トヨタ ランドクルーザーの燃費を年式ごとにチェック!プラドとの違いは?
トヨタのランドクルーザー(LAND CRUISER)は、世界的にも有名な大型クロスカントリー車です。ランクルという愛称で呼ばれており、とても長い歴史を持っています。耐久性の高さや走破性に惹かれて、ランドクルーザーの購入を検討している方も多いでしょう。
なかには中古車購入を考えているという方もいらっしゃると思いますが、その際に気になるのは年式ごとの燃費です。年式によって燃費に大きな差は出てくるのでしょうか。
この記事では、ランドクルーザーの燃費を年式ごとにまとめました。燃費以外の維持費やプラドとの違いについても解説するので、併せて車選びの参考にしてください。
※目次※
4. トヨタ ランドクルーザー プラド TXとランクルの違い
・トヨタのランドクルーザーは歴史が古く、種類も多い。年式ごとに燃費をチェックしておこう
・ランドクルーザーとプラドは似ているが、性能が異なるのでそれぞれ「別の車」と認識しておこう
・ランドクルーザーは中古車も多い。中古車購入を検討している方はぜひ『ネクステージ』へ!
トヨタ ランドクルーザー200系の燃費と維持費
この項目ではまず、ランドクルーザー200系の燃費と維持費の詳細をご紹介します。200系は2007年から現在にかけて生産されている車で、現行モデルを求めている方はこちらを購入することになるでしょう。
近々300系が登場するという噂も立っているのでいずれは200系の中古車が多く流れてきたり、相場が下がったりと中古車市場にも変動があるかもしれません。そのことも考慮して、200系の情報を確認していきましょう。
初期(2007年~2011年)
以下表の内容は、2007年から2011年にかけて生産された初期モデル(ZX)の燃費に関わるスペックです。200系が登場した当初は、四駆らしいボディやデザインが評判を呼びました。中期、後期モデルに比べるとシンプルなデザインとなっています。
|
詳細 |
エンジン形式 |
1UR-FE |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
車両重量 |
2700kg |
燃費 |
6.9km/L(10・15モード) |
(2020年12月時点の情報です)
(参考: 『ランドクルーザー 200系(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
中期(2012年~2015年)
2012年~2015年の200系は、初期モデルよりも機能性が向上しました。グレードによって異なる部分もありますが、場所に応じて走破性を高めてくれる機能や路面状況を確認できるモニターが搭載されています。
初期モデルよりもドライビングサポートが充実しているため、快適な運転が楽しめるでしょう。また、中期モデルからは公式の燃費表記もJC08モードに切り替わっています。
|
詳細 |
エンジン形式 |
1UR-FE |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
車両重量 |
2690kg |
燃費 |
6.7km/L(JC08モード) |
(2020年12月時点の情報です)
(参考: 『ランドクルーザー 200系(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
後期(2015年~)
新車として購入するのであれば、この後期モデルとなります。200系は2015年にマイナーチェンジをおこない、デザインを一新しました。印象はガラッと変わり、美しさや風格といったワードを思い出させる車に変身を遂げています。
トヨタの安全装備であるToyota Safety Sense Pも全グレードで標準装備され、安全面もばっちりです。現行モデルは燃費表記がWLTCモードに切り替わっており、より実燃費に近いものになりました。
|
詳細 |
エンジン形式 |
1UR-FE |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
車両重量 |
2690kg |
燃費 |
6.7km/L(WLTCモード) |
(2020年12月時点の情報です)
(参考: 『ランドクルーザー 200系(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
年間維持費
必ずかかる費用としては自動車税・車検代(重量税)・燃料費が挙げられます。200系は4500超~6000cc以下の車に該当するので自動車税は8万8,000円、新車登録から13年経ったものは重課税となり10万1,200円です。
