自動車にガラスコーティングをしよう!コーティングの特徴ややり方と注意点
自動車を維持するうえで大事になってくるのが、車体のコーティングです。一般的にはガラスコーティングが有名ですが、「どのような種類があるのか知りたい」「具体的なやり方がわからない」方も多いでしょう。
今回の記事では、車のガラスコーティングをやりたい方に向けて、コーティングの種類や方法などを解説します。コーティング後の注意点など、有益な情報も取り扱いますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
※目次※
・コーティングは車の塗装の上にするもの。コーティングをしておくことで塗装を綺麗に保てる!
・自動車のガラスコーティングには「撥水タイプ」「親水タイプ」「滑水タイプ」の3種類がある。それぞれの長所・短所を確認しておこう!
・ガラスコーティング後の汚れの放置は厳禁。皮膜がはがれる撥水シャンプーや水あか落としシャンプーも極力避けよう!
自動車をガラスコーティングしよう!
「そもそもコーティングって何?」「コーティングにはどのようなメリットがあるの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。ガラスコーティングについて見ていく前に、まずはコーティングに関する一般知識を理解する必要があります。
こちらの項目では、自動車をコーティングするメリットや、ボディコーティングの種類を解説します。
自動車をコーティングするメリット
自動車の塗装の上に、油脂や樹脂、ガラスなどの成分で覆うことをボディコーティングと言います。自動車をコーティングするメリットは様々ですが、特に車の塗装を綺麗にできるのが大きいでしょう。
自動車をコーティングしていない場合、様々な汚れが付着しやすく、紫外線による劣化も気になります。しかしボディコーティングを施すことによって、汚れなどがすべてコーティング成分に付着するため、自動車の塗装が新品同様のクオリティに保たれます。
車のボディコーティングの種類
車のボディコーティングには、
・油脂系
・樹脂系
・ガラス系
・ガラスコーティング
の4種類があります。以下の表に、コーティングの種類と耐久目安をまとめます。
種類 |
耐久目安 |
油脂系コーティング |
1ヵ月程度 |
樹脂系コーティング |
3ヵ月程度 |
ガラス系コーティング |
6ヵ月程度 |
ガラスコーティング |
3年~5年 |
ちなみにガラス系コーティングは「ガラス成分が含まれているタイプ」、一方ガラスコーティングは「ガラス成分が中心となるタイプ」です。
自動車のガラスコーティングとその他のコーティングの違い
車を美しく維持するためにコーティングは必要不可欠です。何となくコーティングのイメージはできても、段取りやどのコーティングがよいかなどは調べなければなかなか分かりません。
ここではガラスコーティングの概要についてまとめました。車を買ったばかりでコーティングについてよく分からない、コーティングを今までしていなかったという方には特に役立つでしょう。
車のボディコーティングの種類
コーティングと一口に言っても、コーティング剤は多岐に渡るのが現状です。種類が多すぎて最初はどれを手に取ったらいいか迷ってしまうかもしれません。
しかし数あるコーティング剤も大きく4つに分類することができます。ワックス、ポリマー、ガラス、セラミックに分かれておりそれぞれにメリットデメリットが存在するため、自分の目的をハッキリさせておくことが大事です。
一般的なワックス
ボディコーティングの種類、1つ目はワックスです。ワックスはその手軽さが重宝される理由であり、様々な場面で使用されています。コーティングと聞くとワックスを思い浮かべる人もいるかもしれません。
ワックスは手軽にできる分水を弾く力や汚れ、傷の耐性は他と比べると少し落ちてしまいます。2,000円ほどで購入でき、1度塗布すれば1週間ほど持つでしょう。
ポリマーコーティング
ポリマーによるコーティングはワックスよりも耐久性が高いのが強みです。水弾きや汚れ、傷への耐性もワックスより優れています。ワックスと比較すると値段も上昇し1~2万円ほど、半年ほど持つでしょう。
手軽にDIYでできるワックスとは異なる特徴を持つため、ワックスよりも長く強い効果を求めるときはポリマーコーティングの方がおすすめです。
セラミックコーティング
セラミックコーティングはコーティング4種類の中で最も優れた性能を持っています。熱や酸性雨に強く、強固な膜を持つため傷や汚れへの耐性も強いです。
耐久性もすばらしく、1度セラミックコーティングをすれば5年程度持ちます。磨かない限りは落ちないものなので5年間は安心できますが、10~15万円と値段も張るのが特徴です。
ガラスコーティング
ポピュラーなコーティングとも言えるガラスコーティングです。汚れや傷への耐性はありますが、酸性雨に弱いことがデメリットと言えるでしょう。
セラミックコーティングと比べると性能や有効な期間は落ちてしまいますが、それでも優秀です。5~10万円かかり、2~3年持ちます。耐久性や性能、値段を考えるとどのコーティングもバランスが取れており悩ましいところです。
自動車のコーティングはガラスコーティングが良いの?
