ポルシェ911シリーズの違いとは？歴代モデルの特徴を見てみよう
高性能スポーツカーの代名詞的な存在で世界的な知名度と人気を集めているモデルがポルシェ911です。ポルシェ911はブランド名のようなもので、「カレラ」から「ターボ」と幅広いモデルを展開しています。
ポルシェ911と検索してみると、さまざまなタイプが表示されるでしょう。そのため、どのモデルを選べば良いのか迷ってしまうことも多いようです。
そこでこの記事では、歴代のポルシェ911の特徴や違いについて解説します。ポルシェ911は多くの方が憧れる高級車です。中古車で探しているという方は、それぞれにどのような特徴があるのかが分かれば、車選びもしやすくなるでしょう。
※目次※
2.どんな違いがある？ポルシェ911の歴代モデルを見てみよう
3.走りを極めたポルシェ 911ターボとターボSの違いとは？
5.ネクステージでポルシェ911シリーズの中古車を探してみよう
・ポルシェ911はボディタイプやグレードなどさまざまなバリエーションがある
・中古車でポルシェ911を選ぶ際は信頼できる販売店選びが重要
・ネクステージでは輸入車を専門に扱っている店舗を展開！ポルシェ911探しならネクステージへ
丸いヘッドランプが印象的なポルシェ911
ポルシェ911は、クルマが好きな方はもちろん、そうでない方もすぐに覚えられるようなボディデザインが特徴です。そのひとつが「丸いヘッドランプ」です。
前面の端にクリッとした丸い目のあることが911のチャームポイントで「カエルのような顔」と例えられることもあります。そんなポルシェ911はどんな車なのか、ここで簡単に見ていきましょう。
1964年の改名で登場したスポーツカー
ポルシェ911は、356の後継となるスポーツカーです。当初は「901」というモデル名でしたが、フランスの自動車メーカーのプジョーとの商標登録の問題が発生し「911」に改名しました。
911は初代から水平対向6気筒エンジンを採用しており、現行型の「タイプ992」まで続く911の伝統となっています。
また、この水平対向エンジンは初代からしばらくの間は空冷でしたが、1990年代後半に水冷化します。1998年発売の911（タイプ996）型がシリーズ初の水冷モデルとなり、現在に続いています。
2005年にはシリーズ展開された
911は多彩なモデルが展開されています。「カレラ」をはじめ「911ターボ」や「911カブリオレ」などがありますが、現在のようにシリーズを整理しより多彩に展開し出したのが2005年からでした。
従来のトップエンドだった「911ターボ」をはじめ、レーシングカーに極めて近い「911GT3」「911GT2」といったスペシャルモデルもラインアップされています。
現在は3つのシリーズが発売されている
911シリーズはボディタイプで分けると、「クーペ」「カブリオレ」「タルガ」の3つです。それぞれの特徴と価格帯を見ていきましょう。
「クーペ」はその名の通り標準的なボディタイプです。標準的とはいっても、その流れるような円弧を描いたクーペラインは911の大きな特徴のひとつです。現行型のクーペモデルの新車価格帯は1,503万円（911カレラ）〜2,048万円（911カレラ4GTS）です。
「カブリオレ」は911のオープンモデルです。911は4人乗りですが、911カレラカブリオレも乗車定員に変更はなく4人のままです。ちなみにポルシェには「ボクスター」というオープンカーもありますが、ボクスターは2人乗りです。
911カブリオレの価格は1,728万円（911カレラカブリオレ）〜2,273万円（911カレラ4GTSカブリオレ）です。
「タルガ」はタルガトップという特殊なオープンボディを採用した911です。タルガトップは頭上のループパネルが電動で格納するものですが、「911タルガ」の場合はさらに後半のルーフが前面ガラス張りになっているのが特徴です。価格は1,834万円〜2,237万円（限定車を除く）です。
※車両価格は2023年4月現在のものです。
どんな違いがある？ポルシェ911の歴代モデルを見てみよう
ポルシェ911には3つのシリーズ展開がある以外に、パワートレインや走行性能別でも車名が付けられています。ここでは、代表的なモデルについて詳しく見ていきましょう。
1964年~1973年モデル：911
ポルシェ社としての初のモデル「356」の後継モデルとして1963年に登場したのが初代「911」です。車体後部にエンジンを積み後輪を駆動する「RR」レイアウトを、そのエンジンは水平対向6気筒を採用しました。
「RR」レイアウトは、車のボンネットに当たる部分を低くデザインできる代わりに、ヘッドライトが立ち上がったスタイルになります。このポルシェの伝統ともいえるエンジンレイアウトとデザインは「911」の代名詞となり、現在の「タイプ992」も受け継ぐものとなっています。
1974年~1977年モデル：911・911S
初代「911」の登場以来、初めてフルモデルチェンジしたのが1974年型の「911」です。型式は「タイプ930」です。大きな特徴はボディ前側のバンパーで、大きく前方に張り出している点が特徴です。
この型の「911」は「S」というグレードも設定されています。これらの最も違う点はエンジンパワーで、ベーシックが150psであるのに対し、Sは175psを発生しています。なお、ベーシックの1976年以降では165psを生み出しています。
1974年~1977年・1984年~1989年モデル：911カレラ
