車の下取りと買取はどちらがお得？それぞれのメリット・デメリットを徹底比較！

・車の下取りは、ディーラーで新車を購入する際に現在所有している車を引き取ってもらう方法、車の買取は、専門業者に車を現金で購入してもらう方法。

・下取りは、ディーラーで売却の手続きと新車の購入の両方が完結するため効率的なところがメリット。

・買取は、下取りよりも高額で売却できる可能性がある点が最大のメリット。

  

下取りのメリットとデメリット

下取りには、新車購入時の煩わしさを軽減させるなどの数々のメリットがある一方で、知っておくべきデメリットも存在します。ここで、下取りを選ぶ際に押さえておきたい具体的なメリットとデメリット、そして適正価格を知るための方法について詳細を確認しましょう。

 

下取りのメリット

下取りの最大のメリットは、何といっても手続きの簡便さです。新車の購入と同時に所有している車を売却できるため、全ての取引をひとつのディーラーで完結できます。複数の業者とやりとりする手間が省け、書類の手続きも一括で済ませられるため大きな時間節約につながります。

 

また、下取り車の査定金額は新車購入時の頭金として自動的に充当されるため、金融機関を通す煩わしさもありません。さらに注目すべきは、納車まで現在の車に乗り続けられる点です。買い替えの際の「車のない期間」を心配する必要がなく、生活リズムを崩さずに乗り換えができます。

 

不人気車種や年式が古い車でも、新車を購入するディーラーなら相応の価格で査定してくれる場合もあり、市場価値の低い車を手放したい場合には大きなメリットです。

 

下取りのデメリット

下取りには、便利さの裏に大きなデメリットも存在します。最も重要なのは価格面で、一般的に下取り価格は中古車買取業者より10%~30%程度低くなりがちです。

 

市場の需要と供給が査定に反映されにくいためで、人気車種や上質な内装、希少なオプションを装備していても、下取りではあまり評価されません。

 

また売却先を選べないことも欠点です。下取りは新車購入先のディーラーが唯一の選択肢であり、価格交渉も難しいでしょう。新車の値引きと下取り価格が抱き合わせで提示される場合も多く、実際の車の価値が分かりにくいという問題もあります。

 

下取り額と値引き額の組み合わせで総額を調整するケースが多いため、下取り額の適正さを判断しづらいのも大きなデメリットです。

 

下取り価格の調べ方

下取り価格を知る方法は主に2つあります。ひとつはメーカーが提供するシミュレーションサイトを利用する方法です。車種・年式などの基本情報を入力するだけで、おおよその下取り相場が分かります。ただし走行距離や傷の状態は考慮されないため、実際の査定額と差が生じる可能性があります。

 

もうひとつは、中古車販売店が公開している相場情報や実績を確認する方法です。人気車種の買取実績や価格の上限・下限を知ることで、自分の車の相場を把握できます。

 

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買取のメリットとデメリット

車の買取を選択するメリットとデメリットについて、詳しく解説します。買取ならではの魅力がある一方で、手続きの手間や車がない期間が生じる可能性も考慮すべきポイントです。

 

ここからは買取の長所と短所を分析し、さらに効果的な買取価格の調べ方についても確認します。

 

買取のメリット

買取の最大のメリットは、下取りよりも高額での売却が期待できる点といえます。中古車買取業者は中古車市場の価値を直接反映した査定を行い、人気車種や希少モデルの価値を適正に評価するためです。

 

また、複数の中古車買取業者から見積もりを取ることで競争原理が働き、高額査定につながることもあります。

 

中古車買取業者は独自の販売ルートを持っているため、中間マージンを省いた分を買取価格に反映できるのも大きなメリットです。売却のみを目的とする場合も大歓迎で、新たな車の購入を前提としない自由さがあり、受け取った現金の用途は自由です。

 

専門性の高い中古車買取業者は車種ごとの市場価値を熟知しており、メーカーや車種を問わず適切な評価が受けられます。

 

買取のデメリット

買取のデメリットとして最も大きいのが、手続きの煩雑さです。売却と購入が同じ店舗で行われるわけではないため、それぞれの場所での手続きが必要になり、移動の手間と時間がかかります。

 

また、車の引き渡しと新たな車の納車のタイミングにずれが生じると、一時的に車がない期間が発生することもあるでしょう。日常的に車を使うという場合には不便です。

 

さらに、査定額の有効期限が短い場合があり、1週間程度しか猶予がないケースも少なくありません。そのため、じっくり検討する余裕がなく、早めの売却判断を迫られる可能性があります。

 

なお、買取価格は中古車市場の影響を受けやすく、相場変動によって予想外に査定額が下がることもあるでしょう。

 

買取価格の調べ方

買取価格を事前に調べる上では、実践的な方法がいくつかあります。最も効果的なのは、複数の中古車買取業者から見積もりを取る方法です。各業者によって強みとする車種や買取相場が異なるため、3社以上に査定を依頼すると相場が見えてきます。