自動車のコーティングには、大きく分けて有機質のものと無機質なものがあり、ガラスコーティングは「無機質」に該当します。
有機質には有機質ならではの良さがあり、無機質も同様なので、一概にどちらが良いとは言えません。こちらの項目では、有機質・無機質それぞれの長所・短所と、ガラスコーティングとポリマーとの違いを解説します。
有機質の長所・短所
コーティングには有機質と無機質があります。ポリマーのような有機質のコーティングは3時間ほどで施工が完了することに加え、価格も2~5万円で済むことからお手軽に効果を感じられるのがメリットです。
欠点としてホコリや排気ガスがつきやすいことや熱、紫外線、雨に弱いことがあげられます。持続性も無機質のコーティングと比べれば短いです。
無機質の長所・短所
無機質の長所はコーティングの効果が非常に高いことです。紫外線や雨、ホコリや排気ガスなどの汚れ全般に対して強く、かつ持続性もあります。コーティングの被膜の硬さによって細かい傷なども形成されにくいのも見逃せません。
全てにおいて盤石に見えるガラスコーティングですが施工費用の高さがネックです。最低でも10万円はかかるため、車のコーティングにそこまでの必要性を感じるかどうかに焦点をあてる必要があります。
ポリマーとの違い
ポリマーのような有機質とガラスコーティングのような無機質の違いはどこにあるのでしょうか。様々な要素がありますが、有機質のコーティングと無機質のコーティングでは被膜の形成に大きな違いが見られます。
無機質のコーティングではポリシラザンと呼ばれる成分が主です。現在のガラスコーティングでは一切有機質を含まないため、被膜の自然劣化がありません。
自動車のガラスコーティングのタイプはこの3つ
自動車のガラスコーティングには、「撥水タイプ」「親水タイプ」「滑水タイプ」の3種類があります。一見すれば、水を弾いてくれる「撥水タイプ」が良さそうに見えますが、撥水ならではのデメリットもあります。
ガラスコーティングをする際は、事前にこの3つのタイプを理解しておくのが良いでしょう。こちらの項目では、ガラスコーティングのタイプについて解説します。
撥水タイプとは
撥水タイプはしっかりと水を弾くのが一目で分かります。撥水タイプ以外のコーティングと違い、水を弾く力が強いため見た目の美しさにこだわる人におすすめです。
ガラスコーティングにも関わらず、ワックスのような水の弾き方をする一方欠点もあります。弾いた水が車に付着したまま乾燥してしまうと、その部分がレンズの役割をし車に凹凸ができてしまうウォータースポットと呼ばれる現象が起こりがちです。
親水タイプとは
親水タイプは撥水タイプと大きく異なる性質を持ちます。ボディに張られた膜により、水がかかったとしてもゆっくりと汚れとともに落ちていくのが親水タイプです。
セルフクリーニング効果があり、かつウォータースポットもできにくいというメリットがあります。撥水タイプと比較すると水を弾く見た目は劣りますが、水はけの効果は高いです。
滑水タイプとは
滑水タイプは親水タイプよりも更に水切れがよいのが特徴です。親水タイプと似ており、水がかかってもなめらかに流れていくため滑水タイプにもセルフクリーニング効果が期待できます。
水を切る、汚れを落とす効果は親水タイプよりも更に優れていることもポイントと言えるでしょう。近年では使用される機会も増えてきています。
ガラスコーティングはすべての自動車に必要なの?