車検代に含まれる重量税は3000kg以下の車として4万9,200円かかりますが、こちらも新車登録からどのくらい経ったかで金額が変動します。(13~18年未満で6万4,800円)
燃料費は人によって変わるので一概には言えませんが、現在のハイオク平均価格(140円)で計算すると年間で約21万はかかるでしょう。また、人によっては駐車場代といった費用も入ってくることを念頭に置いておいてください。
(2020年12月時点の情報です)
トヨタ ランドクルーザー100系燃費と維持費
この項目では、ランドクルーザー100系の燃費と維持費の詳細をご紹介します。100系は1998年から2007年にかけて生産された車です。安さを重視して、中古車の100系を購入しようか検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
200系と比べて維持費はどれだけ変動するのか、詳細をご確認ください。
初期(1998年~2002年)
1998年に登場した100系は、ガソリン車とディーゼル車の2種類が存在します。安全装備としてデュアルエアバッグ・ABS・プリテンショナー&フォースリミッター付きのシートベルトが全車に搭載されており、シート以外でグレードによる違いは特別ありません。
|
ガソリン |
ディーゼル |
エンジン形式 |
1UR-FE |
1HD-FTE |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
軽油 |
車両重量 |
2690kg |
2490kg |
燃費 |
6.1km/L(10・15モード) |
平均7km/L |
(2020年12月時点の情報です)
(参考: 『ランドクルーザー 100系(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
中期(2002年~2005年)
2002年にはマイナーチェンジが行われ、ボディやデザインが変更されました。デザインの変更点はフロントグリルとバンパーで、ボディにはリヤクリアランプが採用されています。表を見ると、燃費性能も向上していることが分かるでしょう。
|
ガソリン |
ディーゼル |
エンジン形式 |
2UZ-FE |
1HD-FTE |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
軽油 |
車両重量 |
2370kg |
2490kg |
燃費 |
6.3km/L(10・15モード) |
平均7km/L |
(2020年12月時点の情報です)
(参考: 『ランドクルーザー 100系(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
後期(2005年~2007年)
2005年のマイナーチェンジでは、より力強さを感じさせるデザインに変更されました。安全装備に盗難防止のイモビライザー・オートアラーム機能を全グレードに装備しており、燃費性能もさらに上がっています。
|
ガソリン |
ディーゼル |
エンジン形式 |
2UZ-FE |
1HD-FTE |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
軽油 |
車両重量 |
2370kg |
2490kg |
燃費 |
6.5km/L(10・15モード) |
平均7km/L |
(2020年12月時点の情報です)
(参考: 『ランドクルーザー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
シグナス
シグナスは、100系が登場した約1年後にデビューしたモデルです。性能は基本100系と同じですが、シグナスはほかの100系よりも高級感あふれたデザイン、スタイルとなっています。中古車で100系とシグナスで迷った際は、デザインの好みで決めると良いかもしれません。
|
詳細 |
エンジン形式 |
2UZ-FE |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
車両重量 |
2470kg |
燃費 |
6.5km/L(10・15モード) |
(2020年12月時点の情報です)
年間維持費
100系は年式の古い車です。200系と比べるとどうしても維持費は高くなってしまいます。比較的新しい年式であっても13年以上経っている車がほとんどなので、かかる自動車税は10万1,500円です。
重量税も13~18年未満に該当する車が多くなるので、支払う額は6万4,800円となります。燃料費は200系と同じ計算で、約21万5,000円程度になるでしょう。ディーゼル車の場合、使用燃料が軽油になるので数万は安くなります。(軽油の平均価格を120円とすると約17万程度)
