ヴェゼルとヤリスクロスの違いがよく分かる!特徴を項目別に徹底比較
ホンダから販売されているヴェゼルとトヨタのヤリスクロスは、ともにコンパクトSUVに属するモデルです。それぞれ人気の車種ですが、特徴や違いはどのような点にあるのでしょう。買って後悔しないためにも、車選びではさまざまな点を比較することが重要です。
この記事では、ヴェゼルとヤリスクロスの特徴に触れつつ、ボディサイズや走行性能など4項目に分けて比較します。その他のコンパクトSUVも紹介しているので、併せてご覧ください。
※目次※
2.【ヴェゼルとヤリスクロスのSUV比較】サイズ・ユーティリティ
5.【ヴェゼルとヤリスクロスのSUV比較】新車価格・中古車相場
・ヴェゼルはスタイリッシュで、室内空間が広く使い勝手も良好なコンパクトSUV
・ヤリスクロスは軽量で走りが楽しく、燃費性能に優れたモデル
・コンパクトSUVには他にも、日産キックスやダイハツのロッキー、スズキからはエスクードなどが販売されている
コンパクトSUVのヴェゼルとヤリスクロス
ヴェゼルとヤリスクロスの比較をする前に、それぞれの特徴を解説します。まずは概要をつかみたい方や、おさらいをしたい方は参考にしてください。両車の特徴を押さえておくと、比較の内容がより分かりやすくなるでしょう。
ヴェゼルの特徴
2023年7月現在、ホンダがSUVとしてラインアップしているのはヴェゼルとZR-Vです。ヴェゼルはZR-Vよりもひと回り小さく、スタイリッシュなデザインをしています。コンパクトなためサイズ感がつかみやすく、取り回しのしやすいモデルです。
また、特徴的なシートアレンジを採用しており、実用的な積載性は魅力のひとつです。ヴェゼルでは、ガソリンエンジンのみのグレードがひとつと、ハイブリッドのグレードが3つ用意されています。
ヤリスクロスの特徴
ヤリスクロスは、コンパクトカーのヤリスの特徴を持ったコンパクトSUVです。トヨタはSUVを多くラインアップしていますが、もっともコンパクトなライズよりもヤリスクロスがひと回り大きく、ユニークなフォルムをしています。
また、車両重量が軽く軽快な走りを楽しめる他、燃費性能も優れています。ハイブリッド車とガソリン車にはそれぞれ5つのグレードが設定されており、選択肢が豊富です。
【ヴェゼルとヤリスクロスのSUV比較】サイズ・ユーティリティ
SUVは日常の買い物や通勤だけでなく、レジャーでも活躍するジャンルです。そのため、ボディサイズやユーティリティーは、無視できない要素といえるでしょう。走行性能など、他の要素を重要視している場合でも、チェックしておくことをおすすめします。
クーペのようなプロポーションを感じるヴェゼル
ヴェゼルは都会によく似合うエクステリアで、クーペのようなフォルムが特徴の車です。インテリアはSUVの力強さが感じられ、良好な視界を確保しています。ボディサイズと室内の寸法については以下をご覧ください。
全長【mm】 |
4,330 |
全幅【mm】 |
1,790 |
全高【mm】 |
1,580~1,590 |
最低地上高【mm】 |
170~195 |
最小回転半径【m】 |
5.3~5.5 |
ホイールベース【mm】 |
2,610 |
車両重量【kg】 |
1,250~1,450 |
室内長【mm】 |
2,010 |
室内幅【mm】 |
1,445 |
室内高【mm】 |
1,225 |
(2023年7月時点の情報です)
ユーティリティーに関しては、ヴェゼル特有のシートアレンジが特徴的です。リヤシートの座面に跳ね上がる機構を備えており、後席に高さのある荷物を積み込めます。また、6:4分割のリヤシートを倒せばフラットで広い空間が生まれるため、積載性が良好です。
SUVの力強さを感じながらも都会的なヤリスクロス
ヤリスクロスはヴェゼルよりもコンパクトです。エクステリアはユニークなデザインで、存在感があります。内装色はブラックの他にも、ライトブラウンのサドルタンや、ダークブラウンが設定されており個性的です。ボディサイズなどの寸法については以下を参考にしてください。
全長【mm】 |
4,180~4,200 |
全幅【mm】 |
1,765 |
全高【mm】 |
1,580~1,590 |
最低地上高【mm】 |
160~170 |
最小回転半径【m】 |
5.3 |
ホイールベース【mm】 |
2,560 |
車両重量【kg】 |
1,110~1,270 |
室内長【mm】 |
1,845 |
室内幅【mm】 |
1,430 |
室内高【mm】 |
1,205 |
(2023年7月時点の情報です)
ヤリスクロスの使い勝手でヴェゼルと異なる点は、リヤシートの分割方式です。4:2:4分割になっているため、荷物の大きさに合わせて積載スペースを使い分けられます。後部座席に2人乗った状態でも長物を積み込めるため便利です。ただし、Xグレードのみ6:4分割です。
