新型ヴェルファイアとアルファードが登場！2車種の違いをチェック
トヨタの最高級ラージクラスミニバンとして人気の高いヴェルファイアとアルファードは、2023年6月に新型モデルが誕生しました。姉妹関係にあるヴェルファイアとアルファードですが、新型モデルに変わってどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、新型のヴェルファイアとアルファードの特徴、スペックや価格の違いを紹介します。この記事を読むことで、自分のライフスタイルに適した車がどちらなのか分かるでしょう。
※目次※
・ヴェルファイアとアルファードは、2023年6月に新型モデルが誕生。
・新型モデルはデザインコンセプトの違いはあるものの、燃費の良さやゆとりのある室内空間など共通点も多い。
・価格面で選ぶのであればアルファード、力強い走りを求めるのであればターボモデルのあるヴェルファイアがおすすめ。
新型に生まれ変わったヴェルファイアとアルファード
ヴェルファイアとアルファードは、どちらも最高級ラージクラスミニバンとしてトヨタでも根強い人気を誇る車です。
ミニバンブーム真っただ中の2002年5月、アルファードの初代モデルが高級志向のターゲット向けに販売が開始されます。その後、姉妹関係にあるヴェルファイアが販売されました。ここでは、ヴェルファイアとアルファードの概要、現行モデルの特徴を解説します。
姉妹車のヴェルファイアとアルファード
ヴェルファイアとアルファードは、エクステリアデザインなどの違いはあるものの、基本構造など共通点が多い姉妹車です。
2002年5月、高級志向の方をターゲットにアルファードが販売されます。アルファードが2代目へとフルモデルチェンジするタイミングで、一部グレードの後継としてヴェルファイアが誕生しました。
ヴェルファイアとアルファードどちらも最高級ラージクラスミニバンとして、人気のある車です。ファミリーカーとしてだけでなく、送迎用の車としても流通しています。
2023年に4代目へフルモデルチェンジ
2023年6月、トヨタはヴェルファイアとアルファードの新型モデルを発表します。先代モデルではハイブリッドモデルとガソリンモデルがラインアップしていましたが、カーボンニュートラル実現への取り組みとして今後プラグインハイブリッドモデルも追加される予定です。
新型モデルは「快適な移動の幸せ」を実現するために、開発テーマを「性能を世界基準に昇華させる」と掲げ、プラットフォームの刷新、基本性能向上、利便性向上などさまざまな改良を行っています。
新型ヴェルファイアとアルファードの違いとは？
ヴェルファイアとアルファードはどちらも大空間高級サルーンへと進化し、違いが分からないという方もいるのではないでしょうか。「快適な移動の幸せを届けること」を共通コンセプトとして掲げていますが、それぞれのコンセプトもあります。ここでは、コンセプトの違いや新車価格の違いをチェックしましょう。
コンセプトの違い
ヴェルファイアが掲げるコンセプトは、上質さとアグレッシブさの追求です。専用グレードでは、ブラックを基調に金属加飾を施すことで、より個性の際立ったエクステリアデザインに設計しています。この他、専用パワートレインユニット設定、専用サスペンションチューニングなどにより「ヴェルファイアらしさ」が感じられるのが魅力です。
アルファードは、真のラグジュアリー追求をコンセプトに掲げています。先代モデルから続く上品さは変わらず、ヘッドライト下までフロントグリルを拡大することで重厚感を高めているのが特徴です。
新車価格の違い
以下は、ヴェルファイアとアルファードの新車価格一覧です。どちらも上質で快適な乗り心地を味わえる車ですが、価格面ではアルファードのほうが低く設定されています。
|
車種 |
ヴェルファイア |
アルファード |
|
新車価格（税込み） |
655万円~892万円 |
540万円~872万円 |
（2024年2月時点の情報です）
先代モデルよりも価格が高いと思う方もいるでしょう。現時点で新型ヴェルファイアとアルファードは中級グレードやプレミアムグレードのみ展開され、エントリーグレードがないのが要因です。
新型ヴェルファイアとアルファードの特徴
ヴェルファイアとアルファードはコンセプトの違いはあるものの、共通点も多く存在します。例えば、エクステリアデザインのコンセプトは共通しており、どちらも「力強さ」です。ここでは、新型ヴェルファイアとアルファードのデザイン面、装備面、走行性能面などの共通点をチェックしましょう。
力強さを感じるデザイン
新型ヴェルファイアとアルファードのデザインコンセプトは「Forceful×IMPACT LUXURY」です。歴代モデルから変わらない重厚さ（Forceful）を強化させ、時代に合わせた高級感や上質さ（IMPACT LUXURY）を表現しています。
フロントマスクはエンブレム部分を車体の最先端になる形状とし、力強さを表現しているのが特徴です。サイドビューは、抑揚のあるダイナミックなデザインとしたことで地面を蹴り出すような力強さを感じられます。
薄型化によって従来型よりもゆとりが生まれた室内
新型モデルでは、ドライビングポジションおよびセカンドシートの構造を工夫したことで、サードシートにもゆとりが生まれています。サードシートのクォータートリム、バックドアトリムは薄型化され、圧迫感のない乗り心地を味わえるのが特徴です。
