レクサスISはコンパクトFRスポーツセダン!魅力やスペックを紹介
現在、レクサスには3種類のセダンがあります。セダンと聞くと落ち着いた雰囲気の車を想像しがちですが、ISは車を操る楽しさを追求したFRスポーツセダンです。初代誕生から20年以上愛されているISには、どのような魅力があるのでしょうか。
そこでこの記事では、レクサスISの歴史とデザインや走行性能などの特徴を解説します。新車・中古車価格に加え買取相場も紹介しますので、レクサスISについて詳しく知りたいという方はぜひ参考にしてください。
※目次※
・レクサスISは、トヨタ「アルテッツァ」をベースにしたFRスポーツセダン
・現行モデルは2013年にフルモデルチェンジした3代目。2020年のマイナーチェンジでデザインなどが大きく変わった
・レクサスISの購入時に費用面が気になるなら中古車という選択も◎
コンパクトFRスポーツセダンのレクサスIS
まずは、レクサスISについて基本情報をチェックしていきましょう。現在レクサスが展開しているセダンは、LS、ES、ISの3種類です。
LSとESはレクサスらしいラグジュアリーさを特徴としていますが、ISはこれら2つとは趣向が少し異なります。ここでは、レクサスISの概要とともに、誕生の背景を紹介していきます。
ISはトヨタ「アルテッツァ」のレクサス版スポーツセダン
レクサスISは、1998年に発売されたスポーツセダン「アルテッツァ」をベースにしています。アルテッツァの魅力は、当時すでに数が少なくなっていたFR仕様のスポーツセダンであることはもちろん、ゆとりのある室内と6速マニュアルの設定があることです。
1998年~1999年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したものの、初代のみで生産が終了します。しかし、FRスポーツセダンというアルテッツァの大きな特徴は、レクサスの国内展開とともにISが引き継ぎました。
マイナーチェンジ後の全長は約4.7m
レクサスISの現行モデルは、2013年にフルモデルチェンジされた3代目です。フルモデルチェンジ当時の全長は4.655mでしたが、2020年のマイナーチェンジによりボディサイズが4.7mを超えました。現行モデルの主要スペックは、以下の通りです。
全長×全幅×全高(mm) |
4,710~4,760×1,840×1,435~1,440 |
ホイールベース(mm) |
2,800 |
最小回転半径(mm) |
5.2~5.4 |
乗車定員(人) |
5 |
(参考:『IS 型式:DAA-AVE30(レクサス)のモデル・グレードカタログ一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
レクサスブランドとISの歴史
レクサスは、1989年に設立されたトヨタ自動車のラグジュアリーブランドです。現在は日本国内だけでなく海外でも販売されていますが、モデル投入は米国から始まりました。
日本でレクサスの展開が始まったのは2005年です。レクサスISは、その第一弾モデルとして「GS」「SC」とともに発表されました。ここでは、レクサスISの歴史を紹介します。
1999年:初代ISが登場
初代レクサスISが発表されたのは、日本国内ではなく米国です。トヨタ「アルテッツァ」をベースとし、エンジンレイアウトはフロントミッドシップを採用しています。
フロントミッドシップは、運転席よりも前にエンジンを搭載するレイアウトです。スポーツカーに採用されることが多く、旋回性能を高めるメリットがあります。
バッテリーや燃料タンクを中央に寄せて重量配分の最適化を図り、軽快なハンドリング性能を実現しました。
2005年:日本にレクサスブランドが導入
米国で初代ISが発表された6年後に、レクサスの日本展開が始まりました。それと当時に発表されたのは、グランドセダンの「GS」、スポーツクーペの「SC」、日本では初代となる「IS」です。GSとSCは開業と同日の8月30日より発売が始まり、ISは少し後の9月28日より販売が始まりました。
日本での初代ISのグレードラインアップは、3.5L V6エンジンを搭載した「IS350」、2.5L V6エンジンを搭載した「IS250」です。また、2007年にプレミアムスポーツの「IS F」、2009年にコンバーチブルの「IS C」が追加されました。
2013年:3代目ISが発売
2013年にフルモデルチェンジが行われ、3代目(日本では2代目)となりました。3代目の大きなトピックは、ハイブリッドモデル「IS 300h」が追加されたことです。開発キーワードは「真の“走る楽しさ”の体現」に変更され、走行性・デザインともに進化しています。
