トヨタ セーフティセンスって何?国産車メーカーの安全機能も見てみよう
昨今では、事故の回避を目的とした車の安全機能性能が重視されています。車に搭載される各種安全機能は、ドライバーと共に歩行者の安全を守る役割も担っているのです。
今回の記事では、トヨタが誇る予防安全パッケージの「トヨタセーフティセンス」を中心にトヨタが誇る安全機能を解説します。トヨタ以外の各国産車メーカーの安全機能も紹介しつつ、安全機能を重視した車選びの方法も紹介しますので、安全機能を重視した車購入を検討している方はぜひご一読ください。
※目次※
7.トヨタ セーフティセンスや安全機能を搭載した車に乗ろう!
・トヨタ セーフティセンスはトヨタ車の安全機能!グレードや車種によって機能は異なる
・トヨタ セーフティセンスは走行のサポートと事故に備えた機能がある
・トヨタ セーフティセンス搭載車を安く手に入れるなら中古車がおすすめ!
トヨタ セーフティセンスについて知ろう!
「トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)」は、トヨタ自動車が掲げる「交通事故による死傷者ゼロ」の実現に向けて策定された各種予防安全技術の総称です。
具体的にどのような役割を持つのか、順を追って解説していきます。
トヨタ セーフティセンスって何?
トヨタ セーフティセンス(Toyota Safety Sense)は、事故発生のリスクが高いシーンを想定し、事故対応をカバーする予防安全(アクティブセーフティ)パッケージです。
車載カメラやレーダー機能を駆使し、収集されるデータをコンピューターが即時解析します。この結果からドライバーの思考や操作をサポートし、事故発生のリスクと被害軽減に寄与する機能です。
車種やグレードによって搭載されている機能は異なりますが、高機能性とコスト面のバランスの良さが特徴と言えます。
なぜ開発されているの?
セーフティセンスは、死亡事故の約7割が「歩行者事故」「正面衝突・車線逸脱」「追突」に分類されるという検証データによって開発が始まりました。
これらのシーンに対応するドライバーの操作を補完することで、事故防止や交通事故死傷者の低減、さらにドライバーの負荷軽減を目指しているのです。現在も開発途上であり、既存の搭載車に関してもソフトウェアのアップデートができます。
トヨタ セーフティセンスはどんな機能があるの?
トヨタセーフティセンスは、事故のリスクが高いシーンを想定し、各状況下で事故を未然に防ぐための機能です。機能は2種類に大別され双方が補完的に働きます。
各機能の詳細は後述しますが、まずはトヨタセーフティセンスの大枠を紹介します。
走行をサポートする機能
走行をサポートする目的に、トヨタセーフティセンスは以下のような機能を有します。
走行をサポートする機能の一例
・夜間や悪天候時などドライバーの視界をサポート
・路面状況が悪く滑りやすい時の走行をサポート
・高速道路走行時など車線逸脱や追従走行機能によるドライバーの負荷軽減
事故の被害を抑える機能
続いて、事故発生や事故の被害を抑えることを目的に、トヨタセーフティセンスは以下のような機能を有します。
事故の被害を抑える機能の一例
・街中走行時、警報やブレーキ機能で交通事故防止を支援
・駐車時のペダル踏み間違いミスや駐車場の視野の確保を支援
・事故発生時に歩行者の被害軽減と同乗者を保護
トヨタ セーフティセンスは2タイプから始まった
2015年にトヨタ車へトヨタセーフティセンス機能が搭載されて以降、現在は第2世代のものが普及しています。基本的な機能は同じで、初代第1世代は「C」と「P」の2つのタイプがあり、「P」の廉価版が「C」の位置づけです。
2018年の第2世代導入に伴い1つに統合されています。トヨタセーフティセンスの機能の変遷を解説する上で、まずは第1世代は「C」と「P」の特徴を見ていきましょう。
トヨタ セーフティセンスC
セーフティセンスCはカローラ、シエンタ、アクア、ヴィッツなどに搭載されています。先行車発進告知機能は「C」のみに搭載されているものです。
セーフティセンスCの機能
・プリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼カメラ方式)
・レーンディパーチャーアラート
・オートマチックハイビーム
・先行車発進告知機能(付帯機能)
トヨタ セーフティセンスP
セーフティセンスPは主にSUVやプレミアムセダンに搭載されています。「C」に比べ検知できる対象物が広く、レーダークルーズコントロール機能が付帯されているのが特徴です。
なお、レクサスに関しては「Lexus Safety System +」の名称で別枠の予防安全パッケージが設けられています。
