トヨタ・ミライの価格はいくら？グレードごとの違いや特徴を紹介
トヨタ・ミライは世界初の量産型燃料電池車両として登場し、次世代のエコカーとして注目を集めている車です。ハイブリッド車や電気自動車といったこれまでのエコカーと異なり、水素を燃料とするミライが気になっている方や、購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
この記事では、FCVと呼ばれる燃料電池車と電気自動車とはどのような部分が異なるのか、実際に購入する場合の価格やメリットなども合わせて紹介します。
※目次※
6. エコカーをリーズナブルな価格で買うならネクステージへ！
・燃料電池車ならではのメリットも多い。
・次世代エコカーでありながら、それを感じさせない佇まい。
・多彩なグレードで選択肢も豊富！お手頃価格な車両を探すなら中古車を検討しよう。
トヨタ・ミライとはどのような車？
プレミアムカーの一種として販売されているトヨタ・ミライがどのような車なのでしょうか。まずはトヨタ・ミライの概要についてご紹介します。一般的な自動車とは違うポイントがいくつもあるため、自分にマッチした車なのか知るためにも一通りチェックしておきましょう。
トヨタの燃料電池自動車
ミライはトヨタが開発した燃料電池車（FCV）で、2014年に量産車としては世界で初めて市販された燃料電池車です。2020年には現行型となる2代目が登場しました。燃料電池車は水素を燃料とするため充電も不要です。
車両に充填した水素と酸素を混合して燃焼させ、そのエネルギーで発電した電力でモーターを動かして走行します。燃焼による副産物は水のみで大気汚染物質を発生させないため、環境性能が非常に高いエコカーとして知られている車です。
2023年6月において燃料電池車はミライ以外にも、ホンダのクラリティやヒョンデのネッソのほか、プジョー、シトロエン、オペルからも燃料電池車が発売されています。しかし、車種が少ないことを考えると、ミライはユニークな車といえるでしょう。
プレミアムセダンとして開発されたため、全体的に高級感があってクオリティーが高い仕上がりなのも魅力です。
燃料電池自動車の販売台数は伸び悩んでいる
燃料電池車は環境性能が高く魅力的な車ですが、販売台数はそこまで多くありません。日本自動車販売協会連合会が発表している資料によると、2022年度の乗用車販売台数に占める燃料電池車の割合はガソリン車やHV車に比べてまだまだ少ないものです。
販売台数は伸び悩んでいるものの、日本政府のエネルギー計画では水素をエネルギー源として用いる計画があるため、ミライの販売を続けているといえるでしょう。
トヨタ・ミライの新車価格とは？
ミライはプレミアムセダンに位置付けられているため、販売価格は高めです。これから購入しようと考えている方は、どの程度の価格なのか気になるのではないでしょうか。
ここからは、ミライの新車価格をグレード別に紹介します。グレードごとの仕様差なども解説するため、併せて確認しておきましょう。
トヨタ・ミライの新車価格
|
グレード |
新車価格（税込） |
|
G |
710万6,000円 |
|
G"A Package" |
735万6,000円 |
|
G”Executive Package” |
755万6,000円 |
|
Z |
790万円 |
|
Z”Executive Package” |
805万円 |
|
Z”Advanced Drive” |
845万円 |
|
Z”Executive Package Advanced Drive” |
860万円 |
2023年6月時点で、トヨタ・ミライは上記の表に掲載した7グレードをラインアップしています。ベースグレードの「G」でも販売価格は710万6,000円で、プレミアムセダンらしい価格といえるでしょう。
新車は手が届きにくいと感じている方は、中古車を含めて検討するのがおすすめです。プレミアムセダンの燃料電池車という存在に価格分の価値を感じるかが、判断材料になるでしょう。
トヨタ・ミライの新車価格は高い？
トヨタ・ミライの新車価格は、最上級グレードのZ” Executive Package Advanced Drive”で860万円と、国産車の中ではかなり高額のモデルといえます。燃料電池車というジャンルで見てみると、ホンダのクラリティFUEL CELLも発売当時は783万6,400円となっていて、ミライのZグレードとGグレードのちょうど中間の価格となっています。
車両本体価格だけを見ると高額に感じるかもしれませんが、購入時に受けられるエコカー減税は免税となるほか、地方自治体などからも購入補助金が交付される地域も多くあるので、購入時の負担を抑えることができます。
トヨタ・ミライのグレードは価格以外にどんな違いがある？
