RAV4の実燃費はどうなのか!中古選びでのおすすめ年式やグレードは?
燃費が良いと言われているRAV4ですが、実際の燃費はどうなのでしょうか。ここではRAV4のカタログ燃費と実燃費の比較はもちろん、JC08モードやWLTCモードの意味についてもご紹介していきます。
また、RAV4を中古で選ぶ場合のおすすめの年式からグレードまで解説して行くと共に、マツダ CX-5やホンダ CR-VといったRAV4のライバル車とのカタログ燃費(WLTCモード)と実燃費についても比較しました。
※目次※
・RAV4のカタログ燃費(WLTCモード)と実燃費の比較を載せることでカタログ燃費と実燃費の差を想像しやすくする。
・RAV4のライバル車であるマツダ CX-5とホンダ CR-Vのカタログ燃費と実燃費を比較。
・中古RAV4を購入する場合おすすめ年式とグレードの紹介、価格を載せることで予算を練りやすくする。
RAV4の実燃費はどうなのか?
ハイブリッド車とガソリン車が用意されているRAV4ですが、実燃費はどのような数値になっているのでしょうか。ここではRAV4に搭載されているエンジンの特徴から実燃費についてご紹介していきます。また、「JCO8モード」や「WLTCモード」の意味についても解説しました。
(参考:RAV4(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】)
RAV4の搭載エンジンの特徴
RAV4が搭載するエンジンの特徴で特に目を引くのは「ダイナミックフォースエンジン」です。2019年に国内におけるトヨタ初の搭載となったエンジンはVVT-iE(吸気側電動連続可変バルブタイミング機構)を採用すると共に、ロングストローク化やマルチホールの直噴インジェクタにより、効率良く燃焼を高速化することに成功しました。
また、機械作動時や冷却、排気のエネルギーロスも低減させているため、最大熱効率は41%という数値もたたき出しています。このことにより、RAV4のエンジンの特徴には優れた加速性と、燃費の向上がされました。
燃費の向上を助けるダイナミックフォースエンジンにはガソリン車とハイブリッド車の2種類があり、ガソリン車では2.0L、ハイブリット車は2.5Lです。また、どちらの車両にも「2WD」と「4WD」が用意されています。
RAV4のグレード
RAV4の現行グレードは以下の表のようになっています。
グレード名 |
駆動方式 |
エンジン |
新車価格 |
X |
2WD |
2.0L |
260万8,200円 |
X |
4WD |
2.0L |
283万5,000円 |
Adventure |
4WD |
2.0L |
313万7,400円 |
G |
4WD |
2.0L |
320万2,200円 |
G“Z package” |
4WD |
2.0L |
334万8,000円 |
HYBRID X |
2WD |
2.5+モーター |
320万2,200円 |
HYBRID X |
4WD |
2.5+モーター |
345万600円 |
HYBRID G |
4WD |
2.5+モーター |
381万7,800円 |
RAV4の標準グレードは「X」です。グレードXには2WDと4WDがあり、HYBRIDには標準装備とは別に「Bi-Beam LEDヘッドランプ」「LEDクリアランスランプ」などがついています。Xは標準グレードながらも安全性や視認性などが高いレベルで考慮されているようです。
またグレードXよりも主に安全性を高められた構造をしているのがグレード「G」になります。Gは標準装備に加え「パーキングサポートブレーキ(後方接近者)(静止物)」が搭載されているのでより安全な走行が可能です。
同グレードの「G“Z package”」はそれに伴い走破性の高さが売りとなっています。安定感を高める「ダウンヒルアシストコントロール」により、悪路にも適した走行が可能です。RAV4の「Adventure」には専用のエクステリアが備えられており、引き締まった足回りが印象的でG“Z package”同様、走破性を高めるシステムが多数搭載されています。
燃費のJC08モードについて
カタログなどで良く目にする「JC08モード」についてご紹介します。JC08モードは国内で使われている試験方法になります。2011年から行われている試験方法で、従来の10:15モードではカタログ燃費が良くなりすぎてしまうという理由からこちらの試験方法が取られました。
JC08モードの試験方法は冷えたエンジンの状態から行われ、実際の走行パターンに近づくように実験されています。そのため、従来の10:15よりもユーザーの実燃費により近い数値を得られるようになりました。
しかし、ユーザーの実燃費に近づいたといっても種類や運転方法によって燃費は変わっていきます。JC08モードのカタログ燃費と実際の燃費では数値が大きく離れることもあるので、JC08モードはあくまで参考値として考える必要があるでしょう。
併記されるWLTCモードとは?
