キックスの魅力とは?新車価格や中古車市場の動向もチェック!
最近は、手軽に乗れるサイズ感や燃費の良さ、デザインのかっこ良さなどからコンパクトSUVの人気が高まっています。その中でも注目の車種といえば、先進技術、魅力的なデザイン、そして経済性を兼ね備えた日産のキックスです。
2024年3月に北米で新型モデルが発表されたキックスですが、「日本での発売はもうそろそろでは?」との話も耳にします。しかし、現行モデルでもその魅力は十分です。
そこでこの記事では、キックスの魅力やグレード展開、価格情報、さらに中古車市場の動向まで徹底解説します。あなたの理想のSUV選びに、ぜひお役立てください。
※目次※
・独自の電動パワートレイン「e-POWER」を搭載したコンパクトSUVとして2020年6月に日産 キックスは誕生した。
・キックスには、「X」「X ツートーンインテリアエディション」「AUTECH」の3つのグレードがラインアップしている。ベースグレードの「X」の新車価格は308万3,300円~。
・キックスはトヨタ ヤリスクロスやホンダ ヴェゼルと比較されることが多い。キックスを選ぶメリットは、e-POWERによる力強い走行性能と高い静粛性、そして力強いエクステリアなどがある。
日産 キックスとは
日産 キックスは、独自の電動パワートレイン「e-POWER」を搭載したコンパクトSUVとして、2020年に日本でデビューしました。以来、安全性能の向上やデザインの刷新、そして北米での新型モデルの発売など、常に進化を遂げています。
ここでは、キックスの誕生から最新のモデルまで、その歩みと魅力を詳しく紹介します。
(参考:『キックス(日産)のモデル・グレードカタログ一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
2020年6月:キックス誕生
2020年6月に、新型コンパクトSUV「キックス」は誕生にました。電動パワートレイン「e-POWER」を搭載し、エンジンで発電し電気モーターで駆動する独自システムが特長です。これにより、静かで力強い走りと優れた燃費性能を実現しています。
エクステリアはVモーショングリルやシャープなLEDヘッドライトを採用し、ダイナミックで洗練されたデザインが目を引きます。ボディサイズは全長4,305mm、全幅1,760mm、全高1,610mmで、都市部での取り回しにも優れています。
内装は広々とした室内空間と充実した収納スペースを備え、最大5人乗車でも快適に過ごせるでしょう。先進運転支援システム「プロパイロット」を全車標準装備し、安全性と快適性も充実しています。キックスは、日常からレジャーまで多様なニーズに応える一台として、幅広い層から注目を集めているモデルです。
2022年7月:マイナーチェンジ実施
2022年7月、日産はキックスのマイナーチェンジを行い、さらなる魅力を加えています。まず、安全性能の向上として「SOSコール」を全車に標準装備しました。これにより、万が一の緊急時にも迅速な対応が可能となり、家族旅行などの際も安心できるでしょう。
また、「インテリジェント アラウンドビューモニター」や「インテリジェント ルームミラー」などの先進技術装備を上位グレードに標準装備、さらに「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」を全グレード標準装備しています。
第2世代e-POWERに進化している点も特筆すべき点です。モーター出力を約5%、最大トルクを約7%向上させた上、WLTCモードで23.0km/L(2WD)と、約6.4%の燃費向上も実現しています。そして、「e-POWER 4WD」モデルもラインアップされ、選べるモデルも充実しました。
2024年5月:一部改良を実施
2024年5月の一部改良で「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物検知機能付)」が全車に標準装備されました。
加えて、特別仕様車「スタイルエディション」で好評だったリアコンビランプ一体型バックドアフィニッシャーを全車に採用し、よりスタイリッシュなエクステリアへ、内装面では、ステアリングの素材に上質なスムースレザーを採用し、滑らかな握り心地を実現しています。
2024年8月:北米で新型「KICKS」を販売開始
