三菱パジェロのおすすめ中古モデルは?選び方や中古相場、派生車まで紹介
三菱パジェロといえば、第一次RVブームと呼ばれた80年代末から90年代前半にかけ、絶大な人気を誇ったクロスカントリータイプの4WD車です。ここ最近のSUVブームも追い風となり、今改めて、その高い走破性や機動力など、完成度の高いモデルとして注目を集めています。
そこでこの記事では、歴史ある三菱パジェロの歴代モデルの解説や、中古車相場、ライバル車や派生モデルの情報など、パジェロにまつわるさまざまな情報を魅力とともに紹介します。
<目次>
1.三菱の人気SUVパジェロの歴史
2. 歴代パジェロの特徴と中古車相場
3.三菱パジェロのおすすめ中古モデルは?
4.パジェロのおすすめ中古モデルを購入した場合の維持費
5.パジェロの派生車もおすすめ!中古車相場は?
6.パジェロに似た車もチェックしよう!おすすめ車種と中古車相場
7. 中古車でパジェロを探すならネクステージ!
8.まとめ
・最近の人気カテゴリであるSUV要素も持つ三菱パジェロが再び注目されている
・最終型である4代目と基本設計の近い3代目なら、中古車でリーズナブルに購入できる
・パジェロはエンジンやボディタイプが豊富!お好みのパジェロを探すならネクステージへ!
三菱の人気SUVパジェロの歴史
2019年8月に生産を終了したパジェロの歴史は、ジープを国内のみならず海外でも販売したいという三菱自動車の思いから開発が始まりました。
まずは、パジェロを語る上で欠かせない存在の「ジープ」と、スターダムにのし上がるまでの歴史や惜しまれつつ生産終了した背景を見ていきましょう。
デビューは1982年
三菱自動車は戦時中に零戦を作っていたため、戦後は軍事的なイメージを持つものを作ることが許されませんでした。そのため本格的に自動車の生産に携わるようになるのは、1953年アメリカのウィリス・オーバーランドのジープの契約を獲得したことから始まります。
しかし、国産でジープを生産し販売することはできたとしても、自社として海外で販売する権利はありませんでした。そのためジープのような自動車を国内外で販売したいという目的のもと、開発されたのがパジェロです。
1982年にデビューし、2WDと4WDの切り替えが楽に行える他、オフロードなど悪路走破性の高い車を誰でも乗れる車を追求し人気を得ました。またダカールラリーは初代から参戦しており、7大会連続を含む通算12大会で総合優勝を飾るなど、ヨーロッパをはじめとした国内外でも評価の高い車です。
RVブームとともに憧れの車へ
パジェロが2代目に差し掛かるころはバブルとレジャーの需要が高まり、RVの流れが一気に押し寄せました。1987に公開された「私をスキーに連れてって」が大ヒットした影響も相成り、パジェロは一気にスターダムと駆け上がることとなります。
また2代目パジェロが発売された1991年はパジェロの他に「プラド」「サーフ」「テラノ」といった人気モデルが加わり、国産オフロードの黄金期を盛り上げました。
2019年に幕を閉じる
パジェロは2006年に4代目となるモデルを発売しましたが、後輪駆動ベースのSUVは需要が減少していきます。その理由としてトヨタやホンダが発売した前輪駆動ベースの実用性の高いSUVが、比較的安価で登場したことなどが挙げられるでしょう。
加えて2009年にダカールラリーの参戦から撤退することが重なり、37年の歴史に幕を閉じることになったのです。
歴代パジェロの特徴と中古車市場
三菱パジェロは1982年に初代が登場以来、37年間で4世代のモデルが誕生しました。その生産期間の長さからも、世代ごとで時代の最先端性能や、充実した装備はモデルチェンジの度に大きく進化し、常に4WDカテゴリの頂点にふさわしい充実したものとなっていました。
ここではパジェロの4世代をそれぞれ詳しく紹介していきます。
初代パジェロ
三菱「ジープ」の走破性や機動力はそのままに、乗用車の快適性を装備することで、人気を博したのが初代パジェロです。
ボディ形状は扱いやすいショートボディの他、7名乗車のロングボディを追加しています。パワーユニットは、直4ディーゼルターボや、ガソリン車が設定されていましたが、V6 3.0L車を追加するなど、豊富なバリエーションを展開しています。
なお、2023年6月現在、ネクステージではの初代モデルの取り扱いはありません。
2代目パジェロ
