トヨタ ブレイドはどんな車?特徴やスペック、後継車やおすすめハッチバックを紹介
性能やデザイン面で高い評価を得ながらも、セールス状況が芳しくなく、そのまま市場から姿を消す車があります。上質なコンパクトカーとしてデビューし、コアなファンを多数獲得した「トヨタ ブレイド」も、そうしたなかの1台です。
ブレイドは2012年に販売を終了し、2022年10月時点では、中古車でのみ購入できます。ブレイドの購入を検討している方も多いでしょう。そこで今回の記事では、ブレイドの基本情報や特徴、類似車種について解説します。
※目次※
4.トヨタ ブレイド以外にもある!おすすめのハッチバック7選
・トヨタ ブレイドは2006年に初代が発売。その後グレードの追加やマイナーチェンジが行われたものの2012年に販売終了!
・トヨタ ブレイドの後継車はレクサスCTという意見も。ただし共通点はそれほど多くない!
・トヨタ ブレイドなどのハッチバックを購入したい場合は中古車がおすすめ。ネクステージなら幅広い在庫からお気に入りの1台が選べる!
希少な車種!トヨタ ブレイドの魅力とは?
トヨタ ブレイドは、また販売期間6年ほどで姿を消した、貴重な車です。「小さな高級車」をコンセプトにしており、これまでの車業界の常識を打ち崩す、画期的な車でした。
この記事を読んでいる人のなかには、「そもそもブレイドってどのような車?」という疑問を抱えている方も多いでしょう。ここでは、トヨタ ブレイドの特徴や魅力について解説します。
トヨタ ブレイドとは
トヨタ・ブレイドは、2006年12月に発売された車です。日本では、ボディサイズの大きな車が高級車というイメージがあります。そうした常識を覆し、「小さなサイズに充実した装備を持つ上質な車」として登場したのがブレイドです。
マークXやクラウンからのダウンサイジング需要もあり、販売直後は好調なセールスを記録しました。しかし、その後はセールスが伸び悩み、発売から約6年後の2013年3月に生産終了となります。
コンセプトは「小さな高級車」
トヨタ・ブレイドはトヨタ・オーリスの姉妹車で、車体は一般的なコンパクトカーのサイズ(4,260mm×1,760mm×1,515mm)です。「小さな高級車」を実現するため、このサイズの車体に2.4Lの大排気量エンジンを搭載し、高級車並みの豪華な内装・装備を持つ車が考えられたのです。
「刃」の鋭さをイメージ
ブレイドは英語で刃を意味しており、トヨタ・ブレイドには人を魅了する鋭さを持った車という願いが込められています。これまで高級コンパクトカーは、フォルクスワーゲン・ゴルフや、メルセデス・ベンツ・Aクラスなど輸入車しかありませんでした。そのマーケットに国産車として切り込むという意味もあったのかもしれません。
ラグジュアリーなインテリア
ダッシュボードの表皮をスウェード調にし、本革巻きステアリングを標準装備するなど、「小さな高級車」にふさわしいインテリアが特徴です。上級グレードについては、シートの素材にアルカンターラを使用しています。アルカンターラは本革よりも汚れにくく、簡単な手入れだけで高級感を維持できる素材です。
トヨタ ブレイドの歴史と最終モデルのスペック
初代ブレイドが発売されたのは、2006年のことです。そこからさまざまなグレードの追加や、マイナーチェンジが行われました。ブレイドの歴史が気になっている方も多いでしょう。
ここでは、2006年の初代ブレイドの発売から、2012年の販売終了までの歴史を解説します。最終モデルのスペックについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
2006年初代ブレイド発売
2006年に、初代ブレイドが発売されました。当初は、トヨタ オーリスの兄弟車として販売されています。しかしオーリスには、欧州仕様や豪州仕様もあったのに対し、ブレイドは国内専用での販売となっていました。
「洒落た大人の高級ハッチバック」がテーマになっており、「大型車=高級車」の常識を覆す、画期的な1台として登場しました。2.4L 直列4気筒DOHCエンジン(2AZ-FE型)を搭載しており、パワフルな走りが魅力です。
2007年8月「マスター」「マスターG」を追加販売
