トヨタ「ルーミー」とスズキ「ソリオ」を比較!2車種の違いとは?
トヨタ ルーミーとスズキ ソリオは、どちらもスライドドアを有するコンパクトなトールワゴンです。ミニバンよりも小柄で扱いやすいサイズ感であることから、デイリー使いの車として購入を検討する方もいるでしょう。
しかし、ルーミーとソリオはどことなく似たような見た目や特徴があることから、どちらの車を選べばよいか分からない方も多いのではないでしょうか。この記事では、トヨタ ルーミーとスズキ ソリオの違いを3つのトピックに分けて解説します。
※目次※
1.コンパクトトールワゴンのトヨタ ルーミーとスズキ ソリオ
2.トヨタ ルーミーとスズキ ソリオの違い【デザインの比較】
・トヨタ ルーミーとスズキ ソリオは、コンパクトサイズながら広い車内が魅力
・トヨタ ルーミーとスズキ ソリオで大きく変わるのはエンジンタイプと燃費性能
・トヨタ ルーミーはコスパ重視の方、スズキ ソリオは燃費重視の方におすすめ
コンパクトトールワゴンのトヨタ ルーミーとスズキ ソリオ
トヨタ ルーミーとスズキ ソリオは、どちらも同じ「コンパクトトールワゴン」です。どちらも普通乗用車でありフォルムも似ていることから、見た目の好みだけでは選びにくく感じられるかもしれません。ここでは、トヨタ ルーミーとスズキ ソリオの概要を紹介します。
2016年に登場したトヨタ ルーミー
トヨタ ルーミーは、2016年にデビューしたワゴンタイプのコンパクトカーです。コンパクトカーとは思えない広い車内、乗り降りしやすいスライドドア、豊富なシートアレンジなど、ミニバンの特徴を盛り込んでいます。
ルーミーのボディサイズは、おおよそ全長3,700mm×全福1,670mm×全高1,735mmです。同じトヨタのコンパクトカー「ヤリス」の全高は1,500mmであることを考えると、天井までに大きなゆとりがあるといえるでしょう。
グレードラインアップは「X」「G」「G-T」の3種類で、XとGのみ2WDと4WDの選択が可能です。
ワゴンRから誕生したスズキ ソリオ
スズキ ソリオは、スズキの人気軽自動車「ワゴンR」をベースとしたワゴンタイプのコンパクトカーです。デビューは1997年と古く、当時は「ワゴンRワイド」という名称でした。2代目のモデルチェンジで「ワゴンRソリオ」に名称が変わり、現在の「ソリオ」になったのは2005年のマイナーチェンジからです。
ソリオのボディサイズは全長3,790mm×全福1,645mm×全高1,745mmとなり、ルーミーと大きな差はありません。グレードラインアップは「G」「HYBRID MX」「HYBRID MZ」「HYBRID SZ」の4種類で、HYBRID SZ以外は2WDと4WDの選択が可能です。
トヨタ ルーミーとスズキ ソリオの違い【デザインの比較】
トヨタ ルーミーとスズキ ソリオは一見似たようなデザインをしていますが、細かい部分を見るとそれぞれにしっかりと個性があります。
ここでは、デザインを「エクステリア」「インテリア」「収納」の3つに分けて紹介しますので、好みや使い勝手をイメージしながら比較してみましょう。
エクステリア
ルーミーとソリオは、一般的なコンパクトカーにはない「背の高さ」が大きな特徴です。軽自動車のハイトワゴンを大きくしたような、またはミニバンを小さくしたようなスタイルは、背の高い車の王道デザインといえるでしょう。
また、ルーミーとソリオはカスタムモデルがあることも共通しています。ルーミーのカスタムモデル「ルーミーカスタム」は、メッキ仕様の大型グリルが特徴です。ソリオのカスタムモデル「ソリオ バンディット」は、立体感のあるフロントグリルで力強さを表現しています。
インテリア
ルーミーとソリオはどちらも広い室内を持っていますが、寸法に違いがあるため居住性の感じ方は異なります。以下は、それぞれの室内寸法です。
車種名 |
室内長(mm) |
室内幅(mm) |
室内高(mm) |
ルーミー |
2,180 |
1,480 |
1,355 |
ソリオ |
2,500 |
1,420 |
1,365 |
ルーミーは室内幅がソリオよりも60mm広いため、左右の圧迫感が少なくなります。一方のソリオは、室内長がルーミーよりも320mm長く、ゆったりと過ごせることが特徴です。
収納機能
ルーミーとソリオには、ディッシュボックスを置いたり入れたりする場所、紙パックも入れられるドリンクホルダーや助手席アンダーボックスなど、それぞれ充実した収納スペースが用意されています。
荷室については、どちらもシートアレンジにより広さの調節が可能です。ルーミーは6:4分割、ソリオは5:5分割の可倒式シートが採用されています。横幅が広く低床設計のルーミーは、荷物の出し入れが簡単です。一方のソリオは、室内長が長いため荷室を最大1,390mmにまで広げられます。
トヨタ ルーミーとスズキ ソリオの違い【性能面の比較】
車を選ぶ上で、デザインと同じように大切なのが性能面です。トヨタ ルーミーとスズキソリオは、性能面で大きな違いがあります。ここでは、性能を「走行」「燃費」「安全装備」に分けて紹介しますので、重視したい性能を中心に比較してみましょう。
走行性能
ルーミーとソリオは、どちらも小回りの利く扱いやすいサイズです。最小回転半径はルーミーが4.6m、ソリオが4.8mのため、狭い道や狭い駐車場にはルーミーのほうが向いています。
走行性能で大きく異なるのは、排気量とエンジンタイプです。ルーミーはNAエンジンとターボエンジンのガソリン車のみ、ソリオはガソリン車に加えハイブリッド車が用意されています。
また、排気量はルーミーが996cc、ソリオは1,242ccのため、NAモデルだけで見るとパワーがあるのはソリオです。しかし、ターボエンジンを含んだ場合はルーミーに軍配が上がります。
燃費性能
