日産ジュークの燃費性能は?根強い人気の理由もあわせて解説!
国内外で強い人気を博した「日産 ジューク」ですが、その人気の理由にはデザイン性・走行性能・目新しさなど、多くのものが挙げられます。
この記事ではそうした人気の理由と併せて、ジュークの燃費性能について解説します。
※目次
・ジュークは「コンパクトスポーツカー」と「SUV」の二面性を併せ持つ車
・燃費を向上させるポイントはエコドライブを意識すること
・ジュークの買取や購入を検討するなら、ネクステージへ!
ジュークの燃費は?
日産 ジュークには1.5L NAエンジン車、1.6L ターボエンジン車の2種類があります。各エンジン・駆動方式のカタログ燃費で公開されているデータは現在主流となっているWLTCモードではなく、JC08モードのものです。
JC08モードとは、国土交通省が指定した1Lの燃料で何km走行可能なのかを複数の走行パターンから測定する、国内メーカー共通の燃費測定方法のことです。WLTCモードは世界基準での測定方法を指しています。
JC08モードでのジュークのカタログ燃費は以下の通りです。なお、カタログ燃費はメーカー側が発表している燃費値のことで、実燃費との差が大きく出る点に注意が必要です。
エンジン |
駆動方式 |
燃費 |
1.5L NAエンジン車 |
2WD |
18.0km/L |
1.6L ターボエンジン車 |
2WD |
14,2km/L |
4WD |
13.4km/L |
市街地走行の燃費
購入者が行った実燃費の検証によれば、市街地では渋滞ほどではなくとも停止する場面が多く、燃費値の大幅な向上は見られません。1.5L NAエンジン車では平均して10km/Lの燃費値を下回ることは少なくなり、1.6L ターボエンジン車にいたっては10km/Lの燃費値を下回ること自体が難しくなります。
特に1.6L ターボエンジン車では1,600rpmから最大トルクの性能を発揮するよう設計されているため、低速走行・停止が多くなる市街地での走行には1.5L NAエンジン車の方が適していると言えるでしょう。
エンジン |
駆動方式 |
実燃費 |
1.5L NAエンジン車 |
2WD |
10~12km/L |
1.6L ターボエンジン車 |
2WD |
8~10km/L |
4WD |
7~8km/L |
高速道路での燃費
購入者が行った実燃費の検証によれば、1.5L NAエンジン車では高速道路では大きな燃費値の向上は見られません。しかし、加速性能が優れている1.6L ターボエンジン車は、最大トルクの性能を発揮しやすい高速道路に適した設計となっています。回転数を抑え、一定の速度で走行する「エコドライブ」の運転技術と合わせれば燃費値の向上も期待できるでしょう。
エンジン |
駆動方式 |
実燃費 |
1.5L NAエンジン車 |
2WD |
14~16km/L |
1.6L ターボエンジン車 |
2WD |
12~14km/L |
4WD |
11~13km/L |
ライバル車との燃費を比較
日産 ジュークのライバル車として挙げられるのが「トヨタ ヤリスクロス」「マツダCX-3」の2車種です。ここでは、これらライバル車との燃費を比較していきます。
トヨタ ヤリスクロス
トヨタ ヤリスクロスの駆動方式には2WDと4WDの2種類があり、ガソリン車・ハイブリッド車が取り揃えられています。WLTCモードでのカタログ燃費値は以下の通りです。
ガソリン車 |
17.4~20.2km/L |
ハイブリッド車 |
26.0~30.8km/L |
マツダ CX-3
マツダCX-3ではガソリン車・クリーンディーゼル車が用意されており、トランスミッションや駆動方式との組み合わせによってそれぞれ燃費に若干の差があります。
各組み合わせの、WLTCモードでのカタログ燃費値は以下の通りです。
・ガソリン車
駆動方式 |
トランスミッション |
燃費 |
2WD |
6速AT |
16.0km/L |
16.2km/L |
||
4WD |
6速AT |
15.2km/L |
・クリーンディーゼル車
駆動方式 |
トランスミッション |
燃費 |
2WD |
6速AT |
20.0km/L |
6速MT |
23.2km/L |
|
4WD |
6速AT |
19.0km/L |
6速MT |
21.2km/L |
燃費を向上させるポイント
車の燃費値は、元々搭載されている部品やスペックによって変わってくるものではありますが、ドライバーの運転技術で向上させることも可能です。こうした運転技術はCO2排出量を減らすことにもつながることから「エコドライブ」と呼ばれ、近年では各所で盛んに啓発が行われています。ここではエコドライブと絡めて、車の燃費を向上させるポイントをご紹介します。