【ヴェゼルとヤリスクロスのSUV比較】走行・燃費性能
アウトドア用途にも使えるSUVにおいては、走行性能も重要な要素です。ヴェゼルとヤリスクロスにはハイブリッドモデルとガソリンモデルをラインアップしています。ここでは、両車のパワーユニットや4WDシステム、そして燃費について解説します。
ヴェゼルはe:HEVとガソリンモデル
ヴェゼルでは、ガソリンエンジンとハイブリッドの2種類をパワーユニットとして用意しています。特にハイブリッドモデルのグレードを押し出しており、モーターはヤリスクロスよりも高性能です。スペックについては以下で確認できます。
|
ハイブリッド車 |
ガソリン車 |
エンジン排気量【cc】 |
1,496 |
1,496 |
エンジン最高出力【kW(PS)/rpm】 |
78(106)/6,000-6,400 |
87(118)/6,600 |
エンジン最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
127(13.0)/4,500-5,000 |
142(14.5)/4,300 |
フロントモーター最高出力【kW(PS)/rpm】 |
96(131)/4,000-8,000 |
- |
フロントモーター最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
253(25.8)/0-3,500 |
- |
燃料消費率(WLTCモード)【km/L】 |
22.0~25.0 |
15.6~17.0 |
(2023年7月時点の情報です)
4WDシステムは、プロペラシャフトで後輪を駆動するタイプで、安定感と走破性を特徴としています。燃費性能も、特にハイブリッド車は申し分ないレベルです。
ヤリスクロスはE-Fourとガソリンモデル
ヤリスクロスは、軽快な走りが楽しめるコンパクトSUVです。パワーユニットはヴェゼルと同じくガソリンエンジンとハイブリッドを設定されており、出力は劣りますが、軽量なため十分な加速が味わえます。スペックは以下の通りです。
|
ハイブリッド車 |
ガソリン車 |
エンジン排気量【cc】 |
1,490 |
1,490 |
エンジン最高出力【kW(PS)/rpm】 |
67(91)/5,500 |
88(120)/6,600 |
エンジン最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
120(12.2)/3,800-4,800 |
145(14.8)/4,800-5,200 |
フロントモーター最高出力【kW(PS)/rpm】 |
59(80) |
- |
フロントモーター最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
141(14.4) |
- |
リヤモーター最高出力【kW(PS)/rpm】 |
3.9(5.3) |
- |
リヤモーター最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
52(5.3) |
- |
燃料消費率(WLTCモード)【km/L】 |
25.0~30.8 |
17.6~20.2 |
(2023年7月時点の情報です)
ヤリスクロスはヴェゼルと比較した場合、燃費性能に優れていることが分かります。4WDシステムはハイブリッドの場合、後輪をモーターで駆動するタイプです。なお、リヤモーターの性能は控えめといえます。
【ヴェゼルとヤリスクロスのSUV比較】安全性能
安全には、予防安全や衝突安全など、いくつかの観点があります。また、発達した運転支援システムも安全性に関わる側面があり、運転する上で注目すべき要素です。ここでは、ヴェゼルとヤリスクロスの安全装備や支援機能の特徴的なポイントを解説します。
Honda SENSINGを装備したヴェゼル
自動車メーカー各社は、安全装備や機能をセットにしており、ホンダにおいては「Honda SENSING」と呼んでいます。全グレードに標準装備され、その主な内容は以下です。
・衝突軽減ブレーキ
・誤発進抑制機能
・近距離衝突軽減ブレーキ
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
(2023年7月時点の情報です)
また、クルーズコントロールシステムや車線維持システムなど、運転支援機能も充実しています。高速道路などで車線変更する際に死角をカバーするブラインドスポットインフォメーションは、「e:HEV PLaY」に標準装備され、「e:HEV Z」ではオプション設定です。
Toyota Safety Senseを装備したヤリスクロス