セーフティセンスPの機能
・プリクラッシュセーフティ(ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
・レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付き)
・アダプティブハイビームシステム(対向車へのハイビーム照射抑制)
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能・ブレーキ制御付き)
・オートマチックハイビーム
トヨタ セーフティセンスの機能ごとの特徴
トヨタ自動車の公式情報によると、トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)は13もの機能で構成されています。各機能の名称と役割は以下の通りです。
機能名称 |
機能 |
衝突被害軽減ブレーキ (プリクラッシュセーフティ) |
車載カメラとレーダー機能により、悪天候や夜間時に衝突被害軽減ブレーキが作動 |
ハンドル操作サポート (レーントレーシングアシスト) |
ステアリング制御により、渋滞時など白線が見えずらい状況下でハンドル操作を支援 |
追従ドライブ支援機能 (レーダークルーズコントロール) |
渋滞などの低速走行下でも一定速度で先行車を追従、かつ適切な車間距離を確保 |
車線はみだしアラート (レーンディパーチャーアラート) |
ウィンカー操作を行わず車線変更(車線逸脱)しようとした際のブザー音での注意喚起 |
自動ハイビーム (オートマチックハイビーム) |
夜間運転をサポートするために周囲の車を自動認識の上、ハイ(ロー)ビームの変更し夜間の視界確保 |
標識読み取りディスプレイ (ロードサインアシスト) |
各種道路標識を見落とすことのないよう、カメラで標識を認識し車内ディスプレイに表示 |
先行車発進アラーム |
交差点停車中の出遅れ防止に、ブザーとディスプレイでドライバーにお知らせ |
ドライバー異常時対応 |
走行中にドライバーの無操作状態が続いた場合、音声で警告し、自動減速し停車する |
プロアクティブドライビングアシスト (PDA) |
様々な運転状況下で事故のリスクを先読みし、操舵や減速機能により安全運転を支援 |
緊急時操舵支援 (アクティブ操舵機能付) |
歩行者や自転車、他の車と衝突リスクが高い状況下に自動で弱いブレーキをかけることで衝突回避支援 |
フロントクロストラフィックアラート (FCTA) |
交差点など出会い頭の事故防止のため、周囲の車両を検知し音やディスプレイでドライバーに注意喚起 |
レーンチェンジアシスト (LCA) |
高速道路走行時など、レーンチェンジの操舵、車線変更先車両監視ウィンカーの操作をサポート |
トヨタ セーフティセンス以外の安全機能もある
トヨタ車に搭載される安全機能は、セーフティセンスだけではありません。複数の安全機能を車に搭載することで、より高度な安全対策が実現できます。
ここではセーフティセンス以外の頼れるトヨタの安全機能を解説していきますので、運転に不安がある方はぜひご一読ください。
駐車時支援機能
ニュースでは度々、足元のペダルの踏み間違いに関連した事故が報道されています。ペダルの踏み間違いに関連した事故を防ぐことを目的とした機能が、「駐車時支援機能」です。
駐車時支援機能は、主に以下の機能で構成されます。
・後方衝突被害軽減サポート
・踏み間違い時サポートブレーキ
・障害物お知らせ機能
・ドライブスタートコントロール
・パーキングサポートブレーキ(後方歩行者)
スマートアシスト
スマートアシストは、車載カメラやソナーセンサーが周囲の状況を確認し運転をサポートする予防安全機能の総称です。トヨタ自動車の軽自動車などの小型車には「スマートアシスト」、中型以上の車には「トヨタセーフティセンス」が搭載されています。
スマートアシストは、主に以下の機能で構成されます。
・衝突警報機能
・衝突回避支援ブレーキ機能
・誤発進抑制制御機能
・車線逸脱警報機能
・先行車発進お知らせ機能
・オートハイビーム
トヨタ以外の国産車メーカーの安全機能
トヨタに限らず、各国産自動車メーカーも、さまざまな先進安全機能を搭載した車を世に送り出しています。
ここで紹介する各国産自動車メーカーの安全機能の特徴をチェックした上で、ベストな車選びをしましょう。
ホンダ ホンダセンシング
ホンダの先進安全装備は、Honda SENSING(ホンダ センシング)と呼ばれます。積極的に運転操作アシストを行ってくれる装備で、特徴は以下の通りです。
ホンダセンシングの特徴
・自動運転にせまる位、積極的に運転操作アシストを行う
