車のリースとはどんなもの？車の購入との違いを見極めよう！
車を購入したいけれどまとまった金額を用意するのが難しい、または車のリースと車を購入するのは何が違うのかはっきり分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
車をリースするのと購入するのでは、はじめにかかる費用や契約内容、月々の支払方法など異なる部分が多くあります。そこで今回は、車をリースすることについての基本的な知識や費用、条件、メリットとデメリットについて紹介します。この記事を読むとカーリースや新車、中古車の違いが分かるようになるでしょう。
※目次※
・カーリースで契約すると初期費用を安く抑えることができる
・カーリースの料金プランや契約に含まれるものを確認しておこう
・距離制限や途中解約について正しく理解する
車をリースするとはどういうこと？個人でも契約できる？
自分で車を所有する以外に選択肢が広がっている車のサービスには、レンタカーやカーシェアリング、カーリースなどが挙げられます。その中でも、最近カーリースを個人で使用する方が増えているのをご存知でしょうか。今回は、カーリースの仕組みや契約方法などについて紹介しますので、以下から確認しましょう。
カーリースとは？
カーリースとは車のサブスクリプションサービスのことで、カーリースの会社で自分が選んだ新車を月々支払って利用することを言います。契約者は車を選んだ側（使用者）、購入者はカーリース会社という新しい車の利用方法です。
サブスクリプションとは、製品やサービスなどの利用料を払って使用するサービスのことで、物を購入せずに「利用できる権利をもらう」ということで今注目を浴びています。つまり、カーリースの場合利用者は「自分が好きな車を選び、契約中は自分だけが利用でき、好きな時に使える」とサービスを利用できるという訳です。
個人契約が広まってきている
カーリースにはメリットとデメリットがあるものの、それを踏まえても個人契約が年々増加しているのはご存知でしょうか。2012年は個人契約でカーリースの保有台数が11万台でしたが、2019年では30万台を突破し、7年間の間で3倍近くも契約者が増えました。
さらに2024年ごろには、リースの保有台数が482万台まで伸びるのではないかと予想されており、今後カーリース業界も急速に成長していくことでしょう。
個人契約が広まっている理由として、多くのまとまった資金がない方や月々の支払いを抑えて車を所有したい方、メンテナンスなどの面倒なことはしたくない方もいるため需要が増えていることが考えられます。
大きく2つのプランに分けられる
カーリースには、契約を行うにあたり2つの異なるプランがあるのをご存知でしょうか。一つ目は「オープンエンド方式」と呼ばれ、カーリース側が契約者へ設定残価を公開した上で、契約満了時に残りの残価を精算するプランです。
これは月々のリース料を安く抑えることができるというメリットがありますが、残価を精算する義務が契約者側にあります。残価とは「車の価値」を意味するので、設定した金額より低い金額に設定してしまうと結果的に多くの金額を払わなくてはならなくなるので注意が必要です。
その場合、一括で支払い契約を終わらせる方法や、残りの金額を払って車を買い取る、リース期間を延長するといった方法もありますので覚えておきましょう。
二つ目の「クローズエンド方式」は、契約者へ設定残価の公開を行わないので契約満了時も残りの差額を精算することはありません。つまり、残価精算の責任がカーリース側にあるため、契約満了時に大きな金額を負担するという心配が少なくなるのです。
ただし、車に愛着が湧いてしまったので車を買い取りたい、ということはクローズエンド方式ではできませんので注意する必要があります。毎月支払う金額を考えるとオープンエンド方式が良いですが、契約満了時の心配を考えるとクローズエンドがおすすめです。それぞれの状況に応じて契約を進めるようにしましょう。
レンタカーやカーシェアとの違い
カーリースは、よくレンタカーやカーシェアリングと同じようなものだと考えている方もいらっしゃいますが、全く別のものです。まずカーリースは「自分が選んだ好きな車を乗りたい時に、自分の車のように乗れる」など、購入に近い使い方をすることができます。
一方のレンタカーは、車のレンタカー会社から利用時間、車種などを選び、有料で貸し出すサービスのことです。普段あまり車を使わずに、たまに車を必要とする方におすすめのサービスと言えるでしょう。
