レクサスの新型ISにワゴンタイプが追加？4代目登場のうわさと3代目の特徴
トヨタの高級車ブランドであるレクサスには、20年以上の歴史があるコンパクトFRスポーツセダン「IS」があります。次のモデルチェンジでワゴンタイプが追加されるという情報がありますが、真相はどうなのでしょうか。
この記事では、ISの概要、現行モデルの特徴と価格を紹介します。最後まで読むことで、次期モデルの情報と基本知識が分かるでしょう。
※目次※
1.ステーションワゴンの追加が予想される4代目レクサスISの登場はもうすぐ？
・レクサスが現在ラインアップするISは3代目
・コンパクトFRスポーツセダンとして誕生したISは、4代目へのモデルチェンジでワゴンタイプが追加されるとの予測！
・現行モデルのISも、ハイパフォーマンスモデルがあるなど魅力が多い
ステーションワゴンの追加が予想される4代目レクサスISの登場はもうすぐ？
ISは、レクサスが販売するコンパクトFRスポーツセダンです。初代モデルが誕生した1999年から20年以上、ISはセダンタイプを貫いてきたレクサスですが、次のモデルチェンジでワゴンタイプが開発されるのではないかという予測もあります。
まずはISがどのような車なのか、誕生から現行モデルまでの道のりをチェックしていきましょう。
ISは1999年に登場したコンパクトFRスポーツセダン
ISは、高い運動性能、スポーティーなデザインが特徴の車です。初代モデルの誕生は1999年までさかのぼります。
初代モデルは、トヨタのスポーツカー「アルテッツァ」のレクサス版が海外でISとして販売されていました。フロントミッドシップ方式を採用し、燃料タンクなどの重量物は車両中心に配置されています。
重量の最適化が図られたことで、軽快なハンドリング、意のままに動く操縦性が実現しました。ドライバーが操る楽しさを味わえる操縦性は、初代モデル誕生から20年以上経過する現在も、受け継がれています。
2020年に行われた2度目のマイナーチェンジ後が現行モデル
2020年11月に行われたマイナーチェンジでは、エクステリアデザインとボディサイズの変更、安全性能のアップデートなどが行われました。
例えば、スピンドルグリルです。グリル先端を起点とし、多面体構造としたことで押し出し感がアップしています。ヘッドランプには、小型で軽量のランプユニットが採用されました。ボディ側面のキャラクターラインの造形との融合により、重心の低さを表現しています。
ホイールは18インチから19インチへと大径化しました。インチアップは乗り心地悪化の要因になりますが、ホイールの締結方式変更やサスペンション設定により、上質な乗り心地を維持しています。
このように、現行モデルのISは、マイナーチェンジ機にコンパクトFRスポーツセダンとしての魅力がアップした車です。
2022年にはIS500が導入されている
2022年8月、新たにIS500 Fスポーツパフォーマンスがラインアップに加わりました。従来モデルのISが持つ操縦性、乗り心地に加えて、力強さや官能的サウンドを求める方向けに販売されたモデルです。
エンジンは、最高出力354kW、最大トルク535N・mを発揮するV型8気筒エンジンを搭載しています。Fスポーツパッケージにはない、4連エキゾーストマフラー、専用ブラックキャリパー、専用アルミホイール、トルセンLSD、大径ブレーキローターが特徴です。
4代目登場のうわさも出ている
インターネット上には、2024年~2026年にレクサスがワゴンタイプのISを4代目として販売するのではないか、といった情報が流れています。
これまでコンパクトFRスポーツセダンとして販売してきたISのワゴンモデル追加は、BMW、アウディ、メルセデス・ベンツなどに対抗するためかもしれません。また、パワートレインも縦置きエンジンから横置きエンジンに変更されると予測されています。
採用するプラットフォーム、ハイブリッドシステムなどの情報もありますが、メーカーが発表した情報ではありません。メーカーの正式発表を心待ちにしましょう。
3代目レクサスISはスポーツセダン
現行モデルとして販売されているISは、先代モデルよりもボディサイズがアップし、より存在感を増しています。ドアトリムデザインの工夫、過酷なテストコースでの走行試験などが行われたことで、スポーツセダンとしての魅力がさらに高まりました。
ここでは、現行モデルの内外装デザイン、操作性、安全性能を紹介します。ISの特徴を理解しましょう。
（参考：『IS（レクサス）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
重心の低さが際立つデザイン
現行モデルは、従来よりも全長が+30mm、全幅が+30mm、全高が+5mm拡大されました。高い走行性能を感じさせるワイド＆ローなスタイルと、シャープな造形を両立させたデザインです。リアコンビネーションランプは、印象的な一文字デザインが用いられています。
ボディカラーは、陰影を生かしてボディ造形を際立たせられるソニックイリジウム、光沢感と金属の質感を融合させたソニッククロムも新たに設けられました。全ボディカラーに、小さなすり傷を自己修復できるセルフリストアリングコートが採用されています。
スポーティーで利便性が高いインテリア
オーナメントパネルと呼ばれる、ドアトリムのパワーウィンドウスイッチベース部分には、複数のエンボスラインを交差させたデザインが用いられています。アクセントとなる表面処理を行うことで、素材本来の質感表現へのこだわりとスポーティーさを感じられるインテリアです。
インストルメントパネル中央には、10.3インチのタッチワイドディスプレイが備わっています。センターコンソールのリモートタッチを使うと、ピンチイン・ピンチアウト操作で地図の縮小と拡大が可能です。