これまでの国産次世代エコカーでは、グレードは1つか多くても2つといったモデルが多くを占めていました。しかし、トヨタ・ミライは、7つのグレードが存在し、性能や装備内容の違いが多岐にわたります。
ここでは、トヨタ・ミライのグレードがそれぞれどのような装備なのか、2023年6月時点の発売モデルを参考に細かく解説していきます。
性能の違い
トヨタ・ミライのパワートレインは全て共通で、モーターの出力やトルク、高圧水素タンク容量なども全て共通となっています。ただし、グレードごとに装備の違いからくる重量差があり、燃費にも違いがあります。
車両重量はグレードにより1,920kg~1,990kgと70kgもの差があります。それにより、燃費がベーシックなGグレード系ではWLTCモードで152km/kgであるのに対し、上級グレードとなるZ系では135km/kgとなっており、G系の方が低燃費となっています。
装備の違い
ミライは7グレード存在しますが、ベースとなっているのは「G」「Z」の2グレードです。ZはGの上位グレードにあたり、デザインが異なります。主な違いの一部をまとめると以下のとおりです。
|
グレード |
G |
Z |
|
ホイール |
アルミホイール ※シルバーメタリック塗装またはスーパークロームメタリック塗装 |
アルミホイール ※ブラックスパッタリング塗装またはスーパークロームメタリック塗装 |
|
フロントライト |
1眼ライト ※オートレベリングあり |
2眼ライト ※オートレベリングあり |
|
シート |
合成皮革 |
本革 |
Zは上位グレードである分、装備が充実しています。Gグレードと装備の違いと価格差を考慮し、どちらを購入するか選ぶと良いでしょう。
トヨタ・ミライの中古車価格相場は？
新車価格が高いために購入するのが難しいと感じていて、中古車を購入しようと考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは、トヨタ・ミライの中古車相場について詳しく解説します。
ミライは2020年にモデルチェンジを実施しているため、モデルチェンジ以降（2代目・現行）と以前（初代）に分けてそれぞれ見ていきましょう。
2代目モデルは価格が落ちにくい
2代目ミライは2020年に販売開始された車で、比較的年式が新しく価格が落ちにくいのが特徴です。2代目は未来のプレミアムカーをコンセプトとして開発され、デザインの改良と航続距離の延長を図りました。
水素タンクの容量を増やし、バッテリーやコンバータのスペックを向上させることで燃費性能を向上させています。デザインもプレミアムセダンらしいスタイリッシュな仕上がりで、高級感がある車を探している方にもおすすめです。
中古車の価格も高めですが、これらのポイントに魅力を感じるのであれば購入を検討しても良いでしょう。
（参考：『MIRAI（トヨタ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
初代モデルはリーズナブルな価格になっている
フルモデルチェンジ以前に生産されていた初代ミライは、型落ちモデルになって価格が下がったため、リーズナブルに購入できる車両も販売されています。中には100万円前後で購入できる車もあり、中古車を検討している方におすすめです。
初代ミライは2代目と比較すると航続距離が短いデメリットがありますが、ハイクオリティなデザインや充実した安全装備はきちんと搭載しています。安価に燃料電池車を試してみたいと考えている方には、有力な選択肢です。
トヨタ・ミライが持つ魅力
トヨタ・ミライの魅力は何といっても、燃料電池車という先進のエネルギーを使用したパワートレインですが、それ以外にもさまざまな魅力があります。
次世代エコカーでありながら、高級セダンというパッケージも特徴のひとつです。ここでは、質感や走りの面なども含めて、ミライの持つ魅力的なポイントをご紹介します。
スポーティーで高級感がある
トヨタ・ミライは、スタイリッシュなファストバックスタイルのセダンボディに、高い質感のインテリアを組み合わせたプレミアムサルーンとなっています。
初代モデルよりも全幅、全長、ホイールベースを拡大することで、堂々たるフォルムを確立しながら全高を下げることで伸びやかなデザインとなっています。インテリアではレザーを使用したダッシュボードや、カッパーの加飾などがプレミアム感を演出しています。
環境性能が高い
世の中にはさまざまなエコカーが存在しますが、その中でも環境性能が高いのが燃料電池車です。水素と酸素を混合して燃焼させることで生成されるエネルギーを利用するため、化石燃料を燃やした場合とは異なり大気汚染の原因物質を排出しません。
走行時に排出されるものは水だけで、環境負荷が少ないのがメリットです。燃料電池車は環境保護につながる車として、今後の活躍が期待されています。
