スズキ ソリオの魅力とは?復活したフルハイブリッドやストロングハイブリッドについて
ソリオはスズキが販売する小型車の中で1番の売り上げを誇る人気車種です。歴史も長く、複数回フルモデルチェンジが行われ、現在は4代目が現行車種として販売されています。
そんなソリオの人気の理由や基本のスペックを紹介します。自分の生活スタイルにマッチしているかどうかを照らし合わせながらご覧ください。また、一味違う車に乗りたいという方に向けて、エクステリアデザインなどが異なるソリオバンディットについても合わせて解説します。
※目次※
・ソリオは広い室内空間と高い走行・環境性能、安全性能が人気のコンパクトハイトワゴン。
・ソリオバンディットはワンランク上を感じることのできるデザインが特徴。ワンポイントで見た目が変わるホワイトルーフもおすすめ。
・2022年には念願のフルハイブリッドが復活。大きく向上した燃費性能にも注目。
ソリオとは?スズキの小型車好調の売れ行き
スズキ ソリオは軽ワゴンのようなコンパクトさと、広々とした室内空間が特徴の車です。2023年上半期には、乗用車ブランドの中での売り上げが20位以内に入るほどの人気があります。
スズキの乗用車で最も売り上げが好調であり、安全性能や走行性能も高く、安心・満足できる車として人気が高まっています。
新型スズキ ソリオの人気度
ソリオは、2000年12月に軽自動車トールワゴン「ワゴンR」のボディパネルを採用して「ワゴンRソリオ」として初代モデルを発売した小型乗用車です。その後、2011年1月には11年ぶりにフルモデルチェンジを行い、後席両側スライドドアを採用した2代目ソリオを発売しました。
現在スズキが販売している小型車のなかで一番の販売台数を誇る車種がソリオで、2023年は1ヶ月平均で、約4,400台を売り上げました。この販売台数はホンダの人気コンパクトカーであるフィットやトヨタのライズに匹敵する売れ行きです。
新型(4代目)の変更点
2020年12月にフルモデルチェンジで発売した現行4代目のソリオは、3代目モデルで搭載していたストロングハイブリッドをなくし、マイルドハイブリッドのみへと変更しています。また、全長を80mm延長することで荷室床面を100mm拡大し、広い室内空間と大きな荷室の両立を実現しました。
また、予防安全技術「スズキ セーフティサポート」の機能を充実させて安全性能を高めています。グレードによっては「カラーヘッドアップディスプレイ」や「スリムサーキュレーター」を採用するなど、使い勝手の良さと快適性も高めました。
2022年にストロングハイブリッドが復活!
4代目モデルでは廃止されたストロングハイブリッドは、マイルドハイブリッドよりも燃費性能は高く、EV走行も可能でした。2016年の発売当時にはコンパクトハイトワゴンNO.1の低燃費を達成し、2017年にはJC08モード「平成32年度燃費基準+30%」を達成するなどの高い性能を誇るモデルです。
一時は廃止されていたストロングハイブリッドですが、2022年に再び搭載モデルを販売し、フルハイブリッドとして復活を遂げました。通常のソリオは「ハイブリッドSZ」、ソリオバンディットは「ハイブリッドSV」というグレード名がつけられています。
ソリオバンディットと価格やスペックを比較!