(2020年12月時点の情報です)
トヨタ ランドクルーザー80系と70系燃費と維持費
この項目では、ランドクルーザー80・70系の燃費と維持費の詳細をご紹介します。80・70系はさらに古いモデルですが、今でも人気が高い車です。なかには復刻版モデルもあるので、それらのスペックをチェックしていきましょう。
80系(1990年~1997年)
80系では、はじめてセンターデフが付いた4WDが登場しました。古いモデルよりもスムーズな走行ができるようになっています。また、80系から内装の高級感が一気に増しており、従来のモデルよりも快適性が上がっていると言えるでしょう。
|
詳細 |
エンジン形式 |
1FZ-FE |
使用燃料 |
無鉛レギュラーガソリン |
車両重量 |
2710kg |
燃費 |
5.7km/L(10・15モード) |
(2020年12月時点の情報です)
(参考: 『ランドクルーザー 80系(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
70系
ランドクルーザー70系は特に人気かつ、種類が多くややこしいと言われているモデルです。旧モデルはすべてディーゼル車で、ボディは『2ドアショート』『2ドアミドル』『4ドアセミロング』の3種類に分かれます。
2ドアショートではハードトップ(幌仕様も有り)が設定されました。2ドアミドルではミドルホイールベースでFRPトップ、4ドアセミロングではセミロングホイールベースでハードトップとそれぞれ仕様が異なるので、中古車購入の際は事前確認が必要になるでしょう。
70系復刻版(2014年~2015年)
70系は異例の復刻版(誕生30周年記念)が登場したモデルでもあります。ボディサイズは2種類存在しますが、採用されているエンジンや燃費性能は同じです。復刻版では専用のエンブレムを採用しているほか、本革で造られたキーボックスや車検証入れが備わっています。
|
詳細 |
エンジン形式 |
1GR-FE |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
車両重量 |
2120kg |
燃費 |
6.6km/L(JC08モード) |
(2020年12月時点の情報です)
(参考: 『ランドクルーザー70(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRランドクルーザー70
※価格は支払総額
年間維持費
70・80系は100系や200系よりも排気量は少なく、4000cc超~4500cc未満の車に該当します。そのため、自動車税は重課税の金額で8万8,000円です。70系ディーゼル車(2500cc以下に該当)の場合は5万1,700円となります。
燃料費は80系で約23万程度、70系の復刻版なら約21万程度です。80系はレギュラーガソリンの平均価格130円、70系はハイオクの平均価格140円で計算しています。重量税は70(復刻版含め)・80系、またモデルで重量が異なるので、以下の表でそれぞれ確認しましょう。
|
新規登録から13年未満 |
13~18年未満 |
18年以上 |
~2トン |
3万2,800円 |
4万5,600円 |
5万400円 |
~2.5トン |
4万1,000円 |
5万7,000円 |
6万3,000円 |
~3トン |
4万9,200円 |
6万8,400円 |
7万5,600円 |
(2020年12月時点の情報です)
トヨタ ランドクルーザー プラド TXとランクルの違い
トヨタのランドクルーザーの購入を検討している方の多くは『プラド』との違いが気になっているのではないでしょうか。この項目では、プラドとランドクルーザーの違いを詳しくご紹介します。違いを把握することで、購入候補を絞ることができるでしょう。
プラドのスペックや燃費情報も記載しますので、ぜひ車選びの参考にしてください。
(参考: 『ランドクルーザープラド(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
プラドはランクルの「ライトモデル」
プラドは、ランドクルーザーのライトモデルとして登場した車です。元が同じなので、見た目は非常に似ています。しかし、コンセプトが異なるためそれぞれ「別の車」と思っていた方が良いかもしれません。
「丈夫で悪路にも強い」ランドクルーザーに対し、プラドは「街でも乗りやすい」をコンセプトにしている車です。そのため、サイズやエンジンの種類には大きな違いが出てきます。燃費や排気量も大きく異なるので、維持費にも大きな差が出るでしょう。