前後のシート間隔は、フロントシートとセカンドシート間で5mm、フロントシートとサードシート間で10mm広く確保されています。足元も、従来より余裕を感じられるでしょう。
おもてなしを意識した装備
ヴェルファイアとアルファードに乗る人がどのような使い方をするのか、どのようなものがあれば心地良さを感じてくれるのかを追求し、開発テーマ「おもてなし」の元さまざまな装備類が採用されました。
先代モデルは、天井部分のスイッチ類やエアコンの吹き出し口が点在していましたが、新型モデルより天井の中央へ集約しています。中央へ集約したことで、どこの席に座っていても離れた位置にある窓を開閉できるなど操作性がアップしました。
ヴェルファイアとアルファードは、ファミリーカーとしても人気のある車です。子どもや高齢の方でも乗り降りしやすいよう、右側スライドドア地上約220mmの位置にユニバーサルステップが採用されました。
乗り心地の良さと低燃費の両立
ミニバン用に最適化された新プラットフォームの採用、フロア下へのVブレース追加、高減衰タイプと高剛性タイプの構造用接着剤使用などの工夫により、ボディの変形を抑制して操縦安定性を実現しています。シートに伝わる振動も低減されたことで快適な乗り心地を味わえるのが魅力です。
ハイブリッドモデルには、どちらも排気量2.5Lのエンジンを採用しています。レスポンスに優れたエンジンと、駆動力性能がアップしたハイブリッドシステムの制御、電池性能がアップした駆動用電池の組み合わせにより、快適な走りと燃費性能を両立しているのが特徴です。
ドライブをサポートする予防安全パッケージ
ヴェルファイアとアルファード共に、トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備されています。最新機能を採用しているだけでなく、トヨタのミニバンの中では最も充実しているのも魅力です。
例えば、プロアクティブドライビングアシストは、ドライバーの操作を先読みしてステアリングの操作遅れ防止や不要な操作の抑制を行う他、飛び出しなどさまざまなリスクを予測して危険に近づかないよう運転操作をサポートします。
新型ヴェルファイアとアルファードのスペック比較
ここからは、車両スペックの違いをチェックしましょう。車両スペックでのヴェルファイアとアルファードの大きな違いは、ターボモデルがあるかどうかです。ターボモデルであれば高速道路などで力強さを体感できるため、快適なロングドライブが楽しめます。
新型ヴェルファイアのスペック
ヴェルファイアには、ハイブリッドモデルとガソリンモデルがあります。ガソリンモデルはターボ付きエンジンを搭載し、ハイブリッドモデルと使用燃料が異なるのが特徴です。それぞれの基本スペックは、以下の表でご確認ください。
|
モデル |
ハイブリッド |
ガソリン |
|
ボディ寸法（mm） |
全長4,995×全幅1,850×全高1,945 |
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|
室内寸法（mm） |
長さ3,005×幅1,660×高さ1,360 |
|
|
燃費 （WLTCモード・km/L） |
16.5~17.7 |
10.2~10.3 |
|
使用燃料 |
無鉛レギュラーガソリン |
無鉛プレミアムガソリン |
新型アルファードのスペック
アルファードは、ヴェルファイアと同じくハイブリッドモデルとガソリンモデルがありますが、ターボ搭載モデルはありません。以下は、アルファードの車両スペック一覧です。
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モデル |
ハイブリッド |
ガソリン |
|
ボディ寸法（mm） |
全長4,995×全幅1,850×全高1,935 |
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|
室内寸法（mm） |
長さ3,005×幅1,660×高さ1,360 |
|
|
燃費 （WLTCモード・km/L） |
16.5~17.7 |
10.3~10.6 |
|
使用燃料 |
無鉛レギュラーガソリン |
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まとめ
ヴェルファイアとアルファードは、2023年6月に現行モデルの4代目が誕生しました。ヴェルファイアは、専用のサスペンション・パワートレインにより運転する喜びを味わえます。機械式駐車場が利用できるボディサイズながら、ゆとりある室内空間はヴェルファイア、アルファードの共通点です。
価格を重視するのであれば、540万円（税込み）から購入できるアルファードをおすすめします。力の強い走りが欲しい方は、ターボモデルのあるヴェルファイアを選択しましょう。
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※価格は支払総額
【この記事の執筆者】
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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