スバルBRZの燃費はどのくらい？ライバル車との違いを徹底調査
BRZは、優れた走行性能と安全性能、快適性が備わったスポーツカーです。スポーツカーということで燃費性能が悪いといったイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、BRZの燃費性能と併せてBRZの魅力を紹介します。また、燃費性能を評価する際には、ライバル車との比較がおすすめです。トヨタ GR86、トヨタ スープラ、日産フェアレディZをライバル車としてピックアップし、燃費の比較もしています。最後まで読むことで、BRZの燃費が良いのか判断できるでしょう。
※目次※
・BRZはスバルとトヨタの共同開発で生まれたスポーツカー
・BRZの燃費（WLTCモード）は、11.7km/L~12.0km/L
・燃費性能や走行性能にこだわりたいのであれば、ライバル車のGR86やスープラ、フェアレディZと比較しよう！
スポーティーな走りを堪能できるスバルBRZの燃費とは？
スバルは業務資本提携の一環として、トヨタとBRZの共同開発を行いました。究極のFRスポーツカーを実現したといわれるBRZは、どのような車なのでしょうか。ここでは、2021年7月に販売を開始した現行BRZの概要、カタログ燃費を紹介します。
トヨタとの共同開発が行われたピュアスポーツカー
スバルが販売するBRZは、トヨタとの共同開発により誕生しました。トヨタのGR86とプラットフォームなどを共有しながらも、それぞれの個性を引き出し、異なる乗り味を楽しめるのが魅力です。
BRZは、ドライバーの感性を刺激し、高揚感を引き出す走りの楽しさを追求しています。走りの楽しさを追求するために、初代モデルから排気量をアップした水平対向エンジンが搭載されました。
デザイン面では、低くワイドなヘキサゴングリルやフェンダーの造形が躍動感を表現し、スポーツカーらしいエクステリアデザインに仕上がっています。
安全性能面では、AT仕様だけでなく、MT仕様にもスバルの運転支援システム「アイサイト」を搭載しているのが特徴です（2023年9月の一部改良時にMT車にアイサイトを搭載）。
カタログ燃費はWLTCモードで10km/L超え
BRZは、3種類のグレードをラインアップしています。それぞれMT仕様とAT仕様の選択が可能です。燃費性能にはどの程度差があるのか、以下の表でチェックしましょう。
|
グレード |
R |
S |
STI Sport |
|
燃費（WLTCモード・km/L） |
11.8~12.0 |
11.7~11.9 |
11.7~11.9 |
|
燃費（市街地モード・km/L） |
7.3~8.0 |
7.2~8.0 |
7.2~8.0 |
|
燃費（郊外モード・km/L） |
12.8~13.0 |
12.7~12.8 |
12.7~12.9 |
|
燃費（高速道路モード・km/L） |
14.4~15.0 |
14.2~14.9 |
14.1~14.9 |
燃費以外に知っておきたいスバルBRZのデザインや性能
燃費性能は維持費にも関わることから、入念にチェックする方も多いでしょう。しかし、車を購入する際には、燃費性能以外の特徴も知ることが大切です。さまざまな特徴を知ることで、BRZの魅力もさらに理解できます。ここからはBRZの内外装、走行性能など、燃費性能以外の特徴をチェックしましょう。
躍動感のあるエクステリアデザイン
BRZのエクステリアデザインは、低重心を思わせるワイド＆ローのフロントフェイスが特徴です。フロントバンパー左右に設けられたダクト、フロントホイール後方のエアアウトレットは、空力性能に関するものですが、エクステリアデザインのアクセントにもなっています。
サイドビューはフェンダーが張り出し、タイヤの存在感を強調するようなデザインです。どの角度から見ても、走りの期待感を高めるエクステリアデザインといえるでしょう。
運転に集中しやすいインテリアデザイン
BRZの内装は、水平基調のインストルメントパネルが特徴です。水平基調としたことで、コーナリング時などでも車体の姿勢がつかみやすくなります。この他、直感的な操作ができるスイッチ類の採用など、運転に集中できるようなデザインが魅力です。
内装色はグレードを問わずブラックのみですが、ステアリングホイール、ハンドブレーキレバー、シートには赤のステッチが入れられています。車に乗るたび、スポーツマインドが刺激されるでしょう。
スポーティーさを味わえる走行性能
BRZのエンジンは、排気量2.4L水平対向エンジンを搭載しています。高回転域まで気持ち良く回るフィーリングと、高トルクを両立させたエンジンです。また、トヨタの燃料噴射システム「D-4S」を採用したことで、レスポンスの良さと優れた環境性能を実現しています。
BRZのスポーツドライビングを支えるのは、空力性能です。トランクリッドをダックテール形状とすることで、車体を路面に押し付けるダウンフォースを発生させています。リアのトラクションが確保され、安定感のある走行が可能です。
日々のドライブを支える安全性能