ソリオは、通常のモデルと派生車であるソリオバンディットの2種類から選べます。ソリオバンディットは2012年6月にリリースしたモデルで、精かんで力強いエクステリアや引き締まったデザインのインテリアが特徴です。
ここでは、ソリオとソリオバンディットの価格やスペックを比較してみましょう。
ソリオは全4グレードから選べる
現行のソリオは4つのグレードを販売しています。駆動方式を含めると、選択肢は7種類です。それぞれ価格やエンジン、燃費性能などが異なります。マイルドハイブリッドのモデルとガソリンモデルは2WDと4WDを選択することができますが、フルハイブリッドは2WDしかありませんので注意しましょう。
また、ソリオに設定されているボディカラーは、どれもメタリック塗装であることも特徴です。シンプルなホワイトやブラックの設定はもちろんですが、華やかなオレンジや深みのあるレッドカラーの設定もあります。フルハイブリッドのSZと上級グレードのMZのみブラックとのツートンも用意されています。
HYBRID MZを除きスズキセーフティサポートの装着有無を選択することができますが、下記で紹介する内容は装着車の解説です。
|
HYBRID MZ |
HYBRID MX |
G |
HYBRID SZ |
|||
エンジン |
マイルドハイブリッド |
マイルドハイブリッド |
ガソリン |
フルハイブリッド |
|||
駆動方式 |
2WD |
4WD |
2WD |
4WD |
2WD |
4WD |
2WD |
新車価格 |
209万4,400円 |
221万9,800円 |
192万1,700円 |
204万7,100円 |
164万7,800円 |
177万3,200円 |
229万3,500円 |
燃費率 (WLTC) |
19.6km/L |
18.4km/L |
19.6km/L |
18.4km/L |
19.0km/L |
17.8km/L |
22.3km/L |
(2024年1月時点の情報です)
バンディットのグレードは2種類
ソリオバンディットは1グレードのみの販売です。存在感のあるフロントグリルや美しく独創的なデザインが特徴で、大人のこだわりを満たしてくれることがコンセプトです。装備はソリオのHYBRID MZと共通する点が多くあります。
さらに大きな特徴として挙げられるのはボディカラーです。通常のソリオの場合はルーフとピラー部分がブラックのツートンから選択できますが、バンディットの場合はホワイトのツートンも選択可能になります。この特徴的なツートンのカラーは街中で目を引き、個性を表現できるでしょう。
|
HYBRID MV |
HYBRID SV |
|
エンジン |
マイルドハイブリッド |
フルハイブリッド |
|
駆動方式 |
2WD |
4WD |
2WD |
新車価格 |
212万5,200円 |
225万600円 |
231万7,700円 |
燃費率(WLTC) |
19.6km/L |
18.4km/L |
22.3km/L |
(2024年1月時点の情報です)
両車の共通点
ソリオとソリオバンディットには、多くの共通点があります。特にハイブリッド車は車体サイズや車両重量、燃費率などの基本的なスペックに違いはありません。
前モデルではサイズが異なりましたが、4代目モデルではソリオで80mm、ソリオバンディットで70mm全長を延長することで同じサイズになり、広くゆったりとした空間を作りました。
安全装備に関しては予防安全「スズキ セーフティサポート」搭載や全方位モニターカメラの採用が共通です。室内装備ではHYBRID MZとバンディットの天井にスリムサーキュレーターを採用し、空気を循環させて前席と後席の温度差を減らしています。
また、ハイブリッド車は後席左側パワースライドドアを標準装備しているため、ワンアクションでのドアの開閉が可能です。HYBRID MZとバンディットは両側が標準設定です。予約ロック機能も付いているためスムーズで快適な降車ができるのも特徴です。
ソリオとソリオバンディットの違いは?
