BMWのスーパーカー「M1」とハイパフォーマンスモデルを解説！
BMWは、走行パフォーマンスに優れたモデルを多数生み出しています。過去には、スーパーカーと呼ばれるモデル「M1」が存在しました。では、M1とは、どのような車なのでしょうか。
この記事ではBMWのスーパーカー「M1」の概要や特徴、その他のBMWのハイパフォーマンスモデルを紹介します。最後まで読むことで、魅力的なスーパーカーやスポーツカーを理解できるでしょう。
※目次※
2.スーパーカーとは呼べなくてもBMWには数々のハイパフォーマンスモデルが存在する
・BMWは「打倒ポルシェ」を目標に開発されたスーパーカー！後のMシリーズの元祖となるモデル
・BMW Mシリーズはサーキット活動の経験と技術を反映した究極のスポーツカー。M1以外にも数々のハイパフォーマンスモデルが存在する
・BMW i8はスーパーカーのようなプラグインハイブリッドカー。中古車価格が下降傾向という点もポイント
BMWのスーパーカー「M1」とは？
BMWは、M5やM6など「M」と名の付くモデルを生み出してきました。その元祖となるモデルがM1です。BMWが誇るスーパーカーであるM1は、どのような車なのでしょうか。まずは、BMW M1の概要や特徴をチェックしていきましょう。
「打倒ポルシェ」を目標に掲げたBMWのスーパーカー
BMW M1が誕生したのは1978年です。このころモーターレースでは、ポルシェが圧倒的な強さを誇っていました。
M1は、BMWモータースポーツ社が「打倒ポルシェ」を目標に掲げて開発したミッドシップスーパーカーです。レースに精通した技術者が一貫して開発に携わった結果、24時間の耐久レースやF1などのさまざまなモーターレースで力を発揮しています。
当時のF1トップレーサーが使用したことで、人気も獲得しました。モータースポーツに特化した伝説のスーパーカーとして、後に輩出されるMシリーズの由来となっています。
スーパーカーと呼ばれるM1の特徴とは？
M1は「M88型」と呼ばれる、3.5L 自然吸気直列6気筒DOHCエンジンを搭載しています。これは、レーシングマシンに搭載されていた「M49/4型」をベースに低重心化したエンジンです。
圧縮比9.0の公道仕様で277PS、当時のレーシングカテゴリーにおけるグループ4仕様では476PS、ツインターボで過給したグループ5仕様で862PSを発揮しました。
コンパクトでシャープなボディと洗練されたデザインを採用しています。見た目・性能ともに、モータースポーツのために作られた車です。
M1の後継モデルを望む声も少なくない
BMW M1は、1978年~1982年まで販売されていました。約4年間で500台に満たない台数しか生産されていません。非常に希少性の高い、伝説のスーパーカーです。
明確な定義はありませんが、スーパーカーとはスポーツカーの中でも性能やデザイン性、価格が極めて高い車種を指します。
M1はMシリーズの原点ですが、その後輩出されたモデルにスーパーカーと呼べる車はありません。BMWのファンの間では、M1の後継モデルを望む声も多く上がっています。
スーパーカーとは呼べなくてもBMWには数々のハイパフォーマンスモデルが存在する
M1の入手は非常に困難なため、他のBMWモデルも購入の選択肢に入れることをおすすめします。スーパーカーとまでは呼べませんが、BMWのMシリーズはハイパフォーマンスなスポーツカーが豊富です。ここでは、M1の後に誕生した歴代のMシリーズをいくつか紹介します。
BMWのMシリーズは究極のスポーツカー
Mシリーズは、BMWがサーキット活動を通じて蓄積したノウハウを反映した究極のスポーツカーです。最先端の革新的なテクノロジーを取り入れ、常に進化を続けています。
圧倒的なスポーツ性能やダイレクトな操作性が魅力です。力強い走りや快適性も実現しているため、サーキット走行レベルのパフォーマンスを日常のドライブで体感できます。
BMW M2
BMW M2は、コンパクトなスポーツクーペです。M2が誕生したのは2016年で、当時はM3やM4がモンスターマシン化していました。
コンパクトで機敏なモデルを望む声が高まり、誕生したのがBMW M2です。コンパクトなボディから想像できないようなパワーを発揮します。
2018年に誕生したS型エンジンS55搭載の「M2コンペティション」は、初代M3のようにエキサイティングな性能を備えていました。
BMW M3
BMW Mシリーズの純血モデルといえるのが、初代M3です。レースに勝つことを目的に開発され、1986年に誕生しました。
当時のE30型の3シリーズ（2ドアセダン）がベースですが、通常のE30型との共通部分は、ボンネットとルーフパネルのみです。
空力性能を高める大型のリアウイングや大型ホイールを装備するためのブリスターフェンダーなど、レースに勝つための専用品を装備しています。
BMW M5
1984年に誕生したBMW 初代M5は、5シリーズをベースにした4ドアサルーンです。M1と同じ3.5L 直列4気筒エンジンを搭載しています。最高出力286PS、最高速度250km/hというハイパフォーマンスにより「世界最速の4ドアサルーン」と呼ばれました。
圧倒的な性能を備えながら控えめなデザインを採用していたため「羊の皮を被った狼」とも呼ばれています。
