フリード+の魅力とは?中古車の狙い目価格帯と購入時の必須チェックポイントも◎
「フリード+」は、ミドルクラスのミニバン「フリード」の3列目シートがない5人乗り仕様のモデルです。実質的な後継車として「フリード クロスター」がラインアップに残ってはいますが、フリード+は2024年に生産終了となっており、2025年7月時点では中古車のみ購入が可能です。
この記事では、フリード+に焦点を当て魅力を徹底分析するとともに、フリード クロスターとの違い、中古車相場、購入時に確認すべきチェックポイントなど、フリード+の購入を検討する上で、知っておくべきことを丸ごとお届けします。
車中泊やアウトドアに最適なフリード+を、納得のいく価格で手に入れるための実践的なガイドです。ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
・フリード+はアウトドアや車中泊を楽しむ人々のニーズに応えるモデルとして2016年に誕生した。
・フリード+の魅力は、広大な荷室空間と多彩なシートアレンジ、車中泊を快適にする装備と実用性。
・フリードとの違いは、フリードは3列シート、フリード+は2列シートという点。また、フリード+は充実した装備により新車価格が約2万円高い設定になっていた。
フリード+の誕生と進化
ホンダが2016年に投入したフリード+は、従来のミニバンとは一線を画す新しいコンセプトで誕生しました。
2024年に販売終了となりましたが、キャンプや車中泊といったアウトドアライフの広がりとともに、5人乗り専用設計で荷室空間を最大限に活用できる車として、中古車市場で再び注目を集めています。
では、このフリード+はどのような背景で開発され、どのように進化してきたのでしょうか。まずは、初代モデルの開発コンセプトから年式別の改良点、ガソリン車とハイブリッド車それぞれの特徴、そして後継車として登場したフリード クロスターまで、フリード+の歴史を詳しく見ていきましょう。
(参考:『フリード+(ホンダ)のクルマカタログ|中古車の【ネクステージ】』)
初代フリード+誕生の背景と開発コンセプト
2016年9月、ホンダから新たなコンパクトカーの提案として「フリード+(プラス)」が誕生しました。開発の背景には、従来のミニバンでは対応しきれない、多様化するライフスタイルへの対応がありました。
キャンプブームの到来や車中泊需要の高まりを受け、ホンダは「7days Wonderful Mobility」というコンセプトを掲げます。これは「いつでも、どこでも、だれでも」思い通りに使える車を目指すもので、日常使いからレジャーまで幅広いシーンで活躍できる車両開発を意味していました。
フリード+は、先代にあたる「フリードスパイク」から荷室を185mm低床化することで、より使いやすい空間を実現しています。最大の特徴は、ユーザー自身が使い方を自由に考えられる設計です。
耐荷重200kgのユーティリティボードを標準装備し、シートアレンジ次第でセミダブルサイズのマットレスが敷けるフラットスペースが作れるなど、まさに、アウトドアや車中泊を楽しむ人々のニーズに応える、新しい価値を持つ車として開発されたのです。
年式別の主要な変更点と装備の違い
フリード+は2016年9月の発売以降、何度かの改良を重ねて進化を続けてきました。
初期モデルでは、安全装備のHonda SENSINGが一部グレードにオプション設定でしたが、2019年10月のマイナーチェンジで全車標準装備となり、安全性を大幅に向上させます。さらに、フロントグリルやバンパーのデザインの変更により外観デザインを一新、内装では、シート生地の質感向上や、インパネまわりの使い勝手が改善されました。
2022年6月の一部改良では、運転席・助手席シートヒーター、ロールサンシェードなどの快適装備を充実した他、ボディーカラーには、フリードとして新色となるプレミアムクリスタルブルー・メタリック、フィヨルドミスト・パール、トワイライトミストブラック・パールを追加しています。
その後、2024年5月にフリード+の実質的な後継車である「フリード クロスター」にバトンを渡す形で販売終了となりました。
年式 |
主な変更点 |
2016年9月 |
初代フリード+発売、Honda SENSINGオプション設定 |
2019年10月 |
Honda SENSING全車標準装備化、外観・内装刷新 |
2022年6月 |
快適装備充実、新色追加 |
2024年5月 |
販売終了 |
ガソリン車とハイブリッド車の登場時期と特徴
フリード+は2016年9月の発売当初から、ガソリン車とハイブリッド車の両方をラインアップにそろえています。
