SUVのV6モデルは?V6エンジンの特徴についても解説!
V6エンジンという言葉をよく聞きますが、どのような特徴のエンジンなのか正確に理解している方は少ないのではないでしょうか。車選びでは燃費や走破性、音の静かさなどを重視し、エンジンのことは気にしないという方も多くいます。
しかしV6エンジンは、車の歴史上とても重大な役割を果たしたエンジンです。この記事ではV6エンジンの特徴と歴史、メリットやデメリットをお伝えしたうえで、おすすめのSUVを5車種にまで絞り込んで紹介します。
※目次※
4.V6エンジン搭載のSUV車をお探しならネクステージがおすすめ!
・V6エンジンは6つのシリンダーを左右交互に配列させたレシプロエンジンで、現在も多くの高級車に採用されている
・従来の主流だった直列6気筒エンジンと比較してコンパクトな設計が可能になり、安全性能の高い車の開発に貢献している
・V6エンジン搭載のSUV車をお求めなら、全国に20,000台の在庫をもつネクステージへの相談がおすすめ
V6エンジン搭載のSUV車のモデル5選
まずはV6エンジンを搭載しているSUV車の中から、とくにおすすめのモデルを5つ取り上げました。今回は国産車だけではなく、外国車もラインナップに含めています。
それぞれのモデルの特徴について詳しく紹介するので、各車がV6エンジンのポテンシャルをどのように引き出しているのか、これから細かくチェックしてみましょう。
トヨタ ハリアーハイブリッド
まずはトヨタの初代ハリアーハイブリッドです。2003年から2012年にかけて販売されたロングセラーモデルですが、市場への流通は決して多くありません。その理由は、販売末期においても、最新機種と比較して見劣りしない低燃費性をもっていたためです。
初代モデルとして販売された30系の燃費は、10・15モードで17.8km/Lでした。現行モデルはさらに燃費を向上させていますが、15年以上も前のモデルとしてはクオリティが非常に高く、売却を考えるオーナーは少数といえるでしょう。
搭載しているのは、3.3LのV6エンジン&ハイブリッドシステムです。燃費のよさが際立つモデルですが、魅力はそれだけではありません。「速い」こともセールスポイントとする車のパイオニア的存在です。
(参考:『ハリアー ハイブリッド(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ ランドクルーザープラド
ランドクルーザープラドからピックアップするのは、2002年から2009年にかけて販売された3代目のモデルです。力強いクロスカントリータイプのSUVであるため低燃費性には欠けますが、4WDでオフロードの走行に絶対的な力を発揮します。
エンジンは2.7L直4、あるいは4.0LのV6エンジンの2種類から選択可能です。車高が高く、全長4,715mmのロングボディであるため、迫力のあるSUVを求めている人から高い評価を得ています。
オフロードの走破性に注目が集まりますが、H∞-TEMSとリア電子制御エアサスペンションを採用したことにより、オンロードの操縦性や安定性の確保に成功しました。当時としては最先端の高剛性フレームを採用し、静粛性も高い評価を受けています。
(参考:『ランドクルーザープラド(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
フォルクス・ワーゲン トゥアレグ
2002年から2010年まで販売された初代トゥアレグは、フォルクス・ワーゲンでは初となるラージサイズのSUVとして話題になりました。ハイブリッドを選択することもでき、フォルクス・ワーゲンの本気度が感じられるモデルです。
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンがラインナップされていましたが、日本国内で販売されたモデルはガソリンエンジン仕様に限られます。3.2LのV6エンジンが主力として活躍し、後に全世界500台限定でW12エンジン搭載モデルも販売されました。
2009年にはマイナーチェンジを行い、V6 FSIの出力を向上させるなどの改善が図られています。車両重量は2,360kgと、エクステリアの重厚感がそのままに表れていますが、強力なエンジンにより高い走破性を実現しました。
(参考:『トゥアレグ(フォルクス・ワーゲン)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
フォード エスケープ
フォードのエスケープには、3LのV6エンジンが搭載されています。エスケープはマツダのトリビュートの姉妹車としても有名です。4WDシステムに多板クラッチを採用していることに加え、前後輪を直結させられる電磁ロック機構を備えている特徴があります。
2000年に販売を開始したエスケープは、幾度かのモデルチェンジを繰り返しながら、後継の「クーガ」が登場するまでの約12年間にわたってファンを満足させ続けました。とくに2008年には、大幅なエクステリアの刷新を図ったことが話題になっています。
フォードと言えばアメリカでは保守的な立場のメーカーであるため、安定感や乗り心地は大味な印象です。しかしエスケープの場合は、SUVでありながら乗用車を想起させる軽快さを備え、しなやかな走りを実現させています。
ランドローバー レンジローバー
2013年に日本国内へ投入された4代目のレンジローバーは、2014年から3.0LのV6スーパーチャージドをエントリーモデルに採用しています。オフロード性能を重視することで知られるランドローバーがV6エンジンを採用したことは大きな話題になりました。
2,340kgという重量をもちながらも、軽々とした感覚で運転できることが人気を高めた理由のひとつです。JC08モードの燃費は8.5km/Lと、V8エンジンを搭載していた従来モデルの5.8km/Lから大きく進化し、レンジローバー史上に残る改善を成功させました。
エクステリアは、直線的ながら上品さを感じさせるレンジローバーの特徴を継承しています。高級感のあるインテリアもマニアを唸らせており、現在も色あせない名車として扱うことができるモデルです。
(参考:『レンジローバー(ランドローバー)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRレンジローバーの中古車
V6エンジンとは?
