スカイラインハイブリッドが惜しくも生産終了!中古車の狙い目モデルを紹介
スカイラインは、日本の自動車の歴史を代表する息の長いモデルです。多くの方から指示されてきましたが、現行スカイラインのハイブリッドモデルはグレードの見直しに伴い生産終了となりました。スカイラインハイブリッドが廃止された理由について、気になる方もいるでしょう。
この記事では、スカイラインハイブリッドが生産終了した理由を考察しつつ、その特徴について解説します。ハイブリッドモデルの狙い目のモデルについても紹介しているので、中古車を狙っている方は参考にしてください。
※目次※
3.スカイラインハイブリッドが生産終了し次期モデルの憶測も飛び交う
・スカイラインハイブリッドは、2022年10月の一部仕様変更とともに生産終了となった
・現行型の13代目スカイラインが発売されたのは2014年。ハイブリッドモデルから販売された
・スカイラインハイブリッドは何度か仕様変更されており、中古車を購入するときは年式や装備内容を確認することが大切
スカイラインハイブリッドは惜しくも生産終了となった
スカイラインハイブリッドがいつラインアップから姿を消したのでしょうか。ここでは、スカイラインハイブリッドが廃止されたタイミングについて解説します。ちなみに2023年10月時点において、ガソリンエンジンモデルは販売を継続中です。
2022年10月の価格改定・一部仕様変更に伴いグレードを見直し
2022年10月に日産は、スカイラインの価格の改定と一部仕様変更を実施しました。その際にグレード体系が変更され、ハイブリッドモデルはラインアップから外れました。
スカイライン自体の販売終了ではないため、ガソリンエンジンモデルは残っています。また価格が改定され、「GT:456万9,400円」「GT Type P:486万8,600円」「GT Type SP:514万9,100円」で、最上級グレードの400Rは589万9,300円です。
一部仕様変更の内容とは?
ハイブリッドが廃止された一部仕様変更の内容を知りたい方もいるでしょう。変更点は400Rのボディカラーの変更と、インテリアに関するオプションの追加です。
ボディカラーは、ミッドナイトパープルが新たに追加され、スレートグレーがカラーバリエーションから外れました。インテリアには、シートやドアトリムなどにブラウンカラーを採用した「ブラウンインテリアパッケージ」をオプションで設定しています。
スカイラインハイブリッドが生産終了となった理由を考察
スカイラインハイブリッドが生産終了した具体的な理由について、公式情報はありませんが、ハイブリッドシステムにかかるコストが高かったのではないかと推測されています。
スカイラインハイブリッドには日産が独自開発した「1モーター2クラッチ方式インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」を搭載しており、走行シーンに応じてエンジンとモーターを使い分けます。これを後輪駆動で実現しており、開発コストや製造コストが高かったことが理由ではないかと考えられます。
スカイラインハイブリッドが生産終了し次期モデルの憶測も飛び交う
現行型のスカイラインは、初代から数えると13代目にあたります。ただ13代目のスカイラインは、2014年2月の発売から現時点(2023年10月)で10年目となるため、フルモデルチェンジの時期が近いともいえるでしょう。
発売されれば14代目となる次期スカイラインは、SUVのクロスオーバーとなり、電気自動車として生まれ変わるという情報も憶測として飛び交っています。
スカイラインハイブリッドの基本情報
スカイラインハイブリッドがどのような車なのか、基本から知りたい方もいるでしょう。ここでは、スカイラインハイブリッドの走行性能や先進装備、主要スペックについて解説します。特に、運転を支援する「プロパイロット2.0」を搭載した点に注目してご覧ください。
スカイラインハイブリッドの概要
2014年にフルモデルチェンジをした現行モデルは、当初ハイブリッドモデルのみの設定でした。ガソリンエンジンモデルは、フルモデルチェンジの数か月後に追加されています。
スカイラインハイブリッドに搭載されたハイブリッドシステムは日産独自のもので、パワーと燃費を両立させています。また、電気信号で操作する「ダイレクトアダプティブステアリング」を世界初採用した点が特徴的です。
エクステリアは、スポーツセダンとして申し分ないデザインとなっており、鋭い眼光のヘッドランプは迫力がありスポーティーです。
スカイラインハイブリッドの走行性能
スカイラインと聞いてモータースポーツをイメージする方も少なくないでしょう。スポーツモデルであるGT-Rに関しては、スカイラインから独立したモデルになっていますが、スポーティーなイメージは同車にとって重要な要素です。
以上のことからスカイラインハイブリッドは燃費に配慮しつつも、システム最高出力268kW(364ps)のハイパワー仕様となっています。ちなみに燃費性能は、ガソリンエンジンモデルが13.0km/L(JC08モード)に対して、ハイブリッドモデルは17.8km/L(JC08モード)と良好です。
世界初の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」搭載
スカイラインハイブリッドには、2019年に先進の運転支援技術「プロパイロット2.0」が搭載されました。プロパイロット2.0の最大の特徴は、ある条件下において自動運転を実現している点にあります。
完全自動運転ではありませんが、ステアリングから手を離せるため画期的なシステムです。プロパイロット2.0の機能は高速道路や自動車専用道路で利用でき、ボタンひとつで車線変更や追い越しも可能です。ちなみにプロパイロット2.0は、2023年10月時点においてセレナやアリアにも設定されています。