「930型」の「カレラ」は、ベーシックの「911」/「911S」に対して筋肉質なボディデザインと上級の装備が特徴です。
ボディはリアフェンダーをワイド化し、太い5本のスポークが特徴のフックス製の鍛造ホイールを採用しました。また、エンジンも強化され、1974年の2.7Lエンジンのころから210psを発生させており、1989年の3.2Lエンジンでは231psまでパワーアップしています。
1978年~1983年モデル：911SC
1978年の「911」には「911SC」を設定します。「SC」とは「スーパー・カレラ」の略です。1974円~1977年・1984年~1989年の「カレラ」では年代が分かれていますが、その間を埋めたのが「911SC」です。
「911SC」はATS製の15インチアルミ鍛造ホイールが標準装備されています。エンジンは一貫して3.0Lの水平対向エンジンです。1978年~1979年モデルで180ps、1981年~1983年モデルでは204psまでパワーアップしています。
1975年~1989年モデル：911ターボ
現在の量産最高グレードの「911ターボ」が登場したのが1975年です。型式と組み合わせて「930ターボ」という俗称も付いています。当時人気の自動車漫画に登場し、「スーパーカーブーム」を盛り上げた中心的存在ともいえるモデルです。
「911ターボ」の特徴は、車名の通りターボエンジンを採用していることです。そのパワーは1978年~1989年モデルでは300psを達成しています。
そのパワーを象徴するようにボディはリアを中心にとても筋肉質な格好になっています。特に巨大なリアウイングは、「ターボ」モデルを象徴する装備のひとつでしょう。
1998年~2005年モデル：911カレラ
「911」の大転換点といえるのが1998年に登場した「タイプ996」の「911」です。「911」は歴代全て水平対向6気筒エンジンを搭載していますが、「タイプ996」からは、それまでの空冷式に変わり水冷式となりました。
また、デザインも大きく変化しました。特に涙滴型となったヘッドライトがわかりやすい見た目上の変化でしょう。これにより、多くの新しいファンを獲得したといわれています。
1999年~2005年モデル：911カレラ4
「カレラ4」の「4」の数字は四輪駆動を意味するものです。「パーマネント式」という常時四輪駆動方式を採用しており、トラクション性能が向上した他、雪上でも安全に911を運転できるようになりました。
なお、「カレラ4」は現在もすべての「カレラ」モデルに用意があります。
2001年~2005年モデル：911ターボ
「911」ターボは、それまでの各型に設定がありましたが、911ファミリーのトップエンドという位置付けを強化したのが「タイプ996」からです。
2004年には、911ターボをベースとした「ターボ カブリオレ」を設定します。また、2005年には、クーペとカブリオレに高性能の「S」を追加しています。ターボSの出力は450psを実現し、911ターボよりも30pSパワーアップしています。
2001年~2005年モデル：GT2
「911 GT2」は当時の「911」の中で最高の性能を持ったモデルでした。ボディもエンジンも「911ターボ」をベースにしており、エンジンは「911ターボ」よりも出力を1割上げた462psを発生させています。
また「GT2」には、モータースポーツにそのまま使用できる仕様の「クラブスポーツパッケージ」が用意されています。
1999年~2005年モデル：911 GT3
「カレラ」「ターボ」の他に「GT」をシリーズ化したのが「タイプ996」です。「911 GT3」は「タイプ996」発売始めのうちから設定し、「クーペ」、モータースポーツ仕様の「クラブスポーツ」そして2004年には、レーシングカーを公道車検に通したといえる「911 GT3 RS」を発売しました。
GTの最高速度は302km/hで、2003年モデルでは最高速度306km/hを記録しています。
走りを極めたポルシェ 911ターボとターボSの違いとは？
「911ターボ」は「911」のトップエンドモデルですが、「911ターボ」と「911ターボS」をラインアップしています。
どちらも非常に高性能なモデルですが、両車の違いは一体どこにあるのでしょうか。ここでは、代表的な違いを見ていきましょう。
ターボSはセンターロックホイール採用
代表的な装備の違いとして、ターボSにはセンターロックホイールが採用されていることが挙げられます。センターロックホイールとは、タイヤの固定を中央のナットひとつで固定する方式です。
通常の固定方式は、4本のナットを使用してタイヤを固定しますが、ターボSはレーシングカーとしての特徴をもつセンターロックホイールを採用しています。センターロックになることでタイヤ交換に必要な時間を削減でき、スポーツカーさながらのカスタマイズを実感できるでしょう。
ナット締めなどは通常のトルクよりもきつく占める必要があるので、専用の工具が必要なこともあり特別な車に乗っている感覚はより一層高まります。
しかし、日常使いとして必須機能ではないので注意も必要です。スポーツカー・レーシングカーとしての特徴を持ちたい方には、特徴的な個性と感じるでしょう。
ターボSはPCCBが標準装備
ポルシェ セラミックコンポジットブレーキが、標準搭載である点も代表的な違いです。この装備は、ターボの場合オプションで追加することで得られる装備です。このブレーキの通常のブレーキとの違いは「材質」です。