2007年8月には、「マスター」「マスターG」が追加販売されることになりました。いずれもFFモデルのみの販売となっており、パドルシフト付のシーケンシャルシフトマチックの採用が大きな特徴です。マニュアル感覚での操作が楽しめます。
V型6気筒 3.5L(2GR-FE型)の大排気量エンジンを採用しており、最高出力280馬力をマークしているのもポイントです。ただし排気量が大きくなることもあり、通常のブレイドに比べると、燃費性能は控えめとなっています。
2008年10月「G “Version L”」「マスターG “Version L”」追加販売
2008年10月には、「G “Version L”」「マスターG “Version L”」が追加販売されました。
バージョンLは、「ブレイドG」「ブレイドマスターG」をベースに、レッドロック色の本革シートを追加したものです。なお、前席シートヒーター、パワーシートも完備されています。
メーターフードやアッパーボックス、ドアアームレストなどのパーツも本革仕様になっているなど、「高級感」が1つのテーマになっています。
2009年マイナーチェンジ
2009年にマイナーチェンジが行われ、これがブレイドの最終モデルとなりました。エクステリアやインテリアデザインが細かく変更され、パーキングブレーキも足踏み式になっています。細かなスペックは、以下の通りです。
新車価格帯 |
230万円~330万円 |
カタログ燃費 |
10.2km/~13.4km/L |
排気量 |
2362cc~3456cc |
駆動方式 |
FF、フルタイム4WD |
シフト |
CVT、6AT |
乗車定員 |
5名 |
ドア枚数 |
5枚 |
2012年販売終了
2012年6月には、販売を終了しています。販売終了になった理由は、販売台数の低迷です。発売当初は順調なセールスを誇っていましたが、デビューから約6年程度で姿を消すことになりました。2022年10月現在は、中古車でのみ購入可能です。
トヨタ・ブレイドの後継車はレクサスCT?
トヨタ・ブレイドは生産を終了しましたが、トヨタでは2022年10月時点でレクサスCTというプレミアムハッチバックを生産しています。レクサスCTは、レクサスブランドで販売する唯一のコンパクトカーです。レクサスの持つ洗練されたデザインと内装を、コンパクトカーのボディに融合させています。
ブレイドの後継車はレクサスCTという意見もありますが、共通点はそれほど多くありません。レクサスCTのスペックは以下の通りです。
エンジン |
直列4気筒+モーター |
排気量/システム最高出力 |
1,797cc/136 PS |
ドア数 |
5ドア |
全長×全幅×全高 |
4,355mm×1,765mm×1,450mm~1,460mm |
WLTCモード燃費 |
21.3km/L~23.9km/L |
中古車相場目安 |
105万9,000円~349万9,000円 |
レクサスCTのエンジンは、オーリスの1.8Lエンジンをハイブリッド化したもので、最高出力よりも燃費性能に重点が置かれています。また、発売は2011年1月とトヨタ・ブレイドの生産中止より2年以上前です。
これらの点から見ても、レクサスCTはブレイドの後継車ではなく、レクサスブランドのエントリーモデル的な性格を持つプレミアムハッチバックとして発売されたと言えるのではないでしょうか。
(参考:『CT(レクサス)の中古車一覧』)
トヨタ ブレイド以外にもある!おすすめのハッチバック7選
「高出力による余裕のある走り」は、トヨタ・ブレイドの特徴でした。現在ではさまざまなメーカーが、「余裕のある走り」ができるパワフルなハッチバックを販売しています。ここでは、おすすめのハッチバックを5つ紹介します。国産車だけではなく輸入車も紹介しますので参考にしてください。
【トヨタ】GRヤリス
GRヤリスは、トヨタ・ヤリスをベースにWRCで培った技術・ノウハウを盛り込んだ、スポーツタイプのハッチバックです。主なグレードのスペックは以下の通りです。
グレード(駆動方式) |
RS(FF) |
RZ(4WD) |
エンジン |
直列3気筒 |
直列3気筒インタークーラーターボ |
排気量/最高出力 |
1,490cc/120 PS |
1,618cc/272PS |
ドア数 |
3ドア |
3ドア |
全長×全幅×全高 |
3,995mm×1,805mm×1,455mm |
3,995mm×1,805mm×1,455mm |