ヤリスクロスには、トヨタの安全システムのパッケージである「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しています。以下の5つが標準で、ハイビームの光が当たるスポットを対向車に応じて調整するアダプティブハイビームシステムは、一部のグレードにオプション設定です。
・プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ)
・レーントレーシングアシスト
・レーダークルーズコントロール
・オートマチックハイビーム
・ロードサインアシスト
(2023年7月時点の情報です)
また、ヤリスクロスは支援機能が魅力的です。オプションのトヨタチームメイト「アドバンスト パーク」を装備すれば、ほとんどオートで駐車が完了します。運転が苦手な方には、ヤリスクロスが向いているかもしれませんね。
【ヴェゼルとヤリスクロスのSUV比較】新車価格・中古車相場
ここでは、ヴェゼルとヤリスクロスの新車価格や中古車相場を紹介します。双方の価格の違いを把握することで、予算を見据えた購入計画が可能です。
コンパクトSUVの魅力が詰まった両車ですが、新車では予算内に収まらないかもしれません。その場合は中古車もおすすめなので、相場にも注目してご覧ください。
ヴェゼルの新車価格・中古車相場
ヴェゼルは、189万6,000~293万6,000円で販売されています。各グレードの具体的な価格は以下です。
グレード |
FF車 |
4WD車 |
G |
239万9,100円 |
261万9,100円 |
e:HEV X |
277万8,600円 |
299万8,600円 |
e:HEV Z |
300万1,900円 |
322万1,900円 |
e:HEV PLaY |
341万8,800円 |
- |
(2023年7月時点の情報です)
以下で紹介するヤリスクロスと比較した場合、ヴェゼルの価格帯はワンランク上です。ハイブリッドモデルは300万円前後となっており、予算をオーバーする場合は中古車を検討すると良いでしょう。ネクステージにおけるヴェゼルの中古車相場は、65万7,000円~389万9,000円です。(2023年7月時点の情報です)
(参考:『ヴェゼル(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRヴェゼルの中古車
e:HEV X
2021(R3)
1.5万km
e:HEV X
ハイブリッドZ・ホンダセンシング
2018(H30)
4.0万km
ハイブリッドZ・ホンダセンシング
ハイブリッドX・ホンダセンシング
2019(R1)
3.6万km
ハイブリッドX・ホンダセンシング
ハイブリッドZ
2015(H27)
4.8万km
ハイブリッドZ
ハイブリッドZ
2015(H27)
6.7万km
ハイブリッドZ
e:HEV Z
2021(R3)
0.5万km
e:HEV Z
ハイブリッドZ
2015(H27)
4.4万km
ハイブリッドZ
ハイブリッドZ・ホンダセンシング
2017(H29)
5.1万km
ハイブリッドZ・ホンダセンシング
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ヤリスクロスの新車価格・中古車相場
ヤリスクロスは、189万6,000~293万6,000円で販売されています。各グレードの具体的な価格は以下です。
グレード |
ハイブリッド車 |
ガソリン車 |
X |
2WD:228万4,000円 E-Four:251万5,000円 |
2WD:189万6,000円 4WD:212万7,000円 |
G |
2WD:239万4,000円 E-Four:262万5,000円 |
2WD:202万円 4WD:225万1,000円 |
Z |
2WD:260万6,000円 E-Four:283万7,000円 |
2WD:223万2,000円 4WD:246万3,000円 |
Z“Adventure” |
2WD:270万5,000円 E-Four:293万6,000円 |
2WD:233万1,000円 4WD:256万2,000円 |
GR SPORT |
2WD:275万円 |
2WD:236万7,000円 |
(2023年7月時点の情報です)
上記から分かるように、最低価格は200万円以下ではありますが、最上級グレードはそれよりも100万円ほど高額になっており価格幅があります。ネクステージにおけるヤリスクロスの中古車相場は、184万9,000円~309万9,000円です。(2023年7月時点の情報です)
(参考:『ヤリスクロス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRヤリスクロスの中古車
ヴェゼルとヤリスクロスのライバルとなる3車種を紹介