プラドのスペック
プラドも年式によってモデルが分かれます。現行モデルは2009年から生産されている150系です。以下表で、プラドのスペックをそれぞれ確認してみましょう。
|
ガソリン |
ディーゼル |
エンジン |
2TR-FE |
1GD-FTV |
最大出力 |
163ps(120Kw) /5200rpm |
204ps(150Kw) /3000~3400rpm |
最大トルク |
25.1kg・m(246N・m) /3900rpm |
51kg・m(500N・m) /1600~2800rpm |
排気量 |
2693cc |
2754cc |
使用燃料 |
無鉛レギュラーガソリン |
軽油 |
車両重量 |
2060kg |
2190kg |
(2020年12月時点の情報です)
カタログ燃費と実燃費
以下表の内容は、プラドのカタログ燃費と実燃費の平均値をまとめたものです。ガソリン車、ディーゼル車ともにカタログ燃費との差はそこまでありません。また、ランドクルーザーと比べると燃費が高いことも分かります。
|
カタログ燃費 |
実燃費(平均値) |
ガソリン |
8.3km/L |
7.42km/L |
ディーゼル |
11.2km/L |
10.58km/L |
(2020年12月時点の情報です)
年間維持費
プラドの排気量は2500cc超3000cc以下に該当する車なので、かかる自動車税は5万1,000円です。(新車で購入する場合は減税が入って5万円)重量税は2.5トン以下なので4万1,000円となります。
プラドは燃費基準を達成していないため、残念ながらエコカー減税は適応されません。燃料費はガソリン代130円で計算して約15万5,000円、ディーゼル車であれば120円で計算して14万5,000円程度となります。人によって差は出るので、あくまで目安として参考にしてください。
トヨタ ランドクルーザーを中古で買うなら?
「ランドクルーザーが欲しいけど、新車だと高額で手が出せない……」という方は、中古車購入を検討してみてはいかがでしょうか。中古車であれば、高性能かつ良い車をお得に購入できる可能性があります。
この項目では、ランドクルーザーやプラドの中古車情報をまとめました。それぞれの中古車相場や、中古車選びのポイントを確認してみましょう。
ランドクルーザー
ランドクルーザーの中古車相場は、年式ごとに分けると以下のようになります。グレードはもちろん、車の状態によっても中古車の価格は変わります。ランドクルーザーは種類が多いこともあり、相場も幅も広めです。
中古車を探す場合は、あらかじめ欲しい年式やグレードを決めておくと良いでしょう。
70系 |
約100万~700万 |
80系 |
約100~599万円 |
100系 |
約60万~600万円 |
200系 |
約200万~1,000万円 |
(2020年12月時点の情報です)
ランドクルーザー プラド
ランドクルーザープラドの場合、中古車相場は『約160万~750万円』程度です。こちらも幅は広いですが、新車価格が約360万~500万なので、選ぶ車によっては新車よりもお得に購入できるでしょう。
こちらも年式やグレードによって価格が異なるので、あらかじめ欲しいグレードを絞って探すのがおすすめです。
(2020年12月時点の情報です)
中古車選びのポイント
ランドクルーザーは種類が多いこともあり、どれを選ぶのか正解なのか分からないという方も少なくないでしょう。維持費やメンテナンスの面を考慮するなら、現行モデルである200系がおすすめです。価格は少々高いですが、総額で考えると安上りになるでしょう。
70系や80系もネオクラシックカーの部類に入り人気が高いモデルです。しかし、年式が古いため維持費は高くなります。車にかかる費用を少しでも減らしたいと考える方には向かないかもしれません。
しかし、ランドクルーザーは古いモデルも人気が高い車です。部品の供給は多いため、その点に不安を抱いている方はあまり心配しなくとも問題ないでしょう。あとは車の状態や修復履歴、店舗の保証内容をしっかり確認して購入をご決断ください。
まとめ
ランドクルーザーは歴史が古く、ファンも多い車です。古いモデルであってもネオクラシックカーとして人気が高く、長く乗り続けているという方が多い傾向にあります。年式やモデルによって燃費に多少の差は出るので、燃費を気にする方は確認した上で車選びを行いましょう。
燃費を抑えたいという方は、燃費性能の良いプラドもおすすめです。どちらも『ネクステージ』で取り扱っておりますので、中古車購入を検討している方はぜひネクステージの利用をご検討ください。