近年JC08モードと同じように燃費効率の横に添えられていることが多いのが「WLTCモード(Worldwide harmonized Light duty driving Test Cycle)」です。WLTCモードはJC08モードに変わる新しい燃費基準で、試験方法もJC08モードよりも実燃費に近づくよう設定された方法で試験を行っています。
また、国内基準であったJC08モードとは違い、WLTCは国際基準の試験方法です。WLTCの試験方法は「高速道路」「郊外」「市街地」の3パターンで燃費消費が計られます。そのため、1パターンのみで行われていたJC08モードの数値よりもリアルな実燃費に近づく数値になりました。
国内では2018年10月からJC08モードよりもこちらのWLTCモードを表示するよう国から義務付けられているので、JC08モードよりもこちらのWLTCモードを見かける方が多くなるでしょう。
RAV4のガソリン仕様の実燃費
RAV4のガソリン仕様のカタログ燃費と実燃費を比較してみます。
グレード |
駆動方式 |
カタログ燃費(WLTモード) |
実燃費 |
X |
2WD |
15.8km/L |
13.77km/L |
X |
4WD |
15.2km/L |
11.54km/L |
G |
4WD |
15.2km/L |
11.54km/L |
G” Z package” |
4WD |
15.2km/L |
11.54km/L |
Adventure |
4WD |
15.2km/L |
11.54km/L |
WLTCモードのカタログ燃費と実燃費は2WDでは約2km/L、4WDの実燃費では約4km/Lほどの違いが出ました。このことから、実燃費はWLTCモードで記載されているよりも8割りから7割程度で考えておくと良いようです。
WLTCモードでは特に4WDとの開きが大きく、積載重量や渋滞などが関係してくることが考えられます。かわりに2DWとWLTCモードでの差は小さいのでWLTCモードの数値はそれなりに参考になる値であると考えてもいいでしょう。
(2021年2月時点での情報です)
RAV4のハイブリッド仕様の実燃費
RAV4のガソリン車のカタログ燃費と実燃費を比較したら次はRAV4のハイブリッド車を比較していきましょう。RAV4のカタログ燃費と実燃費の比較表は以下のようになっています。
グレード |
駆動方式 |
カタログ燃費(WLTCモード) |
実燃費 |
HYBRID X |
2WD |
21.4km/L |
15.39km/L |
HYBRID X |
4WD |
20.6km/L |
15.19km/L |
HYBRID G |
4WD |
20.6km/L |
15.19km/L |
RAV4のハイブリッド仕様のカタログ燃費と実燃費は2WDでは約6km/Lの開きが、4WDでは約5km/Lほどの差が生まれました。比較的差が少なかったガソリン車(2WD)に比べハイブリッドでは逆に差が広がる結果になっているのが印象的です。
逆に4WDでの差は約5km/Lとガソリン車に比べ、あまり差が無い内容になっています。この結果から、カタログ燃費と実燃費の差は多少はあるものの、実燃費15.19km/Lのハイブリッド車はしっかりと燃費向上の役割を果たしているようです。
(2021年2月時点での情報です)
RAV4には燃費向上の技術を搭載
RAV4のカタログ燃費と実燃費の差に大きな開きは無く、ほぼ一般的な範囲に収まっていると言えます。また、RAV4の実燃費は、RAV4に搭載されている燃費向上の技術によって実現されているようです。
RAV4の燃費向上技術には、ダイナミックフォースエンジンの他にも後輪のトルクを独立して制御し、安定性を向上させる「トルクベクタリング機構」があり、また、オフロードとオンロードを区別する「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が燃費の向上を助けています。この機能は4WDが不要の際は駆動系を切断することで燃費コストを削減するので、高い燃費効率を得ることができるのです。