ヴェゼルやヤリスクロス以外にも、魅力的で固有の特徴を持つコンパクトSUVが販売されています。ここでは、「日産 キックス」「ダイハツ ロッキー」「スズキ エスクード」の3車種について、特徴を簡単に解説するので参考にしてください。購入の候補になるかもしれません。
日産 キックス
キックスの現行モデルは、2020年6月に発売されました。日産独自のパワートレインである「e-POWER」を搭載しており、高い燃費性能と走行性能を両立させています。
「e-POWER」ではエンジンを発電のみに使用し、モーターで走行するシステムで、トヨタやホンダのハイブリッドと異なる点が特徴です。
内外装はモダンで、良好な座り心地かつ疲れにくいゼログラビティシートもキックスの魅力です。ヴェゼルやヤリスクロスのライバルとして、申し分ないモデルといえるでしょう。ネクステージにおけるキックスの中古車相場は、198万9,000円~279万9,000円です。(2023年7月時点の情報です)
(参考:『キックス(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ ロッキー
ダイハツは軽自動車の開発が得意なメーカーではありますが、普通車のロッキーも見逃せない車種です。ロッキーはコンパクトなSUVで、ダイハツは兄弟車となるモデルをトヨタ(ライズ)とスバル(レックス)にOEMで供給しています。
ロッキーの特徴は、ヴェゼルやヤリスクロスよりも小柄な点で、その全長は4,000mm以下です。室内空間や積載能力は劣りますが、車両重量が1,000kg前後と軽く、ハイブリッドモデルは28.0km/L(WLTCモード)と優れた燃費性能を誇ります。車の取り回しやすさを重視する方は、ロッキーを候補に入れると良いでしょう。
ネクステージにおけるロッキーの中古車相場は、139万9,000円~249万9,000円です。(2023年7月時点の情報です)
(参考:『ロッキー(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ エスクード
ダイハツとスズキは長年のライバルであり、軽自動車のジャンルで競合していますが、コンパクトSUVにおいても同様です。スズキが販売するSUVのエスクードは、ロッキーのライバル車といえます。
ロッキーよりも若干大柄で、日常使いに十分な積載性と使い勝手があり、コンパクトSUVとしてバランス良くまとまっている点がエスクードの特徴です。ただし、現行モデルのグレードが1種類しか用意されていない点は、デメリットといえるかもしれません。
ネクステージにおけるロッキーの中古車相場は、158万9,000円~221万9,000円です。(2023年7月時点の情報です)
(参考:『エスクード(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
人気ジャンルのSUVを探すならネクステージへ
SUVは、ひとつのメーカーが数車種ラインアップするほどの人気ジャンルです。中古車も多く出回っており、ヴェゼルやヤリスクロス以外にも多くの選択肢から選べます。中古車を豊富に取り扱うネクステージは、満足につながる環境が整っており、高い品質と価格が強みです。
SUV専門店を含め全国に200以上の店舗を展開
ネクステージは、200以上の店舗を全国に展開しており、中古車の総在庫が約3万台と豊富です。SUVを専門的に扱う店舗もあり、Webサイトから各店舗の在庫をチェックできます。
遠くの店舗に欲しい車両が見つかった場合は、ネクステージのスタッフへ相談すると、リーズナブルな料金で取り寄せに対応してくれるでしょう。SUVをお得に手に入れたい場合は、ぜひ一度ネクステージのWebサイトで中古車検索をかけてみてください。
「満足」を目指したこだわりを提供
ネクステージは、取り扱う商品にこだわっています。修復歴車や事故車などの故障リスクが懸念される車両を省いており、仕入れた車には専門のメカニックによる整備を実施しているため、中古車を選びやすい環境です。
また、価格については他社を調査した結果を基に設定しており、365日お買い得です。このように、ネクステージは良質で納得価格の中古車を取りそろえています。
まとめ
ヴェゼルは室内空間が広めで荷室の使い勝手が良く、ヤリスは軽快な走りと高い燃費性能が特徴で、どちらも個性的なコンパクトSUVです。他のライバル車をチェックしつつ、実用性やエコなど優先したい項目を決め、車種を選ぶと良いでしょう。
コンパクトSUVを含め、ネクステージは幅広く中古車を取り扱っています。質と価格にこだわった中古車は、Webサイトから簡単に検索可能です。中古車に少しでも興味がある場合は、ぜひ検索してみてください。
この記事の執筆者
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。