ベンツSUVの種類とスペックは？選び方のポイントも紹介します

ベンツのSUVにはいくつかの種類があり、それぞれスペックが異なります。興味はあるけれど、どれを選んだらいいか分からないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ベンツSUVの種類とそれぞれのスペックについてご紹介します。また、ネクステージが行った独自アンケート調査の結果を踏まえながら選び方のポイントも解説しますので、理想のSUV探しに役立ててください。

・ベンツのSUVは「GLAクラス」「GLBクラス」「GLCクラス」「GLEクラス」「GLSクラス」「Gクラス」「EQC」「EQA」の8種類。

現在ベンツSUVで販売されているのは8種類です（2023年3月時点）。ベンツのSUVは、電気自動車の「EQAクラス」「EQCクラス」を除いて「G」もしくは「GL」がクラス名の頭に付きます。語尾のアルファベットはクラスを表したものです。

これまで、ベンツのSUVにはBクラスに対応するラインアップはありませんでした。しかし、2020年6月25日に販売を開始しています。最新のGLBクラスやEQCクラス、EQAクラスを含めたベンツのSUVシリーズを見ていきましょう。

ベンツのSUVのラインアップの中で、最も小さいサイズのSUVとなります。2020年にフルモデルチェンジをしました。クーペタイプのような洗練されたデザインが特徴です。まずは「GLA 200 d 4MATIC」のスペックをご紹介します。

続いて、ハイパフォーマンスモデル「Mercedes-AMG GLA 35 4MATIC」のスペックをみてみましょう。

最後にハイパフォーマンスモデル「Mercedes-AMG GLA 45 S 4MATIC+」のスペックを紹介します。

コンパクトでスクエアなデザインが「GLB」クラスの特徴です。コンパクトでありながら、7人乗りシートを備えています。車体はスクエア型で無骨さを感じるデザインですが、内装はラグジュアリーなデザインです。外観と内装のデザインに良い意味で裏切られる、ギャップのある個性的な車だといえるでしょう。

Sクラスと同様の先進技術が搭載されていることも魅力のひとつです。安心安全なドライブを楽しめます。「GLB 200d 4MATIC」「Mercedes-AMG GLB 35 4MATIC」それぞれの基本スペックを見てみましょう。

GLAクラスの上位モデルに位置するのが、ミドルサイズSUV「GLCクラス」です。2008年~2015年に販売されていたGLKクラスの後継車となります。まずは「GLC 220 d 4MATIC」「GLC 300 4MATIC」のスペックを見ていきましょう。

2021年1月7日には、プラグインハイブリッドの4WDモデル「GLC 350 e 4MATIC」の販売も開始しました。「GLC 350 e 4MATIC」のスペックは次のとおりです。

GLCクラスのAMGモデルには「Mercedes-AMG GLC 43 4MATIC」「AMG GLC 63 S 4MATIC+」があります。「AMG GLC 43 4MATIC」のスペックは下記のとおりです。

2020年6月11日にフルモデルチェンジされ、販売が開始されました。GLEクラスは、ベンツのSUVの中でミドルクラスに分類されます。

フルモデルチェンジにより3列シートとなり、ラゲッジスペースも大容量になりました。流れるようなスタイリッシュなデザインも魅力のひとつに挙げられるでしょう。ここでは「GLE 300 d 4MATIC」の基本スペックをご紹介します。

AMGモデルのラインアップは「Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+（ISG搭載モデル）」と「Mercedes-AMG GLE 63 4MATIC+（ISG搭載モデル）」です。ここでは「Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+（ISG搭載モデル）」の基本スペックをご紹介します。

ベンツSUVの中で最上位クラスに位置するのが、大型SUVのGLSクラスです。2016年4月にGLクラスの後継として生まれました。

オンロード走行の快適性を重視しながら、上質さも追求しています。7人乗りですが、ゆとりある上質な室内空間です。ここでは「GLS 400 d 4MATIC」の基本スペックを見ていきましょう。

GLSクラスのAMGモデルは「Mercedes-AMG GLS 63 4MATIC+（ISG搭載モデル）」です。「Mercedes-AMG GLS 63 4MATIC+（ISG搭載モデル）」のスペックも見てみましょう。

GLSには、メルセデス・ベンツ最上級ブランド「メルセデス・マイバッハ」仕様の「Mercedes-Maybach GLS」があります。ラグジュアリーSUVの頂点ともいえるモデルで、新車価格は2,915万円（2023年3月時点）です。

「Mercedes-Maybach GLS 600 4MATIC（ISG搭載モデル）」のスペックをご紹介します。

ベンツのSUVのフラッグシップモデルが「Gクラス」です。オフロードでの走行性能を追求し、1979年に「ゲレンデヴァーゲン」として販売された当初から変わらぬデザインで多くのファンを魅了しています。

2018年のフルモデルチェンジによって、大幅にオンロードの操縦性が向上しました。Gクラスは新車だけでなく中古車の在庫も少ないことから、圧倒的な人気から購入が難しい車としても知られています。ここでは「G 350 d」の基本スペックを見てみましょう。

GクラスのAMGモデルは「Mercedes-AMG G 63 Edition 55」と「Mercedes-AMG G 63 Magno Hero Edition」です。ここでは「Mercedes-AMG G 63 Edition 55」のスペックを見ていきましょう。

メルセデス・ベンツが初めて発売した電気自動車が「EQCクラス」です。EQCクラスは、GLCクラスのプラットフォームを利用しているので、ベンツの魅力が全面に出ています。

GLCクラスと異なる点は、フロントのLEDライト、エクステリア、車内のインテリアなどにブルーが取り入れられている点です。タイヤホイールもEQCクラス独自のデザインとなっています。現在販売されている「EQC 400 4MATIC」の基本スペックは以下のとおりです。