主要スペック
ここでは、スカイラインハイブリッドのスペックを紹介します。搭載しているエンジンは、V6の3.5Lガソリンエンジンです。最高出力は300psを超えている他、太いトルクがあり、高い動力性能を誇ります。
また、スカイラインハイブリッドにはトルクフルなモーターが備わっているため、低回転から力強い加速を味わえるでしょう。スペックの詳細については、以下をご覧ください。
全長【mm】 |
4,815 |
全幅【mm】 |
1,820 |
全高【mm】 |
1,440~1,450 |
ホイールベース【mm】 |
2,850 |
車両重量【kg】 |
1,780~1,890 |
最低地上高【mm】 |
120~130 |
最小回転半径【m】 |
5.6~5.7 |
室内長【mm】 |
2,000 |
室内幅【mm】 |
1,480 |
室内高【mm】 |
1,160~1,180 |
エンジン排気量【cc】 |
3,498 |
エンジン最高出力【kW(PS)/rpm】 |
225(306)/6,800 |
エンジン最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
350(35.7)/5,000 |
モーター最高出力【kW(PS)】 |
50(68) |
モーター最大トルク【N・m(kgf・m)】 |
290(29.6) |
燃料消費率(JC08モード)【km/L】 |
16.8~17.8 |
(参考:『スカイラインハイブリッド(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スカイラインハイブリッドの狙い目モデル
スカイラインハイブリッドは、2014年から2022年まで販売されていました。途中で何度か指標変更を行っており、年式によって仕様がことなる可能性があるため、中古車を選ぶときは注意が必要です。ここでは、スカイラインハイブリッドの狙い目のモデルと、中古車相場を紹介します。
スカイラインハイブリッドの中古車相場
スカイラインハイブリッドは新車で購入できないため、乗りたい場合は中古車を探す必要があります。中古車は、年式や走行距離、コンディションなどによって価格が決まるので、まずは予算を設定することが大切です。
スカイラインハイブリッドの中古車相場を押さえておくと、予算を決めやすいでしょう。中古車販売店のネクステージにおけるスカイラインハイブリッドの中古車相場は、132万1,000円~285万6,000円となっています。(2023年10月時点の情報です)
価格を重視したいなら2014年2月以降のモデル
中古車は基本的に、年式が古いほど価格が下がる傾向にあります。できるだけ低予算で中古車のスカイラインハイブリッドを購入したい場合は、2014年2月に発売された初期モデルを狙うと良いでしょう。
ただし、年式が古いと走行距離も多い可能性があります。走行距離が多いと、部品の劣化が進んでいるかもしれません。ハイブリッドの場合、購入後にバッテリー交換となって高額な費用が発生することもあるので、コンディションのチェックや保障内容を確認することが大切です。
自動ブレーキが全車標準装備された2016年4月以降のモデル
自動ブレーキは、事故につながるリスクやぶつかった時の被害を軽減するために重要となる安全装備です。現在販売されている自動車には、ほぼ自動ブレーキの機能が備わっています。
事故数の低減につながる画期的な機能ですが、スカイラインには2016年4月のマイナーチェンジで全グレードに装備されました。追加された安全装備は自動ブレーキだけではありません。衝突回避と運転をサポートする「全方位運転支援システム」には、前方衝突予測警告やインテリジェントクルーズコントロールなどいくつかの安全装備が含まれています。
デザインに変更が加えられた2017年12月以降のモデル
2017年12月のマイナーチェンジでは、エクステリアのデザインを変更し、インテリアの質感を高めるアップデートが実施されました。
エクステリアの大きな変更点は、フロントグリルを大きくしたことです。また、グレードごとにバンパーデザインを変更しています。例えば、Type SPはより立体的で躍動感のあるバンパー形状を採用しました。
インテリアに関してはステアリングの握り心地を改善し、シフトノブの素材を変更するなど、質感の向上をはかっています。
プロパイロット2.0搭載車が欲しいなら2019年9月以降のモデル
日産独自の安全技術「プロパイロット2.0」を搭載したモデルは、まだまだ多くありません。日産の現行ラインアップの中で、プロパイロット2.0を採用しているのは電気自動車のアリアとミニバンのセレナです。
プロパイロット2.0を搭載したスカイラインハイブリッドは、希少なモデルといえるでしょう。2019年9月以降のスカイラインハイブリッドに搭載されているため、中古車を探す場合、年式をチェックするようにしましょう。
まとめ
惜しくも生産終了したスカイラインハイブリッドは、パワフルで燃費も良く、スタイリッシュなモデルです。価格を重視する場合は初期モデルを、自動ブレーキなど先進の装備が魅力的な場合はできるだけ年式の新しい車両を探すと良いでしょう。
中古車で探す際は年式によってデザインや搭載される機能が異なるので、予算に合わせて好みのタイプを選ぶようにしましょう。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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