ランドクルーザーの燃費は悪い?ライバル車との比較や燃費向上のコツも
「ランドクルーザー」は、耐久性や悪路走破性に優れているため、本格派SUV車を求める人々に人気があります。しかし、ランドクルーザーの購入を検討しているものの、悪路走行性の高い車種は燃費が悪いのではないかと心配する人も少なくありません。ランドクルーザーの購入を検討する場合は、燃費性能にも注目してみましょう。
そこでこの記事では、ランドクルーザーの特徴と燃費性能について解説します。ランドクルーザープラドとの違いや燃費を向上させるポイントにも触れるため、ぜひ参考にしてください。
※目次
・ランドクルーザーは計7モデルがラインナップ!WLTCモードの燃費は7.9~9.7km/L
・ランドクルーザーは燃費向上対策を実施!燃費性能はアルファード SCには劣るが新型RANGE ROVERのガソリン車より優れている
・ランドクルーザーを購入するなら中古車も検討しよう!中古車購入は品揃えが豊富なネクステージがおすすめ
悪路走行性能の高いランドクルーザーは燃費が悪い?
悪路走行性能が高い車は、パワーが必要となるため燃費が悪くなるというイメージを持たれがちです。ランドクルーザーに興味があるものの、燃費性能に不安を感じて購入を迷う人も少なくありません。
ランドクルーザーの燃費は、各モデルや年式によって差があります。燃料代が気になる場合は、モデルや年式もチェックして車を選びましょう。
ランドクルーザーはどんな車?
ランドクルーザーは、街乗りよりも過酷な自然のなかでの走行を得意とするクロスカントリー車の一種です。ランドクルーザーという名前には「Land=陸」「Cruiser=巡洋艦」という意味があり、道なき道を走行するのに向いています。
安全性能を高めるため、「プリクラッシュセーフティ機能」や「緊急時操舵支援機能」などが備えられていることも特徴です。悪路走行をパワフルかつ安全に走行できることが、ランドクルーザーの大きな強みといえます。
ランドクルーザーのカタログ燃費
ランドクルーザーは、5モデルがラインナップされています(2022年9月時点)。各モデルのカタログ燃費は、下記の通りです。
ガソリン車
モデル |
燃費(全てWLTCモード) |
ZX |
7.9km/L |
GR SPORT |
7.9km/L |
VX |
7.9km/L |
AX |
8.0km/L |
GX |
8.0km/L |
ディーゼル車
モデル |
燃費(全てWLTCモード) |
ZX |
9.7km/L |
GR SPORT |
9.7km/L |
上位モデル「ZX」とエントリーモデル「GX」の燃費差は、0.1km/Lほどです。また、「ZX」「GR SPORT」にはディーゼル仕様車もあり、どちらも燃費は9.7 km/Lです。
ランドクルーザーのガソリン代は?
年間ガソリン代の計算は、「走行距離÷燃費×ガソリン(軽油)価格」で求めることができます。年間走行距離が1万kmの場合にかかるランドクルーザーの年間ガソリン代は次のとおりです。
燃費 |
計算式 |
「ZX」「GR SPORT」「VX」 |
<ガソリン車> 1万km÷7.9km/L×170.1円/L=21万5,316円 <ディーゼル車> 1万km÷9.7km/L×150円/L=15万4,639円 |
「AX」「GX」 |
1万km÷8.0km/L×170.1円/L=21万2,625円 |
※ガソリン(軽油)価格は2022年9月12日時点の「店頭現金小売価格調査」を参考
ただし、実際にかかるガソリン代は、モデル・使用する油種・ガソリン(軽油)の価格などによって異なります。
ランドクルーザーの年式別燃費一覧
ランドクルーザーの年式別燃費を以下の表にまとめました。
年代 |
燃費 |
初期(2007~2011年) |
6.6~7.1 km/L |
中期(2012~2015年) |
6.7~6.9 km/L |
後期(2015~2020年) |
6.7~6.9 km/L |
最新(2021年~) |
7.9~9.7 km/L |
2021年8月に販売された新型ランドクルーザー300は、他の年式モデルに比べて燃費性能が向上していることが分かります。
ランドクルーザーの燃費向上対策は?