・高速道路や長距離運転を行うドライバーや運転頻度の多い方に向いている
・走行中のナビ操作や動画鑑賞など「アイオフ走行」も可能、「レベル3自動運転」の型式指定
スバル アイサイト
スバルの安全装備はアイサイト(EyeSight)と呼ばれます。レーダーを搭載せず、ステレオカメラを用いて限りなく人の目に近い認識能力を有しており、その他の特徴は以下の通りです。
アイサイトの特徴
・人の目と同じ左右2つのカメラ、衛星データやGPSを用いて立体的に環境情報を把握する
・ドライバーの疲労を抑制する運転支援機能を充実させ安全性を高める狙いがある
・緊急自動ブレーキと追従走行の両機能を兼ね備えている
日産 360°セーフティアシスト
日産の先進安全装備は、360°セーフティアシストと呼ばれるものです。自動運転に限りなく近い機能を有し、以下のような特徴が挙げられます。
360°セーフティアシストの特徴
・既存のプロパイロット(運転支援機能)を基に自動運転に限りなく近い制御が可能
・「技術の日産」を体現する機能で、全方位あらゆる方向に対して高い検知能力を発揮
・一部の車両ではハンズフリー運転やリモートでの駐車機能も可能
マツダ アイアクティブセンス
マツダの先進安全装備は、i-ACTIVSENSE(アイアクティブセンス)と呼ばれます。前方は単眼カメラとレーダー、後方はセンサーといったシンプルな構成となっている点が特徴です。他には以下のような特徴が挙げられます。
アイアクティブセンスの特徴
・マツダの全車ほぼ同等の機能が装備されている
・ドライバーが得られる「運転の楽しさ」と先安全装備機能を両立
・危険な状況に「なってから」ではなく「なる前に回避」することが開発の基本理念となっている
スズキ スズキセーフティサポート
スズキの先進安全装備の名称は、SUZUKI Safety Support(スズキ セーフティサポート)です。多くの機能がオプション扱いで、ドライバーの予算や希望に応じて柔軟な機能を選べ、以下のような特徴が挙げられます。
セーフティサポートの特徴
・予算やニーズに合わせて柔軟に必要な先進安全装備を選択できる
・比較的安価な軽自動車やコンパクトカーでありながら、運転しやすさと安全性を両立
・ドライバーだけでなく歩行者の被害や衝撃を抑えるボディ設計
ダイハツ スマートアシスト
ダイハツの安全装備は、スマートアシスト(通称スマアシ)と呼ばれるものです。先進安全装備に求められる基本性能がバランス良く確実に備わっている上に、以下のような特徴が挙げられます。
スマートアシストの特徴
・衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置は国土交通省から認定済
・各社の先進安全装備と比較しても高年齢層のドライバーに特におすすめ
・新車のみならず、中古車市場においても取扱台数が伸びている
トヨタ セーフティセンスや安全機能を搭載した車に乗ろう!
車ユーザーにとって安全機能を搭載した車は魅力的ですが、価格や購入先で迷ってしまうでしょう。車選びは、価格のみならず「どの販売店から購入するか」もポイントです。
ネクステージは、豊富な在庫数とユーザーにとって嬉しい充実したサポート体制が特徴を持っています。
中古車にも安全機能が搭載している車はある
中古車販売市場にも、各種安全機能が搭載された車が多数取引されています。新車では手の届かないような高価な車も、中古車であれば購入できることもあるでしょう。ネクステージの中古車販売は、車の各カテゴリーに特化した専門店を展開しているのが特徴です。
軽自動車・ミニバン・SUV・コンパクトカーなど、いずれも専門店ならではの品揃えを誇り、購入者のニーズに合わせて効率良く探せます。
ネクステージで安全機能付きの車を探そう
ネクステージなら、安全機能付きの車も含め幅広い選択肢の中から希望の1台を探せます。一般的な中古車のみならず、より品質にこだわりたい方におすすめの認定中古車も多数取り扱っている点が強みです。
遠方の店舗に在庫する車でも、お近くのネクステージの店舗に取り寄せた上でスムーズに商談が行えます。各種ロードサービスにも対応する保証プランも豊富に備えており、さまざまな角度からユーザーのカーライフをサポートしてくれるでしょう。
まとめ
今回の記事ではトヨタの予防安全パッケージである「トヨタセーフティセンス」を中心に各自動車メーカーの安全機能を紹介してきました。
ネクステージなら、各種安全機能を搭載した選りすぐりの高品質な中古車を全国から取り寄せられるため、好みの条件に合う車を探せます。安全機能のみならず、中古車に気になる保証制度の手厚さも魅力です。信頼できる販売店から納得できる1台をお求めになりたい方は、ぜひネクステージをご利用ください。