WLTCモード燃費 |
18.2km/L |
13.6 km/L |
新車販売価格 |
265万円 |
396万円~456万円 |
ネクステージでの2022年10月時点の中古車販売価格 |
在庫なし |
429万9,000円~509万8,000円 |
RZが搭載する直列3気筒インタークーラーターボエンジンは、ハイパワーと高回転まで一気に吹き上がるエンジン回転フィールが持ち味です。RSは燃費性能でブレイドを上回っており、走りと経済性の両立を求める方におすすめの車です。
ただし、GRシリーズは特別仕様車で流通台数が少ないため、購入をお考えの方はヤリスの通常モデルがおすすめです。燃費性能と走行性能を高い次元で両立させています。
(参考:『GRヤリス(トヨタ)の中古車一覧』)
【マツダ】MAZDA3 2.5ターボ
MAZDA3 2.5ターボは、マツダがアメリカで販売予定のスポーツハッチバックです。搭載する2.5L直列4気筒ターボエンジンは最高出力約250 PSを誇り、MAZDA3シリーズのフラッグシップとも言えるモデルでしょう。
2022年10月時点において、MAZDA3 2.5ターボの日本での販売予定はありませんが、もともとMAZDA3シリーズは走りに定評があります。ここでは、15Sと20S PROACTIVEのスペックを紹介します。
グレード |
15S |
20S PROACTIVE |
エンジン |
直列4気筒DOHC16バルブ |
直列4気筒DOHC16バルブ |
排気量/最高出力 |
1,496cc/156 PS |
1,997cc/190 PS |
ドア数 |
5ドア |
5ドア |
全長×全幅×全高 |
4,460mm×1,795mm×1,440mm |
4,460mm×1,795mm×1,440mm |
WLTCモード燃費 |
15.8km/L~17.8km/L |
15.2km/L~16.7km/L |
新車販売価格 |
228万8,000円 |
258万2,800円~271万9,180円 |
ネクステージでの2022年10月時点の中古車販売価格 |
159万9,000円~241万5,000円 |
214万9,000円~239万9,000円 |
基本設計がブレイドより新しいだけに、運転支援機能が充実しています。ペダル誤操作による事故を防ぐ「AT誤発進抑制制御」や自転車の検知ができる「スマート・ブレーキング・サポート」を標準装備しており、市街地でも安心して運転できるでしょう。
(参考:『MAZDA3(マツダ)の中古車一覧』)
【スズキ】スイフトスポーツ
スイフトスポーツはスズキが販売するスポーツタイプのハッチバックです。スイフトをベースにしていますが、ボディ剛性を強化しエンジン出力を高めており、走行性能は大きく向上しています。スイフトスポーツのスペックは以下の通りです。
エンジン |
直列4気筒直噴ターボ |
排気量/最高出力 |
1,371cc/140 PS |
ドア数 |
5ドア |
全長×全幅×全高 |
3,890mm×1,735mm×1,500mm |
WLTCモード燃費 |
16.6km/L~17.6km/L |
新車販売価格 |
202万8,400円~209万9,900円 |
ネクステージでの2022年10月時点の中古車販売価格 |
79万9,000円~224万9,000円 |
スイフトスポーツは、低回転から力強いトルクを発揮する新開発のブースターエンジンを搭載しています。
超高張力鋼板や高張力鋼板の使用などで、ボディ剛性の向上と軽量化を両立させています。サイズはブレイドよりもコンパクトなので、住宅街の狭い道路の通行も安心です。スイフトスポーツの新車価格は200万円以上ですが、中古車なら100万円以下で購入できます。
フォルクスワーゲン ゴルフ
フォルクスワーゲン ゴルフは、2021-2022 Import Car of the Yearを受賞したハッチバックです。「シンプル・イズ・ベスト」を追求したデザイン性が大きな特徴となっています。
マイルドハイブリッドシステムやクリーンディーゼルエンジンなど、パワートレインのラインアップも豊富です。エントリーグレードのスペックは以下の通りです。
エンジン |
直列3気筒DOHC |
排気量/最高出力 |
999cc/110 PS |
ドア数 |
5ドア |