丁寧な運転を心掛ける
車を発進させる際は最初の5秒間を時速20km程度に抑え、ゆっくりとアクセルを踏み出します。その後は燃料計を確認しつつ常に一定の踏み込みを意識するだけでも燃費値を約10%向上させることが可能です。
走行中は減速時の操作は早めに行う・車間距離にゆとりをもつなど、加速・減速を少なくするよう心掛けます。走行中の加減速で燃費値は最大6%悪化するため、焦らず丁寧な運転を心掛けることが大切です。こうした運転技術を身につけていくことで、不意の事故を防ぐこともできるというメリットもあります。
渋滞をなるべく避ける
仮に1時間のドライブで道に迷ってしまい10分間余計に走行したとすると、順調に走行した時と比べて約17%も多く燃料を消費してしまいます。渋滞でもこの例と同じように走行時間が長引くほど、無駄に燃料を消費してしまうことになるのです。
渋滞のなかではエンジンを切ることができないため、長時間のアイドリングを余儀なくされてしまいます。進んでは止まることを繰り返す、渋滞時特有の動きも燃費値悪化の大きな要因の1つです。
カーナビ・ラジオ・TVなどで事前に渋滞情報を確認し、普段の走行でも渋滞しがちな経路を避けたルートを選びましょう。工夫をすることで燃費値の悪化を防ぐことができます。
アイドリングをしない
アイドリング中もエンジンは稼働しているため、エアコンをオフにしていても10分間のアイドリングにつき約130ccの燃料を消費しています。毎日アイドリングを続けていれば、トータルでかなりの燃料を無駄にしてしまっていることになるのです。
また、現在の乗用車では基本的に暖機運転は不要です。コンビニなどへの短時間の買い物であってもアイドリングストップを行うなど、エンジンを小まめに切る癖を運転技術の1つとして身につけておきましょう。
ブレーキの際にエンジンブレーキを活用する
ブレーキを掛ける際には、できるだけエンジンブレーキを活用するように心掛けましょう。信号などであらかじめ停止するタイミングがわかっている時には、早めにアクセルから足を離すことでエンジンブレーキが作動し、燃費値が約2%向上することが分かっています。
減速・坂道を下る際など、エンジンブレーキを活用できる場面は意外に多くあるものです。こうした機会を見逃さずにエンジンブレーキの活用シーンを増やしていくことが、同時にエコドライブの運転技術を向上させていくことにもつながるでしょう。
年間にかかるジュークのガソリン代
ここからは、ジュークのガソリン代をご紹介します。まずは、JC08モードでのカタログ燃費値から見ていきましょう。
エンジン |
グレード |
2WD |
4WD |
1.5L |
1.5RX |
18.0km/L |
- |
15RX V Selection |
|||
15RX V Urban Selection |
|||
1.6L |
16GT |
14.2km/L |
- |
16GT FOUR |
- |
13.4km/L |
|
16GT FOUR NISMO |
|||
NISMO RS |
- |
12.6km/L |
上記のように検証すると1.5L NAエンジン車は燃費重視の設計・1.6L ターボエンジン車はNISMOバージョンも取り揃えられていることから、どちらかと言えば燃費よりもパワー・走りに重点が置かれている車種であることがカタログ数値から読み取れます。
次に実燃費です。
エンジン |
グレード |
2WD実燃費 |
4WD実燃費 |
1.5L |
1.5RX |
13.17km/L |
- |
15RX V Selection |
|||
15RX V Urban Selection |
|||
1.6L |
16GT |
12.44km/L |
- |
16GT FOUR |
- |
10.07km/L |
|
16GT FOUR NISMO |
|||
NISMO RS |
この実燃費データを基に、ジュークの年間ガソリン代を年間走行距離10,000kmとして計算してみましょう。なおガソリン価格については変動があるため、以下の単価で計算します。
・1.5L NAエンジン車(レギュラー):140円/L~160円/L
・1.6L ターボエンジン車(ハイオク):150円/L~170円/L
エンジン |
グレード |
単価(レギュラー)/円 |
2WD 年間ガソリン代/円 |
4WD 年間ガソリン代/円 |
1.5L |
15RX |
140 |
106,302 |
- |
15RX V Selection |
150 |
113,895 |
||
15RX V Urban Selection |
160 |
