【日産 フェアレディZ RZ34型 内装・外装画像&動画】432Zとも比較
最新型の日産フェアレディZ RZ34の内装・外装について詳しく紹介します。モチーフとなった432Zとの比較も解説していますので日産フェアレディZ RZ34についてさらに知識を深められます。
<目次>
・フルモデルチェンジと勘違いするほどの違いを見せたRZ34型フェアレディZ
・RZ34型フェアレディZは往年の名車、432Zがモチーフ
・内装もがらりと変わった
こんなに変わってもフルモデルチェンジではない
2020年9月に発表された、新型フェアレディZのプロトタイプを見たとき、「これだけ内外装ともに変わって、エンジンも変わったのだから、フルモデルチェンジでいいのではないか?」と思われる方がいらっしゃるでしょう。これにはきちんと理由があります。
フルモデルチェンジというのは、自動車メーカーが国土交通省へ届け出する「型式認証」が行われるもので、マイナーチェンジは型式が変わらずそのまま継承される変更のことをいいます。今回のRZ34型フェアレディZも型式の変更なく、そのまま継承されたため、マイナーチェンジの扱いです。
型式が継承されたマイナーチェンジではあっても外見が大きく変わったという例は、フェアレディZの他、三菱 デリカ D:5やメルセデス・ベンツ Gクラス(ともに現行モデル)が挙げられます。
マイナーチェンジ前のZ34型フェアレディZのエクステリアと比較して見てみましょう。
全体的に丸みを帯びたシルエットを保ちつつ、低い重心による塊感が伝わってきます。
フェンダーの張り出しが力強さを表現し、タイヤのサイズやホイールベースできれいなバランスを保っています。
RZ34型のモチーフとなった432Zの外装を見比べる
日産フェアレディZ RZ34型のモチーフとなった旧モデル432Zと外観を見比べてみましょう。
車幅の違いが歴然です。
フェアレディZ 432Zと見比べてみると、RZ34との共通点として四角い開口部と直線的なデザインがあげられます。
フェアレディZ RZ34の美しいスタイリングは、432Zから受け継がれたものだと分かります。
特徴的な存在感のあるライト周りは当時画期的で斬新なデザインから注目を集めました。
ルーフのスラントはZ34型と同じシルエットですが、サイズ感や雰囲気がまるで別のクルマのようです。
フェアレディZのアイデンティティとも言うべきロングノーズ・ショートデッキは、しっかり継承されています。
ビンテージモデルと見比べると各所に引き継いだ部分を確認できます。
流麗なプレスラインが魅力的な432Zのリアシルエット。「Z」のロゴマークも当初から変わらないデザインです。
その後ろ姿が往年のフェアレディZを彷彿とさせます。
こちらはフェアレディZ 432Zのバックスタイル。リアのランプ周りやリアエンド全体のデザインが見事に再現されています。
フェアレディZの内装
フェアレディZの内装を確認していきましょう。
スポーツカーとして運転することにフォーカスした仕様が目立ちます。2シーターであることや、ホールド力のあるバケットシート、革巻きのステアリングなど走りの楽しみが味わえる内装です。
RZ34型とZ34型のスペック比較
さて、最後にRZ34とZ34のスペックを比較してみましょう。
モデル |
RZ34 |
Z34 |
Z34(NISMO) |
エンジン形式 |
VR30DDTT |
VQ37VHR |
← |
エンジン種類 |
V6DOHCツインターボ |
V6DOHC自然吸気 |
← |
排気量 |
3.0L |
3.6L |
← |
最高出力 |
405PS/6400rpm |
336PS/7000rpm |
355PS/7400rpm |
最大トルク |
475N・m/1600~5600rpm |
365N・m/5200rpm |
374N・m/5200rpm |
トランスミッション |
6MT・9AT |
6MT・7AT |
← |
WLTCモード燃費 |
6MT:9.5km/L 9AT:10.2km/L |
6MT:8.5km/L 7AT:8.8km/L |
6MT:8.4km/L 7AT:8.6km/L |
ポイントは、エンジンです。RZ34のエンジンは、スカイライン 400Rに搭載されているものと同じVR30DDTTです。Z34の大排気量NAに対して、RZ34はツインターボエンジンとなり、最高出力・最大トルクともに大きくパワーアップしました。
トランスミッションは、MT車はキャリーオーバーされていますが、1速・2速に新設計のシンクロが採用され、AT車には新たにメルセデス・ベンツ製の9速ATが採用されました。
ここまで大きな変更を加えても型式継承で済ませたのは、価格を抑えたかったという理由があったそうです。新たに型式を取り直す場合、莫大な費用がかかり、車両価格に反映することになります。RZ34は、Z34より約100万円ほどの価格アップに抑えられていますから、型式継承の効果があったといえるでしょう。
まとめ
旧車のフェアレディZのデザインの多くが最新型にも再現されているのは興味深いポイントです。
今やピュアスポーツカーは希少な存在です。新たなスポーツカーの誕生は、ファンの注目の的になるでしょう。
現在、新車のフェアレディZは注文を一次停止しており、再開時期の発表も未定です。
中古車購入であれば、多くの選択肢から自分好みのフェアレディZを探すことができますので、検討してみてはいかがでしょうか。
(参考: 『フェアレディZ(日産)の中古車一覧』)
▼ライタープロフィール
田中宏亮
モーターサイクルジャーナリスト
ハーレーダビッドソン専門ウェブマガジン VIRGIN-HARLEY.comの編集長を経験してジャーナリストとして独立、バイク関連ウェブメディアの運用や記事執筆を手がける。国内はもちろん、アメリカやヨーロッパでのメーカー主催のニューモデル試乗会にも参加。新車の試乗インプレッションのほか、カスタムやファッション、ツーリング等に関するコンテンツを手がける。
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