新型ランドクルーザー300は、さまざまな燃費向上対策を講じています。ランドクルーザーの主な燃費向上対策は次のとおりです。
・ラダーフレームを刷新
・TNGAプラットフォームの「GA-F」を採用
・高張力鋼板の採用拡大
新型ランドクルーザー300は、ボンネット・ルーフ・全ドアパネルをアルミ化し、適所に高張力鋼板を使用することで、従来モデルから約200kgの大幅な軽量化に成功しました。高いボディ剛性を維持したままで車体の軽量化を実現することで、燃費向上にもつながっています。
ランドクルーザーとライバル車の燃費の比較
ここでは、ランドクルーザーの燃費をご紹介したうえで、ライバル車2台と燃費性能を比較してみます。
トヨタ アルファードとの比較
高級ラグジュアリーミニバンのなかでも特に人気の高い、トヨタ「アルファード」と燃費を比較してみましょう。比較対象とするアルファードのグレード「SC」は「3.5L V型6気筒4WD」という仕様で、エンジン排気量などがランドクルーザーに最も近いグレードです。
アルファード SCのカタログ燃費は「9.6km/L」で、ランドクルーザーのカタログ燃費よりも優れた燃費性能です。エンジン排気量・ボデイタイプ・車重・タイヤサイズが大きく異なる両車の燃費を単純に比較することは難しいかもしれません。それでもトヨタ人気車種の2台の間にこれだけの燃費差があるということがお分かりいただけたでしょう。
ランドローバー(レンジローバー)との比較
ランドローバーの「RANGE ROVER(レンジローバー)」はラグジュアリーSUVです。クロスカントリー車としての高い性能はもちろんのこと、最上級の移動空間を実現した室内空間を備えています。高級SUVのセグメントで、ランドクルーザーとよく比較されるのがこのRANGE ROVERです。
新型RANGE ROVERの燃費は、ガソリン車で7.6 km/L、ディーゼル車で10.5 km/Lとなっています。ガソリン車の燃費はランドクルーザーのほうがやや優れているものの、ディーゼル車の燃費性能の高さは、新型RANGE ROVERのほうが抜群です。
燃費面をカバーするランドクルーザーの魅力とは
カーライフを充実させるには、燃費性能だけでなく走行性能や室内快適性のバランスも考える必要があります。ランドクルーザーは、走行性と室内快適性能を高次元で兼ね備えているSUV車です。特に、山林や砂地などのオフロード走行には最適な車といえます。
ここでは、ランドクルーザーの魅力と言える性能や内観・外観について詳しく解説します。
走行性能
ランドクルーザーには、伝統的な強靭ラダーフレームが引き続き採用されています。その上、パワートレインを一新しているため、走行性能が向上していることが特徴です。
ランドクルーザーは、オンロードだけでなくオフロードも快適に走行できるよう、フロントとリヤにそれぞれ走破性能を高めるサスペンションを使用しています。
オフロード性能
ランドクルーザーは、シーンに合わせて6つのモードから走行支援を選ぶことが可能です。モードごとに駆動力やサスペンションの状態を変化させ、路面に合った快適な走行を実現できます。
オートモードを選択することで、自ら切り替えしなくても砂地・ぬかるみ・深雪路・岩場などシーンに合った走行性を維持できるため安心です。
安全性能
ランドクルーザーには、死角の状況や障害物との距離を把握できる「マルチテレインモニター」や、車体下の状態を確認できる「アンダーフロアビュー」が装備されています。
また、歩行者や自転車などを検知し、回避操作を促すために警告ブザーが鳴ることが特徴です。万が一ブレーキ操作が上手くできなかった場合は、「プリクラッシュブレーキ」が作動してサポートしてくれます。
外観・内観
ランドクルーザーの外観・内観の特徴は次のとおりです。
・メッキグリルバーが特徴的なフロントフェイス
・ヘアライン処理を施されたパネル
・ソフトタッチな表皮を採用した内装
・センターコンソールにスイッチ関連を集約
・システマチックな6眼メーターを採用
ランドクルーザーの外観・内観には、トヨタ車の最上級SUVらしさが表れています。極上の室内空間を演出しつつ、高い操作性を実現していることが魅力です。
ランドクルーザーとランドクルーザープラドの違いとは?
