自動車保険を満期で解約する前に!確認事項や注意点
一般的な自動車保険は、満期から更新せずに一定期間を迎えると自動的に解約になります。車を手放すタイミングと自動車保険の満期が重なる場合は、「自動車保険も解約してしまおう」と思う方も少なくないでしょう。
しかし、自動車保険を解約すると、保険料に関わる「等級」も手放すこととなり、再契約を希望する際に損をしてしまう可能性もあります。
そこでこの記事では、自動車保険の満期を迎えるタイミングの目安や、自動車保険の解約を判断するポイントについてご紹介していきます。判断ミスにより後々の保険料の負担を増やさないためにも、満期を迎える前にチェックしておきましょう。
※目次※
・自動車保険は目安として1年で満期がくると覚えておこう!
・自動車保険を解約する前には、等級を活かせる「更新・乗り換え・中断」を検討しよう
・自動車購入時の保証サービスも活用すると自動車保険料を抑えられるケースもある!
自動車保険は満期で解約になるの?
自動車保険の更新を希望する場合は、満期を迎える頃に更新手続きを行わなければなりません。更新のし忘れを防ぐためには、どのくらい時期に満期を迎えるのかを把握しておきたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、ここでは契約期間の目安や、満期日の確認方法について解説します。更新時期を迎えたらスムーズに手続きが行えるように、事前にスケジュールに追加しておくと良いでしょう。
自動車保険の満期の目安は1年
自動車保険には、満期があります。一般的には1年で保険の満期を迎えるため、更新や他社への乗り換えを検討する方が多いでしょう。満期日を迎えても手続きをせずにいると、一定期間で自動的に解約されてしまいます。
もし自動車保険の保険切れに気付かず、事故を起こしてしまったら補償を受けられなくなるでしょう。解約を希望しない場合は、満期を確認し必要な手続きをしましょう。
満期は保険会社への連絡やWebサイト上で確認できる
満期日の確認方法は、主に3つあります。手軽なのは、Webサイトのマイページを閲覧する方法です。自身のIDやパスワードを入力後ログインし、契約内容を閲覧できるボタンをクリックします。そして契約期間の項目を閲覧すると、満期日がわかるでしょう。
ほかには代理店へ直接問い合わせる方法や、「保険証券(自動車保険証券)」からも確認可能です。前もって通知設定をしておくと、メールが届き満期日を知らせてくれます。
満期を過ぎたら継続の猶予期間に入る
一般的に満期を過ぎたあと、7日間の猶予期間が設けられています。期間内に手続きをすれば、同様の契約内容で更新が可能です。
ただし、満期から更新の申し込み直後は、補償開始にはなりません。手続き終了時点から適用されるため、事前の更新手続きをおすすめします。保険会社によっては「自動継続に関する特約がセットの契約の場合は、意思表示がない方に対して自動的に継続される」といったプランもあることから、契約内容を把握しておくと満期が過ぎても慌てずにすむでしょう。
解約になると等級がリセットされる
等級制度(ノンフリート等級制度)とは、事故による保険金請求歴に応じて、保険料の割増引率を適用する制度です。20段階の等級に分けられており、6等級からスタートします。無事故により保険金を1年間使わなければ、翌年1等級上がる仕組みです。
更新や乗り換え手続きをせずに猶予期間が過ぎると、等級はリセットされてしまいます。つまり20等級近くへと上がっていた場合でも、6等級から再度始まってしまうでしょう。
自動車保険が満期を迎えるときは解約以外の選択肢もある
「車に乗る予定がないから自動車保険自体が不要になる」と思い、自動車保険の解約を決断される方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、車を手放すからといって、解約するのが最善とは限りません。
将来的に新たな車を購入するなら、継続や中断の手続きで等級を維持できる可能性があります。また保険の乗り換えを予定している方は、決定前に補償内容を見直しておくと良いでしょう。
継続を検討する
自動車保険の満期は、補償内容の見直しをするのに適したタイミングです。車の用途や走行距離、乗車頻度に適した補償やサービスになっているか、見直した上で更新を検討します。
更新しなければ契約が切れてしまうので、満期前には見直ししなければなりません。通常、満期の2ヵ月前に案内が届きます。継続の手続きは、案内のハガキなどにしたがって進めましょう。またはWebサイトのマイページ、電話や郵送でも対応しているケースがあるため、加入している保険会社を確認してみると良いでしょう。
乗り換えを検討する
自動車保険の見直しによって、保険会社の乗り換えするケースがあるでしょう。さらにお得なプランや、現状に適した補償プランを見つけたら、満期日までに申し込み終了となるように手続きをします。
ただし契約期間中に乗り換えた場合、乗り換え前の期間は等級がある条件の「1年の無事故」のカウントには入らず、乗り換え後から新たにカウントが始まります。そのため、満期が近くなってから乗り換え手続きを行ってしまうと「もう少しで等級が上がったはずなのに、もう1年同じ等級のままになった」のように、損をした気持ちになるかもしれません。
また、解約返戻金が安くなる可能性も考慮すると、満期日に合わせて乗り換えるのがおすすめです。
中断を検討する
長期間、乗車しない場合は、中断の手続きができます。中断の対象となるのは、廃車・譲渡・返還・盗難・災害による滅失・車検切れ、長期間の海外出張・転勤・留学などです。中断証明書を発行すると、現在の等級を10年間保存できるのがメリットだといえます。