最後にカーシェアリングとは、会員同士で車を共有して借りたい時に借りられるサービスのことを言います。他の方と車をシェアすることになりますので、24時間の車予約やガソリン代、保険料がかからず、車の購入を希望していない方や気軽に利用したい方向けのサービスと言えるでしょう。
カーローンとの違い
カーローンとは、車を購入する際にディーラーや金融機関などからお金を貸し付けてもらうことを言います。身近なところで言うと住宅ローンも同じ仕組みで、一括で家を購入することが難しい場合、銀行や信用金庫から貸し付けを行い月々の金額を分割で支払うことと同じようなイメージです。
ただし、カーローンを行う際に審査や利息を支払う義務が生じてくることや、返済期間が長いと支払総額が高くなると言うデメリットがあります。また、状況に応じて希望に通りにならない場合も出てきますので注意が必要です。
カーリースはカーローンとは違い最初にまとまったお金が必要と言うこともありませんし、車の維持費である税金や自賠責保険料、車検保険料などはリース会社が支払ってくれるので、契約者が支払う必要がありません。つまり、カーリースは初期費用を安く抑えつつ、自分が乗りたい車に乗れる点は大きなメリットと言えるでしょう。
車をリースするときにかかる費用
マイカーローンは車を購入する際にまとまったお金が必要になると紹介しましたが、カーリースの場合はどのくらい費用が必要になるかご存知でしょうか。はじめに負担する金額が多いと、契約自体を不安に感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。ここでは、料金の仕組みや料金に含まれているもの、契約者が負担するものについて紹介していきます。
料金の仕組み
カーリースの料金体系は、会社によって様々なプランを出していますが、基本的な仕組みは同じです。その理由として、プランにもよりますが残価設定にあります。先にもお話しましたが、残価とは車の価値がどれくらいあるかと言うことを意味します。つまり、購入した車を契約満了時に下取りに出すと、どれくらいの価値があるかを見極めることが大事です。
カーリースでは、車の金額からこの残価を差し引いた金額を契約月数で割って、リース料金を決めます。契約満了時に価値分をあらかじめ引いてあるので、ローンよりも車の値段が安くなると言う訳です。
例えば、車の金額が300万円で契約満了時の残価が80万円だとしましょう。この場合、月額料金は300-80=220万円を契約した月数で割るので、マイカーローンを組むよりもお手頃な料金で新しい車に乗ることができます。
ただし、カーリースのプランによっては残価設定を公開しないクローズエンド方式を採用しているところもありますので、残価設定を希望する場合はあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
契約期間はリース会社によって変わる
カーリースは、自動車メーカーや自動車メーカー以外のガソリンメーカーや他にも運営しているところがあり、契約期間もそれぞれ異なっています。自動車メーカーの場合、契約期間は2〜5年契約を中心としたサービスが多いです。反対に自動車メーカー以外の場合は3年、5年、7年や最短1年〜9年までと自由度が高いプランもあります。
自動車メーカーの場合、そのメーカーの全車種の中から選ぶことになりますが、会社によっては指定されて車種の中から選ばなくてはなりません。反対にカーリース専門で扱っている会社の場合、自動車メーカーとは違い選べるプランやオプションが揃っているところも多くありますので、それぞれ比較してみてはいかがでしょうか。
料金に含まれているもの
マイカーローンを組むと自分で支払わなければいけない金利や税金がありますが、カーリースの場合は、リース料金に含まれているものもあります。例えば、車体本体価格や、自動車税、自動車重量税、自賠責の保険料などは別途支払う必要がなく、料金に含まれているため余計な出費を抑えることができるでしょう。
また、車を維持するためのメンテナンスの費用はどうでしょうか。リース会社によっても変わってきますが、車のメンテナンスが面倒だという方向けのために定額制のプランを設けている会社もあります。このプランに加入すると車検点検や法定12ヶ月点検、エンジンオイル、タイヤ交換などを行ってくれるので、より安心して車を管理できる点では安心です。