IS 300hに搭載されているのは、FR用縦置き2.5L直列4気筒アトキンソンサイクルエンジンと高トルクモーターです。JC08モード燃費はクラストップレベルの23.2km/Lを発揮しています。
最新のレクサスISの主な特徴をチェック
レクサスISは2013年以降、フルモデルチェンジは行われていません。しかし、2020年のビッグマイナーチェンジで大きな変化を遂げました。ここでは、現在販売されているレクサスISの特徴を、内外装デザイン・走行性能・安全性能に分けて紹介します。
エレガントなクーペシルエットのボディ
現行モデルのデザインコンセプトは「Agile(俊敏) & Provocative(挑発的)」です。4ドアクーペを思わせる低重心のフォルムと新意匠のスピンドルグリルにより、ワイド&ローなスタイルとなりました。
クーペスタイルの美しいリアフォルムは、ボディパネル製造工程における「突き上げ工法」と「寄絞り(よせしぼり)工法」が生み出しています。高精度のプレス技術により、シャープさとアグレッシブさを実現しました。
質感の高いインテリア
現行モデルのISは、グレードによってシートカラーとシート素材が変わります。グレード別の違いは以下の通りです。
グレード名 |
シートカラー |
シート素材 |
IS300/IS300h |
・ダークローズ ・オーカー ・ブラック |
・L tex |
IS300/IS300h “version L” |
・ダークローズ ・オーカー ・ブラック |
・セミアリニン本革 |
IS300/IS300h/IS350 “F SPORT“ |
・フレアレッド ・ブラック ・ホワイト |
・L tex ・本革 |
IS500 |
・ブラック |
・ウルトラスエード×L tex |
また、現行モデルのISはクーペスタイルながら広い後席を実現しています。足回りや天井に余裕を持たせるだけでなく、前方視界も確保した開放感のある空間です。
ラゲッジスペースも使い勝手が良く、ガソリンモデルはゴルフバッグ3つ、ハイブリッドモデルは2つ収納できます。
パワフルで上質な乗り心地
現行のレクサスISには、5.0L V8エンジン、3.5L V6エンジン、2.0L L4ターボエンジン、2.5L L4エンジン搭載ハイブリッドシステムの4つのパワートレインがあります。愛知県豊田市下山地区の車両開発用テストコースで繰り返し試験走行が行われ、走行性能に磨きがかけられました。
ステアリングやペダルのコントロール性が向上され、ドライバーの意図に合わせた操舵性を実現しています。また、ボディ剛性を高めて静粛性と乗り心地の良さが向上されました。
ハイブリッドモデル以外に採用されている8-Speed SPDS (電子制御8速オートマチック)は、Mポジションを選択するとMT車のようなスポーツドライビングを体感できます。
快適な走行を実現する最新の安全性能
レクサスISには、最新の「Lexus Safety System+」が搭載されています。単眼カメラとミリ波レーダーの性能が向上されたことで、プリクラッシュセーフティーの領域が拡大しています。これにより、日中だけでなく夜間でも歩行者や自転車の検知が可能となりました。
また、レーントレーシングアシストのレーントレース性能も向上しています。レーントレーシングアシストは、車線維持ができるようにステアリング操作を支援する機能です。高速道路や自動車専用道路走行時にかかる、ドライバーへの負担を軽減します。
死角の多い駐車場で役に立つのは、パーキングサポートブレーキです。アクセルとブレーキの踏み間違いによる衝突に加え、前方・後方にある障害物への衝突を低減させます。
(参考:『レクサスISの維持費はどのくらい?中古車の税金についてもチェックしよう!|新車・中古車の【ネクステージ】』)
レクサスISの現行モデルを比較
レクサスISは、大きく4つに分けられます。それぞれのグレードには、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、現行のレクサスISに設定されている「IS300」「IS300h」「IS350」「IS500」の特徴やスペックを紹介します。
IS300
IS300はベースグレードです。最もベーシックな「IS300」、装備が充実した「“version L”」、スポーティーモデルの「“F SPORT“」で構成されています。
IS300であっても、運転席・助手席8Way調整式パワーシートや運転席・助手席独立温度調整オートエアコンなどは標準装備です。“version L”になるとシートがセミアリニン本革になり、“F SPORT“には専用装備が装着されます。IS300の基本スペックは以下の通りです。