EQCに続き、2021年4月に発売されたのが「EQA」です。EQAよりもコンパクトなボディは日本の道路環境にも最適で、SUVとしての走破性と日常の使い勝手を両立させています。航続距離もWLTCモードで422kmを実現し、安全性・操縦安定性・快適性・利便性を兼ね備えた、新時代のミドルサイズSUVといえるでしょう。

新車価格は640万円と抑えられているので、初めての電気自動車として、またベンツのSUVとしても最適です。「EQA 250」のスペックを見ていきましょう。

「GLA 220 d 4MATIC」の新車価格は518万円、ネクステージでの中古車価格は、249万9,000円~259万9,000円となっています。

ネクステージの中古車価格は、GLC 220 d 4MATICが545万9,000円、GLC 300 4MATICは現在在庫はありません。GLC全体の中古車価格は、319万9,000円~599万7,000円です。

（2023年3月時点の情報です）

ネクステージの中古車価格は、G 350 ブルーテックが678万9,000円~819万9,000円、G 400 dが2,079万8,000円、G 400 d AMGラインが1,749万9,000円です。Gクラスは希少価値が高く人気があるため、中古市場に流通してもすぐに売れてしまうという状況が続いています。

ベンツのSUVにはライバル車が存在します。SUVの購入を検討する上で、候補に挙げている方もいるのではないでしょうか。ネクステージで行った「欧州SUVに関するアンケート」では、比較検討した車種として国産SUV（32.2%）、米国SUV（20.6%）、その他欧州SUV（15.2%）と挙げられています。

ここでは「GLB 200 d 4MATIC 」とそのライバル「BMW X3」「レクサス RX」の比較を見ていきましょう。

BMW X3は、プレミアムSUVのパイオニア的存在です。スポーティーさとアグレッシブさを兼ね備えた、大胆なデザインが魅力といえるでしょう。GLBクラスは、悪路走破性の高い本格的なSUVで、スクエアで無骨さを感じるデザインが特徴です。

ベースグレードの「X3 xDrive20i」と「GLB 200 d 4MATIC」それぞれのスペックを比較します。

ボディサイズや走行性能など、ほぼ互角といえるでしょう。「GLB 200 d 4MATIC」は定員数が7人のため「X3 xDrive20i」よりも2人多く乗車できます。大人数で出掛けることが多く、燃費重視で車を選びたい方には「GLB 200 d 4MATIC」がおすすめです。

「レクサス RX」と「GLB 200 d 4MATIC」は、同じ3列シートのSUVとなっています。「レクサス RX」は、SUVの持つダイナミックさと理知的で上品さを併せ持つ

大人のSUVといえるでしょう。

「GLB 200 d 4MATIC」は、シンプルで洗練されたスクエア型の存在感あるデザインが特徴です。「RX350」と「GLB 200 d 4MATIC」を比較してみましょう。

燃費性能は「GLB 200 d 4MATIC」のほうが高く、燃費重視の方は「ベンツ GLB」がおすすめです。また「GLB 200 d 4MATIC」はスポーティーな走りも楽しめます。「レクサス RX」は、車を操縦する労力を精神面・物理面で感じさせない日本的な作りが特徴です。乗り心地を比較してみるのもよいでしょう。

ベンツSUVを購入するなら、デザインを重視したいという方もいるのではないでしょうか。ネクステージで行った「欧州SUVに関するアンケート」でも、最も魅力と挙げられたものがデザイン（31.3%）です。

ベンツのSUVはスポーティーなものからラグジュアリーなものまでそろっているので、エクステリアで選択するのもひとつの方法です。

また、長い時間車内で過ごす方はインテリアも好みに合ったものにしましょう。ベンツSUVに求める洗練されたかっこいいデザイン、ライフスタイルに合ったデザインを選ぶことが重要です。

車のサイズによって運転のしやすさは大きく異なります。ネクステージの独自アンケートでは、車体が大きい車に対し「車高が高く乗り降りが大変（15.4%）」「サイズが大きく運転が大変（8.1%）」といった声が挙がっています。

日常的に運転する範囲に細道が多い場合、大型のGLSクラスよりもコンパクトなGLAクラスのほうが安心です。また、ベンツのSUVには5人乗りと7人乗りがあります。家族構成や使い方を考慮して、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。

同じベンツのSUVでもクラスによって総排気量が異なります。総排気量でパワーが変わってくるため、どのような道でも快適に走りたい場合はパワーを重視しましょう。

例えば「GLA 180」の総排気量は1,331cc、「G 350d」は2,924㏄と1,593ccも開きがあります。アウトドアが趣味で悪路を走ることが多い方は総排気量の大きなパワーのある車種を、日常的に街乗りで使いたい方は総排気量の小さな車種を選ぶとよいでしょう。

ベンツSUVは予算に応じて選ぶ方法もあります。高級クラスを希望するならGLSクラスやGクラス、価格を重視するならGLAクラスがおすすめです。

ネクステージが行った独自アンケートでは、欧州SUVの購入価格帯で最も多かったのが「351万円~400万円（11%）」となりました。最も低い金額は100万円以下ですが、1.7%と非常に少数です。中には600万円以上と答えた方もいたため、ベンツに限らず欧州SUVは価格帯が非常に幅広くなっています。

費用をさらに抑えたい場合は、中古車も視野に入れてみましょう。中古車は価格が抑えられるだけでなく、同じ予算でワンランク上のクラスを購入することもできます。新車にこだわっていないという方は、中古車の購入を検討してみるとよいでしょう。