中古車「ギャラン」の賢い購入方法や探し方を徹底解説!
三菱といえば、ラリーや悪路に強い車を開発してきた、というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。SUV・ミニバン・セダンなど、ボディタイプはさまざまで、その中のひとつが「ギャラン」です。
ミディアムクラスのセダンであるギャランは、デザイン性・動力性能において他の車とは一線を画しています。生産終了から久しい現在でも、コアなファンにより大切にされている車です。ギャランやライバル車の中古車情報を解説しますので、車選びの参考にしてください。
※目次※
・1969年に初代モデルが登場したギャランは、車名変更を重ね、独特の個性を発揮してきた名車といわれている
・歴代ギャランの中で人気が高かった6代目VR-4の性能は、ランエボへと引き継がれている
・中古車ギャランは希少なため、スポーティでエレガントな他車モデルをネクステージで探してみよう
中古車「ギャラン」のおすすめモデル
初代モデル名は「コルトギャラン」
初めて三菱が「ギャラン」という名称を車に使用したのは、1969年12月でした。美しくて高性能かつ豪華な車を目指し開発された、4ドアセダンの「コルトギャラン」です。デザインには「ダイナウェッジライン(くさび型)」と呼ばれるシャープで前衛的なシルエットが採用されています。
当時、三菱初となるOHC機構採用のエンジンは「サターン(土星)」と名づけられました。ミディアムクラスながらも余裕のある室内空間も魅力的で、ロングドライブも快適に楽しめます。
1970年には、2ドアハードトップクーペ「ギャランGTO」が発表され、よりハイレベルなスペシャリティカーとして注目されました。
ギャランの車名は何度も変わってきた
「コルトギャラン」という車名でデビューした初代モデル以降、モデルチェンジを経るごとに車名が変更されてきました。2代目モデルは「ギャラン」、3~5代目モデルは「ギャランΣ(シグマ)」という車名です。
ギリシャ語アルファベット「Σ」の車名は、あらゆる面での良質さを集大成したハイグレードセダンを表すといわれています。
6代目から日本国内最終モデル8代目までは、再び「ギャラン」という車名です。北米・アジア・豪州仕様は、別名で販売されていた時期があります。2007年~2015年までは、直系ではない「ギャランフォルティス」という車が販売されました。
人気モデルはギャラン6代目「VR-4」
1987年10月に発表された6代目「ギャラン」のトップグレード「VR-4」は、車好きの心をくすぐるモデルでした。WRC(世界ラリー選手権)参戦のために開発された高性能なスポーティーセダンです。当時最強といわれていた、直列4気筒の4G63型ターボエンジン+4WDシステムを搭載したことで注目されました。
WRCで日本人初優勝を含む6度の優勝を獲得した「ギャラン VR-4」は、世界的に認められた三菱のフラッグシップモデルとなっています。
2005年に日本国内販売を終了
走りを愛する多くの人を魅了していたギャランは、惜しまれつつも2005年に国内販売を終了しました。最終モデルは、1996年発売の8代目モデルです。当初設定した、高性能かつ豪華な車を目指すギャランのコンセプトを再度徹底的に追求し、ギャランらしさを取り戻した高密度スポーツセダンと評されています。
2.5L V型6気筒エンジンの5MTグレードでは、280馬力を記録したパワフルな動力性能が魅力でした。40代以上の方からは、ミディアムクラスセダンの代表格として懐かしく思い出される車です。
中古車「ギャラン」の6代目「VR-4」をチェック
高性能なスポーティセダンとして評価が高い
世界的にも有名なギャランの魅力として、高性能かつスポーティな走りを挙げる人が多数です。6代目ギャランのトップグレード「VR-4」は、ハイパワー4WDターボの国産車元祖といわれています。
ギャラン VR-4に搭載したエンジンは、当時としては屈指の高出力エンジンであり、最高出力は205PS・最大トルクは30kgを記録しました。モデルチェンジ後は、最高出力240PSまで進化しています。フルタイム4WD・4輪ABS・4WS(4輪操舵)・4IS(4輪独立サスペンション)を導入したハイテク技術「アクティブ4」が特徴です。
高度で優れた動力性能・操舵安定性・制動性能は、ラリーの世界で圧倒的な存在感を示しました。
ギャラン「VR-4」のスペック
ギャランは、モデルチェンジ時期によりスペックが異なるため、中古で探す場合は注意しましょう。一例として、1994年10月発売の「ギャラン VR-4」のスペックをご紹介します。
|
5MT |
4AT |
全長×全幅×全高(mm) |
4,625×1,730×1,410 |
4,625×1,730×1,410 |
ホイールベース(mm) |
2,635 |
2,635 |
総排気量(cc) |
1,998 |
1,998 |
最高出力[PS(kW)/rpm] |
240(177)/6,000 |
215(158)/6,000 |
最大トルク[kg・m(N・m)/rpm] |
31.5(308.9)/3,500 |
31.5(308.9)/3,500 |
駆動方式 |
フルタイム4WD |
フルタイム4WD |
VR-4の性能は「ランエボ」へと引き継がれる
ギャラン VR-4で採用されている4G63型エンジン+フルタイム4WDシステムは、スポーツセダンの最高傑作として高評価されたランサーエボリューションへと引き継がれました。デビューは、1992年です。世界ラリー選手権では、輝かしい記録を残し、華やかな活躍が車好きの脳裏に刻まれています。