エンジン種類 |
直列4気筒インタークーラー付ターボ |
総排気量(cc) |
1.998 |
最高出力【kW(PS)/rpm】 |
180(245)/5,200~5,800 |
最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
350(35.7)/1,650~4,400 |
WLTCモード燃費(km/L) |
12.2 |
燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
駆動方式 |
2WD(FR) |
IS300h
IS300hは、ハイブリッドモデルです。IS300同様、ベースの300hに加え「 “version L”」「“F SPORT“」があります。
2.5Lのガソリンエンジンと電気モーター、電気式無段変速機の組み合わせにより、優れた燃費性能と高い静粛性を実現しています。ISで唯一4WDが選択できます。IS300hの基本スペックは以下の通りです。
エンジン種類 |
直列4気筒 |
総排気量(cc) |
2.493 |
最高出力【kW(PS)/rpm】 |
131(178)/6,000 |
最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
221(22.5)/4,200~4,800 |
WLTCモード燃費(km/L) |
16.2~18.0 |
燃料 |
無鉛レギュラーガソリン |
駆動方式 |
2WD(FR)/4WD |
IS350
IS350は、V型6気筒エンジンを搭載しています。IS300やIS300hとは違い、ラインアップは「IS350“F SPORT“」のみです。
IS300“F SPORT“と装備は大きく変わりませんが、室内にエンジンサウンドが響くサウンドジェネレーターを搭載しています。IS350の基本スペックは以下の通りです。
エンジン種類 |
V型6気筒 |
総排気量(cc) |
3.456 |
最高出力【kW(PS)/rpm】 |
234(318)/6,600 |
最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
380(38.7)/4,800 |
WLTCモード燃費(km/L) |
10.7 |
燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
駆動方式 |
2WD(FR) |
IS500
IS500は、最強のパフォーマンスを誇るレクサスISの最上グレードです。ラインアップは「IS500 “F SPORT Performance”」のみとなります。
装備はIS 300 “SPORT”をベースとしていますが、装着されているのは“SPORT Performance”専用装備です。走行性能だけでなく、装備からもスポーツセダンらしさを味わえるでしょう。IS500の基本スペックは以下の通りです。
エンジン種類 |
V型8気筒 |
総排気量(cc) |
4.968 |
最高出力【kW(PS)/rpm】 |
354(481)/7,100 |
最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
535(54.6)/4,800 |
WLTCモード燃費(km/L) |
9.0 |
燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
駆動方式 |
2WD(FR) |
(参考:『IS(レクサス)の燃費情報|新車・中古車の【ネクステージ】』)
レクサスISの売買価格をチェック
レクサスはラグジュアリーブランドということもあり、トヨタ全体で見ても高い価格が設定されています。しかし、ISには多様なライアアップがあるため、同じISでも価格はさまざまです。ここでは、レクサスISの新車価格に加え、中古車相場と買取相場を紹介します。
レクサスISの新車販売価格
現行のレクサスISには、4つのラインアップに加え特別仕様車「”F SPORT Mode Black Ⅲ”」もあります。「”F SPORT Mode Black Ⅲ”」は、ブラックインテリアを基調とした専用の鍛造アルミホイールなどの専用装備を備えたモデルです。IS500を除く全てのモデルに設定されています。特別仕様車を含む新車価格は以下の通りです。
モデル名 |
グレード名 |
税込み価格 |
IS300 |
IS300 |
481万円 |
