インプレッサ G4の魅力を紹介 セダンのライバル車と中古相場を比較
4代目スバル・インプレッサのセダンという立ち位置で誕生したスバル・インプレッサ G4は、長年モデルチェンジやマイナーチェンジを行わずに現存している数少ない4代目インプレッサとして現在までラインナップされている非常に珍しいモデルです。
本記事ではそんなインプレッサ G4の魅了や性能について詳しく解説していきます。
さらにインプレッサ G4や同クラスのライバル車の中古車情報なども紹介するので、中古車を探している方は参考にしてください。
※目次※
・スバル・インプレッサ G4は2011年に4代目インプレッサの派生モデルとしてデビューしたセダンである。
・インプレッサ G4には1.6Lエンジンと2.0Lエンジンのモデルがラインナップされている。
・エントリーモデル「L」モデルと上位グレード「S」グレードの差は外観パーツと内装の違いで車の性能差はない。
インプレッサ G4とは?
スバル・インプレッサ G4はベースとなるインプレッサGP/GJ系モデルの派生型として登場し、他モデルが販売終了後も現存し続けている唯一の第4世代のインプレッサとして異彩を放つ存在といえるでしょう。
スバル車の走りに魅力を感じるユーザーの間で根強い人気のインプレッサ G4はどんな車か知りたい方に、最初にスペックや基本的な性能についてご紹介します。
最後の4世代目インプレッサ
前述でも紹介しましたがスバル・インプレッサ G4は4世代目となるインプレッサ GP/GJ系モデルがベースとなっている車で、ほとんどのモデルの販売期間は2016年10月に終了しました。
2011年のデビュー当時インプレッサは5ドアハッチバックを「スポーツ」そして4ドアセダンを「G4」の名称で販売し、インプレッサ・スポーツは2016年より現行の第5世代のモデルにシフト済みです。
一方インプレッサ G4の方は第5世代のラインナップに加わらず、2014年のマイナーチェンジを最後に第4世代インプレッサの最後のモデルとして販売が継続されており発売から10年を超えた寿命の長いモデルとして知られています。
現在は2グレード4種展開
スバル・インプレッサ G4は現在2グレード4種類の展開で2WDと(AWD)4WD車がそれぞれラインナップされています。
なお各グレードの価格の違いは下記の表をご覧ください。
インプレッサ G4の価格 |
2WD |
AWD(4WD) |
1.6-L EyeSight |
200万2,000円 |
222万2,000円 |
1.6-S EyeSight |
224万4,000円 |
246万4,000円 |
2.0-L EyeSight |
224万4,000円 |
246万4,000円 |
2.0-S EyeSight |
248万6,000円 |
270万6,000円 |
インプレッサ G4のスペック
インプレッサ G4のスペックは以下のとおりです。
エンジンの排気量の違いとグレードごとの一部装備の素材の違いなどを除くとサイズや駆動方式など車の仕様自体はほぼ同じ内容となっています。
インプレッサ G4のスペック |
1.6Lモデル |
2.0Lモデル |
ボディサイズ (全長×全幅×全高) |
4625mm×1775mm×1455mm |
4625mm×1775mm×1455mm |
ホイールベース |
2670mm |
2670mm |
エンジン |
1.6リッター水平対向4 DOHC |
2リッター水平対向4 DOHC直噴 |
トランスミッション |
CVT |
CVT |
WLTCモード燃費 |
14.0km/L |
13.0km/L |
駆動方式 |
2WD・AWD(4WD) |
2WD・AWD(4WD) |
乗員数 |
5名 |
5名 |
価格 |
200万2,000円から |
224万4,000円から |
(参考: 『インプレッサ G4(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
全グレードに安全装備アイサイトを標準装備
インプレッサ G4に標準装備されているのがスバルの安全装備「アイサイト」です。
アイサイトは事前に事故などを防ぐ危険回避性能に優れたシステムで、歩行者や前方車両との衝突回避を助ける「プリクラッシュブレーキ」やバック時の衝突を避ける「後退時ブレーキアシスト」、踏み間違いなどを防ぐ「AT誤発進抑制制御」などが特に知られている機能といえるでしょう。
また先行者との車間距離を保つ「ツーリングアシスト」や渋滞時や高速走行での巡航をアシストする「全車速追従機能付クルーズコントロール」といった走行時のドライバーの負担を軽減する機能も充実しています。
> インプレッサG4の燃費についてさらに知りたい方はこちら!
インプレッサのグレード「L」と「S」の違いは?