さらにハイブリッド車にはモーターを使用した「E-Four(電気式4WDシステム)」を搭載しました。そのことにより通常走行時にはフロントモーターとエンジンのみの「FF」状態となることができるので、低燃費走行が可能です。
駆動方式で違うRAV4の燃費の差は
2WDと4WDの駆動方式で違うRAV4の燃費の差は0.6km/L(WCTLモードカタログ値)になります。一見、積載量や走行性能などで燃費が消費が激しく思える4WDですが、RAV4の場合、2WDとそれほど燃費の差はありません。
この燃費効率の良さには上記でも少し触れましたが「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が関係しています。ダイナミックトルクベクタリングAWDはコーナリングの際にもステアリングの操舵量を計算し後輪トルク配分を調整してくれるので、4WDであっても車両に安定性をもたらし燃費消費率を抑えてくれるのです。
そのため、4WDでありながら、2WDとそれほど差が無い燃費を実現させています。
RAV4ライバル車の実燃費もチェック
RAV4の主に燃費についてご紹介してきましたが、RAV4のライバル車と言われるマツダ CX-5やホンダ CR-Vのカタログ燃費と実燃費はどのような数値になっているのでしょうか。
ここではRAV4とライバル車のカタログ燃費・実燃費を比較すると共に、それぞれ新車価格と中古車価格についてご紹介していきます。
実燃費マツダ CX-5
RAV4のライバル車にはマツダ CX-5があります。マツダ CX-5の「20S」とRAV4の「X(2WD)」の実燃費について実際に比較してみましょう。
車種名 |
グレード |
カタログ燃費 (WCTLモード) |
実燃費 |
新車価格 |
RAV4(トヨタ) |
X(2WD) |
15.8km/L |
13.77km/L |
260万8,200円 |
CX-5(マツダ) |
20S |
14.8km/L |
11.44km/L |
267万8,500円 |
比較するとRAV4とマツダ CX-5の燃費はRAV4が若干上回る結果になりました。マツダ CX-5には2L、2.5Lのガソリンターボ車の他にRAV4には無い、2.2Lのディーゼルエンジンが用意されています。しかし、RAV4のようなハイブリット車はないので、ハイブリッド車を求めている場合はRAV4がおすすめです。
(2021年2月時点での情報です)
(参考:CX-5(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】)
CX-5の中古相場は?
ディーゼルエンジンが魅力的なCX-5の中古車相場は146.8万円から359.8万円です。コストだけを見るとCX-5のディーゼルエンジンモデルが燃料コストに優れているように見えます。
しかし、CX-5のディーゼルエンジンモデルは「専用のエンジンオイル」が必要になるため、CR-5を選ぶ場合はランニングコストではなく、走行性能で選ぶといいようでしょう。
(2021年2月時点での情報です)
実燃費ホンダ CR-V
続いてRAV4のライバル車であるホンダ CR-Vの実燃費についてご紹介します。ホンダ CR-Vの実燃費はどのようになっているのでしょうか。RAV4とマツダ CR-Xの実燃費を交えて比較していきましょう。
車種名 |
グレード |
カタログ燃費 (WCTLモード) |
実燃費 |
新車価格 |
RAV4(トヨタ) |
X(2WD) |
15.8km/L |
13.77km/L |
260万8,200円 |
CX-5(マツダ) |
20S |
14.8km/L |
11.44km/L |
267万8,500円 |
CR-V(ホンダ) |
EX |
14.2km/L |
11.1km/L |
336万1,600円 |
RAV4とライバル車であるマツダ CX-5を比較するとホンダ CR-Vの燃費はやや下回る結果になりました。しかし、乗り心地やボディの力強さなど、ホンダ CR-VにはCR-Vらしい魅力があります。
(2021年2月時点での情報です)
(参考:CR-V(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】)
CR-Vの中古相場は?