通常と違い、カーボンとセラミックの合成素材を用いて作られています。また、これにより重量も軽量であることから、バネ下の重量が軽くなるため、ロードホールディング性が増し、よりハンドリングと乗り心地が快適になります。
ターボSはハンドリング性能が高い
ターボSには、ポルシェ ダイナミックシャシーコントロールも標準搭載です。可変スタビライザーによるロール感を抑制する役割を担う機能です。
これによりコーナリングをさらに安定させられ、カーブでスピードを乗せて曲がったとしても、ロール感をほとんど感じることなく曲がることが可能になりました。
スポーツカーでは、ロールしてしまうと大変危険です。通常の運転では高加速で走る機会はほぼありませんが、それでも一般道路でのコーナリング感覚は一味違う感覚を味わえます。車体の長さがあるにもかかわらず、後輪が運転手の真後ろにあるかのような感覚といわれているほどです。
中古車のポルシェ911を選ぶときのポイント
911ターボは、中古車市場でも幅広い年式の車が出回っています。安さを重視することも大切ですが、改造の有無や乗り心地の良さも確認するとより安心できます。
試乗サービスを活用しながら、快適に運転できる中古車を見つけましょう。ここでは、中古車選びで注意したいポイントを4つ紹介します。
安すぎる場合は理由を確認しよう
購入するのに数千万円を要する新車に対し、出費を抑えられるのが中古車の魅力です。ただし、価格のお得感のみで購入を決めるのは賢明といえません。安さにはなんらかの理由があり、最悪の場合、故障リスクが高いケースがあるためです。
予算を明確にした上で、安全に乗り続けられるコンディションを重視しましょう。修復歴がある車は避け、丁寧なメンテナンスが行われてきた中古車に絞るのがおすすめです。走行距離や年式も含めて、複数の観点から状態を見極めましょう。
信頼できる販売店から購入する
魅力的な中古車を手に入れるには、販売店選びも重要です。在庫数や価格のみに注目するのではなく、店舗スタッフや担当者が信頼できるかどうかを確かめましょう。安心して任せられる販売店なら、故障やトラブルが発生した際には気軽に相談できます。
保証サービスの有無も重要なポイントです。国産車と輸入車では、保証サービスの取り扱いが異なる場合があります。911ターボに適用されない場合も想定し、購入する前に確認しましょう。
実際に試乗しよう
多くの中古車販売店では、試乗サービスを提供しています。特にポルシェは国産車と使い勝手が異なるため、試乗してから購入を検討した方がよいでしょう。乗り心地やハンドルの操作性のように、見るだけでは分かりづらい部分も多数あります。
911ターボのようなスポーツカーを運転した経験がない方は、視野角の広さやシート位置もチェックしましょう。自宅や駐車場へのルートを実際に運転すると、実用性といった観点から購入を判断しやすくなります。
ネクステージでポルシェ911シリーズの中古車を探そう
中古車を購入する際には信頼できる販売店選びが大切です。そこでおすすめなのがネクステージです。品質も整った車が多数取りそろえられています。
ここでは、ネクステージが中古車探しにおすすめの理由を紹介します。中古車店選びにお悩みの際は、ぜひお気軽にネクステージスタッフまでご相談ください。
商品の品質にこだわりがある
ネクステージでは、中古車の品質にこだわって取りそろえています。修復歴のないものはもちろん、専門のバイヤーが選び抜いた中古車のため高品質なものばかりです。
また、水害車やメーター改ざんが行われた車など粗悪な商品の心配もありません。万全の整備を行ったものをラインアップしております。
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輸入車でも保証があり安心
保証が整っているのは国産車のみではと感じる方も多いかもしれませんが、輸入車にも保証のある点がネクステージの強みです。輸入車であっても、1か月の無料保証がついており、その間は走行距離無制限で320項目のメンテナンスなどの保証が受けられます。
また、その後は1年・2年・3年の有償保証も付けられるので、購入後のカーライフも安心です。メンテナンスでは国家資格保有者による整備が行われ、輸入車であっても純正のパーツを使うなど内容の品質にもこだわっています。
万が一の心配がある中古車だからこそ、保証内容も安心できるものがそろい、アフターサポートの充実しているネクステージをご検討ください。
まとめ
911は現在でも高性能スポーツカーの指標として自動車メーカー各社が大変に意識するモデルです。そして、現在の911ファミリーはスポーツモデルに違いはありませんが、一般道でも扱いやすいグレードから、スーパースポーツカーと言えるグレードまで幅広く展開しています。
ご自身に合った911にお悩みの際は、ぜひネクステージにご相談ください。専門スタッフが厳選した高品質な「911」をご案内いたします。
▼ライタープロフィール
北野晶夫
オートバイ雑誌と自動車WEB媒体の編集部員を経験後に独立し、フリーの記者・編集者となり現在に至る。
新車取材のほかチューニングカーやレースの取材等も行う。写真撮影も行い、撮影・執筆・編集と一連の制作を担当することが多い。読者のカーライフを応援できる記事づくりがモットー。
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