<主な必要書類>
・海外へ転勤、出張、留学する方:パスポートの写し
・廃車、譲渡する方:登録識別情報等通知書
・盗難された方:盗難届出証明書
・車検切れの方:自動車検査証
・車両入替の方:契約内容変更通知書、異動承認書
上記のほかに登録事項等証明書や、公的機関が発行した書類の提出を求められるケースもあります。詳しくは、契約している保険会社に問い合わせましょう。
自動車保険を満期で解約するかを判断するポイント
補償内容やプランの見直しによって、解約しなくてもよいかもしれません。見直すべき項目は補償する年齢や利用目的、運転できる人の範囲、走行距離などです。見直しによって保険料を安くできる可能性もあり、解約前の再検討に役立つでしょう。
年齢が条件に合うかを確認する
自動車保険には、補償の年齢制限に応じて保険料が増減します。補償する範囲が広くなるにつれて、保険料も高くなる仕組みです。
<年齢に応じた保険料の増減>
35歳以上補償 < 21歳以上補償 < 年齢を問わず補償 |
← 保険料が安い ・ 保険料が高い → |
もし乗車予定の方が35歳以上の場合、年齢を問わず補償する必要はありません。家族もしくは従業員で車をシェアする際は、一番低い年齢の者に合わせて補償を選びましょう。
利用目的が条件に合うかを確認する
利用目的によって事故率は変動するため、保険料が異なります。一般的に、使用頻度が高くなる業務用は保険料が高くなり、利用頻度の少ないレジャー用は安くなる傾向があります。
<利用目的に応じた保険料の増減>
日常・レジャー用 < 通勤・通学用 < 業務用 |
← 保険料が安い ・ 保険料が高い → |
乗車頻度に合わせて利用目的を変更すると、保険料を抑えられる可能性があります。満期のタイミングだけでなく、ライフスタイルの変化により車の利用目的が変わったら、保険会社・代理店に変更の連絡と手続きをしましょう。
業務用 |
自営業や営業などの業務で週5回(もしくは月15日以上)の方 |
通勤・通学 |
通勤・通学で週5回(もしくは月15日以上)の方 |
日常・レジャー |
上記に該当しない方 |
運転できる人の範囲が条件に合うかを確認する
補償内容の見直しでは、運転できる人の範囲を確認しましょう。本人限定や配偶者まで、家族限定など、状況に合わせて補償を選びます。
もし運転者と配偶者のみが運転する場合、「運転者夫婦限定特約」が最適です。本人しか乗らない場合は、「運転者本人限定特約」が割安になります。ただし保険会社や代理店によって、指定できる運転者の範囲が異なるため確認しておきましょう。
走行距離が条件に合うかを確認する
走行距離の短さに比例して、保険料が下がります。短距離だと運転時間が短くなり、事故リスクも減ると考えられるからです。
保険会社のなかには年間走行距離に応じて、自動的に補償内容の見直し、変更がされるでしょう。しかし、自己申告を要する保険会社もあります。申告漏れにより、保険料を多く負担しないように確認しておくと良いでしょう。
また、事前の申告より走行距離がオーバーしていた場合、虚偽の申告を疑われないように連絡を行い契約に合わせた対応を行いましょう。
自動車保険を満期で解約する際の注意点3つ
解約時の注意点として、等級や空白期間、補償の重複が挙げられます。保険会社を乗り換えても事故歴は引き継がれる点や、更新・乗り換え手続き中の無保険状態には気を付けなければなりません。また家族間で、補償の重複がないか確かめましょう。
解約だけでは低くなった等級をリセットできない
一般的に事故によって保険を、1回につき3等級下がる仕組みです(事故によっては1等級ダウンやノーカウントもあり)。等級ダウンにより保険料が上がるため、「他社への乗り換えでリセットしたい」と思う方がいるかもしれません。
しかし、解約しても下がってしまった等級をすぐに戻すことはできず、等級のリセットを望む場合、13ヵ月無保険で過ごさなければなりません。
加入状態の空白期間は無保証になる
満期後に自動車保険を更新もしくは乗り換える場合、手続き終了まで空白期間が生じます。空白期間は事故を起こしても補償がありません。
更新手続きは約2ヵ月前からできるため、早めに済ませておくと空白期間を作らずに保険が継続できるためおすすめです。また乗り換える方は、解約日と新しい保険の開始日を同日に設定しましょう。
更新予定の場合、あらかじめ「自動更新特約」を付帯させるのも方法のひとつです。手続き忘れによる空白期間の発生を防げるでしょう。
補償内容が重複してしまう場合がある
乗り換えのタイミングによって、保険の補償が重複するかもしれません。特に「空白期間の発生を避けたい」と思い、満期前に乗り換えると重複契約になり余分に保険料を支払うことになるでしょう。
また家族間での補償の重複にも、注意しなければなりません。例えば人身傷害保険は、運転手だけでなく家族まで補償するタイプも選択可能です。家族間で「自動車保険+家族補償も含む人身傷害保険」に2人以上加入した場合、二重で補償されてしまいます。
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まとめ
一般的に自動車保険は自動更新にならない限り、約1年で満期を迎えます。契約状況によっては7日間の猶予期間に更新・乗り換え・中断の手続きが必要になることもあり、猶予期間を過ぎると等級を引き継げないため、前もって補償内容やプランの見直しをしておきましょう。
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