スカイライン V36型とは?魅力・燃費/前後モデルとの違いも解説!
日産の名車であるスカイラインのV36型がどういった車種かご存じでしょうか。元を辿れば1957年から歴史が続くスカイラインですが、2006年に登場したのが12代目の呼び名で親しまれているスカイラインV36型です。この記事ではスカイラインV36型のスペックやその魅力に迫ります。
スカイラインV36型は型落ちとなった今でも中古車市場で高い人気の車種です。比較対象としてよくあげられる車と見比べながら、スカイラインV36型の相場を紹介します。
※目次※
7. ネクステージの中古車検索なら自分に合ったスカイラインが見つかる!
・キープコンセプトと走行性能UPを両立したスカイライン V36型
・中古車ならベースグレードの250GTがオススメ
・ライバル車とは中古車相場がほぼ同じ
スカイライン V36型とは?
まずはスカイラインV36型の歴史やマシンスペックについて触れていきます。1957年プリンスから発売されたスカイラインは、約60年の間多くの人に愛され続けている名車です。V35型からのコンセプトを引き継いだV36型はロングヒットを打ち立て、現在でも中古車市場で人気を得ています。
(参考:『スカイライン(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ロングヒットを誇る12代目スカイライン
スカイラインV36型はロングヒットを記録したスカイラインの12代目です。スカイラインは元々日産と合併したプリンスというメーカーによって開発され、現在に至るまで多くの方に愛されてきました。日産で人気の高いフェアレディZは発売から約50年ですが、スカイラインはそれを上回る約60年間も発売されているロングヒット車種です。
スカイラインは発売から約5年ごとに代が入れ替わり、現在では13代目まで代替わりしています。2006年に発売された12代目は、先代であるスカイラインV35型からデザインを引き継ぐキープコンセプトの方針を採りながらも走行性能や快適性を向上したモデルです。
海外では「インフィニティ」というブランド名で展開されています。日本では12代目が販売終了した2013年の後に登場した13代目からインフィニティロゴが全グレードに装着されるようになりました。
ロングヒットを続けるスカイラインの12代目は中古車市場でも人気が高く流通も多いため、ご自身に合う1台が見つけやすい車種でしょう。
V36系と呼ばれる型式/駆動方式
スカイラインV36型は複数のグレードと型式からラインアップが構成されており、それぞれに異なった特色を持っています。型式の違いは、標準とされるV36(250GT)、4WD仕様のNV36(250GT FOUR)、排気量がアップしたPV36(350GT、370GT)の3種類です。
グレードで見ていくと、カーナビ非搭載の廉価グレード、標準装備のベースグレード、安全装置や快適装備が充実している上級グレード、最後にエクステリアのランクアップやパドルシフトが装備されているスポーツグレードの4種類が用意されています。
グレード/型式 |
V36 |
NV36 |
PV36 |
廉価 |
250GT Aパッケージ |
- |
- |
ベース |
250GT |
250GT FOUR |
|
上級 |
250GT タイプV 250GT タイプP |
250GT FOUR タイプV 250GT FOUR タイプP |
350GT タイプP |
スポーツ |
250GT タイプS |
- |
350GT タイプS 350GT タイプSP |
基本スペック
ベースグレードの250GTのマシンスペックは以下の通りです。11代目に引き続き採用されたV6エンジンはブラッシュアップがかかり、キャッチコピーにも使われている「ときめきが帰ってくる」ハイパフォーマンスな走りを見せてくれます。
また、発売当初はトランスミッションに5速ATが採用されていましたが、3.7Lモデルが発売されていた2008年~2013年までは7速ATに変わりました。7速ATはフェアレディZと同じトランスミッションであり、走る楽しみがより感じられる仕様です。
12代目スカイラインにはクーペタイプも存在し、エンジンはPV36で使用されているVQ37VHRが搭載されています。クーペタイプのみトランスミッションに6速MTが選択できるので、MTがお好きな方はクーペタイプの検討も良いかもしれません。
項目 |
詳細 |
エンジン型式 |
VQ25HR |
エンジン種類 |
DOHC・V型6気筒 |
最高出力 |
165kW(225PS)/6,400rpm |
最大トルク |
258N・m |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
トランスミッション |
マニュアルモード付フルレンジ電子制御5速オートマチックトランスミッション(5M-ATx) |
ボディサイズ
12代目のボディサイズや車両重量などのスペックは11代目・13代目と大きく変わりありません。厳密にいえば、11代目から13代目にかけてボディサイズがごくわずかに大きくなっています。ホイールサイズは3世代共通して2,850mmであり、17インチ~21インチのタイヤが装備可能です。
項目 |
詳細 |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) |
4,780mm×1,770mm×1,450mm |
ホイールベース |