ここまで有機質や無機質の違いも含めてコーティングについてまとめてきましたが「そもそもコーティングは必要?」と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん最終的に決断するのは車の所持者になりますが、コーティングが必要かどうかの判断をするための情報をまとめました。
ガラスコーティングのデメリット
まずはガラスコーティングの欠点についてあらためて確認しておきましょう。ガラスコーティングは優れた性質を持っていますが、その分費用と日数がかかってしまいます。
車のコーティングが走行性能や安全性に与える影響は極めて小さいため、「乗れればいい」という考えの人にとっては10万円の施工費用というのは高く感じられるかもしれません。これはポリマーなど有機質のコーティングでも同じことが言えるでしょう。
ガラスコーティングが必要な車とは?
次にガラスコーティングが必要となるケースを考えてみましょう。ガラスコーティングは車を美しく保つために行うものです。きれいに維持することによって売却時の査定に影響が出ることが1つあげられるでしょう。
売却しない場合でも洗車が楽になるメリットも見逃せません。ガラスコーティングによって付着する汚れが少なくなれば、その分洗車をするときの手間も省くことができるでしょう。
車のガラスコーティングはどこに依頼すればいい?
ここまでの情報をふまえた上で「DIYはちょっと自分には難しいかもしれない」と考える人は多いでしょう。時間はもちろん、専門的な道具や知識が必要なため素人が手探りで行うよりも業者に頼んだ方がよいケースもあります。
もしガラスコーティングをメリットの多いプロの業者に依頼するとなった場合、どういった場所に依頼するのがよいのでしょうか。ここでは依頼する場所それぞれの違いをまとめました。
新・中古車ディーラー
新車もしくは中古車ディーラーでガラスコーティングを依頼することが可能です。ディーラーで車を購入する方は多いため、非常に合理的と言えます。
ディーラーで依頼するメリットは何といってもその便利さです。車の購入とコーティング依頼を同時に済ませることができるため、納車された時点でガラスコーティングが施されています。
自動車コーティングの専門業者
ガラスコーティングは専門店で頼むことも可能です。コーティングの専門店ということで技術はピカイチですし、車の洗車やメンテナンスなども同時に依頼することができます。
コーティングにこだわりたい方や、近所に専門店がある方にとっては納得のいく決断となるでしょう。コーティングに関する様々な質問ができる点もメリットです。
板金・塗装業者
板金・塗装業者に依頼することでもガラスコーティングは施工してもらえます。事故による修理や塗装のプロのため、ガラスコーティングの技術にも秀でているのが特徴です。
「事故を起こしてしまって修理が必要」になってしまった場合、板金・塗装業者に修理を依頼することもあるかもしれません。修理と一緒にコーティングを依頼することも可能なため、こちらもメリットが大きいと言えます。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでもガラスコーティングをしてもらうことは可能なため、近くにコーティング専門店や塗装業者がない人にとっては助かる選択肢となるでしょう。
技術的に不安に感じる方もいるかもしれませんが、大手チェーンのガソリンスタンドでは専門のコーティング資格を持つ人員が施工にあたります。プロとして申し分のない仕上がりが期待できるでしょう。
愛車のガラスコーティングをDIY
ガラスコーティングについて一通りの知識を得て「自分でできないだろうか」と考える方もいるでしょう。確かにガラスコーティングの性能は魅力的ですが、5万円や10万円という金額を考えると少し足踏みしてしまうかもしれません。
ガラスコーティングがもしDIYで完璧にできれば最高に思えます。ここではDIYで行うときのメリットや注意点についてまとめました。
メリットは費用が安価になる
DIYした場合、専門の業者に頼まない分費用が安く済むのは大きなメリットです。全て自分で施工した場合、おおよそ1万円くらいで済みます。金額として見た場合大きな違いとなるでしょう。
手順をしっかりと学び、ツールもあるという方にとっては2度目、3度目はより楽に感じるはずです。自分の都合で進められるのもDIYの強みと言えるでしょう。
ガラスコーティングのDIYは難しい
DIYにはデメリットもあります。手間がかかること、また素人では充分な効果が得られないことなどは想像に難くありません。洗車や鉄粉除去、磨き、脱脂作業、コーティング剤を塗布など複数の工程を経る必要があります。
また道具の準備も欠かせません。研磨剤や鉄粉除去用粘土、洗車シャンプー、研磨用のポリッシャーなど必要な道具を購入する手間もかかります。
■ネクステージの「弾スプラッシュコーティング」施工動画
ガラスコーティングした自動車のメンテナンスを確認しよう
ガラスコーティングは総じて車をきれいな状態で維持したい人におすすめと言えます。この見出しではガラスコーティングしたいと判断し、施工を終えた後のことについて触れていきます。
ガラスコーティングの後に更にワックスはかけるべきなのか、またコーティングした後の洗車はどのようにすればよいのかなどの疑問と回答をまとめました。
ガラスコーティングにワックスは?