ガソリン車は1.5L直噴DOHCエンジン「L15B」型を搭載し、最高出力131PS、最大トルク155N・mを発揮します。CVTとの組み合わせによる、JC08モード燃費19.0km/L(FF車)という優れた燃費性能も魅力です。
一方、ハイブリッド車は初期モデルではSPORT HYBRID i-DCDを採用し、1.5Lアトキンソンサイクルエンジンと1モーター内蔵7速DCTの組み合わせで、JC08モード燃費27.2km/Lという低燃費を達成しました。
なお、2024年に販売がスタートした3代目である「フリード クロスター」では、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」が搭載されました。モーターが主役となることで、より静粛性の高い走りと優れた燃費性能を両立させています。
フリード+の後継車「フリード クロスター」の特徴
2019年10月のマイナーチェンジを機に登場した「フリード クロスター」は、フリード+の実質的な後継モデルとして位置づけられています。
最大の特徴は、SUVテイストを取り入れたクロスオーバースタイルの採用です。専用フロントグリルやホイールアーチプロテクター、アルミルーフレールなどの外装パーツにより、アウトドアシーンに映える力強いデザインを実現しました。
フリード+との大きな違いは、シート構成の選択肢が拡大した点です。フリード+は5人乗り仕様のみでしたが、クロスターには5人乗りと6人乗りの2種類を設定しており、ファミリー層のニーズにも対応できるようになりました。
インテリアでは、専用コンビシート(プライムスムース×ファブリック)を採用し、汚れに強く手入れしやすい素材を使用しています。荷室にはユーティリティーナットを引き続き装備し、フリード+で好評だった使い勝手の良さを継承している点も魅力です。
フリード+の魅力と車中泊に最適な理由
フリード+が多くのアウトドア愛好家や車中泊ファンから支持される理由は、コンパクトなボディに秘められた驚くべき実用性にあります。単なる5人乗りのコンパクトカーではなく、まるで移動する秘密基地のような自由な空間を提供してくれるのです。
では、フリード+はなぜこれほどまでに車中泊やアウトドアシーンで重宝されるのでしょうか。その答えは、緻密に計算された空間設計と、ユーザーの声を反映した装備の数々にあります。ここからは、フリード+が持つ3つの大きな魅力について、詳しく見ていきましょう。
広大な荷室空間と多彩なシートアレンジ
フリード+最大の魅力は、コンパクトミニバンとは思えないほどの広大な荷室空間と、多彩なシートアレンジにあります。荷室の開口部高さは1,255mm、開口部地上高はわずか335mmと超低床設計を実現しており、重い荷物も楽に積み降ろしできる設計です。
特筆すべきは、耐荷重200kgのユーティリティボードを活用したシートアレンジです。2列目シートを倒してユーティリティボードを利用すれば、約185cmのフルフラットな空間が出現します。このボードの最大の特徴は、荷室を上下に分割できることです。
ベッドスペースの下部も収納として活用でき、キャンプ用品や車中泊グッズをスマートに収納できます。反転させればワイパブル仕様になり、ぬれた荷物も気にせず積載可能です。
さらに、ラゲッジスペースの左右に配置されたユーティリティーナットを活用すれば、フックやネットを取り付けて空間を自在にアレンジできます。このようにフリード+は全長4,295mmというコンパクトサイズながら、空間効率を最大限に高めた設計が光ります。
車中泊を快適にする装備と実用性
フリード+には、車中泊を想定した「おやすみモード」が標準装備されています。運転席と助手席を前にずらして2列目シートの背もたれを倒せば、大人2人が就寝可能なフラットスペースが完成するのです。わずか数十秒の簡単操作で、快適な寝床が作れるのは大きな魅力といえるでしょう。
実際に車中泊を体験したユーザーからは「2段式のラゲッジ構造により、キャンプ道具を床下に収納したまま就寝できて便利」という声が多数寄せられています。上段をベッドスペース、下段を収納として使い分けられるため、翌朝の撤収も効率的に行えます。
さらに、ホンダ純正アクセサリーをプラスすれば、快適な車中泊が楽しめます。まずは、プライバシーシェードです。全窓を覆い、外からの視線を完全に遮断してくれる優れもので、夏場の断熱効果も期待できエアコンの効きも向上します。
さらに、ラゲッジクッションマットを追加すれば、段差の解消が可能となり、より快適な睡眠環境が整うでしょう。
ハイブリッドモデルの優れた燃費性能
フリード+ハイブリッドは、ホンダのi-DCDハイブリッドシステムを搭載し、実用的な燃費性能を実現しています。実際のユーザーからは「郊外走行で23km/Lを記録した」「通常運転でも平均18km/L程度を維持できる」という報告が寄せられています。