BMW M6
BMWの初代M6は、E63型の6シリーズをベースに開発されました。F1譲りのV型10気筒エンジンを搭載し、徹底的な軽量化を行ったモデルです。
最高出力373kW（507PS）、最大トルク520N・mと圧倒的なパワーを発揮します。初代M6には、クーペモデルと4シーターオープンモデルのカブリオレがありました。
BMW Mロードスター・Mクーペ
1997年に誕生したBMW Mロードスターは、オープンカーモデルのZ3をベースに開発されました。2シーターの軽快なオープンルーフスタイルに、E36型M3と同じ3.2L 直列6気筒エンジンを搭載しています。
その後に登場したMクーペは、Mロードスターにハードトップを採用したモデルです。足回りとボディ剛性を強化することで、軽量ボディでありながらエキサイティングな走りを可能にしています。
まるでスーパーカーのようなBMW i8も要チェック
BMWのスーパーカーやハイパフォーマンスカーは、いずれも高額です。また、古いモデルは安全性や機能性が充実していないというデメリットもあります。このような点を踏まえておすすめなのが「BMW i8」です。ここでは、BMW i8の主な魅力を紹介します。
BMW i8は中古車価格が下落傾向にあり手に入れやすい
BMW i8は、2014年~2020年まで販売されていたプラグインハイブリッドスポーツカーです。販売終了から数年がたった現在、BMW i8の中古車価格が下降傾向にあります。
BMW i8の中古車平均価格は1,000万円台です。新車価格2,000万円程で販売されていた高級車のため、価格傾向とはいえお手ごろな価格ではありません。しかし、過去には1,200万円台が平均価格だったことを考えると、今が狙い目といえるかもしれません。
後継モデルの予定がないため希少性の高い車ですが、流通量は増加傾向にあります。在庫があれば早めの決断がおすすめです。
（2023年12月時点の情報です）
パワートレインとパワーダイナミクス
BMW i8のパワートレインは、電気モーターと直列3気筒ツインパワー・ターボ・エンジンで構成されます。電気駆動のみで最大54.8kmまで走行が可能です。
ステップトロニック付6速オートマチック・トランスミッションとの連携により、パワフルな加速性能と優れた燃費性能を実現しています。
独自の四輪駆動システムは、電気モーターが前輪を駆動し、ターボエンジンが後輪を駆動する仕組みです。状況に応じて前後輪へ適切に駆動力を配分するため、幅広い速度域で卓越したパフォーマンスを発揮します。
ドライバーサポート機能と安全性能
BMW i8には「ドライビング・アシスト」というサポート機能が付いています。これは、衝突回避・被害軽減ブレーキ、リアビューカメラなどの安全装備をパッケージングしたものです。危険を未然に防ぎ、事故被害を最小限に抑えてくれます。
「BMWレーザーライト」は、視認性を大きく高めるライトです。LEDヘッドライトの約2倍の距離（600m）を照射します。また、ほとんど無音となる電気走行時の安全も十分です。「車両接近通報装置」が走行距離30km/hを下回るとノイズを発生させ、周囲の道路利用者に注意を促します。
コネクティッドサービス
プラグインハイブリッドカーは、公共充電ステーションで充電します。BMW i8は「ChargeNow」というサービスに登録することで、カード1枚でいつでも自由に全国の充電ステーションの利用が可能です。
また「BMW i ConnectedDrive」により、ナビやスマートフォンに利用可能な全ての充電ステーションを表示できます。
さらに、自分専用の充電ステーション「BMW i ウォールボックスプラス」の設置も可能です。自宅で必要なときに必要な分だけ充電できるようになり、満充電までの時間は約4時間です。
デザインはまるでスーパーカー
BMW i8は、スーパーカーのように力強く個性的なデザインが施されています。人を魅了する流麗なラインとエレガントなフォルムが特徴です。
ベースのボディカラーは4種類あります。いずれも、BMW i8の個性を強調するメタリックカラーです。
・E コッパー
・クリスタル・ホワイト・パール・エフェクト
・BMW Individual ドニントン・グレー
・ソフィスト・グレー・ブリリアント・エフェクト
また、ドアとシルの周辺やキドニー グリル、リアには、グレーまたはブルーのアクセントカラーがあります。多彩なスタイルで個性を表現したモデルです。
まとめ
BMW M1は、Mシリーズの礎となったモデルです。モータースポーツで勝つことを目的に開発され大きな実績を残したため、伝説のスーパーカーと呼ばれています。
BMWには歴代のMシリーズやスーパーカーのようなたたずまいのBMW i8など、M1以外にもハイパフォーマンスな車が豊富です。
中でも、BMW i8は中古車価格が下落傾向にあります。高い機能性とスーパーカーのようなデザインを備えているため、気になった方は購入を検討してみましょう。
【この記事の執筆者】
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック！
いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。