パジェロの人気を不動のものとした2代目は、さらにユーティリティを充実させ、エクステリアもよりスタイリッシュなデザインへと進化します。またボディタイプも6種類ラインアップし、バリエーションの豊かさも特徴でした。
走行性能も、スーパーセレクト4WDと呼ばれる先進メカニズムを搭載しています。パワーユニットは直4ディーゼルターボとV6ガソリン車をラインアップしていますが、1997年のビッグマイナーチェンジで世界初の直噴ガソリンエンジンGDIを追加し、大きな話題となりました。
なお、2023年6月現在、ネクステージではの初代モデルの取り扱いはありません。
3代目パジェロ
1999年に登場した3代目パジェロは、それまでのラダーフレームから、モノコックボディにラダーフレームを溶接するという手法を採用しました。これにより大幅な軽量化を実現し、燃費性能や運動性能を大きく向上させています。
4WDシステムはスーパーセレクト4WDIIに進化しています。サスペンションもフロントがダブルウィッシュボーン、リヤがマルチリンク式へと進化し、2代目で設定されていたパジェロエボリューション譲りの走りを実現しています。
ネクステージでの販売価格は、71万9,000円~109万9,000円です(2023年7月時点の情報です)。
(参考:『パジェロ(三菱)の中古車一覧』)
4代目パジェロ
4代目パジェロは2006年に登場し、フレームや4WDシステムといった基本性能は3代目を踏襲しながらも、ボディ剛性の向上や、電子制御のスタビリティコントロールなど細部に磨きをかけて進化熟成しているのが特徴です。
パワーユニットは3.2L直列4気筒 DOHCディーゼルターボ、3.0L V6ガソリン、3.8L V6 ガソリンと豊富なラインアップも4代目の魅力となっています。また、豪華装備の特別仕様車「ファイナルエディション」も魅力的なモデルとして人気を博しました。
ネクステージでの販売価格は、69万9,000円~284万9,000円です(2023年7月時点の情報です)。
(参考:『パジェロ(三菱)の中古車一覧』)
三菱パジェロのおすすめの中古モデルは?
長きにわたり人気モデルであったパジェロも、生産が終了した現在は中古車でのみの購入が可能です。ここでは中古車でパジェロを購入する場合のおすすめモデルとその理由について詳しく見ていきましょう。
購入を検討されている方は、コストパフォーマンス重視か、性能重視かで選択する世代が異なるので、ぜひ参考にしてみてください。
価格を抑えるなら3代目がおすすめ
3代目パジェロはラダーフレームビルトインモノコックボディの採用や、スーパーセレクト4WDIIの採用など、基本となる部分が最終型である4代目と同一の部分が多く、装備やデザインなども現代に通用する点でおすすめのモデルといえます。
こうした素性の良さを持ちながら、最も新しい年式でも20年近く前のモデルとなるため、中古車価格も非常にリーズナブルなものが多いのもおすすめのポイントです。デザインも時代を感じさせない点も見逃せません。
<h3>性能で選ぶなら4代目がおすすめ</h3>
最終モデルが2年落ちというまだまだ新しい4代目は、電子制御のスタビリティコントロールや、環境性能の高いクリーンディーゼルモデルをラインアップする点がおすすめのポイントです。
標準モデルの他、ショートボディに設定されていたラリーレプリカやロングボディをベースとしたファイナルエディションといった魅力的な特別仕様車も多く、満足度の高い仕様を手に入れられるのも4代目のおすすめポイントです。
パジェロのおすすめ中古モデルを購入した場合の維持費
パジェロのほとんどのモデルがガソリンとディーゼル車であるため、維持費はどれくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。一般的に車を購入するとガソリン代の他に、自動車税や重量税も維持費としてかかります。
ここではガソリンとディーゼルに分けて維持費を紹介しますので、購入の際の判断材料にしてください。
年間ガソリン代
カタログ燃費が確認できる2018年モデル(4代目)で見てみると、ガソリンはJC08モードで8.4km/L、軽油は10.0km/Lとなります。
年間1万kmを走行したとしてガソリン価格をレギュラー164.6円、軽油142.2円で算出すると、年間でかかるガソリン価格は19万5,952円となり、ディーゼルの場合は14万2,200円です。
