ハイブリッドカーを中古車で購入したい!リスクの傾向や購入時のポイント
エンジンとモーターを組み合わせて出力を出すハイブリッドカーは、静粛性や環境性能などに優れています。このことから、購入を考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、環境性能が良い車は、購入時に減税制度が適用されるものの、ガソリン車よりも車体価格が高いという難点があります。
そこで、中古車販売店でハイブリッドカーの購入を考える場合のメリットやポイント、注意点を紹介します。ハイブリッドカーの仕組みや性能も購入時に確認しておくべきポイントになるため、ぜひ参考にしてください。
※目次※
4.ハイブリッドカーの中古車を購入するなら種類選びも意識しよう
・ハイブリッドカーを中古車で購入する際は、バッテリーの寿命を確認し修復歴のある車や低走行車は避けよう!
・ハイブリッドカーはロングドライブや頻繁に車を使用する方に特におすすめ
・中古車のハイブリッドカーを探すなら、購入後のサポートや保証が充実したネクステージで!
ハイブリッドカーを中古車で購入したい!
ハイブリッドカーには静粛性や高級感、優れた環境性能や燃費の良さなど、さまざまな魅力があります。新車では車体価格が高めであることから、中古車での購入を検討されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、中古のハイブリッドカーにはいくつかの注意点があります。まずはハイブリッドカーの基本的な仕組みを知り、そのリスクについて考えてみましょう。
ハイブリッドカーについて
ハイブリッドカーとは、ガソリンエンジンと電気モーター、2つの動力を搭載している車のことを指します。それぞれの動力をうまく組み合わせ状況によって使い分けることで、静粛性や加速のスムーズさ、環境性能の良さを生み出すのです。
エンジンとモーターの組み合わせは「シリーズ方式」「パラレル方式」「スプリット方式」の3種類に分けられます。エンジンとモーターのどちらを主体にして走行するかによって方式が異なり、車体の重量や燃費の良さなどの違いが出るのも特徴です。
ハイブリッドカーの購入を考えている方は、種類にも注目してみてみましょう。
ハイブリッドカーの中古車のリスクについて
中古車でハイブリッドカーを購入すると、新車よりも車体価格は抑えられます。しかし、ガソリン車よりも先進技術を反映した車のため、整備やメンテナンスで交換するパーツも高いのがデメリットです。
中古で購入する車体によっては、年式が古くバッテリーの劣化しているものや、整備状態が悪いものもあります。交換の必要なパーツが多いということは、費用がかさむだけでなく、整備状況によっては不具合のリスクも伴うでしょう。中古車のハイブリッドカーは、購入後のトラブルも考えて選択する必要があります。
ハイブリッドカーを中古車で購入する時の注意点
中古車でハイブリッドカーを購入するには多少のリスクを伴いますが、そのリスクを回避するためにはどのような車を選べば良いのでしょうか。安心と安全、維持費節約のためにも、購入する時に注意点をしっかりチェックしておきましょう。
バッテリーの寿命を確認する
ハイブリッドカーには、駆動用バッテリーと補機用バッテリーが搭載されています。補機用バッテリーはガソリンエンジンと同様のバッテリーですが、駆動用の高電圧・大容量のバッテリーはハイブリッドカーならではのパーツです。
駆動用バッテリーの寿命はメーカーの保証期間によっても異なりますが、5~10年または15~20万㎞程度が目安です。中古車の場合、前所有者の使い方によってもバッテリーの持ちは異なりますが、寿命が近い場合には交換の必要があるため注意しましょう。
補機用バッテリーの交換であれば1~2万円で済みますが、駆動用バッテリーの場合には工賃を含めると20~40万円ほどの多額な費用が掛かります。購入前にはしっかりとバッテリーの状態を確認しておきましょう。
(2021年8月時点での情報です)
不具合リスクの高い車は避ける
ハイブリッドカーは電気モーターによる動力を使用するため、システム的に故障するリスクが高めの傾向です。ちょっとした事故の衝撃で影響を受けることもあります。事故後しばらくしてから不調が出ることも多く、不具合の原因が特定しづらいことがデメリットです。
そのため、修復歴のある車体かどうかの確認は大切で、不具合のリスクが高い修復歴車は避けましょう。
低走行車は自然放電の可能性がある
ハイブリッドカーは、走行距離も注意しおくべきポイントです。車に乗る機会が少なかったり、短い走行距離で何度も使ったりすると、バッテリーを充電しないまま酷使することになるため弱ってしまいます。使わないバッテリーは自然放電するため、劣化を早めることにもつながるでしょう。
注目するのは低走行車かどうかと、燃費計での燃費履歴です。事前に確認しておくことでバッテリーの劣化状況を予想して中古車を選べます。また、駆動用バッテリーが交換された車両を選ぶのもおすすめです。
中古車でハイブリッドカーを購入するメリットとは?