現在では、ランサーエボリューションの方が有名になっているものの、ギャラン VR-4の存在が始まりであることを知ると魅力が増すのではないでしょうか。
中古車「ギャラン」の特徴
スポーティでエレガントなデザイン
ギャランのエクステリアデザインで目を引くのは、個性的なフロントマスクです。逆スラントと呼ばれる手前にせり出すような傾斜のフロントマスクは、ダイヤモンドノーズカットというネーミングがつけられています。
ボンネット先端はV型のくさび型になっており、逆スラントの二分割グリルと相まって、迫力と深みが感じられる立体感が特徴です。スポーティーさとエレガントさが両立しており、美しくて豪華なセダンを目指したギャランのコンセプトが伝わるようなデザインとなっています。
ターボエンジン搭載モデルもラインアップ
1980年代当時販売されていたセダンは、どの自動車メーカーもノーマルエンジンが主流でした。その中でギャランは、ハイパワーが特徴のターボエンジンを搭載するモデルをラインアップしています。
世界に通用する乗用車を作りたいとのスローガンを基に、三菱の技術が結集された結果です。ラリーのみならず、日常使いにおいても走りの楽しさを体感したい、と思う人からの強い支持を得ました。幅広いニーズに応えたグレードラインアップが、ギャランの魅力です。
中古車購入時にギャランと比較したい車種5選
日産 プリメーラ
日産 プリメーラは、日本の道路事情にマッチした取り回しの良いボディサイズが魅力のセダンです。1990年に誕生し、2005年に国内での販売を終了しました。最終モデルP12型プリメーラは、経済産業省グッドデザイン賞・金賞をはじめ、ドイツのレッド・ドット・デザイン賞など数々の賞を受賞しています。
2022年9月現在、ネクステージでの在庫はありません。気になる場合は、中古車の流通状況をこまめにチェックしましょう。
トヨタ スープラ
パワフルな加速性能や高効率で優れたパフォーマンスが魅力のトヨタ スープラは、長年にわたりスポーティな走りを求めている人から支持されている車です。路面状況や車の挙動を敏感に感じ取れる共鳴感覚が、ドライビングの楽しさを増し加えます。
2022年9月現在、ネクステージでの中古車相場価格は約419万円~679万円です。流通台数はそれほど多くありません。
(2022年9月時点の情報です)
(参考:『スープラ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ シビック
ホンダ シビックのデビューは1972年で、ホンダ車の中では同一車名で最も長く販売されている車です。時代の流れに伴うニーズの変化にうまく対応したモデルを販売してきました。現行モデルは、ガソリン車とe:HEV車です。爽快な加速を体感できる車として愛されています。
2022年9月現在、ネクステージでの中古車相場価格は約19万円~679万円です。年式やグレードにより、車体価格に大きな差があります。好きな条件を入力して検索してみましょう。
(2022年9月時点の情報です)
(参考:『シビック(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スバル レガシィB4
スバル レガシィのセダンタイプB4は、4ドアハードトップボディが特徴です。1998年12月に誕生し、2020年に6代目モデルで終止符を打ちました。
シンメトリカルAWDやボクサーエンジンなどスバルのこだわりと技術が詰まっています。低重心で安定した走りと安全性能が魅力のスポーティセダンです。2022年9月現在、ネクステージでの中古車相場価格は約29万円~258万円となっています。
(2022年9月時点の情報です)
(参考:『レガシィB4(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ アテンザ
マツダのフラッグシップモデルとして注目を浴びていたセダンは、マツダ アテンザです。マツダ独自の新世代技術スカイアクティブやスタイリッシュな魂動デザインを採用しています。2019年のマイナーチェンジを機に「MAZDA6」に車名変更しました。
2022年9月現在、ネクステージでの中古車相場価格は約89万円~239万円です。流通台数はそれほど多くありません。
(2022年9月時点の情報です)
(参考:『アテンザ(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ギャランの中古車相場
近年、SUVやミニバンなどの人気が高く、セダンが影をひそめています。時代の流れにより、魅力あふれる特徴が豊富なギャランも生産終了してしまいました。
気になる場合は中古車市場をチェックしてみましょう。ただし、ギャランは生産終了して久しいため、2022年9月現在中古車市場へはほとんど流通していません。ギャランという名前が含まれているギャランフォルティスは探すことが可能です。
まとめ
昨今、セダン人気が低迷しているといわれているものの、セダン独自の魅力に引かれている人も多く、中古車市場でも注目されています。走行性能の高さや個性的な美しさを追求してきた三菱は、ギャランやランサーエボリューションといった魅力あふれる車を販売してきました。
ネクステージでは、セダンをはじめ、さまざまなジャンルの車を取り扱っています。エレガントなスポーティーセダンが気になる方は、在庫が豊富なネクステージでお探しください。