12月16日 |
オートブレーキホールド付電子制御パーキングブレーキを全車標準装備するとともにアダプティブクルーズコントロールが渋滞追従機能付きに進化、N-BOXカスタムにNシリーズ10周年を機に設定した特別仕様車「N STYLE+」を追加 |
現行N-BOXのフルモデルチェンジが予想されている
初代N-BOXは5年10か月ほどで2代目となりました。2代目の登場は2017年9月で、そろそろフルモデルチェンジをされてもおかしくないタイミングとなりました。一部のメディアではその時期は2023年末から2024年初めではないかと予想されています。
そしてそのタイミングとなると2023年10月26日から開催される「ジャパンモビリティショー2023」で発表される可能性が濃厚です。
ジャパンモビリティショーとはこれまでの東京モーターショーから一新されるイベントで、メーカーなどからの提案だけでなく来場者との双方向で未来を考える場として「FUTURE」、「GREEN」、「DREAM」という3つのキーワードを軸にカーボンニュートラルを目標としながらワクワクする未来を描くことをテーマとしています。
N-BOXの2020年のマイナーチェンジの着目ポイントは?
ホンダN-BOX・N-BOXカスタムは2020年のマイナーチェンジで外装と内装の両方に大幅な変更を施しました。
特にインテリアにも力を入れつつ、安全性能の面など実用性の面でも改善することで普段乗りの車としてより熟成度を増した印象です。そんなN-BOX・N-BOXカスタムのマイナーチェンジの変更点を確認していきましょう。
現行モデル発売以来の大きなマイナーチェンジ
軽自動車販売1位を独走してきた2世代目N-BOXにとって、今回のリニューアルは2017年デビュー以来3年4か月ぶりの大幅な改良となります。
軽自動車の中でも車内の広さを前面に押し出した軽スーパーハイトワゴンというジャンルを牽引するモデルで、特に今回はN-BOXカスタムの内外装のデザイン変更が顕著です。
エクステリアデザインが大幅に変更
今回のマイナーチェンジで目立つポイントは、見た目・エクステリアデザインの変更です。その中でもN-BOXカスタムのデザインはグリル・ヘッドランプ・バンパーと大幅にデザイン形状を変えて、より個性的な顔を演出しています。バンパーに関しては、カスタムのリアバンパーにメッキバーが追加されており、よりデザインが多様化しました。
ノーマルのN-BOXに関してはこれまでのデザインを踏襲しつつ、リアコンビランプの視認性を高める色にするなど実用的な変更にとどめています。
インテリアのデザインを変更
N-BOXとN-BOXカスタムの2020年マイナーチェンジで特に力を入れたのはインテリアデザインではないでしょうか。
これまでのベージュ加飾のシートをダークブラウンにして汚れが目立ちにくくする工夫や、N-BOXカスタムのインパネのカラーをマルチブラック塗装に変更するなどそれぞれのカラーに合ったインテリアを採用しています。
また特別仕様の加飾装備「コーディネートスタイル」を加えることで、各グレードごとに内装から車体のカラーまで独自コーディネートできるようになった点など自由度が増えました。
安全運転支援システム「Honda SENSING」が全車標準装備
ホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」が全車標準装備されているのも大きなポイントです。2020年11月終了モデルまでは、装備されていない仕様の車もありました。
しかし2020年12月発売モデルからは、全車標準装備になっており、全体的な安全性がより高まっています。また、後方誤発進抑制機能などに用いるソナーセンサーが4個へ増えたなど、「Honda SENSING」自体の性能も改善されました。
「Honda SENSING」の機能をチェック
「Honda SENSING」は、ホンダの安全運転支援システムです。事故を未然に防ぐ機能に加え、ドライバーの負担を軽減する機能によって総合的な安全性を高めています。「Honda SENSING」の機能についていかにまとめました(※印は2023年7月時点の発売モデルに該当するN-BOXには装備されていない機能です)。
街中を運転する時 |
衝突軽減ブレーキ(CMBS) |
先行車発進お知らせ機能 |
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歩行車事故低減ステアリング |
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路外逸脱抑制機能 |
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標識認識機能 |
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高速道路を運転する時 |
アダプティブクルーズコントロール(ACC) |
車線維持支援システム(LKAS) |
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※トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能) |
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※ブラインドスポットインフォメーション |
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夜間に運転する時 |
オートハイビーム |
※アダプティブドライビングビーム |
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駐車をする時 |
誤発進抑制機能 |
後方誤発進抑制機能 |
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※近距離衝突軽減ブレーキ |
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※急アクセル抑制機能 |
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パーキングセンサーシステム |
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※後退出庫サポート |
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※Hondaパーキングパイロット |
N-BOXの中古車購入はマイナーチェンジ前と後どちらがおすすめ?