特に長距離ドライブでの経済性は秀逸で、高速道路の90km/h巡航時には22km/L程度の燃費を実現しています。アクセルワークを工夫すれば、さらなる燃費向上も期待できるでしょう。
ガソリンモデルと比較して約30%優れたハイブリッドモデルの燃費性能は、年間走行距離が多い方ほど経済的メリットが大きくなります。
(参考:『フリード+(ホンダ)の燃費情報|中古車の【ネクステージ】』)
フリード+とフリードの決定的な違い
フリード+とフリードは見た目こそ似ていますが、実は全く異なるコンセプトで開発された車両です。同じボディサイズながら、シート構成から荷室の使い方、装備内容、そして価格設定に至るまで、両車には明確な違いが存在します。
特に車中泊やアウトドアでの使用を検討されている方にとって、この違いは車選びの重要な判断材料となるでしょう。ここでは、フリード+ならではの特徴的な装備や、フリードとの具体的な相違点について詳しく見ていきます。
(参考:『フリードプラスはどのような車?フリードとの違いや特徴、活用シーンを解説|中古車の【ネクステージ】』)
シート構成と荷室タイプの比較
フリード+とフリードの最も分かりやすい違いは、フリードは3列シート、フリード+は2列シートという点です。
ボディサイズは全長4,265mmと両車共通ですが、内部構造は全く異なります。フリード+は3列目シートをなくし、その空間を全て荷室として活用しています。耐荷重200kgのユーティリティボードによる二重フロア構造を採用し、上段と下段で荷物を効率的に収納できる仕様となっています。
特筆すべきは、2列目シートを倒すとフルフラットな空間が生まれることです。車中泊やアウトドアギアの積載に最適で、まるで移動式の倉庫のような使い勝手を実現しています。フリードの3列シート仕様と比較すると、人を乗せるか荷物を積むか、用途に応じた明確な選択肢として差別化されています。
また、リアゲートの開口部も大きな違いがあります。フリード+は床面まで開口する設計で、フリードより145mm低い位置まで開きます。この差は、重い荷物の積み降ろしを格段に楽にしてくれる大きなメリットといえるでしょう。
(参考:『フリードのサイズを徹底解説!車体の大きさや室内空間の広さは?|中古車の【ネクステージ】』)
価格設定と装備内容の差異
フリード+とフリードの価格設定には、単なるシート列数の違い以上の理由があります。フリード+は2列シート仕様でありながら、フリードより約2万円高い設定(2024年5月終了モデルでの比較)となっています。この価格差は、フリード+専用の充実した装備によるものです。
最大の違いは、ユーティリティボードが全グレード標準装備されている点です。このボードは耐荷重200kgの強度を誇り、荷室を上下2段に分けて使用できます。フリードには、この装備の設定自体がありません。
さらに、フリード+にはユーティリティーナット10か所も標準装備されています。市販のフックやネットを自在に取り付けでき、荷物の固定や小物収納の自由度が格段に向上するでしょう。また、テールゲートランプ、タイダウンフック、ラゲッジルーム内アクセサリーソケット(DC12V)などの便利機能が標準装備されている点もフリード+の特徴です。
フリード+中古車の相場と賢い購入ポイント
フリード+は、2024年の生産終了を受けて中古車市場での注目度が高まっています。車中泊やアウトドアブームを背景に、実用性の高いこのモデルへの需要は依然として根強く、中古車価格も安定した推移を見せています。
しかし、年式やグレード、走行距離によって価格帯は大きく異なり、購入時には押さえるべきポイントが数多く存在します。賢い中古車選びのためには、相場動向の把握と適切なチェック項目の理解が欠かせません。
ここからは、フリード+中古車の最新相場情報と、失敗しない購入のための具体的なアドバイスをお伝えしていきます。
年式別中古車価格相場
フリード+の中古車市場では、年式による価格差が顕著に現れています。ネクステージの在庫データを分析すると、最新の2022年式から初代2016年式まで、幅広い価格帯で流通していることが分かります。
2022年式の後期モデルは、走行距離3万km未満で220万円から268万円程度で取引されています。中間年式の2019年式は、Honda SENSING標準装備化後のモデルとして150万円から213万円の価格帯が中心です。走行距離5万km前後の良質な車両が多く、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえるでしょう。
初期の2016年式でも、状態の良い個体は135万円から190万円で推移しています。走行距離10万kmを超えると価格は下がりますが、メンテナンス履歴がしっかりした車両なら十分実用的です。