水素充填にかかる時間が短い
燃料電池車が走行するには水素が必要ですが、充填にかかる時間が短いのがメリットです。電気自動車も環境性能が高い車といわれていますが、充電するのに時間がかかります。
普通充電で数時間、急速充電でも30分程度の充電が必要で、すぐにエネルギーを補給できません。一方で燃料電池車に水素を補給するのにかかる時間は3分程度で、ガソリン車やディーゼル車と同じように運用できます。
走行中に燃料がなくなったときは、街中の水素スタンドにいくことですぐに補給可能です。
航続距離が長い
2代目ミライの航続距離は750km~850kmで、電気自動車と比較して長めなのもメリットです。航続距離が500km程度の電気自動車が多いことを考えると、ミライの航続距離を魅力的だと感じる方も多いでしょう。
長距離ドライブを楽しむ機会が多い方にとっても運用しやすい車です。途中で水素を補給しなくてもかなりの距離を走行できるため、利便性が高いといえるでしょう。
補助金制度が充実している
日本ではエコカーの購入時に利用できる補助金制度が存在しており、ミライの購入でも利用できます。エコカー減税やグリーン化特例、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金、燃料電池自動車等の導入促進事業などをフル活用すれば、100万円以上お得に購入可能です。
ただし、補助金制度によっては上限が定められていて、ミライを購入しようと思ったときにはすでに終了している可能性もあります。お得にミライを購入したい方は、自分が購入するときにどのような補助金制度を活用できるかチェックしておくと良いでしょう。
エコカーをリーズナブルな価格で買うならネクステージへ！
トヨタ・ミライをはじめとしてエコカーには多種多様な車が存在しますが、一般的な車より高価なのがネックです。少しでもリーズナブルな価格でエコカーを購入したいのであれば、中古車を検討すると良いでしょう。
例えばネクステージのような、大きな中古車取り扱い店舗では、エコカーの中古車も取り扱っており、自分好みの1台を見つけることが可能です。中古車を検討中の方は、ぜひネクステージを利用してみてはいかがでしょうか。
こだわりのコンディションによる品ぞろえ
ネクステージで販売している中古車には、修復歴車や水没車などのコンディションに問題がある車は販売していません。こうした良好なコンディションの車を、多数取りそろえている店舗では、初めて中古車を購入する方にもおすすめといえます。
納車前には1台ずつ細かく整備・点検しており、万全の状態で納車します。故障やトラブルのリスクを心配している方は、ネクステージを利用することをおすすめします。
流通の少ない車は全国の中古車から探そう
エコカーの中には販売台数が少なく、中古車市場にあまり流通していない車も存在します。ネクステージでは全国展開している店舗網を生かして車を買い取って販売しているため、流通台数が少ない中古車を入手しやすいのが特徴です。
遠方の店舗に存在する車は、近くの店舗に取り寄せて試乗できることもメリットといえるでしょう。実車の状態を確かめてから購入したい方も、ぜひネクステージに相談してみましょう。
まとめ
トヨタ・ミライは市販車としては珍しい燃料電池車で、水素を燃料として走るエコカーです。大気汚染物質を排出しないというメリットがあり、環境性能を重視する方に向いています。航続距離も長く、長距離ドライブを楽しみたい方にとっても魅力的な1台といえるでしょう。
しかし、販売価格が高いのが大きなデメリットです。ミライに限らずエコカーには高価なものが多いため、お得に購入したいのであれば中古車を検討すると良いでしょう。
ネクステージでは、ミライ以外にもさまざまなエコカーを販売しています。公式サイトから全国の在庫を網羅的に検索でき、気になる車の詳細ページから手軽に問い合わせることが可能ですので、自分にマッチする1台を探してみてはいかがでしょうか。
●ライタープロフィール
井元 貴幸
自動車ライター
初代レガシィの10万キロ世界速度記録をドキュメンタリー番組で目にして、その走行性能と耐久性に感動したことがきっかけで、レガシィに憧れ、そのまま自他ともに認めるスバルマニアに。BG型、BH型、BP型、BR型と4世代のレガシィツーリングワゴンのターボモデルを乗り継ぎ、現在の愛車は初代レヴォーグ2.0GT-S アイサイト。2017年から2018年にかけては、スバル公式のモータースポーツ応援プロジェクトリーダーを担当。オーナー目線でのスバル車のフィーリングや装備や改良ポイント、さらにはカスタマイズ、チューニングまでスバル関連のことについては新旧問わず造詣が深い。トラックやバスなどの大型車や特殊車両なども得意とするジャンルやメーカーに特化した自動車ライター。