インプレッサ G4のグレードについて解説するときに特に大きな違いは1.6L DOHCエンジン搭載モデルと2.0L DOHCエンジン搭載モデルと2つの排気量の異なるエンジンが搭載されている点が真っ先に挙げられます。
その一方で余り注目されないのが、それぞれのグレードに設けられた「L」と「S」モデルの違いです。
「L」モデルがエントリーモデルで「S」モデルが上位という位置づけですが、「どのような違いがあるか違いがわからない」という方に向けて本項では両者の違いについて解説していきましょう。
外観の違い
まずひと目でわかる「L」モデルと「S」モデルの違いは外観の装備の違いでしょう。
価格的には1.6Lエンジン車と2.0Lエンジン車ともに「L」モデルと「S」モデルの間に24万2,000円の価格差がありますが、車自体の性能差はありません。
標準装備のタイヤとアルミホイールが「L」が16インチ「S」が17インチと異なることや、ヘッドランプが「L」はハロゲンに対して「S」はLEDハイ&ロービームランプであることフロントフォグランプカバーが「S」のみメッキ加工であることなどです。
エアロの付属パーツについても上位モデルの「S」にはサイドシルスポイラーが追加され、マフラーカッターが追加されるなど細かな違いが見られます。
内装の違い
インプレッサ G4はエントリーモデルの「L」モデルと「S」モデルで内装に差を付けておりシート素材は「L」が「トリコット/トリコット」に対して、「S」は「ファブリック/トリコット」でシルバーステッチが入りより豪華な作りとなっています。
また1.6L車の「S」モデルと2.0L車は本皮シートへのオプション変更も可能です。
インパネのバイザーについても2.0モデルは「レザー調素材巻+シルバーステッチ」である点やインパネやエアコンなどのパーツの仕上げも若干異なっているため細かな違いに迷う方もいるかも知れません。
なおアルミパッド付スポーツペダルが「2.0-S EyeSight」モデルのみ標準装備されており、こちらは完全に走りを意識した装備といえるでしょう。
安全装備のオプション扱いが多いので注意が必要
これまでご紹介したとおり、インプレッサ G4は2014年のマイナーチェンジ以降一度も仕様変更などを行っていないため安全装備の多くがオプション扱いになっているのが実情です。
元々優れたシステムの「アイサイト」で事故防止機能の基本は抑えていますが、運転支援や視界拡張の機能については全グレードがオプション扱いである点や、近年多くの車が標準化しているヘッドランプまわりの安全装備がオプション扱いのため十分な装備を揃えると若干割高になる可能性があります。
インプレッサ G4の中古車相場
ここからはインプレッサ G4の中古車相場について解説いたします。
2021年1月現在インプレッサ G4の中古車はそれほど数は多くないですが、2017年以降のモデルで探すと比較的状態のよい中古車を見つける事ができるかもしれません。
今回は1.6Lエンジンのモデルと2.0Lエンジンのモデルでそれぞれの相場とインプレッサ G4を購入する際の気をつけたい注意点もご紹介するので、中古車を購入するときの参考にしてください。
1.6Lエンジンモデル
1.6Lエンジンモデルのスバル・インプレッサ G4の中古車相場は、2021年1月現在120万円から130万前後です。
装備が充実している「S」モデルもエントリーの「L」モデルとの価格差はあまりなく走行距離などで値段が異なります。
相場よりお手頃な価格のインプレッサ G4を見つけた場合は、購入前に入念に車のコンディションを必ず確認してください。
2.0Lエンジンモデル
2.0Lエンジンモデルのスバル・インプレッサ G4の中古車相場は、2021年1月現在150万円から180万前後です。
走りに人気のあるインプレッサ G4ということで、よりエンジン性能が高い2.0Lエンジンのモデルは中古車数が少ない状況が続いています。
特に最上位モデルの「2.0-S EyeSight」は、唯一無二の走りと仕様ゆえに人気が高く200万円以上の中古車も少なくありません。
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※価格は支払総額
インプレッサ G4を中古車で探す際の注意点
スバル・インプレッサ G4の中古車を探す際に必ず気をつけたい点は経年劣化などを考慮して古い年式の車は買わないこととや、走行距離や修理歴やカスタム歴の確認などです。
走りを前面に打ち出したモデルということで、走行距離を走った車が中古車市場で格安で取引されているケースや、なかには「修理歴あり」と注意書きのある車を扱う中古車ショップも少なくないので値段だけでは一概にお得とはいえないケースもあります。
市場的には2011年モデルと2016年モデルという区分で扱われているインプレッサ G4ですが、基本的には2011年発売4世代インプレッサがベースで10年以上前のモデルという点もユーザーを選ぶ車といえるのではないでしょうか。
インプレッサ G4のライバル車の中古車相場
ここからはインプレッサ G4のライバル車に注目して中古車相場をご紹介します。
インプレッサ G4を探している方のなかには同クラスの他の中古車の価格相場もいるのではないでしょうか。
基本的には同クラスの車のなかから各社の人気モデルを中心に取り上げていました。
またスバル車や「インプレッサ」とメーカーや車種に魅力を感じている方には、現行の5世代目インプレッサのなかから人気車種をピックアップしたので中古車購入の参考にしてください。