ハイブリッドカーの中古車購入にはリスクも伴いますが、それ以上にメリットも多くあります。ハイブリッドカーは、他のエンジンに比べ環境性能が高く、燃料代などの維持費が少なくて済むことや音が静かであることが特徴です。
中古車であれば安い価格で購入できるというメリットがあります。割高感のある車を比較的安値で購入することで、優越感を得られるでしょう。
優越感がある
ハイブリッドカーは、ガソリン車よりも車体価格が高い点がデメリットとして挙げられますが、その分高級感や性能の高さは抜群です。リセールバリューも高く優位性があることから、車体価格が高くてもカバーできる部分もあります。
中古車であっても、メンテナンスや整備がきちんと行われている車体であれば、新車同様に使うことも可能です。そのため、新車のガソリン車やハイブリッドカーと比較しても、同等・もしくはそれ以上の優越感を味わうこともできるでしょう。
駆動音が静か
ガソリン車は、ガソリンを燃やしてエンジンを動かす仕組みのため始動時に大きな音が出ますが、ハイブリッドカーはモーター駆動のため静粛性の高いことが特徴です。ハイブリッドの仕組みによっても異なりますが、低速の場合にはエンジンを使用せずにモーターだけで走行する車種もあります。
早朝や夜間に車を使用することが多い方は、静粛性の高いハイブリッドカーを選ぶことで騒音トラブルの回避にもつながるでしょう。
燃費性能がいい
ハイブリッドカーの大きなメリットとして挙げられるのが、燃費の良さです。ハイブリッドの仕組みにもよりますが、多くの燃料を消費する発進領域にガソリンエンジンではなく電気モーターを使用するため燃費が良くなります。
燃費がいいため航続距離が長く、給油回数が少なく済むことも魅力です。燃費の良さは燃料代の安さにもつながるため、維持費の節約にもなります。
CO2排出量が少ない
全ての走行をガソリンエンジンで行わないハイブリッドカーは、CO2(二酸化炭素)やNOx(窒素化合物)などの排出ガスがガソリン車に比べ少なく済みます。ハイブリッドカーは燃費が良く維持費が安いだけではなく、環境面にもやさしい車です。
エンジンを使わずモーターだけでの走行時であれば、排出ガスをさらに減らせるでしょう。
税金面の優遇がある
環境性能がいいハイブリッドカーや電気自動車は、国土交通省が定めた基準をクリアすることで減税が適用されます。普通自動車に適用される減税は、自動車重量税に対する「エコカー減税」や、自動車税・軽自動車税に対する「グリーン化特例」、車両取得時の「環境性能割」です。
軽減率は車種やモデルによっても異なりますが、エコカー減税では免税、環境性能割では非課税となることもあります。電気自動車やプラグインハイブリッド車が対象となるグリーン化特例では概ね75%の軽減措置が適用されるため、購入時や車検時に掛かる費用が少なくて済むこともメリットです。
(参考:『自動車関係税制について|国土交通省』)
ハイブリッドカーの中古車を購入するなら種類選びも意識しよう
中古車販売店では、さまざまのメーカーのハイブリッドカーを販売しています。そのため、多くの中から選ぶために、ハイブリッドカーの仕組みも意識してみましょう。
それぞれの仕組みにメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルに合うハイブリッドカーを見つけてください。
シリーズ方式
ガソリンエンジンを発電機の動力としてのみ使用し、その電力でモーターを動かすのがシリーズ方式です。
動力の機構は電気自動車と同じモーターが主流となる仕組みのため、スムーズな加速感や高い静粛性が魅力です。エンジンは蓄電のためだけに使用するため、燃費が良く燃料代が安く済むというメリットもあります。
シリーズ方式の代表的な車種は、日産 ノートやセレナなどの「e-POWER」です。また、電気自動車に近い環境性能の高さから、公共機関で使う大型バスやマイクロバスなどに採用されていることもあります。
パラレル方式
ガソリンエンジンを主体として、モーターをサポートとして使うのがパラレル方式です。走行自体はエンジンを使用しますが、多くの燃料を消費する発進時や加速時にモーターがサポートを行います。
従来の普通自動車にバッテリーとモーターをプラスするだけのシンプルな構造で、他の方式と比較すると車体が軽くコストも抑えられるのが特徴です。
パラレル方式の代表的な車種は、ホンダ インサイトの「Honda IMA」やフリードの「SPORT HYBRID i-DCD」、スバル XVの「e-BOXER」などが挙げられます。
スプリット方式
ガソリンエンジンと電気モーターが助け合い、状況によって使い分けられるのがスプリット方式です。「シリーズ・パラレル方式」とも呼ばれており、シリーズ方式とパラレル方式の両方の長所を組み合わせたようなシステムです。発進や低速走行時にはモーターを使用し、登坂や高速走行時にはエンジンとモーターを効率良く使います。
仕組みは複雑ですが、高速走行時の加速や走行エネルギー・エンジンでの発電が可能なため、効率の良いことがメリットです。