”F SPORT” |
536万円 |
|
”version L“ |
556万円 |
|
”F SPORT Mode Black Ⅲ” |
586万円 |
|
IS300h |
IS300h |
527万円~569万円 |
”F SPORT” |
581万円~623万円 |
|
”version L“ |
601万円~643万円 |
|
”F SPORT Mode Black Ⅲ” |
631万円~673万円 |
|
IS350 |
”F SPORT” |
651万円 |
”F SPORT Mode Black Ⅲ” |
701万円 |
|
IS500 |
“F SPORT Performance” |
850万円 |
(参考:『レクサスISの値段はいくら?安く買えるレクサスの車種もご紹介|新車・中古車の【ネクステージ】』)
レクサスISの中古車販売価格
ネクステージでは、2023年12月現在45台のレクサスISを取り扱っています。2代目(日本での初代)・3代目(日本での2代目)に加え、2020年のマイナーチェンジ以降のモデルも選択可能です。世代別の中古車相場は、以下からご確認ください。
2代目 |
3代目 |
2020年マイナーチェンジ以降の現行モデル |
59万9,000円~107万9,000円 |
154万9,000円~290万6,000円 |
409万9,000円~587万9,000円 |
現在ハイパフォーマンスモデルのIS500の取り扱いはありませんが、スポーティーモデルの「”F SPORT”」はどの世代にも在庫があります。燃費重視の方には、3代目からのハイブリッドモデルがおすすめです。
(2023年12月時点の情報です)
(参考:『IS(レクサス)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
レクサスISの買取相場
ネクステージでのレクサスIS買取実績で最も多いのは、スポーティーモデルの「”F SPORT”」です。2010年式の走行距離4万5,855kmのモデルで90万6,000円、2018年式の走行距離1万1,622kmのモデルで322万1,000円、2021年式の走行距離1,829kmのモデルで529万円となっています。
ハイブリッドだと、2022年式の走行距離1万5,720kmの”F SPORT”で408万7,000円、2022年式の走行距離1万8,854kmの特別仕様車で513万7,000円です。
ハイブリッドモデルよりも、ガソリンモデルのほうが中古車市場では探しやすいといえるでしょう。
(2023年12月時点の情報です)
レクサスISはネクステージで探そう!
レクサスISを購入するのであれば、新車よりも価格を抑えられる中古車もおすすめです。中古車市場には過去モデルだけでなく、現行モデルも流通しています。ただし、中古車は車両によって状態が異なるため、店舗選びが重要です。ここでは、品質を重視するネクステージの特徴を紹介します。
豊富な在庫から自分に合った1台を探せる
ネクステージは、全国に3万台の在庫をそろえています。専任バイヤーが徹底的な調査を行っているため、人気のあるモデルはもちろん人気カラーや人気グレードなど種類が豊富です。
全ての車はネクステージのウェブサイトより確認できます。見積もり依頼や在庫確認も、ウェブサイトから申し込み可能です。
また、修復歴車などのトラブルを抱えた車を事前に排除しています。購入時にも車両状態もしっかりと説明していますので、安心してお選びください。
PRレクサスISから良質な1台を探す
無料・有料の保証サービスをご用意
ネクステージでは、全ての中古車に無料保証を付帯させています。納車から3か月以内かつ走行距離3,000km以内であれば、トラブルが起きても保証修理が可能です。
無料保証の他にも、より安心してカーライフを送れる有料保証の「サービスサポート」、長期間安心して利用できる「10年保証」、低年式車用の保証「Nextageサポート」などの有料保証もご用意しています。ニーズに合わせた保証プランがあるのも、ネクステージの強みです。
まとめ
レクサスISは、トヨタ「アルテッツァ」をベースとしたFRスポーツセダンです。米国でデビューを果たし、2005年からは日本国内でも販売されるようになりました。現行モデルは3代目となり、2020年のマイナーチェンジでデザイン・走行性能ともに進化を遂げています。
新車価格が高額なレクサスは、中古車購入もおすすめです。ネクステージは多くのレクサスISを取り扱っていますので、お気に入りの1台を見つけられるでしょう。気になる車両がありましたら、お気軽にお問い合わせください。