2024年8月には北米向け新型「キックス」の販売を開始しました。高級スニーカーのソールをイメージした立体的なエクステリアデザインを採用し、スポーティーさと高級感を兼ね備えたデザインが特徴的です。
パワートレインには、最高出力141PS、最大トルク190N・mの2.0L直列4気筒エンジンを搭載し、最新のエクストロニックCVTと組み合わせています。
インテリアは全席にゼログラビティシートを初採用し、快適性と上質さをアップさせました。安全装備も充実しており、「日産セーフティシールド360」やクルーズコントロールなどが標準装備されています。なお、新型キックスの日本への導入は現在未定です。
キックスの魅力は性能と機能にあり
ここからは、キックスの魅力を知るべく、性能と機能について詳しく見ていきましょう。e-POWERがもたらす力強い走行性能や優れた燃費性能、安全性能と先進技術、快適なドライブを実現する機能などキックスの魅力は多彩です。
また、実際の走行データから見る燃費の実態を知ることで、購入の検討材料になるでしょう。
e-POWERの性能と魅力
キックスに搭載されたe-POWERは、ガソリンエンジンで発電し、その電力でモーターを駆動する日産独自の電動パワートレインです。
2022年のマイナーチェンジで、出力が5%、最大トルクが7%向上し、より力強い走りを実現しました。モーター駆動の特性により、アクセル操作への反応が速く、キビキビとしたドライブフィールを楽しめます。燃費性能も向上し、WLTCモード燃費は21.6km/Lから23.0km/L(2WD)になりました。
(参考:『日産キックスe-Powerの魅力とは?人気コンパクトSUVと徹底比較!|新車・中古車の【ネクステージ】』)
安全性能と先進技術
キックスは、安全性能と先進技術が充実したSUVです。全グレードに標準装備された「プロパイロット」は、高速道路での運転をサポートします。ミリ波レーダーとカメラで先行車や車線を検知し、車間距離や車線の維持をアシストしてくれるので、運転者の負担も大幅に軽減できるでしょう。
また、緊急時にオペレーターへ自動通報する「SOSコール」の搭載により、あおり運転などのトラブル時も安心できます。さらに、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」などの先進安全装備も備えています。
快適性を高める機能
キックスは、快適なドライブをサポートする多彩な機能を備えています。運転席と助手席には、ゼログラビティシートを採用しており、長時間の運転でも疲れにくい設計になっています。また、アドバンスドドライブアシストディスプレイにより、必要な情報を直感的に確認できる点もポイントでしょう。
さらに、洗練されたデザインの9インチ日産オリジナルナビゲーションを搭載し、操作性と視認性を高めています。加えて、広々としたラゲッジルームは、買い物や旅行の荷物も余裕で積み込むことが可能です。
これらの機能が組み合わさり、キックスは日常からレジャーまで、あらゆるシーンで快適なドライブを実現します。
燃費と実際の走行データ
他のコンパクトSUVと比べてキックスの燃費は飛び抜けて優れているとはいえませんが、WLTCモードで23.0km/L(2WD)と、まずまずの数字を出しています。ただし、実際の走行データでは平均で17.2km/L程度で、公式燃費の約75%にとどまることが多いようです。
季節や気温も燃費に影響し、春や秋はエアコンの使用が少ないため燃費は向上しますが、夏や冬はエアコンの使用により燃費が低下します。例えば、市街地走行では回生ブレーキの効果で燃費が良くなりやすく、20km/Lを超えることもあります。一方で、高速道路では回生ブレーキの機会が減るため、15km/L前後になることが多いようです。
走行条件 |
公式燃費(km/L) |
実際の燃費(km/L) |
市街地 |
23.2 |
約20.6 |
郊外 |
25.3 |
約15.0 |
高速道路 |
21.6 |
約15.5 |
(参考:『日産 キックスの燃費性能を徹底解説!燃費を向上させるテクニックも解説|新車・中古車の【ネクステージ】』)
維持費とメンテナンスコスト
新型キックスの年間維持費は、おおよそ27万円が目安です。主な内訳は、税金や保険料が約12万円、燃料費が約6万円、車検やメンテナンス費用は約9万円と見ておくとよいでしょう。