 

手軽な方法としては、大手中古車買取業者のサイトに掲載されている取引実績をチェックする方法が挙げられます。年式や走行距離、グレードなど自分の車に近い条件の実例を探せば、おおよその相場を把握できるでしょう。

 

さらに、中古車販売価格から買取相場を逆算する方法もあります。中古車販売価格と買取価格の差は約20％とされているため、販売価格からおおよその買取額を予測可能です。

 

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車の下取りと買取のどちらを選ぶ？

車の売却方法には下取りと買取があり、それぞれに適したケースが存在します。どちらを選ぶべきかは、個々の優先事項や状況によって異なります。下取りと買取それぞれが向いているシチュエーションを比較していきましょう。

 

下取りのほうが向いているケース

下取りが最適なのは、何よりも時間と手間の節約を重視する場合です。新車を購入するディーラーで車の売却手続きも完結するため、複数の店舗を回る必要がなく、非常に効率的といえます。

 

特に多忙な方や、車の売却にかかる手続きを簡略化したい方にとって、下取りのメリットは大きいでしょう。

 

また、新車の納車まで現在の車に乗り続けられるのも大きな利点です。買取だと車を先に手放すことになる一方で、下取りなら新車にスムーズに乗り継げます。代車を手配する手間も省けるため、日常生活への影響を最小限に抑えたい方に適しているでしょう。

 

さらに、あまり高い売却額が期待できない古い車や不人気車種の場合も、ディーラー下取りが有利になるケースがあります。新車購入を前提とした値引きの一部として扱われるため、買取業者で断られるような車でも引き取ってもらえる可能性があるでしょう。

 

買取のほうが向いているケース

買取が向いているのは、高額での売却を重視する方です。中古車買取業者は複数存在するので競争原理が働き、査定額アップが期待できます。特に人気車種や希少モデルは市場価値を適正に評価してもらえるため、下取りよりも高値になるケースが多いでしょう。

 

また中古車買取業者はそれぞれ得意とする車種やメーカーがあり、その強みを生かした高価買取が期待できます。

 

例えば輸入車専門店ならではの評価や、スポーツカー特化型店舗による専門的査定など、車の魅力を理解してくれる業者に売却できる点も、大きなメリットです。

 

時間と手間をかけても少しでも高く売りたい方には、買取が最適な選択といえるでしょう。

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車の売却に関する注意点

車を売却する際には、少しでも有利な条件で取引するために知っておきたい注意点があります。事前に適切な準備をすることで、査定額アップが狙えるだけでなく、スムーズな手続きも実現できるでしょう。ここからは、売却前に確認しておきたい具体的な注意点を解説します。

 

相場を査定前に確認しておく

車を売却する前に相場を調べておくことは非常に重要といえます。相場を知らないまま査定に臨むと、提示された金額が適正なのかどうか判断できず、本来得られるはずの金額よりも低い価格で手放してしまう可能性があるからです。

 

ただし、相場はあくまで目安であり、車の状態や市場の需要によって実際の査定額は変動します。査定額と相場に大きな差がある場合は、その理由を査定士に確認し、納得できなければ複数の業者に見積もりを依頼して比較検討するのがおすすめです。

 

早めに必要書類をそろえる

車の売却には複数の書類が必要です。一般的に、車検証、自賠責保険証明書、自動車税納税証明書、自動車リサイクル券、実印・印鑑登録証明書などを用意する必要があるでしょう。

 

書類によっては取得に時間がかかるものもあります。自動車税納税証明書を紛失した場合は、都道府県税事務所で再発行してもらう必要があります。

 

手続きをスムーズに進めるためにも、売却を検討したら早めに書類を確認しておきましょう。不足書類があると手続きが遅れる原因になるため、早めに準備を始めることがポイントです。

 

傷や凹みは自分で補修しない

車の査定額アップを狙って、傷や凹みを自分で補修しようと考える方も多いでしょう。しかし、これは逆効果になる可能性が高い行為です。

 

小さな傷でも自己流で直すと、かえって目立つようになったり、別の部分に新たな傷を付けてしまったりするケースも珍しくありません。基本的には、傷や凹みはそのままの状態で査定に出すのが賢明な選択です。

 

査定後に装備を変更しない

査定後に車の装備を変更するのは避けましょう。査定士は査定時点での車の状態を評価するため、その後「カーナビを外した」「カスタム部品を取り外した」といった変更があると、査定額に影響します。特に高価なオプション部品を外すと、査定額が大幅に下がる可能性があるでしょう。

 

逆に査定後に装備を追加しても、査定額アップにはつながるとは限りません。業者側には後付けと判断され、純正品ほどの評価は得られないケースが多いでしょう。

 

もし何らかの理由で装備変更が必要な場合は、事前に業者へ連絡し、再査定を依頼するのがマナーです。下取りでも買取でも、契約前の車両状態の変更は避けましょう。