(参考:『フリード+(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
中古車購入時の必須チェックポイント
フリード+の中古車を購入する際は、後悔しない選択をするためのチェックリストを活用しましょう。まず最重要なのが、ハイブリッドモデルの場合は駆動用バッテリーの診断結果です。交換費用が高額なため、劣化状態をしっかり確認しましょう。
次に、修復歴の有無と事故歴を確認します。車体のゆがみや不自然な塗装跡がないか、ドアの開閉具合も含めて入念にチェックしてください。3番目は走行距離と年式のバランスです。年間1万km程度が適正とされ、極端に少ない車両は長期間放置されていた可能性があります。
その他、定期点検整備記録簿の有無、リコール対応済みかの確認、タイヤの残溝、エアコンの効き具合、スライドドアの動作確認なども重要です。試乗時には異音や振動がないか、エンジンの始動性も確かめましょう。また、販売店の保証内容と期間もチェックしておきたいポイントです。
年代別買取価格相場
フリード+の買取価格相場は、年式によって大きく異なります。ネクステージでの最新データでは、2023年式(2年落ち)で最大235万9,000円から最小168万2,000円と、高値での取引が期待できます。
年式が古くなるにつれて価格は下降傾向を示し、2020年式(5年落ち)では最大164万円から最小141万円まで変動します。興味深いのは、2016年式(9年落ち)でも最大121万円から最小99万円と、初代モデルでも一定の価値を保っている点です。
特に人気が高いのは「G Honda SENSING」や「HYBRID G Honda SENSING」といった安全装備充実グレードです。ハイブリッドモデルは燃費性能の良さから需要が高く、同年式のガソリン車と比較して10万~20万円程度高い査定額が期待できます。
査定額は走行距離や車両状態によって大きく変動するため、定期的なメンテナンス記録の保管が重要です。ネクステージでは無料査定を実施しており、複数の販売チャネルを活用した高額買取を実現しています。
(参考:『フリード+(ホンダ車)の買取相場・査定実績一覧|中古車の【ネクステージ】』)
フリード+を中古車で探すならネクステージがおすすめ!
フリード+の中古車選びでは、信頼できる販売店選びが成功の鍵を握ります。理想の一台に出会うためには、豊富な在庫量はもちろん、じっくりと検討できる環境も重要です。ネクステージは全国展開の強みを生かし、お客さまのニーズに寄り添うサービスを提供しています。
特に、フリード+のようなファミリー向け車両をお探しの方にとって、うれしいポイントが数多くあります。これから、ネクステージならではの特徴と、安心して車選びができる理由について詳しく紹介します。
豊富な在庫で好みの車が見つけやすい!
ネクステージは全国に展開する中古車販売店として、フリード+の在庫を豊富に取りそろえています。ガソリン車からハイブリッド車まで、さまざまなグレードや年式のフリード+を幅広くラインアップしているため、予算や用途に合わせた一台が見つかりやすいのが特徴です。
特に人気の高いハイブリッドEXグレードや、車中泊に適したアクセサリー装着車など、多様なニーズに対応する車両をそろえています。全国の店舗間で在庫を共有しているため、お近くの店舗に希望の車両がない場合でも、他店舗から取り寄せることが可能です。
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PR良質なフリード+の中古車
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フリード+のようなファミリー向け車両を検討される際も、お子さまの機嫌を気にすることなく、ゆったりとした気持ちで商談に臨めるでしょう。家族全員が快適に過ごせる店舗環境で、理想の一台探しをサポートします。
まとめ
2016年に誕生したフリード+は、広大な荷室空間と優れたシートアレンジで車中泊に最適な5人乗りモデルです。フルフラットになる荷室は、アウトドアや長距離ドライブで大活躍することでしょう。ハイブリッドモデルは優れた燃費性能も魅力的です。
中古車を検討される際は、年式別の相場を確認し、必須チェックポイントを押さえることが大切です。ネクステージなら、全国の豊富な在庫から理想の一台を効率的に探せます。
さらに、キッズスペースや授乳室完備の快適な店舗環境で、ご家族連れでもゆっくりと車選びができ、国産車の無料保証や充実したアフターサービスで購入後も安心です。プロのスタッフが、あなたに最適なフリード+選びを全力でサポートします。中古車をお探しの際は、ぜひお近くのネクステージでお立ち寄りください。