121,488 |
エンジン |
グレード |
単価(ハイオク)/円 |
2WD 年間ガソリン代/円 |
4WD 年間ガソリン代/円 |
1.6L |
16GT |
150 |
122,549 |
- |
160 |
130,718 |
|||
170 |
138,888 |
|||
16GT FOUR |
150 |
- |
148,957 |
|
16GT FOUR NISMO |
160 |
158,887 |
||
NISMO RS |
170 |
168,818 |
ジュークが根強い人気を誇る理由
日産 ジュークは、「コンパクトスポーツカー」と「SUV」という2つの顔を併せ持つ、当時は珍しいタイプの車でした。異形ヘッドランプが主流であった頃にあえて起用された丸型のヘッドランプ・鋭い形のコンビネーションランプもジュークの大きな特徴です。日産はこうしたデザインのジュークを「下半身が逞しいSUVで、上半身はスポーツカー」というコンセプトで売り出したのです。そのデザインに強い衝撃を受けたファンは少なくありません。先鋭的なデザインの目新しい車にユーザーはすぐに反応し、発売からわずか10日で5,000台以上の受注を獲得しました。
こうしたインテリア・エクステリアの部分だけではなく、走行性能の面でもさまざまな層にマッチングするよう2種類のエンジンが取り揃えられています。1.5L NAエンジン車では自動アイドリングストップを搭載した低燃費を、1.6L ターボエンジンでは圧倒的な加速性能と俊敏なハンドリングを実現する設計もまた、ユーザーの心を掴む大きな要素の1つとなったのです。結果として受注数は2週間で7,000台以上へと伸び、日本中でジュークに乗るドライバーが溢れました。
その後、国内同様に海外でも人気を博したジュークは、ヨーロッパでは毎年10万台以上を売り上げる人気のモデルとなりました。2013年から2015年までナンバー2の座を守り続け、日産を支えてきたのです。
その後発売から8年余りで販売台数は月々300台前後と下火にはなりましたが、少ないながらも販売台数が安定的に継続してきた車種でもあります。日本のみならず世界で愛される日産 ジュークの存在感は、未だに大きなものだと言えるでしょう。
ジュークの新車販売価格
日産 ジュークは2019年12月で生産を終了、2020年6月30日で日産による日本での販売が終了し、後継車種としてP15型キックスが販売開始されています。こうした背景から国内での新車販売は各カーディーラーの在庫限りとなる見込みです。
以下が2020年9月時点での日産 ジューク新車販売価格の一例となっています。
エンジン |
グレード |
駆動方式 |
メーカー希望価格 (車両のみ税別)/円 |
1.5L |
15RX |
2WD |
2,011,900 |
15RX V Selection |
2,080,100 |
||
15RX V Urban Selection |
2,267,100 |
||
1.6L |
16GT |
2WD |
2,493,700 |
16GT FOUR |
4WD |
2,772,000 |
|
16GT FOUR NISMO |
3,026,100 |
||
NISMO RS |
3,533,200 |
ジュークの買取・購入はネクステージがおすすめ!
日産 ジュークのようなすでに生産・販売が終了している車種では通常、新車を購入したいと思っても各カーディーラーに在庫があるのかどうかを調べ、状態・保障などを確認する必要があるでしょう。こうした手間やさまざまな疑問・不安に対応し、安心して欲しい車を購入することができる点が「ネクステージ」の強みです。
「ネクステージ」では価格・品質・サービスに至るまで、お客様が求めているものを常に考え続けてご提供しています。車種別で専任のバイヤーが行う仕入れでの圧倒的な品揃え・全車両の状態の細かな開示によって、「大きな買い物」になる車の購入に対するお客様の不安に寄り添いしっかりとしたフォローをいたします。
まとめ
日産 ジュークは根強い人気を誇り、生産・販売が終了した現在でも各カーディーラーでは新車の販売が行われています。しかし、カーディーラーでの販売には車両の状態の開示や説明・整備など多くの面でばらつきがあるのも事実です。
「ネクステージ」は豊富な品揃えの一方、独自の専門知識を活かしトラブルが多い車種を事前に排除するこだわりの強さを持ち合わせています。日産 ジュークの新車ご購入をお考えの方はぜひ一度、安心・良質なサービスの「ネクステージ」へお問い合わせください。
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