ソリオから派生したソリオバンディットは基本的なスペックは同じですが、細かい装備やデザインに違いがあります。デザインはもちろんですが、欲しい機能を標準装備しているかやオプション追加ができるかどうかなども選ぶポイントになるため、購入前にしっかりと把握しておきましょう。
エクステリア
フロントのエクステリアはソリオとソリオバンディットでは大きく異なります。ソリオはシンプルなデザインと伸びやかな曲線が特徴です。一方、ソリオバンディットは立体感のあるフロントグリルや、ヘッドランプとポジションランプが2段に分かれているなどの独特の力強さがあります。
そのほかに、ボディカラーの違いも挙げられます。ソリオは、モノトーンのほかにブラックルーフとのツートンカラーを選ぶことができますが、ソリオバンディットはそれに加えてホワイトルーフを選択することができます。また、ソリオはオレンジやブルーなどのビビット系のカラーが設定されているのに対し、ソリオバンディットは落ち着いたカラーのみの設定です。
室内インテリア
ソリオはネイビーとホワイトを基調色にしたインテリアです。洗練されたデザインで、リビングのように落ち着ける空間を造り出しています。光沢のあるラインとグレーのシックなソファのようなシートが特徴です。
一方、ソリオバンディットはボルドーとブラックを基調色にしています。上質感と大人のこだわりを感じられる空間のインテリアです。シートは立体感の同じ基調色で深みを出し、メタルの美しい輝きをプラスしています。
ソリオがおすすめな人
デザインの好みにもよりますが、ソリオは特にファミリー世帯におすすめです。グレードの選択肢が多いため、性能や機能だけでなく予算に合わせて選ぶことができます。また、ハイブリッドよりもガソリン車が好きだという方にもおすすめです。
エクステリアとインテリアのシンプルで落ち着いた雰囲気も、ファミリーでゆったりとくつろげる空間になるのではないでしょうか。
バンディットがおすすめな人
ソリオバンディットは、特にスポーティな車が好きな方におすすめです。フロントグリルの精かんなデザインや独特な美しさは、セダンやSUVなどのスポーティな車に類似しています。
コンパクトなハイトワゴンでありながら上質感とクールさを持つモデルのため、ファミリー世帯にはもちろんですが男性にもおすすめの車です。
ソリオ・ソリオバンディットのハイブリッドモデルの特徴
ソリオとソリオバンディットにはそれぞれマイルドハイブリッドとフルハイブリッドが展開されています。フルハイブリッドをストロングハイブリッドとも言います。燃費を考慮してハイブリッドモデルを検討しているが、2つの違いが分からないという方に向けて違いを解説します。
また、ハイブリッドシステムの違いだけでなくトランスミッションにも違いがありますので、2つの違いをしっかり理解して、自分に合ったモデルを選ぶと良いでしょう。
ソリオは2種類のハイブリッドを展開
ソリオにはマイルドハイブリッドとフルハイブリッドの2種類が展開されています。この2つの違いを簡単に説明すると、搭載されているモーターの出力の大きさです。マイルドハイブリッドのグレードMXに搭載されているモーターの最大出力は3.1馬に対し、フルハイブリッドのグレードSZに搭載されているモーターは13.6馬力と大きくパワーが上回っています。
これだけを比較するとフルハイブリッドが優れているように感じますが、マイルドハイブリッドの方がリーズナブルに購入できるというメリットもあります。
フルハイブリッドはEV走行が可能
マイルドハイブリッドの場合は、エンジンでの走行をモーターがアシストするようなイメージですが、フルハイブリッドはモーターのみ、つまりEV走行することが可能です。
しかし、他のフルハイブリッド車種と比較するとモーターの出力や、リチウムイオンバッテリーも小型なため、EV走行はあくまでも限定的です。街中での走行がメインという場合には効果を大きく感じやすいと言えるでしょう。
マイルドハイブリッドはCVT搭載
ソリオのマイルドハイブリッドとフルハイブリッドではトランスミッションにも違いがあります。フルハイブリッドには、AGS(オートギアシフト)と呼ばれるMTをベースにした5速の有段トランスミッションが搭載されています。
一方、マイルドハイブリッドは、CVTが搭載されています。AGTと異なり、ギアを使った変速がなく、連続的な可変が可能なトランスミッションです。そのためシフトチェンジ時のショックや変速ラグなどを感じにくいため、自然な加減速で快適に走行できることがメリットです。
ソリオとソリオバンディットの中古車相場
新型コロナウイルスの影響により半導体などの部品供給が不足し、新車全体の納期に遅れが出ています。少しでも早く購入する方法としておすすめなのが中古車です。
中古車には新車同様の未使用車があり、納期も新車ほど長くありません。ソリオの購入は、価格も安くて納期も早い中古車も視野に入れてみましょう。