燃費性能に関しては、ハイブリッド車のあるソリオのほうが優秀です。それぞれのWLTCモードカタログ燃費は、以下からご確認ください。
|
ルーミー |
ソリオ |
NAモデル |
18.4(16.8※)km/L |
19.0(17.8※)km/L |
ターボモデル |
16.8km/L |
- |
マイルドハイブリッドモデル |
- |
19.6(18.4※)km/L |
フルハイブリッドモデル |
- |
22.3km/L |
※4WDの数値
ソリオは、フルハイブリッドとマイルドハイブリッドが選べることも特徴です。
安全装備
ルーミーとソリオは、どちらも運転支援システムが搭載されています。ルーミーには、トヨタの安全技術「スマートアシスト」、ソリオにはスズキの予防安全技術「スズキ セーフティーサポート」がそれぞれ全グレード標準装備です。
それぞれの運転支援システムには衝突回避支援ブレーキ、ブレーキ制御付誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、全車速追従機能付ACC、標識認識機能などが備わり、グレードにより装備される機能が異なります。
トヨタ ルーミーとスズキ ソリオの違い【価格の比較】
デザインや性能はできるだけ好みに近づけたいと考えるものですが、予算が合致するとは限りません。
装備を充実させたくても予算が追いつかないという場合は、中古車も検討してみましょう。ここでは、トヨタ ルーミーとスズキ ソリオの新車価格と中古車相場を紹介します。
新車価格
2024年1月現在のルーミーの新車価格は以下の通りです。
グレード |
駆動方式 |
新車価格(税込み) |
X |
2WD |
156万6,500円 |
4WD |
174万2,500円 |
|
G |
2WD |
175万3,500円 |
4WD |
192万9,500円 |
|
G-T |
2WD |
187万4,500円 |
(2024年1月時点の情報です)
ソリオの新車価格は以下の通りです。
グレード |
駆動方式 |
新車価格(税込み) |
G |
2WD |
164万7,800円 |
4WD |
177万3,200円 |
|
HYBRID MX
|
2WD |
192万1,700円 |
4WD |
204万7,100円 |
|
HYBRID MZ |
2WD |
209万4,400円 |
4WD |
221万9,800円 |
|
HYBRID SZ |
2WD |
229万3,500円 |
(2024年1月時点の情報です)
車体価格だけで見ると、全体としてルーミーのほうが安い価格設定です。しかし、ソリオはグレードの半数以上がハイブリッド車となるため、純粋な比較はできません。
中古車相場
ネクステージで取り扱うルーミーとソリオの税込み中古車相場は、以下の通りです。
ルーミー |
89万5,000円~192万6,000円 |
ソリオ |
34万9,000円~212万9,000円 |
(2024年1月時点の情報です)
どちらも、ETCやドライブレコーダー、シートヒーターなど装備が充実した車両は価格が高い傾向にあります。グレードやエンジンタイプで見ると、ルーミーは上級モデルの「G」と「G-T」が、ソリオはハイブリッド車の価格が高い傾向です。
(参考:『ルーミー(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
(参考:『ソリオ(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ「ルーミー」とスズキ「ソリオ」の購入に迷ったら
トヨタ ルーミーとスズキ ソリオはどちらも魅力的な車のため、比較をしても片方に絞れない方もいるのではないでしょうか。
そのような場合は、それぞれの車がどのような人に向いているのかをチェックしましょう。ここでは、トヨタ ルーミーに向いている人、スズキ ソリオに向いている人を紹介します。
「ルーミー」はコスパを求める方におすすめ
ルーミーの魅力は、車両価格の割に装備が充実していることです。助手席側のパワースライドドアやスマートアシストは、エントリーグレードの場合でも標準装備されています。
一方でソリオは、エントリーグレードにパワースライドドアが標準装備されていないため、コストパフォーマンスを加味した選択の自由度は高いといえるでしょう。
ハイブリッド車はありませんが、1.0Lエンジンに引けを取らないターボ車があることも大きな魅力です。ターボ車でも200万円以下となるため、低予算でパワーのある車を探している方にも向いています。
「ソリオ」は燃費が気になる方におすすめ
ソリオが向いているのは、燃費を抑えたい方です。ソリオにはフルハイブリッドモデルとマイルドハイブリッドモデルがあり、フルハイブリッドモデルは22.3km/Lと高い燃費性能を実現しています。
また、わずかな差ではあるもののNAモデルもソリオのほうが低燃費のため、長距離運転が多い方ほど恩恵を受けるでしょう。
装備面も重視したい方は、両側のパワースライドドアが標準装備となる「HYBRID MZ」以上がおすすめです。
まとめ
トヨタ ルーミーとスズキ ソリオは、それぞれ広い車内が魅力のコンパクトカーです。室内の居住性はどちらも高いものの、室内寸法に違いがあるため実際に座って使い心地を確認することをおすすめします。
また、エンジンタイプや燃費性能にも違いがあるため、購入費用だけでなく維持費も含めた上での比較も大切です。ルーミーとソリオは、どちらも中古車で購入できます。さらに高いコストパフォーマンスを求める方は、中古車も視野に入れてみましょう。
【この記事の執筆者】
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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