トヨタ・カローラセダンの中古相場
トヨタのセダンの代表格カローラは2019年にフルモデルチェンジしたばかりのモデルです。
より走りを意識した「TOURING(カローラツーリング)」や「SPORT(カローラスポーツ)」といった派生モデルもありますが、現行ノーマルなカローラも洗練されたスポーティーなデザインが魅力となっています。
2021年1月現在で中古相場は210万円前後から、ハイブリッド車は250万円からで安全装備などの標準装備も充実しており全て年式が新しい車という点でもオススメのモデルといえるでしょう。
トヨタ・プリウスの中古相場
近年のトヨタ車といえばプリウスを挙げる方も多いのではないでしょうか。
初代がセダンだったこともありハッチバックタイプに移行したプリウスをインプレッサ G4と同クラスという位置づけで評価する方も少なくないと思います。
人気モデルということもあり、トヨタ・プリウスは中古市場でも特に数が多く選択肢が多い点でユーザーにとって魅力的な車種のひとつです。
数もグレードの種類も豊富なためエントリーグレードの中古相場は130万円台前後からあり、ハイスペックで装備も優れた200万円前後の中古車までユーザーの希望どおりに探すことができるのがプリウスの中古車のメリットといえるでしょう。
(2021年1月時点での情報です)
(参考: 『プリウス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ・シビック セダンの中古相場
ホンダのセダンといえば古くからあるシビックセダンを思い浮かべる人も少なくないでしょう。
伝統ある「シビック」という車種は近年は海外での需要が多く、2017年に日本市場に復活したシビックセダンもハッチバックタイプを残し2020年夏に生産を終了してしまいました。
そんなシビックセダンの中古車ですが2017年モデルが200万から230万が相場です。
中古車の数があまり多くない車種ですが安全装備「Honda SENSING」を搭載した走りと安全性を兼ね備えた魅力的なセダンとなっています。
(2021年1月時点での情報です)
マツダ・マツダ3 セダン(マツダ・アクセラ)の中古相場
マツダの現行のセダンはマツダ3ですが、2019年にフルモデルチェンジで名称を変更したマツダ・アクセラとマツダ・アクセラスポーツが中古相場でおすすめの車種となっています。
2021年1月現在の中古相場で比較的年式の新しい車が100万円から130万円前後と年式やスペックなどを評価しても非常に手頃な価格で購入可能です。
(参考: 『アクセラ(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スバル・インプレッサスポーツの中古相場
インプレッサ G4の中古車を探している方のなかにはスバル車やインプレッサという車種に魅力を感じて探している方も多いと思います。
その場合にセダンのインプレッサ G4の他にもハッチバックタイプのスバル・インプレッサスポーツという選択肢を考えてもよいかも知れません。
インプレッサスポーツはインプレッサ G4が第4世代のインプレッサに対して、2016年にフルモデルチェンジした第5世代のインプレッサです。
2021年1月時点で初期モデルであれば1.6Lモデルが120万円前後から2.0Lモデルは140万円前後からが相場と手頃な点でも魅力的なモデルといえるでしょう。
(参考: 『インプレッサスポーツ(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
ここまでインプレッサ G4の性能やスペックについて紹介してきました。
インプレッサ G4は現行モデルで4世代目インプレッサをベースに継続販売されているモデルでインプレッサの走りに注目しているユーザーには現在でも根強い人気を誇る車種のひとつです。
ネクステージでは本記事で紹介したインプレッサ G4やその他のモデルの中古車の在庫を多数扱っております。
幅広いグレードや年式など中古車の質にこだわる方、より良い中古車をお探しの方は一度ネクステージにご相談ください。
よくある質問
Q.インプレッサG4の最高速は何キロですか?
A.インプレッサG4の最高速度は、モデルや仕様によって異なります。2017年10月発売の2.0i-Sアイサイトモデルルは2.0LのDOHCエンジン(FB20型)を搭載しており、最高出力154馬力、CVTトランスミッション搭載の設定となっています。このような諸元から、一般的な走行において十分な走行性能を備えているといえるでしょう。
Q.インプレッサG4は満タンで何キロ走ります?
A.インプレッサG4は、グレードによって走行距離が異なります。例えば、1.6i-L FF車では1Lあたり14km(WLTCモード)の燃費性能により、満タンで約700kmの走行が可能です。また、2.0i-S FF車では13.0km/Lで約650km、2.0i-S 4WD車では12.4km/Lで約620kmの走行が可能となっています。 ただし、これらは公式測定値に基づく計算上の距離であり、実際の走行距離は運転方法や道路状況などによって変わるでしょう。
Q.インプレッサが人気な理由は何ですか?
A.インプレッサが多くのファンから支持される理由は、水平対向エンジンや「シンメトリカルAWD」などのスバルならではの独自技術にあります。また、先進の運転支援システム「アイサイト」による高い安全性能も大きな魅力です。走行安定性、予防安全性能、燃費性能など、あらゆる面でバランスの取れた性能を発揮する点が人気の要因でしょう。