e-POWERの高い燃費性能により、燃料費を抑えられるのは大きなメリットです。また、エンジンオイルやタイヤなどの消耗品は定期的な交換が必要で、車検時には法定費用も発生します。
これらの費用は走行距離や使用状況によって変動しますが、適切なメンテナンスを行うことで、車の性能を維持し長く安心して乗り続けられます。
項目 |
年間費用(目安) |
税金・保険料 |
約12万円 |
燃料費 |
約6万円 |
車検・メンテナンス費用 |
約9万円 |
合計 |
約27万円 |
キックスの新車価格
キックスには3つのグレードが用意されており、価格や装備がそれぞれ異なります。また、特別仕様車も魅力的です。ここからは、キックスのグレード別の価格一覧や主な特徴、特別仕様車の内容とその価格について詳しく解説します。購入を検討中の方は、自分に合ったモデル選びの参考にしてください。
グレード別の価格一覧
キックスは、「X」「X ツートーンインテリアエディション」「AUTECH」の3つのグレードがあります。「X」は基本的な安全・快適装備を備えたベースモデルです。
「X ツートーンインテリアエディション」は内装にツートーンカラーを採用したモデルで、最上位グレードの「AUTECH」は専用エクステリアと上質な内装を備えています。装備やデザインが異なるため、ライフスタイルに合わせて選べるのが魅力です。
グレード |
価格(税込) |
主な特徴 |
X |
308万3,300円~ |
基本的な安全・快適装備を備えたベースモデル |
X ツートーンインテリアエディション |
321万8,600円~ |
内装にツートーンカラーを採用 |
AUTECH |
343万7,500円~ |
専用エクステリアと上質な内装を備えた最上位グレード |
特別仕様車の特徴と価格
キックスには、特別仕様車「90th Anniversary」が用意されています。このモデルは日産の創立90周年を記念して2024年6月20日に発売されたもので、専用のデザインや装備が魅力です。
エクステリアでは、カッパー色をアクセントにしたドアミラーや、ガンメタリックの17インチアルミホイールを標準装備しています。インテリアには、ブラックの合皮と織物を組み合わせたコンビシートに「90th Anniversary」のタグが付けられています。
また、インテリジェントルームミラーや前席ヒーター付きシート、ステアリングヒーター、寒冷地仕様など、快適装備も充実しています。価格は2WDの「X 90周年記念車」で325万7,100円、4WDの「X FOUR 90周年記念車」で352万円です。
キックスと競合車種の比較
ここでは、新型キックスと競合する他メーカーのコンパクトSUVとの比較を通じて、キックスの魅力を探ります。また、キックスを選ぶメリット・デメリットについても詳しく解説しますので、購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
(参考:『スズキ「ジムニー」と日産「キックス」の特徴や違いは?軽SUV車の魅力も解説|新車・中古車の【ネクステージ】』)
他メーカーの同クラスSUVとの比較
日産キックスは、他メーカーのコンパクトSUVと比較することで、失敗のない車選びが可能です。例えば、トヨタのヤリスクロスやホンダのヴェゼルは、キックスと同様にコンパクトなサイズと手ごろな価格が特徴です。
ヤリスクロスは燃費の良さが際立ち都市部での取り回しに優れているでしょう。ヴェゼルは広い室内空間やしなやかな乗り心地が特徴です。それぞれの車種の特徴は以下の通りです。
車種 |
新車価格 |
燃費 |
主な特徴 |
日産キックス |
308万3,300円~ |
19.2km/L~23.0km/L |
・e-POWER搭載で燃費性能と走行性能が高い ・安全装備が充実 |
トヨタ ヤリスクロス(ハイブリッドモデル) |
229万5,000円~ |
25.0 km/L~30.8km/L |
・コンパクトで取り回しが良い ・力強い走行性能や燃費の良さが魅力 |
ホンダ ヴェゼル |
288万8,600円~ |
21.2 km/L~26.0km/L |
・広い室内空間や上質な内装が特徴 ・高コスパな面も魅力 |
(参考:『トヨタ ヤリスクロスと日産 キックスの違いは?特徴を徹底比較!|新車・中古車の【ネクステージ】』)