N-BOXを中古車で購入する際に、マイナーチェンジ前とマイナーチェンジ後のどちらのモデルを選ぶか、迷っている方も多いでしょう。基本的に、モデルチェンジを迎える場合は、「価格」と「性能」のどちらを重視するかでモデルを選びます。
ここでは、N-BOXの中古車を購入する際に、意識しておきたいポイントを解説します。
価格重視ならマイナーチェンジ前のモデルがおすすめ
価格やコスパを重視するのであれば、マイナーチェンジ前のモデルがおすすめです。これは単純な話であり、マイナーチェンジ後のモデルの方が価格は高くなります。
またモデルチェンジに際して、旧モデルの価格が下がるのは、中古車市場でよく見られる現象です。マイナーチェンジ後のモデルに特に魅力を感じなければ、マイナーチェンジ前のモデルで十分でしょう。N-BOXとN-BOXカスタムのマイナーチェンジ前後それぞれの中古車価格は以下の通りです。
|
N-BOX |
N-BOXカスタム |
マイナーチェンジ前(2018年~2020年) |
40万9,000円~163万9,000円 |
93万9,000円~174万9,000円 |
マイナーチェンジ後(2021年以降) |
71万9,000円~179万9,000円 |
139万9,000円~216万9,000円 |
(2023年7月時点の情報です)
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧』)
性能重視ならマイナーチェンジ後のモデルがおすすめ
一方、性能を重視するのであれば、マイナーチェンジ後のモデルがおすすめです。マイナーチェンジ前のモデルに比べて価格が高くなるものの、基本的には改良された性能の車両となっています。
特に「安全性能のここが改善された」など、自分が求めていた改良があった場合は、マイナーチェンジ後のモデルを選んだ方が良いでしょう。先ほどは現行N-BOXとN-BOXカスタムのマイナーチェンジ前後の中古車価格を紹介しましたが、ここでは初代の中古車価格を紹介しますので参考にしてください。
N-BOX |
N-BOXカスタム |
29万7,000円~114万9,000円 |
35万9,000円~134万9,000円 |
(2023年7月時点の情報です)
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧』)
PRNーBOXの中古車をチェック
※価格は支払総額
PRNーBOXカスタムもチェック
※価格は支払総額
N-BOX・N-BOXカスタムのライバル車もチェック!