2,850mm |
最低地上高 |
135mm |
車両重量 |
1,580kg |
スカイライン V36型の魅力
次はスカイラインV36型の魅力について解説します。スカイラインV36型の魅力は爽快で安全な走りを提供してくれるマシンスペックだけではありません。エクステリアとインテリアには細部にまでこだわりが感じられ、ドライバーの所有欲を掻き立ててくれます。
エクステリア
エクステリアの最大の特徴は曲線が美しいロングノーズボディです。ロングノーズボディは歴代のスカイラインが取り入れたデザインでもあり、デザイン性・安全性が両立された完成度の高いフォルムと言えます。
また、先代のV35型ではデザインが刷新されていたテールランプがV36型では従来の丸形に戻りました。近年流行しているSUVのスタイリッシュさとは一線を画したデザインがアイデンティティを強調してくれるため評価は高いようです。
(参考:『スカイライン(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
インテリア/装備
インテリアは「プレミアムな室内空間」と銘打った、居心地の良さを追求した仕上がりです。一部では先代までのインテリアは高級車としては物足りないと言われていましたが、V36型ではインパネからドアトリムにかけて現代的と感じさせるデザインをしています。
またベースグレードの250GTの場合、装備はバイキセノンランプやバックビューモニター、17インチアルミホイール、本革ステアリング、7インチワイドモニター、インテリジェントキー、運転・助手席パワーシートといった豪華装備が標準装備です。オプションには18インチホイールや電動サンルーフ、HDDナビ、インテリジェントクルーズコントロールなどが設定できます。
選択肢が多いスカイラインV36型ですが、標準装備としては十分といえる装備を備えた250GTがオススメできるグレードです。
(参考:『スカイライン(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スカイライン V36型の燃費や維持費の目安
次はスカイラインV36型の燃費や維持費を紹介します。いくらスカイラインV36型が魅力的な車であったとしても、コストが高ければ購入をためらうかもしれません。
しかし、スカイラインV36型はコストパフォーマンスが優れており、中古車を検討している方へオススメの車種と言えます。
燃費・維持費の目安
スカイラインV36型の維持費はベースグレードの250GTで以下の表の通りです。車検時にかかる費用は1年に按分、車検は消耗品代込み、ハイオク1L150円で換算し、重量税は13年経過、任意保険料は平均額で算出しているため、あくまで目安としてご覧ください。
自動車税はPV36であれば値段が上がりますが、重量税はスカイラインV36型の全てグレードで同じです。また総額で最も割合を占めているガソリン代はNV36、PV36と型式が上がるにつれて掛かる金額が増えていきます。
項目 |
金額 |
自動車税 |
5万1,700円 |
車検 |
5万円 |
重量税 |
2万2,800円 |
自賠責保険料 |
1万775円 |
任意保険料 |
6万円 |
ガソリン代 |
15万9,600円 |
総額 |
35万4,875円 |
(2021年3月時点での情報です)
V36型は購入時のコスパが高くお買い得
ランニングコストは高級車らしいスカイラインV36型ですが、中古車としてのイニシャルコストは優れていると言えます。先述の通り、スカイライン V36型は優れた走行性能・装備・エクステリア・インテリアを備えており、そのポテンシャルは十分にあります。
しかし、スカイラインはロングヒットした車種ではあるものの爆発的なヒットをした訳ではなく、中古車市場としても大人気車種とまでは言い切れないようです。そのため比較的年式が新しい車でも割安で市場に出てくるケースもあります。そうなると「一体いくら程度なのか」と疑問がしょうじるかもしれません。その点は「スカイライン V36・V37型の中古車相場」で解説します。
スカイライン V36型の前後モデルとの違い
スカイラインV36型に興味を持たれた方は「前後の型はどういった車か」と気になることでしょう。中古車相場に触れる前に、次はスカイラインV36型のひとつ前と後のモデルとどのように違うかチェックします。
コスパが高いスカイラインV36型のベースとなったV35型と現行モデルのV37型いずれもV36型とエクステリアで大きな違いがあるのです。
V35型(11代目)
11代目であるV35型はそれまでのスカイラインとは大きくデザインが異なる車種でした。日産の開発陣は前世代であるR34型までの開発方針をリセットし、V35型ではスカイラインが属するカテゴリーの車を購入する人全体へターゲットを変えたようです。
デザイン面はV36型と共通している点が多いのですが、車幅が狭く車高が若干高めのためややずんぐりとしたデザインに仕上がっています。V36型と比べるとヘッドライトは丸みを帯びた形状になっており、好きな人には突き刺さる意匠です。
走行性能はその基礎をR34型までの開発が大きく影響しており、V36型での改良にも引き継がれているため順当に性能アップしていると言えます。
V37型(13代目・現行)
2014年にモデルチェンジが行われたスカイラインは13代目やV37型と呼ばれます。V37型は同じスペックで海外にインフィニティとして販売されており、フロントについているロゴマークが日産ではなくインフィニティ仕様になっています。