ランドクルーザーとランドクルーザープラドの違いを以下の表にまとめました。
|
ランドクルーザー |
ランドクルーザープラド |
車体サイズ |
全長4,950mm×全幅1,980mm×全高1,925mm |
全長4,825mm×全幅1,885mm×全高1,835mm(1,850mm) |
パワートレイン |
V型6気筒 |
直列4気筒 |
乗車人数 |
5~7人乗り |
5~7人乗り |
車両価格(税込) |
510万円~770万円 |
367万6,000円~554万3,000円 |
サイズ感は、ランドクルーザーのほうが一回り大きく設計されています。ランドクルーザープラドの「TZ-G」モデルは7人乗りのみですが、ほかのモデルは5人乗りまたは7人乗りのいずれかを選択可能です。
ランドクルーザーの燃費を向上させるポイント
車の燃費を左右するポイントは、「車自体の燃費性能」と「使用条件」です。車自体の燃費性能はユーザーが後から改善できるポイントではありませんが、使用条件に関してはユーザーの車の使い方・乗り方次第で改善を図ることができるとされています。
車の燃費を左右する5つのポイントを理解し、普段の運転結果が燃費性能にどのような影響を及ぼしているかを確認してみましょう。
加減速度
エンジンが最も多く燃料を消費するのは「発進時」と「加速時」です。つまり、発進と加速を繰り返す市街地では燃費が悪くなってしまいます。特にエアコンを頻繁に使用する夏季シーズンは燃費の悪さが目立ちやすく、実燃費がマイナス5km/Lほど低下するケースも珍しくありません。したがって、市街地での運転では急加速・急発進を避けて、緩やかな加減速を行うことで燃費は良くなります。
燃料の種類
燃料の種類によっても燃費性能は大きく異なります。
・ガソリン
最も多く使用されている燃料の種類で、自動車燃料用のガソリンは「レギュラーガソリン」と「ハイオクガソリン」に分けられます。レギュラーとハイオクのどちらのガソリンを使用するかはエンジンの性能によって決められています。また、レギュラーガソリン仕様車にハイオクガソリンを使ったからといって燃費が向上することはありません。
・ディーゼル
一般的にガソリンよりもエネルギー効率が良いため、ディーゼルエンジン車は燃費が優れているとされています。また、レギュラーガソリンよりも税金が安いため、1L当たりの価格が安いことが特徴です。ただし、ガソリンエンジン車にディーゼル燃料を給油して使用することはできないため注意が必要です。
・ハイブリッド
ガソリンエンジンとモーターによって駆動力を得るハイブリッドは、エネルギーのロスが少なく、優れた燃費性能を発揮します。発進・加速時は、モーターが駆動力を発生させ、エンジンの効率が良い場面ではエンジンが駆動力を発生させる仕組みです。
・電気(電池)
電気自動車はリチウムイオンバッテリーに充電した電池で車両を走行させます。バッテリー容量80%までの急速充電(約30分)で約250円~600円と、ガソリンより大幅にコストを抑えることができます。
エンジン性能
エンジン性能は車の燃費性能に非常大きな影響を与えています。そのため、各メーカーはエンジン性能の高性能・高出力化を図ると共に、高い燃費効率を目指しています。マツダの「SKYACTIV-X」やトヨタの「ダイナミック・フォースエンジン」、そして各メーカーのハイブリットエンジンがその一例です。
こうした高性能エンジンやハイブリットエンジンでも、メンテナンスを怠ってしまうと燃費は当然ながら低下してしまいます。エンジンの燃費性能を維持するためには、オイル交換などの定期的なメンテナンスを実施することが必要不可欠です。
路面状況