国内の自動車メーカーでは、魅力的で使い勝手のよい軽自動車を販売しています。N-BOXの購入を検討している方は、他のメーカーの軽自動車と比較するのもおすすめです。
ここでは、N-BOXのライバル車であるスペーシアとタントの特徴をまとめました。燃費性能や2023年7月時点の中古車販売価格を紹介していますので、しっかりとチェックしておきましょう。
スズキ スペーシア
スズキ スペーシアは、ハイトワゴンタイプの軽自動車です。ゆとりのある室内空間と、優れた燃費性能が特徴で、ファミリーカーとして高い人気を誇ります。
スペーシアに設定されているグレードは「HYBRID X」と「HYBRID G」の2つです。すべてハイブリッド車となります。
また両方のグレードに、大きなフロントシートと背もたれのついた、快適なレアシートを搭載しているのもポイントです。N-BOXと同じように、快適な乗り心地を楽しめるでしょう。
スペーシアの新車価格、および中古車価格は以下の通りです。
新車価格 |
139万4,800円~165万6,600円(スズキ セーフティサポート搭載車) |
中古車価格 |
29万9,000円~169万9,000円 |
(2023年7月時点の情報です)
(参考: 『スペーシア(スズキ)の中古車一覧』)
ダイハツ タント
ダイハツ タントは、スーパーハイトワゴンタイプの軽自動車です。N-BOXやスペーシアと同様、ゆとりのある室内空間を実現しています。
タントの特徴は、上位グレードに搭載されている、電動のパワースライドドアです。買い物など普段使いでの利便性が高く、タントの使い勝手のよさを支えています。
タントはスペーシアとは異なり、幅広いグレードを設定しています。タントやタントカスタムの区分けもあるため、自分のライフスタイルや用途に合わせて、適切なモデルを選べるのが大きな魅力です。
タントの新車価格、および中古車価格は以下の通りです。
新車価格 |
135万3,000円~199万1,000円 |
中古車価格 |
9万9,000円~195万9,000円 |
(2023年7月時点の情報。画像はタントカスタム)
(参考: 『タント(ダイハツ)の中古車一覧』)
マイナーチェンジ前後のN-BOX探しでお悩みならネクステージで!
マイナーチェンジ前後のN-BOXをお得に手に入れたい場合は、中古車がおすすめです。中古車販売業者を選ぶ場合は、購入後のトラブルを減らすためになるべく経験豊富で信頼できる大手業者を選びましょう。
全国展開しているネクステージでは、豊富な在庫からお気に入りの1台を探せます。保証も充実しておりトラブルがあった際も心強いサポートが受けられる中古車販売店なので、最後にネクステージのサービスを紹介します。
高品質な在庫車が多数!全国の店舗から取り寄せも可能
ネクステージは全国に200店舗以上を展開しており、在庫台数3万台を取りそろえています。N-BOXやスペーシアなどの軽自動車の取り扱いも豊富で、年式やグレードなどさまざまなこだわり条件で探せるため、お気に入りの1台が見つけられるでしょう。
また他店舗に気になる在庫があれば最寄りの店舗へのお取り寄せも可能なので、実車確認ができるのも魅力のひとつです。
保証サービスやアフターサービスも充実
ネクステージは、お客様のカーライフに寄り添うサービスを目指しています。中古車購入時の不安を軽減できる無料保証が国産車も輸入車も付帯しているのもうれしいポイントです。
より充実したサービスをお求めの方には、メンテナンスパック付き有料保証「サービスサポート」や長期保証などの用意もあるので、最寄りの店舗のスタッフに相談してみましょう。
まとめ
N-BOXシリーズは、軽スーパーハイトワゴンでは後発でしたが、室内空間の広さや安全性で人気となり、定期的なマイナーチェンジによりその人気を維持してきました。自動ブレーキも初代の途中から追加され、2代目では全車標準装備となりました。
N-BOXは人気車のため中古車の台数も多いので、探すのが大変と思う人もいるでしょう。そのような場合はネクステージがおすすめです。ネクステージなら多くの在庫の中からさまざまな条件で検索をすることができるので希望にあった車が簡単に探せます。ぜひ一度Webサイトから検索してみましょう。
※本記事内の「自動ブレーキ」は「衝突被害軽減ブレーキ」を指しています。走行中あらゆるシーンにおいて自動でブレーキが作動するような機能を示すものではありません。
▼ライタープロフィール
岩本佳美
漠然と「車関係の仕事がしたい」という想いのもと、飲食業界から自動車メディア業界に飛び込むという破天荒な人生を歩んでいる。愛車がスバルのWRXということもあり、主にスバル系の記事をWebや紙媒体に寄稿。モータースポーツが大好きで、レース観戦はもちろん、サーキット走行や24時間耐久のカートレースにも出場するなど、自らも走ることでその楽しさや面白さなどを経験しながら情報発信している