スプリット方式の代表的な車種は、ホンダの「e:HEV」やトヨタ プリウスやヤリスなどの「THS」が挙げられます。世界初の量産型ハイブリッドカーとして販売されたプリウスを筆頭に、現行トヨタで販売しているハイブリッドカーはほぼスプリット方式です。
ハイブリッドカーを中古車で購入する時のポイント
高性能で魅力が多いハイブリッドカーですが、使い方によってはガソリン車と変わらない、ハイブリッドの良さを活かせないということもあります。ハイブリッドカーの高性能なシステムを最大限に有効活用するには、使用者のライフスタイルも重要です。
さらに、数多くある中古車販売店の中からハイブリッドカーを購入するのに適したお店を見つけるためのポイントもあります。自分が安心できる販売店を見つけてください。
ハイブリッドカーが向いている人の特徴
高性能で高級感のあるハイブリッドカーか、標準的な性能を持ち低価格で購入できるガソリン車か、どちらが自分に向いているかはライフスタイルによっても異なります。
ガソリン車とハイブリッドカーのラインアップがある、トヨタ カローラの購入費用や維持費を比較してみましょう。
トヨタ カローラ「S」(ガソリン車)の購入費用と維持費
・車体価格:213万9,500円
・自動車税:2万4,000円(8月購入の場合)
・自動車重量税:3万6,900円
・自賠責保険料:3万6,780円
・環境性能割:3万5,000円
・1万㎞/年の燃料代(150円/L):14万6,760円
トヨタ カローラ「HYBRID S」の購入費用と維持費
・車体価格:257万4,000円
・自動車税:2万4,000円(8月購入の場合)
・自動車重量税:0円(2万2,500円の100%減税)
・自賠責保険料:3万6,780円
・環境性能割:0円
・1万㎞/年の燃料代(150円/L):7万3,892円
車体価格はハイブリッドカーの方が43万4,500円高くなりますが、購入時の費用では7万1,900円、年間1万㎞の燃料代では7万2,868円安くなる計算です。
購入時の費用と1年間の燃料代を足しても車体価格の差は埋まりませんが、頻繁に車に乗る方やロングドライブをする方などは、約5~6年で燃料代で差を埋められるためメリットを感じやすいでしょう。
(新車で比較した場合。2021年8月時点での情報です)
ハイブリッドカーの購入に向いているお店の特徴
ハイブリッドカーは購入後に思わぬ不具合が出ることがあります。きちんと整備やメンテナンスを行っていたとしても、電気モーターを使うからこその故障リスクは避けられません。
そこで重要となるのが販売店の保証サポートです。保証が手厚く充実しているお店であれば万が一の時にも役立ちますし、それだけ信用性も高くなります。ハイブリッドカーを購入するには、1年以上の保証期間や修理・メンテナンスをしっかりと行っている販売店を選ぶのがおすすめです。
ハイブリッドカーの中古車はネクステージで探そう!
中古車は安心して購入できる販売店を選ぶことが大切です。ネクステージでは、安心して中古車を選択・購入できる環境を整えています。
公式サイトではメーカーや車種、年式や走行距離などさまざまな条件からハイブリッドカーを探すことが可能です。
車両の取り揃えが多い
ネクステージでは全国総在庫3万台(2022年4月時点)の中から、購入条件に合うハイブリッドカーを探せます。選べる車両が多いため、年式やバッテリーの劣化具合、車体価格などのハイブリッドカーの購入で気になる部分もしっかりと比較できるでしょう。
全国どこの店舗で販売している車両であっても、最寄りのネクステージ店舗へ取り寄せできます。専任の熟練バイヤーが売れ筋モデルやグレードなどバリエーションを豊富に仕入れているため、気になる車がありましたらお気軽にご相談ください。
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購入時の不安を減らせるサポートがある
中古車のリスクに対し、ネクステージではしっかりとサポートいたします。ネクステージでは、故障のリスクがある修復歴車の販売は行っていません。購入前にしっかりと車の状態を説明するほか、専門のメカニックが納車前整備を実施しています。
購入後の保証サービスも充実しているため、万が一のトラブルにも安心です。「お客様ファースト」の理念で、価格・品質・サービスに至るまで全てに満足していただけるようなサポートを整えています。
まとめ
ハイブリッドカーは環境性能の良さや燃料代の安さ、高級感などメリットが多い車ではありますが、車体価格の高さやシステム面でのリスクなどのデメリットも存在します。また、アフターサポートの充実した販売店で購入するのが賢明です。
ネクステージで取り扱っている中古車のハイブリッドカーは、徹底した整備やメンテナンス、品質管理を行っています。車両の取り揃えも多いため、お気に入りの一台を見つけていただけるでしょう。ハイブリッドカーの中古車をお探しの際は、ネクステージまでお気軽にご相談ください。