契約者が負担するもの
契約者が負担する費用としては、どのようなものがあるのでしょうか。まず、契約者が負担しなければいけないものの代表例は「燃料代」です。燃料代を安く抑えたいと考える方もいらっしゃるでしょう。その場合は燃費の良い車やハイブリッド車などコストパフォーマンスの良い車を選ぶことをおすすめします。
次に負担するものとしては「駐車場代」です。自宅に駐車スペースがあれば特段問題はないのですが、駐車場を借りなければならない場合は、自宅周辺の駐車場などを下見し金額を検討する必要があります。なお、リース契約を行う際に「車庫証明書」という駐車するスペースを持っていますという証明書の提出が必要になりますので、あらかじめ準備しておくとスムーズです。
車のリースの契約条件とは？
レンタカーやカーシェアリングは手続きが簡略化されていますが、カーリースの場合にはどのような契約条件が必要になるのでしょうか。カーリースの場合、審査に通ることが必要な条件となります。ここでは契約者や審査の条件、他にはどのような契約を結ぶ必要があるのかまとめましたので、参考にしてみてください。
契約者の条件
条件として未成年や学生、無職の方やご年配の方でも契約することはできますが、いくつか条件があります。
リース会社によって変わってきますが、20歳〜75歳以下で安定的な収入があれば契約可能という条件もありますし、連帯保証人の条件を満たしていると未成年や学生、無職の方でも契約できる仕組みになっています。気になるリース会社があれば、一度確認してみると良いでしょう。
審査の条件
契約を行うにあたって、一般的な流れを紹介します。まずはリースしたい車を選び、自身の個人情報である住所、氏名、年齢、職業、年収などを記入していきます。加えて契約者の信用を審査するため現在のローン支払状況（滞りがないか）や過去の実績の審査を行う所がほとんどです。
審査方法に関しては会社によって異なり、かつ情報公開されていないため、どのような基準や項目で審査しているかは分かりません。つまり、申し込んだ後は結果を待つのみとなります。審査が終わり次第、契約完了となり納車という流れになりますので、審査に通るか通らないかで大きく変わってくると言えるでしょう。
必要に応じて連帯保証人を立てる
自身に安定的な収入がない場合は、連帯保証人を立てる必要があります。基本的にリース契約の保証人は、親や兄弟と言った親族であることが条件です。
また、保証人はリース会社によって条件が異なってきますので、それぞれ確認しておく必要があるでしょう。例えば、保証人を高齢である親にお願いする場合や、年金生活で生計を立てている場合は審査に通らないことが考えられます。
反対に保証人に向いている方の条件としては、正社員で勤続年数が1年以上、安定的な収入を見込めて基準を満たしている方、税金やローンの延滞がない方、反社会勢力ではないということが挙げられますが独自のルールを設けている場合もありますので、この限りではありません。
車のリースにはメリットとデメリットがある
カーリースを利用するには、もちろんメリットの他にデメリットも存在します。大事なことは、自分にとってカーリースを選択することは。メリットの方が大きいのか、デメリットの割合の方が多いのかということです。気になる費用面や申込方法などを確認して、満足のいくものかどうか確認してみましょう。
費用面での負担が少ない
まず車をリースするメリットとして、頭金や諸経費などの費用面での負担が少ないということです。審査が通り契約を済ませると、決められた月額料金を支払うだけで乗りたい車を手にいれることができます。
また、車を所有すると3年、5年、7年（2年毎）に車検を受ける義務があり、10万円前後の予算や法定12ヶ月点検やエンジンオイル、タイヤメンテナンスなどの行う必要が出てくるでしょう。これらも、メンテナンスの定額プランに申し込むことにより維持費などの余計な出費を抑えることができるため、今後利用する上で安心材料となります。
車種が豊富
一般的に、多くのリース会社ではほとんどの車種を選ぶことができ種類も豊富です。また、契約する車は「新車」が用意されるため、急なトラブルや故障などを気にすることがない点もおすすめのポイントと言えるでしょう。
また、リース会社によってホームページ一覧に記載されていない車、グレード、オプションがあることも考えられますので、気になるモデルがある場合は気軽に質問してみてはいかがでしょうか。