全長×全幅×全高 |
4,295mm×1,790mm×1,475mm |
WLTCモード燃費 |
20.4km/L |
新車販売価格 |
301万7,000円 |
ネクステージでの2022年10月時点の中古車販売価格 |
58万9,000円~379万9,000円 |
BMW 1シリーズ
BMW 1シリーズは、洗練されたデザインや、高水準の安全性能が特徴です。ガソリンとディーゼルの、2つのエンジンタイプから選択できます。
ドライビング・アシスト・システムも充実しており、安全運転に大きく貢献してくれるでしょう。エントリーグレードのスペックは以下の通りです。
エンジン |
直列4気筒 |
排気量/最高出力 |
1,499cc/109 PS |
ドア数 |
5ドア |
全長×全幅×全高 |
4,336mm×1,799mm×1,465mm |
WLTCモード燃費 |
6.3km/L~ |
新車販売価格 |
446万8,400円~667万円 |
ネクステージでの2022年10月時点の中古車販売価格 |
57万9,000円~468万9,000円 |
(参考:『1シリーズ(BMW)の中古車一覧』)
【ルノー】メガーヌR.S. トロフィーR
メガーヌR.S. トロフィーRは、フランスのルノーが販売する高性能ハッチバックです。メガーヌR.S. トロフィーR は世界で500台という限定生産車ですが、そのベースであるメガーヌR.S.は通常購入ができます。スペックは以下の通りです。
エンジン |
ターボチャージャー付筒内直接噴射直列4気筒DOHC16バルブ |
排気量/最高出力 |
1,798cc/300 PS |
ドア数 |
3ドア |
全長×全幅×全高 |
4,410mm×1,875mm×1,465mm |
WLTCモード燃費 |
11.8km/L~12.2km/L |
新車販売価格 |
519万円~549万円 |
ネクステージでの2022年10月時点の中古車販売価格 |
174万9,000円~419万9,000円 |
メガーヌR.S. はハンドリングに特徴があります。4輪操舵システム(4コントロール)を搭載することで、低速走行時の旋回性能と高速走行時の安定性をともに高めています。一方で、快適ではあるもののブレイドのようなラグジュアリー性は備えていません。
(参考:『メガーヌR.S. トロフィーR(ルノー)の中古車一覧』)
【アバルト】595 エッセエッセ
595 エッセエッセは、イタリアのアバルトによる高性能ハッチバックです。595 エッセエッセは全国305台の限定販売車ですが、同出力のエンジンを搭載する595コンペティツィオーネは通常購入ができます。595コンペティツィオーネのスペックは以下の通りです。
エンジン |
直列4気筒DOHC16バルブインタークーラー付ターボ |
排気量/最高出力 |
1,368cc/180 PS |
ドア数 |
3ドア |
全長×全幅×全高 |
3,660mm×1,625mm×1,505mm |
JC08モード燃費 |
13.1km/L~13.4km/L |
新車販売価格 |
467万円~486万円 |
ネクステージでの2022年10月時点の中古車販売価格 |
169万9,000円~369万9,000円 |
595コンペティツィオーネは最高出力180 PSの1.4Lターボエンジンを搭載しており、坂道でもスムーズに加速します。KONI製ショックアブソーバーの採用などにより、走行時の安定性も向上しているので、安心して走りの楽しさ味わえるでしょう。
595コンペティツィオーネは、全長がブレイドより600mmも短いので、取り回しが楽な反面、居住性は劣ります。
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まとめ
トヨタ・ブレイドの魅力は、実用的なサイズに大排気量エンジンを搭載したことによる、余裕のある走りです。スウェード調のダッシュボードやアルカンターラ素材のシートなど、上質感にもこだわっていました。
トヨタ・ブレイドは2013年に生産を終了しています。しかし、そのコンセプトを受け継いだとも言える上質かつパワフルなハッチバックを、現在さまざまなメーカーが販売しているので見逃せません。
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