CR-Vの中古車相場は229.9万円から401.8万円になり、人気の高い車両はCR-Vハイブリッドになります。
CR-Vハイブリッド車のカタログ燃費はWLTCモードで21.2km/L(FF)となり、RAV4のハイブリット車は21.4km/L(FF)なので、中古車を購入する場合は燃費よりも安全装備や走行性能で比較してもいいかもしれません。
スペックはハイブリッド車で最大出力145PS・最大トルク175N・m、ガソリン車は最大出力190PS・最大トルク240N・mと、走りを求める場合はガソリン車も捨てがたい走行性能となっています。
(2021年2月時点での情報です)
中古RAV4|おすすめの年式やグレード
燃費に優れるRAV4ですが、購入するにあたりおすすめとなる年式にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは中古でRAV4を購入する場合、おすすめなる年式を紹介すると共に、グレードについてもご紹介していきます。
おすすめ年式・グレードの予算をチェック
RAV4の年式は1994年から生産された第1世代から最新の第5世代まであります。それぞれフルモデルチェンジするたびにボディサイズやエンジン、ドアなどのデザインや機能を一新させてきました。
現在中古でRAV4を購入する予算は3代目の「G」グレードを購入する目安で計算すると、2005年式で29万円から58万円です。2006年式は少し予算が上がり29.8万円から79万円ほどが目安になります。また、2019年型は279万円から424万円になり、他の年式と比較すると予算は跳ね上がるようです。
RAV4のグレードと「X」の比較では「G」にはインテリジェントクリアランスソナーやリヤクロストラフィックオートブレーキ、70インチのディスプレイといった装備があり、Xとの差別化が計られています。
(2021年2月時点での情報です)
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※価格は支払総額
RAV4ハイブリッド車の自動車税に注意
自動車税は排気量でも値段が変わっていくため、排気量の多いRAV4ハイブリッド車には注意が必要となります。新型RAV4のガソリン車の総排気量は1,997Lとなっており税区分は「1.5L超から2.0L以下」の範囲が適用となるため、自動車税は3万9,500円です。
しかしRAV4のハイブリッド車は総排気量が2.487Lとなり税区分には「2.0Lから2.5以下」の範囲が適用されるので、自動車税は4万5,000円とガソリン車よりも高くなっています。
(2021年2月時点での情報です)
2006年式RAV4の中古相場
2006年式RAV4の中古車相場価格は40万円から158万円となっています。この年式ではとくに上級グレードである「スポーツ」が狙い目です。走行性能を追求した車両でスペックは最大出力170PS最大トルク224N・mとなっています。
エンジンの種類は直列4気筒DOHC、ステアリング形式はパワーアシスト付きラック&ピニオンです。
(2021年2月時点での情報です)
2019年式RAV4の中古相場
2019年式のRAV4の中古車相場は229万円から497.7万円になっています。年式も新しいことから比較的ですが、走行距離の短く状態の良い車両が多くあるようです。RAV4の2019年式は人気が高く、高価の格買取傾向にあります。
(2021年2月時点での情報です)
(参考:RAV4(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】)
まとめ
RAV4は走行性能や安全装備に優れただけではなく、燃費効率にまで配慮されたSUVです。
グレードの駆動方式には2WDと4WDがあり、比較的燃費効率の悪い4WDであっても「ダイナミックトルクベクタリングAWD」といった優れたシステムが多数組み込まれているため、他社の車両よりも高いコストパフォーマンスを発揮するでしょう。
過去のモデルであっても優れた性能を持つRAV4は、特に「G」グレードがおすすめです。また、中古車を探す場合はぜひネクステージを利用してください。ネクステージでは状態の良い中古車を多数扱っているので、安心の中古車購入をご提供いたします。