申し込みが簡単
カーリースでは、車種を選ぶ所から審査までをインターネットで一括してできることがほとんどです。また、残価設定やメンテナンスプランなどの金額確認やシミュレーションもできるので、自宅でゆっくり検討できる点もメリットと言えるでしょう。そのため、車が欲しいけれどあまり時間が取れない方にもおすすめのサービスと言えます。
走行距離が設定される
カーリースを契約する上でのデメリットは、月の走行距離に制限があるということです。リース会社や契約プランによって内容が異なってきますが、平均500〜2,000kmが上限の走行距離として設定されています。万が一走行距離を超えてしまった場合は、契約満了時にオーバーした分の料金を支払うように説明を受けるため、きちんと確認をするようにしましょう。
そのため、車での長距離移動を希望している方よりは比較的近所や回数が多くない方であればカーリース契約向いていると言えます。
途中での解約は原則不可
基本的に、カーリース契約後の途中解約は認められません。その理由としては、月々支払う料金が契約年数をもとに算出しており、これらは車両価格の他に諸経費などが含まれているからです。万が一途中解約をすると残りの金額の負担はリース会社となり、これを認めることはできないので契約者に支払い義務が生じます。
また、事故ややむを得ない事情によって、途中解約をせざるを得ない状況も出てくるでしょう。支払い義務は契約者側にありますので、契約内容によっては多くの違約金がかかることを忘れずに覚えておく必要があります。
中古車購入とリースの大きな違い
新車購入をすると頭金を準備することや、マイカーローンを検討する必要がありましたが、中古車購入やリースにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、中古車とカーリースの大きな違いについてまとめましたので、それぞれ確認していきましょう。
カスタマイズができる
まずリースの場合は、車をカスタマイズすることはできません。しかし中古車で購入した場合、自分が好きなようにオプションを付けて車をカスタマイズできるため、カーリースではなく、中古車を検討することをおすすめします。
新車よりも安価に手に入り、自分好みの車に仕上げることができるのは中古車購入のメリットと言えるでしょう。月々の維持費などには変えられない楽しみを得ることができます。
走行距離や期間に縛りがない
カーリースは、契約満了期間と走行距離に制限が設けられています。また途中解約した場合は違約金がかかるため、最終的に多くの金額を払う必要が出てくるでしょう。
反対に、中古車の場合は車のカスタマイズに加え走行距離や契約満了といった、利用できる期間の制限は設けていません。そのため、特に縛りがなく利用したい方は中古車の方が快適に過ごすことができるでしょう。
自分の所有物になる
先にもお話ししましたが、カーリースはサブスクリプションサービスですので、契約者は自分でも所有者はリース会社です。契約満了時に残価設定の金額を支払うことで自分の所有物にすることはできますが、それ以外の場合は自身の所有物ではないことを覚えておきましょう。
中古車の場合は、審査が通り、契約を交わした時点でご自身の所有物となります。決められた期間ではなく今後ずっと利用していきたいと考えているのであれば、中古車を検討するのがおすすめです。
車を買うならネクステージ！
ネクステージは多くの中古車販売の実績があり、無料買取査定も行っています。また全国に支店がありますので、他店舗からのお取り寄せや相談なども受け付けています。
万が一購入した中古車に不調が合った場合や、家計の問題があり手放したいという依頼にも納車90日以内であれば返金することも可能です。その他にも各種保証やトラブルにも対応しており、安心して利用できるサービスが揃っております。中古車のご購入のご検討の際はぜひご来店ください。
PRリースでの購入も多い登録済み未使用車
まとめ
カーリースはディーラーで購入するのとは違い、初期費用が少なく新車を契約、購入することができるサービスです。
しかし利用方法によっては走行距離に制限があったり、途中解約を行うと違約金が発生したりする場合もありますので、契約前に自分の用途に合っているか確認する必要があります。中古車やカーリースについて疑問などがございましたら、ぜひネクステージにお問い合わせください。