中古車相場ではディーゼル車が若干高い価格で設定されていますので、車体価格と年間ガソリン代などをトータルで計算しておくと良いでしょう(2023年7月時点での情報です)。
自動車税
パジェロの場合3代目と4代目の排気量に幅があるため、かかる自動車税も変わってきます。3代目は2,972cc~3,496cc、4代目の場合排気量は2,972cc~3,827ccと排気量が変わりますので、以下の表から確認しましょう。
また下記の表のように13年経過したモデルに関しては重課税が課税されるため、パジェロで2010年以前のモデルを購入する際は注意が必要です。
自動車税 |
|||
|
排気量 |
13年未満 |
13年超え |
乗用車 |
2500以上~3000cc未満 |
5万1,000円 |
5万8,600円 |
3000以上~3500cc未満 |
5万8,000円 |
6万6,700円 |
(2023年7月時点での情報です)
重量税
重量税は自動車の区分、重量、経過年数によって税金を納めます。パジェロロング2,260kgとショート1,960kgを例にして考えてみると、それぞれ以下の重量税が課税対象です。
エコカー減税に対応しているのは4代目の2010年以降のディーゼル車ですが、2023年以降は燃費性能に応じた減税措置が変更となりディーゼル車は優遇措置の対象外となります。また13年、18年と経過年数に応じて増税となる点も押さえておきましょう。
車両重量 |
車検実施時(2年) |
||||
エコカー減免適用 |
エコカーの減免なし |
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エコカー (本則税率) |
エコカー以外 |
||||
免税 |
13年未満 |
13年経過 |
18年経過 |
||
(ショート) ~2,000kg以下 |
0 |
2万円 |
3万2,800円 |
4万5,600円 |
5万400円 |
(ロング) ~2,500kg以下 |
0 |
2万5,000円 |
4万1,000円 |
5万7,000円 |
6万3,000円 |
(2023年7月時点での情報です)
メンテナンス費も視野に入れる
年間ガソリン代や各種税金について紹介しましたが、年式が古いものに関してはメンテナンスが必要となる場合が考えられます。例えばオイルやタイヤ交換、エンジン周辺は長く使用すればするほど劣化が進みやすいものです。
そのため中古車市場でパジェロを選ぶ際には、年式やメンテナンス履歴の他、動作確認など気になるところを隅々までチェックすることをおすすめします。
三菱パジェロの派生車もおすすめ!中古車相場は?
パジェロの派生3兄弟と呼ばれる「ミニ」「ジュニア」「イオ」は1994年から1998年ごろに登場したモデルです。パジェロ派生車はパジェロに比べてサイズは小さめですが、本家で培ったノウハウが詰め込まれクロカンで培った性能は本格的だといえるでしょう。
ここではそれぞれの特徴や中古車相場について紹介します。パジェロの派生モデルも視野に入れると選択肢も広がるでしょう。
パジェロミニ
パジェロミニは1994年に登場しスズキ ジムニーの対抗馬として販売されました。軽自動車でありながら小型SUVとして現在注目を浴びています。
名前の通りパジェロをそのまま小さくした見た目と、丸目のライトが印象的で女性からも指示を集めましたが、ジムニーに勝てず2012年に製造中止となりました。
ネクステージでの販売価格は29万9,000円~91万9,000円です。軽自動車のSUVを検討している方におすすめの一台です(2023年7月時点での情報です)。
(参考:『パジェロミニ(三菱)の中古車一覧』)
パジェロジュニア
パジェロジュニアは1995年に発売されたミニをベースとして作られた普通自動車のSUVとなります。走行性を重視しており、その当時開発された1.1L 直列4気筒 SOHCエンジンを搭載し安定性が増しました。
また限定車「パジェロジュニア フライングパグ」や特別仕様車「ホワイトリンクス」など次々展開し、話題を集めたモデルでもあります。
中古車相場は2023年7月の時点で市場にはあまり出回っておりません。ネクステージでの取り扱いは2023年7月時点ではありません。パジェロジュニアを購入したい場合は事前にネクステージで在庫確認してみると良いでしょう。