V6エンジン搭載の名車を5つ紹介しましたが「V6エンジンとは何か」「どのような特徴があるのか」といった疑問をもたれる方もいるでしょう。
ここからはV6エンジンの特徴に加えて、V6エンジンが歩んだ歴史についても簡単に解説します。また、混同されることが多い直列6気筒エンジンとの違いもご紹介しますので参考にしてください。
V6エンジンの特徴
V6エンジンとは、6本のシリンダーを左右交互に配列したレシプロエンジンです。クランクシャフトに向けてV字型にシリンダーを配置していることが特徴で、V6エンジンの元祖は今から100年以上も前に登場したとも言われています。
V6エンジンが活躍した時代は2000年代前期までですが、現在も高級車やスポーツカーに採用されるケースは少なくありません。有名な車種である「クラウン」や「スカイライン」などは、モデルチェンジにより直列6気筒からV6エンジンに転換した歴史をもちます。
いわゆる「多気筒エンジン」は、シリンダーを直列に配列する形式を取るため、エンジンが巨大化するというデメリットをもっていました。V6エンジンはこの課題を解消させる切り札であり、エンジンの全長を半分程度に縮小させることに役立っています。
V6エンジンが歩んできた歴史
V6エンジンの起源は、アメリカのマーモン社が1908年に製造したという説や、フランスのドライエ社が1911年に開発したという説があります。しかし、この時代にV6エンジンが主流になることはなく、市場への流通は1950年代以降からはじまりました。
V6エンジンの普及は、ランチア社のアウレリアにバンク角60度のV6エンジンを搭載したことがきっかけです。アウレリア社はオフセットピン式クランクを併用する形で等間隔着火を実現させ、ほかのメーカーもこれに追随しています。
日本車としては、1983年に日産セドリックが搭載したことが初の事例として記録されています。この時期にかけてはアメリカ社のダウンサイジングも積極的に進んでおり、V6エンジンが一躍主役の座を射止めるに至りました。
直列6気筒エンジンとの違い
車の歴史を紐解いていくと、V6エンジンと同じ頻度で登場するものとして「直列6気筒エンジン」があります。この2つは「6」という数字が一致することもあり混同されがちですが、まったく異なるエンジンです。
直列6気筒は、その名のとおり直列にシリンダーを配置しています。これによりエンジンは巨大化し、搭載するためにはボディサイズを増やす必要がありました。これが堂々としたエクステリアを生み出す決め手になったものの、時代の流れが変化を促すことになります。
エンジンの巨大化は、衝突安全性や強度の確保といった点で不利になり、代わってコンパクトなエンジンに仕上げられるV6が台頭しました。後輪駆動から前輪駆動に主流が移り変わったことも追い風となり、直列6気筒はV6に主役の座を明け渡しました。
V6エンジンのメリット・デメリット
V6エンジンの概要を紹介しましたが、これだけではあまりピンと来ないという方もいるかもしれません。ここで、V6エンジンメリットとデメリットを見てみましょう。
なぜV6エンジンが主役の座を長く維持できたのか、そしてどんな欠点が隠されているのかを、メリットとデメリットの項に分けて詳しく紹介します。
メリット
20世紀に一世を風靡した直列6気筒エンジンと比較して、エンジンの設計を小さくさせられることが大きなメリットです。これにより、車のデザイン性に幅をもたせることができ、安全性能を高めることにも大きく貢献しています。
縦置きと横置きの両方に対応できるうえ、さらに軽量化させられることも魅力的です。従来式のエンジンよりも加速力の高い車に仕上げられることも、V6がスポーツタイプの車で多く採用される理由のひとつと言えるでしょう。
デメリット
欠点として紹介しなければならないポイントとして、振動しやすく、乗り心地が若干悪くなるという点があります。エンジンがV型に配置されることが原因で偶力振動が起こりやすく、直列6気筒よりも揺れやすいことがデメリットです。
エンジンの設計そのものが複雑であることに加え、多くのパーツを利用していることも欠点と言わざるを得ません。直4エンジンなどと比較すると燃費も悪く、エコカーが注目を浴びる現代では影を薄めつつあります。
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まとめ
V6は、エンジンの小型化が求められる時代にマッチするエンジンとして、約50年以上にわたり主役の座を掴み続けています。直列6気筒よりも軽く、安全性の高い設計を引き出せるため、高級車やスポーツタイプにも採用されることが多くなりました。
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