また、V36型を含め日産が販売している多くの車種で採用されているVモーショングリルはV37型では採用されていません。
ヘッドライトはV36型と比べると近年の流行を取り入れた横長の形で、メッシュ状のフロントグリルが大きいのも特徴です。しかし、V37型ではV35型からの脱スカイライン像から若干の方向修正が入り、どことなく「ハコスカ」や「ケンメリ」を思い起こすデザインになっています。
(参考:『スカイライン(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スカイライン V36・V37型の中古車相場
スカイラインV36型を検討される方の中にはV37型の中古車も気になる方もいるでしょう。ここからはスカイラインV36型と現行モデルのV37型の中古車相場を確認します。
V36型の中古車相場
スカイラインV36型の中古車は約100万円~200万円です。ベースグレードの250GTは新車価格で約300万円、スポーツ仕様の350GT タイプSPで約400万円ですので、新車価格と比べて半額程度かそれ以下で購入できる相場になっています。
オススメの250GTは350GTや370GTと比べると割安になっていることが多いので、是非一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
(2021年3月時点での情報です)
(参考: 『スカイラインV36(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
V37型の中古車相場
スカイラインV37型の中古車相場は200万円前後です。V37型は現行モデルのためV36型と比べると流通量がそこまで多くなく、現在ネクステージで取り扱っているV37型は250GTの後継にあたる200GTが1台のみです。
この200GT(タイプP)が中古車価格で約200万円ですので、350GTであればもう少し値段が上がってくるかもしれません。
(2021年3月時点での情報です)
(参考: 『スカイラインV37(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スカイライン V36型のライバル車もチェック!
スカイラインV36型を検討するにあたり、他社の高級車も併せてチェックすることは中古車探しの楽しみのひとつでしょう。次はスカイラインV36型のライバルとなりえる車の特徴や中古車相場を紹介します。
ライバル車として挙げられるのはトヨタのマークXとマツダのアテンザセダン、スバルのレガシィB4の3台です。
トヨタ マークX
トヨタの人気車種であるマークⅡが10代目を迎えるにあたり、2004年に登場したのがトヨタのマークXです。4ドアセダンでV6エンジンを搭載したマークXは走行面でスカイラインと遜色ない力を発揮します。中古車相場は約90万円~200万円となり、価格帯もスカイライン V36型と大きな差はありません。
(2021年3月時点での情報です)
(参考:『マークX(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ アテンザセダン
マツダのアテンザは2002年に販売されたフラグシップセダンで、耳に残りやすい歌が使われたCMに印象が強い方も多くいるのではないでしょうか。現行モデルでは独自技術のSKYACTIVによりエンジン性能やトランスミッションに大幅な改良が加えられ燃費が大きく向上しています。中古車相場は約100万円~130万円です。
(2021年3月時点での情報です)
(参考:『アテンザセダン(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スバル レガシィB4
スバルのレガシィB4の中古車相場は約40万円~150万円です。1998年に初代が発売されたレガシィB4はヘキサゴングリルとホークアイヘッドランプなどスバルの伝統的なデザインを守りつつ、フラグシップモデルらしい高級車に仕上がっています。
(2021年3月時点での情報です)
(参考:『レガシィB4(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ネクステージの中古車検索なら自分に合ったスカイラインが見つかる!
中古車選びではスカイラインの「V36型」や「V37型」のように型式や年式、他にも型番やグレードを調べたりと、大量にある中古車情報を選り分ける必要があります。
ネクステージではメーカーや車種、グレード、年式といった基本情報から中古車のコンディションまで細かく条件指定をして検索可能です。もちろん、店頭でも知識豊富なスタッフが詳細を説明いたします。また、アフターサポートも充実し手いますので購入後も安心です。
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まとめ
日産のロングヒット車種の12代目であるスカイラインV36型は、長年培われた日産の技術力と先進的なデザインが合わさった次世代のスカイラインと言えます。前後のモデルや他社の車種とデザインや走行性能を比較しても、V36型のアイデンティティはしっかりと感じられることでしょう。
オススメの250GTや現行モデルのV37型を含め、スカイライン V36型に興味を持たれた方は是非ネクステージの中古車ページへお問い合わせください。