ガラスコーティングが終わった後に気になる維持方法ですが、まずはワックスの使用についてです。ガラスコーティングが終わった後は何もしない方がよいのか、ワックスを更に追加する方が効果が上がるのかは分かりにくい点と言えるでしょう。
ガラスコーティングが終わった後は基本的にワックスをかける必要はありません。ガラスコーティングの時点で被膜は充分に形成されているためです。ワックスを重ねて塗る分にはガラスコーティングに影響はないとされています。
洗車機は大丈夫?
続いて気になるのが洗車機での扱いです。自分で洗車する分には力加減を調節できますし、汚れているポイントも分かりやすいでしょう。しかし洗車機で洗うときは独自に気をつけておきたい部分もあります。
洗車機のブラシによって傷がつき、コーティングが剥がれてしまう可能性は0ではありません。洗車機のブラシには注意が必要です。また、洗車が終わった後は水分をしっかり拭き取りましょう。乾いていない部分にはホコリが付着してしまいます。
洗車の仕方は?
ガラスコーティングが終わったあとは、手洗いでの洗車が理想的です。車をきれいに維持することを念頭に置いた場合、洗車の頻度は1~2週間に1度できればベストと考えられています。
まずはボディーのホコリを水で流し、カーシャンプー液を泡立てましょう。マイクロファイバークロスを使い上から下にボディーを洗っていきます。水で洗い流した後は乾燥させたマイクロファイバークロスで拭きとって完了です。
自動車をガラスコーティングした時の注意点
自動車をガラスコーティングした後は、様々な点に注意する必要があります。汚れを放置したり、皮膜が剥がれるカーシャンプーを使ったりすると、せっかくのコーティングが台無しです。
こちらの項目では、自動車をガラスコーティングした時の注意点を、2つのトピックに分けて解説します。
汚れは早めに落とす
ガラスコーティングした際に、「鳥のフンが落ちている」「虫の死骸が付着している」などの状況に出会うことがあります。洗車をする時間が取れずに放置をしてしまう人も多いですが、こうした生物系の汚れの放置は厳禁です。
生物系の汚れを放置してしまうと、コーティング素材に侵食し、自動車の塗装にも影響を及ぼす恐れがあります。これらの汚れを発見した場合は、すぐに洗車をするようにしましょう。時間が取れない場合でも、ティッシュペーパーで拭き取るなど、応急処置を施しておくのが重要です。
皮膜が剥がれるカーシャンプーは避ける
ガラスコーティングをした後も、カーシャンプーを使った洗車が可能です。しかし選択するカーシャンプーの成分によっては、コーティングの性能を落としてしまう可能性もあります。具体的には、「撥水シャンプー」や「水あか落としシャンプー」は避けるようにしましょう。
上記のカーシャンプーには、撥水剤やコンパウンドなどが含まれおり、コーティングに悪影響を与えます。ガラスコーティングをする場合は、その後のカーシャンプー選びにも気をつけましょう。
まとめ
車のコーティングについて種類や手順、また依頼する業者について一通りのまとめでした。コーティングの中でも特にガラスコーティングは主流となっており、高い効果が見込めます。これを機に愛車にガラスコーティングを施してみてはいかがでしょうか。
金額は5~10万円と差がありますが、車を美しく維持したい方にとっては必要不可欠なものと言えます。ネクステージでも依頼を承っております。ぜひご検討ください。