鍛え上げられた操縦性
ISは、愛知県豊田市にある車両開発用テストコース「Toyota Technical Center Shimoyama」にて繰り返し走行試験が行われました。
このテストコースは「緑の地獄」という異名を持つ過酷なコース、ニュルブルクリンクの要素を組み込んでいます。さまざまな走行シーン、路面状況に対応できるようチューニングが施されたことで、意のままに走れる高い操縦性を実現しました。
フロア下とリアコンビネーションランプ、フロントドアフレームカバーには、操縦安定性に寄与するエアロスタビライジングフィンが装着されています。
ドライブをサポートする先進安全技術
レクサスは交通事故の死傷者を減らすべく、先進技術開発と普及技術展開を行っています。そのひとつとして、ISに採用されているのが「Lexus Safety System +」です。
単眼カメラとミリ波レーダーを使い、昼間の自転車、夜間の歩行者を検知する「プリクラッシュセーフティ」を備えています。交差点右折時の対向する直進車、右左折時の横断歩行者の検知も可能です。
レーントレーシングアシストなど高速道路上の運転支援も豊富で、ロングドライブにおけるドライバーの負担を軽減します。ヒルスタートアシストコントロールも備えられ、坂道でもスムーズな発進が可能です。
レクサスISの販売価格の目安
現在レクサスがラインアップするISはいくらで購入できるか、新車価格もチェックしましょう。新車では予算に合わないという方は、中古車がおすすめです。中古車であれば、現行モデルでもお得に購入できます。なお、紹介する中古車相場は、中古車販売店「ネクステージ」での販売価格です。
レクサスISの新車価格
以下は、現在レクサスがラインアップするISシリーズ（特別仕様車を含む）の新車価格一覧です。どのグレードの価格帯が予算に合うのかチェックしましょう。
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グレード |
新車価格（税込み） |
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IS300シリーズ |
481万円~673万円 |
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IS350シリーズ |
651万円~701万円 |
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IS500 |
850万円 |
（2023年11月時点の情報です）
レクサスISの中古車相場
新車価格が高く、予算上購入をためらう方もいるでしょう。中古車であれば、お得に購入できます。以下は、中古車販売店「ネクステージ」が販売する中古車相場です。
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中古車相場（税込み） |
69万9,000円~641万9,000円 |
（2023年11月時点の情報です）
中古車の中には、初代モデルだけでなく現行モデルも含まれています。TRDのエアロパーツ装着車、走行距離が1万kmに満たない中古車もあり、幅広い候補から選択が可能です。
FスポーツやFスポーツパフォーマンスも選べる
Fスポーツモデルは、専用チューニングを施すことで多くのドライバーへ走る喜びを提供するモデルです。上位モデルには、Fスポーツパフォーマンスが位置しています。FスポーツとFスポーツパフォーマンスには、どのような違いがあるのでしょうか。ここで確認していきましょう。
（参考：『IS（レクサス）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
スポーティーな走りを極めたFスポーツ
ISが持つ優れた乗り心地、操縦安定性をさらに磨き上げ、スポーティーな走りができるよう専用チューニングを施したのが「Fスポーツ」です。
ショックアブソーバーの減衰力を制御する機構「NAVI・AI-AVS」が標準装備されており、快適な乗り心地と走行安定性を発揮します。
外観は、専用デザインのスピンドルグリルが特徴的です。インテリアは専用デザインとなっており、スポーツ走行に最適なホールド性の高いシート、アルミ製のペダルが採用されています。
V型8気筒5.0Lエンジンを搭載したFスポーツパフォーマンス
Fスポーツパッケージをベースに、パワートレインをさらに強化させたのが「IS500 Fスポーツパフォーマンス」です。
エンジンは排気量5.0LのV型8気筒エンジンを採用しています。他のグレードを圧倒する伸びやかな加速と、官能的なサウンドが魅力です。
足回りには、専用チューニングを施したパフォーマンスダンパーが装着されています。乗り心地とシャープなハンドリング特性の両立を実現させました。フロント356mm、リア323mmの大径ブレーキローターを装着したことで、制動力も確保しています。
まとめ
ISは、レクサスのコンパクトFRスポーツセダンとして販売されてきた車です。車を操る楽しさをより味わえるモデルとして、2022年には排気量5.0LのV型8気筒エンジンを搭載した「IS500 F スポーツ」が販売されました。
2024年~2026年の間に、レクサス初となるワゴンタイプのISが販売されるのではないかという情報もあります。ワゴンタイプに興味のある方は、メーカーの正式発表を待ちましょう。
▼ライタープロフィール
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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