BRZには、スバルの運転支援システム「アイサイト」が標準装備されています。アイサイトの機能のひとつ「プリクラッシュブレーキ」は、先行車のブレーキランプ、歩行者、自転車などを認識し、衝突の可能性が高いと認識した場合に、警告やブレーキ制御を行う安全機能です。
MT仕様でもプリクラッシュブレーキは機能し、車両停止まで制御が行われます。この他、高速道路での運転をサポートする「全車速追従機能付きクルーズコントロール」、誤発進抑制制御など、日々の運転に役立つ安全機能を豊富に備えている点が魅力です。
多彩な機能を搭載した快適装備
BRZのメーターには、BOXERメーターが採用されています。BOXERメーターは、タコメーター、アイサイトの作動状態などを表示するマルチインフォメーションディスプレイ、水温計や燃料計を表示するLCD液晶パネルを組み合わせたものです。視認性に優れているため、必要な情報を瞬時に認識できます。
エアコンは、左右独立温度調整機能付きフルオートエアコンです。運転席、助手席それぞれで設定温度を変えられるため、体感温度の違いにも対応できます。
スバルBRZとライバル車の燃費を比較
ここからは、BRZと同じ国産スポーツカーと燃費性能を比較しましょう。ライバル車と比べることで、BRZの燃費性能は良いのか分かるだけでなく、魅力的な車が新たに発見できる場合があります。
BRZのライバル車は、GR86、スープラ、フェアレディZの3車種です。それぞれ特徴と燃費性能を紹介します。
トヨタ GR86との違い
GR86は、スバルとの共同開発で誕生した車です。BRZをベースとし、基本的なメカニズムは共用しています。BRZと深い関係にありながら、さまざまな部分で差別化されているのが特徴です。
例えばサスペンションは、BRZには日立Astemo製が用いられるのに対し、GR86にはZF製が採用されています（グレード別）。このような差別化で、BRZと比べると、クイックな感覚を味わえるでしょう。
GR86の燃費（WLTCモード）は、11.7km/L~12.0km/Lです。BRZと比べ、車両重量も変わらずエンジンも同じ型式を使用していることから、燃費性能にも差がありません。
（参考：『GR86（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
トヨタ スープラとの違い
スープラは、トヨタが販売する2シータースポーツカーです。現在ラインアップしている5代目モデルは、BMWとの共同開発で誕生しました。そのため、BMW Z4と共通のプラットフォーム、パワートレインを採用しています。
搭載するエンジンは、排気量3.0Lの直列6気筒エンジン、もしくは2.0Lの直列4気筒エンジンです。直列6気筒エンジンにはツインスクロールターボが備わり、低回転域から高回転域までレスポンスに優れた走りを楽しめます。
直列4気筒エンジンは同じ排気量でも、軽快なスポーツ走行が味わえるタイプ、最大出力を抑えて扱いやすくしたタイプをラインアップしているのが特徴です。
燃費性能（WLTCモード）は、直列6気筒エンジン搭載モデルが11.0km/L~12.1km/L、直列4気筒エンジン搭載モデルが14.0km/L~14.5km/Lを発揮します。BRZよりも排気量が大きいものの、燃費性能の差はわずかです。
（参考：『スープラ（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
日産 フェアレディZとの違い
フェアレディZは、国産スポーツカーの中でも歴史のある車です。サイドシルエット、フロントフェイスは、1969年に誕生した初代モデルをモチーフにデザインされています。
搭載するV型6気筒エンジンは、最高出力298kW、最大トルク475N・mという圧倒的なパワーを発揮可能です。ドライバーが意のままに操れるよう、レスポンスに優れたツインターボ、ホイールスピンを抑えて加速性能を高める「ローンチコントロール」が搭載されています。
フェアレディZの燃費（WLTCモード）は、9.5km/L~10.2km/Lです。車両重量がBRZよりも重い分、燃費性能はフェアレディのほうが劣ります。
（参考：『フェアレディZ（日産）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
まとめ
BRZのカタログ燃費（WLTCモード）は、11.7km/L~12.0km/Lです。AT仕様よりもMT仕様のほうが、燃費性能に優れている特徴があります。
BRZの魅力は燃費性能だけではありません。ピュアスポーツカーらしい感性を刺激する走行性能、心から走りを楽しむための安全性能など、多くの魅力がある車です。他のスポーツカーと比べるのであれば、GR86、スープラ、フェアレディZと比較しましょう。
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【この記事の執筆者】
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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