スズキ ソリオ
ソリオの中古車は、ガソリン車の流通が多くなっています。価格の安さを求めるのであればガソリン車の2代目3代目モデルですが、未使用車であっても現行モデルより20万円ほど安く購入することができるためおすすめです。
また、ハイブリッドは3代目モデルからの採用のため比較的新しい車両が多く、安全性能の高い中古車を手に入れやすい傾向にあります。
ハイブリッド車相場 (フルハイブリッドも含む) |
ガソリン車相場 |
約90万円~220万円 |
約35万円~195万円 |
(2024年1月時点での情報です)
(参考:『ソリオ(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRソリオの最新在庫情報
※価格は支払総額
スズキ ソリオ バンディット
ソリオバンディットはソリオと比較すると在庫数が多く、特にガソリン車よりもハイブリッド車が多い傾向です。
価格帯は現行モデルの1割減ほどですが「スズキ セーフティサポート」を標準装備しているため、安全性能が高い車両を購入できます。
ハイブリッド車相場 (フルハイブリッドも含む) |
ガソリン車相場 |
約99万円~245万円 |
約53万円~70万円 |
(2024年1月時点での情報です)
(参考:『ソリオ バンディット(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRソリオバンディットの最新在庫情報
※価格は支払総額
ソリオのライバル車やOEM車もチェック!
ソリオにはライバル車やOEM車が存在します。OEM車とは、ある車をベースに他のメーカーが製造するモデルのことです。兄弟車や姉妹車とも呼ばれます。
ソリオのOEM車は「三菱 デリカD:2」、ライバル車は「トヨタ ルーミー」です。ここでは、それぞれの車の特徴や中古車相場を見てみましょう。
トヨタ ルーミー
トヨタ ルーミーはソリオと同じコンパクトハイトワゴンで、2021年上半期の小型自動車の売り上げ台数が1位を誇り、乗用車全体の売り上げでも2位となるほどの大人気の車です。
室内空間の広さや運転のしやすさに加えて、両側パワースライドドア等の装備面、安全性能の高さもソリオと似た部分が多くなっています。異なる点は、ルーミーにはハイブリッドモデルがないことです。また、安全性能にも違いがあるため、これらで見極めてもいいでしょう。
ルーミーの新車価格は156万6,500円~210万円、中古車相場は約80万円~233万円です。
(2024年1月時点での情報です)
(参考:『ルーミー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
三菱 デリカD:2
ソリオのOEM車である三菱 デリカD:2は、車体自体はソリオと同じものです。ガソリン車を取り扱っていないことや、エンブレム・オプションなどの装備品、価格が異なります。
OEM車はベース車よりも販売台数が少ないこともあり、デリカD:2の中古車流通はさほど多くありません。価格差もないため、オプションの有無や車両のカラーなどで選ぶといいでしょう。ソリオバンディットに相当するデリカD:2カスタムも販売されているのでチェックしてみてください。
デリカD:2の新車価格は213万2,900円~235万700円、中古車相場は約38万円~175万円です。
(2024年1月時点での情報です)
(参考:『デリカD:2(三菱)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
ソリオはスズキが販売する小型車で、同社の売り上げ台数1位を記録する人気の車です。グレード展開が豊富で、駆動方式も選択することができるため、それぞれの生活スタイルに合った車を選ぶことができます。また、個性的なデザインを楽しみたい方にはソリオバンディットがおすすめです。
さらに、一時期は販売を取りやめたフルハイブリッドも2022年に復活したため、燃費を最重視するという方にもピッタリの車種ではないでしょうか。新車価格もお手頃で、中古車はさらにリーズナブルに乗り出すことができます。ぜひ一度検討してみてください。
▼ライタープロフィール
兵頭 倫果(ひょうどう りんか)
大学時代は工学部で電気の分野を専攻し、電気自動車やソーラーカーの製作に励む。大会への出場あり。大学卒業後は国産自動車メーカーに技術者として入社。後に退職し、現在はフリーランスで、「若者にも響かせる」をモットーにYouTubeやライティング活動を行っている。
豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック!
いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。