パジェロイオ
パジェロイオはジュニアの後継車でもあり、ミニとの橋渡し役となるモデルです。イオが発売された当時はクロカン離れが目立っていたこともあり「コンパクトさ」を前面に売りに出しました。
当初搭載エンジンは1.8Lでしたが、マイナーチェンジ後に2.0Lとし走行性にも定評があり、ネクステージでの取り扱いは2023年7月時点ではありません。
パジェロに似た車もチェックしよう!おすすめの車種と中古車相場
クロカンからSUVが主流になりつつある今、クロカンの要素を持つSUVが増えていますが、パジェロと同等サイズのモデルにはどのようなタイプがあるのでしょうか。
ここでは「ランドクルーザー(トヨタ)」「ラングラー(Jeep)」「Gクラス(ベンツ)」の特徴や中古車相場について紹介します。
ランドクルーザー(トヨタ)
ランクルは迫力のあるボディと豪華なインテリアで人気を集めているクロカン四駆です。ランクルの特徴として上げられるのがシャシーにラダーフレームを使用していることや、レクサスSUV系の車のベースモデルとして採用されているため、評価の高いことが分かります。
ランクルは60、70、80、100、200と発展してきたモデルですが、現行の200系は力強さよりも高級感が強い印象を受けるでしょう。ネクステージでの200系の販売価格は229万9,000円~1、159万9,0006円です(2023年7月時点の情報です)。
ラングラー(jeep)
ジープ ラングラーはアメリカ軍の軍用車Jeep直系のクロカンSUVで、オフロード性能は群を抜いているモデルだと言えます。ラングラー には3ドアのショートボディと5ドアのロングボディがありますが、3ドアは受注生産のため、中古車市場にはあまり多く出回っていません。
ネクステージでの現行モデルの販売価格は389万9,000~589万9,000円です(2023年7月時点の情報です)。
(参考:『ジープ・ラングラーアンリミテッド(クライスラー・ジープ)の中古車一覧』)
Gクラス(メルセデスベンツ)
ベンツもジープ同様、軍用車がバックボーンにあるプレミアムSUVですが、芸能人や都会に住む高級志向の方に愛されるモデルというイメージもあるでしょう。
軍用車としての性能がベースにあるため突破性や安定性の面で優れていますが、どちらかというと「都会でSUV+ブランド価値」で所有するニュアンスが高い車といえるかもしれません。ネクステージでの販売価格は1,389万9,000円~1,990万9,000です(2023年7月時点の情報です)。
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また、車両の状態に合わせた「予防点検整備」の実施も推奨しており、定期点検項目に含まれない箇所も独自の項目で点検整備することで、納車直後のトラブルなども防止できます。
まとめ
クロスカントリー4WDの草分け的存在として、初代モデルから人気の高かったパジェロは、現代の人気カテゴリであるSUVの要素も持つことから、改めて注目のモデルとなっています。
新車当時は憧れの1台であったパジェロも、中古車市場ではリーズナブルな価格で流通しています。お手ごろな3代目モデルでも、保証やアフターサービスが充実したネクステージなら安心して購入できます。ぜひあなただけの1台を探してみてはいかがでしょうか。
●ライタープロフィール
井元 貴幸
自動車ライター
初代レガシィの10万キロ世界速度記録をドキュメンタリー番組で目にして、その走行性能と耐久性に感動したことがきっかけで、レガシィに憧れ、そのまま自他ともに認めるスバルマニアに。BG型、BH型、BP型、BR型と4世代のレガシィツーリングワゴンのターボモデルを乗り継ぎ、現在の愛車は初代レヴォーグ2.0GT-S アイサイト。2017年から2018年にかけては、スバル公式のモータースポーツ応援プロジェクトリーダーを担当。オーナー目線でのスバル車のフィーリングや装備や改良ポイント、さらにはカスタマイズ、チューニングまでスバル関連のことについては新旧問わず造詣が深い。トラックやバスなどの大型車や特殊車両なども得意とするジャンルやメーカーに特化した自動車ライター。
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