路面状況、つまり車と道路の接点となっている「タイヤ」は燃費に大きな影響を与える車の部品のひとつです。実は、タイヤが転がること自体が燃費に悪影響を与えています。道路接地面とその周囲に歪みができてしまい、それが回転の際に抵抗となるからです。さらには、タイヤが回転することによって発生する空気抵抗も燃費に悪影響を与えています。
こうしたタイヤが回転することによって発生する燃費への悪影響を最小限に抑えるには、「こまめにタイヤの空気圧を適正値に調節する」ことや、「タイヤを低燃費タイヤに交換する」といった対策があります。
また、タイヤの摩耗や劣化も燃費を左右する大きな要因です。エンジン同様にタイヤも定期的にメンテナンスを行うことが、燃費の維持・向上につながります。
車の使い方
厳しい条件下での車の使用は燃費の著しく低下させてしまいます。例えば、1回の走行が8km以下の短距離走行を繰り返している車は「シビアコンディション」のひとつに当てはまります。この場合のシビアコンディションでは、車はエンジン内部の冷却水が規定温度に到達しない状態で走行をしています。すると、自動的に冷却水温度を上昇させるために燃料を多めにエンジンに供給します。そのため、このシビアコンディション下で使用されている車の燃費は著しく悪くなってしまうのです。
また、シビアコンディションにあたる車は各部品・オイルなどにかかる負担が非常に大きく、各部品の早期交換が必要になる場合があります。
ランドクルーザーを購入するなら中古車も検討しよう
新車を購入する場合、「カスタマイズできる」「フォローが手厚い」「新車特約がある」などのメリットがあります。一方で、購入価格が高いことや納車までに時間がかかることがデメリットです。月々の支払いの負担を減らしたい人は、お得に購入できる中古車も選択肢に加えてみましょう。
ここでは、中古車購入のメリットについて解説します。
お得な車両に出会える可能性がある
中古車を購入する主なメリットは、下記の通りです。
・購入価格を抑えられる
・カーローン審査に通りやすい
・納車待ちの期間が短い
新車に比べて、中古車は購入価格が大幅に下がります。なかには、性能が新車とほぼ変わらない状態にもかかわらず、中古車という理由で価格が安くなっている車も少なくありません。購入価格が安い中古車は、カーローンの審査にも通りやすく、月々の支払い負担を減らせることも魅力です。
受注生産が基本となる新車の場合、納車までに1カ月ほどかかる場合もあります。一方、中古車は、1~2週間で納品されるため、欲しい車をすぐに手に入れることが可能です。
ネクステージなら出会える台数が多い
中古車を数多く取り扱っている「ネクステージ」なら、数多くの車に出会えます。全国の店舗から気に入った車を取り寄せることも可能です。全国総在庫約2万台のなかから車を選べるため、希望に合った一台が見つかります。
さらに、ネクステージは中古車の取り扱いジャンルが豊富です。SUV専門店・セダン&スポーツ専門店などジャンル別専門店もあります。欲しい車を探しやすく選びやすい店舗展開が、ネクステージの魅力の1つです。
ネクステージでは、修復歴車を取り扱っていません。メーター改ざん車や粗悪車の取り扱いが一切ないため、安心して快適なカーライフを楽しむことができます。
まとめ
ランドクルーザーのラインナップは、ガソリン車とディーゼル車をあわせた7モデルです。WLTCモードの燃費は、7.9~9.7 km/Lとなっています。
ランドクルーザーは、燃費向上対策を講じたことで以前より燃費性能が向上しました。しかし、アルファード SCや新型RANGE ROVERのディーゼル車と比較すると、燃費性能はやや劣ります。
ランドクルーザーには、燃費面をカバーする魅力が豊富です。ランドクルーザーをお得に購入したい方は、中古車販売に特化した「ネクステージ」をチェックしてみましょう。
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