キックスを選ぶメリット・デメリット
キックスを選ぶメリットは、e-POWERによる力強い走行性能と高い静粛性です。モーター駆動ならではのスムーズな加速と、ワンペダル操作が可能なため、街中でも快適なドライブが楽しめます。
また、力強いデザインのエクステリアや、先進的なディスプレイを備えたインテリアも特筆すべきポイントでしょうさらに、安全装備として「SOSコール」が標準装備されており、万一の際にも安心です。
一方、デメリットとしては、燃費に関してライバル車に比べてやや劣る点や、e-POWERのみの設定でガソリンエンジンの選択肢がなく価格もやや高めという点が挙げられます。
中古車としてのキックス
中古車としてのキックスは、まだ新しいモデルでありながら、その希少性や先進的なe-POWER技術によって注目を集めています。ここでは、中古車市場でのキックスの動向や、高く売却するための査定・売却時のポイント、そしてネクステージでの買取価格の目安について詳しく解説します。
キックスの中古車市場動向
中古車市場で注目を集める日産のコンパクトSUV「キックス」は、2020年にデビューした新しいモデルです。2024年12月時点でネクステージでの在庫台数は98台です。
デザイン性と先進のe-POWER技術が魅力のキックスは、中古車市場でも今後さらに需要が高まると予想されます。以下がネクステージで販売しているキックスの販売価格です。(2024年12月時点)
年式 |
走行距離 |
装備 |
中古車価格 |
2023年式 |
1万3,000km |
禁煙車・純正9型ナビ・プロパイロット・インテリジェントエマージェンシーブレーキ・バックカメラ・スマートキー・LEDヘッドライト・Bluetooth・電動格納ミラー・ハーフレザーシート・ETC |
262万9,000円 |
2023年式 |
2万3,000km |
禁煙車・プロパイロット・純正ナビ・全周囲カメラ・衝突軽減装置・ETC・Bluetooth・フルセグ・スマートキー・シートヒーター・LEDヘッドライト・コーナーセンサー・革巻きステアリング・オートライト |
264万9,000円 |
2022年式 |
1万6,000km |
禁煙車・純正9型ナビ・全周囲カメラ・デジタルインナーミラー・エマージェンシーブレーキ・プロパイロット・ETC・ハーフレザーシート・LEDヘッドライト・オートブレーキホールド・ワンオーナー |
217万5,000円 |
(参考:『キックス(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
査定・売却時のポイント
キックスを高く売却するためには、査定・売却時のポイントを押さえておくことが重要です。査定額は年式や走行距離、グレード、装備、車の状態によって大きく変動します。特に、新しい年式で走行距離が短いほど、高額査定が期待できます。
また、査定時には洗車したり室内を清掃したりすることも大切です。複数の買取業者から見積もりを取り、査定額や対応を比較することで最適な売却先を見つけましょう。
キックスの買取価格目安
ネクステージでのキックスの買取価格は、年式や走行距離、グレード、車両の状態によって大きく変動します。例えば、2023年式で走行距離が約5,000kmのモデルでは、最高で295万3,000円の買取実績があります。
新しい年式で走行距離が短いほど高額査定が期待でき、1年落ちで最大295万3,000円、2年落ちで最大244万円、3年落ちでも252万円の実績があります。
(参考:『キックス(日産)の買取相場・査定実績一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
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まとめ
日産キックスは、2020年6月に誕生したコンパクトSUVです。電動パワートレイン「e-POWER」を搭載し、エンジンで発電し電気モーターで駆動する独自のシステムが特長です。
優れた燃費性能と走行性能、そして、力強いデザインのエクステリアや、先進的なディスプレイを備えたインテリア、最先端の安全性能が備わっている点も魅力的なポイントでしょう。
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