「車を買い替えると、ETCはどうなる?」新車で継続利用する方法もご紹介
高速道路の料金所で現金を支払わずに通過することができ、便利なことでも知られるETC。車を買い替える際、次の車に載せ替えることが可能なのか疑問に感じる人も多いようです。
結論として、載せ替えは十分可能で、ポイントを貯めている人は引き継ぐこともできます。しかし、実際の作業では専門業者にしかできないものもあるため、誤っても個人ですべてを行ってしまわないよう注意が必要です。
今回は、ETCをお得に使い回す際に重要なポイントをご紹介します。
※目次※
4. ETCを継続利用する使い回すための手続きや費用料金や書類は?
6. 車の買い替えかえ予算に余裕があれば「ETC2.0」がおすすめ
・車の買い替え時に残すETCが比較的新しい場合には、継続利用したほうがお得。
・個人でETCを設置すると故障の原因にもなるので、業者に依頼したほうが安心。
・車の買い替えには、ETCも査定額に反映してくれるネクステージがおすすめ。
車を買い替える場合、ETCは使い回したほうがいい?
車を買い替えるにあたり、ETCも新しく購入しようと考える人もいるかもしれません。もし費用をなるべく抑えたいと考えるのであれば、新車でも継続利用したほうがよいケースがあります。
ここでは、どちらのケースのほうがコストを安く抑えられるのか、状況別に解説します。ぜひチェックしてみてください。
まだ新しいETCなら継続利用してもよいかも
買って間もないETCであれば、そのまま使い続けたほうがよい場合もあります。年数が経ったものだと規格が変更になっていることもあるため、新車で使えない場合もありますが、比較的新しいものであれば、その心配はありません。
一般的にETCを設置すると作業料と、設定費用が生じますが、同じ車種であれば設定作業を行わなくてもそのまま使用することが可能です。
例えば、軽自動車から別の軽自動車に買い替えたり、普通車から別の普通車に買い替えたりする場合、使用上の問題は特にありません。ですが、基本的には再設定自体は行う必要があるため、注意が必要です。
一番問題となるのが、以前と異なる車種にも関わらず、設定作業を行わないケースです。例えば、軽自動車から普通自動車に買い替えて、未設定のままETCを使用してしまうと、高速道路で本来支払うべき料金とは異なってしまいます。
つまり、普通車に乗っているのに軽自動車の料金で高速道路を使用していることになり、最悪の場合には逮捕の対象になったり、罰金を請求されたりする可能性もあるため、事前に設定作業を行っておいたほうがよいでしょう。
一般的に、設定費用は約2,000~3,000円、作業料は約7,000~10,000円ほどかかると言われています。新たにETCを購入すると、約5,000~20,000円ほどの追加費用が必要になります。そのため、購入して間もないものであれば、新品と比べても規格の差があまりないので、そのまま使用したほうが費用を安く抑えられる場合があるでしょう。
古いETCは売却するのもあり
かなりの年数が経っているETCであれば、取り外さずに手放したほうがよいでしょう。新車でこれまでのものを使用するとなると、規格変更もあり、使用できないケースもあるようです。
また、作業料や設定費用がかかるため、すぐに壊れてしまえばさらに費用がかかることになります。そのため、古いものを継続して使うよりも、余計な費用をかけずに安価で新たに購入したほうがコストは抑えられると言えるでしょう。
さらに、ETCが付いた車を手放す際は、以下のものを用意しておくと親切でしょう。
- ・説明書
- ・車載器管理番号
- ・型式登録番号
以上のものを用意しておくことで、次の人がETCの再設定で苦労することがなくなります。ただし、証明書だけは個人情報漏洩の危険性もあるため、渡さないよう注意が必要です。
ETC搭載車に買い替える場合、継続利用の必要はなし
新たに購入する車に最初からETCが搭載されている場合、再び同じものを使用する必要はありません。
最近では、ETC搭載車両も増えており、オプションによって後付けすることもできるほど身近な存在になってきています。中にはETCが搭載されていない車種もあるので、買い替え予定車の装備を把握しておくことも大切です。
車の買い替えでETCを取り外す理由
「そもそもなぜETCを取り外す必要があるのか」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。ここでは、新しく車を購入する際にETCを取り外す主な理由をご紹介します。
次の車でも、同じETCが使える
ETCを取り外し、次の車に設置して設定作業を行えば、今までと同じものを使用することも可能です。新品を購入する場合には、本体価格だけでなく設置費と設定料が追加されるため、多少の費用がかかっても以前のETCを新車でも使い回したほうが安く抑えることができます。
ただし、年数が経ったものは新車と規格が異なり、継続して使えなかったり、すぐに買い替える必要ができたりするようなケースもあるので注意しましょう。もちろん、古いクルマから取り外し、新しいクルマに取り付けるための「作業工賃」が発生しますので、どちらが得になるかは使用していたETCの性能や価格に左右されますので、判断が必要です。
ETCがそのままでも、査定には影響なし
車を手放す際、ETCをつけたままの方が値段は上がると考える人もいるかもしれません。ですが、手頃なものだと約5,000~20,000円程度で購入できてしまため、買取額には大きく影響しません。
まだまだ使えそうなETCを付けたまま車を手放してしまうよりも、取り外して使い続けたほうがよいケースもあるでしょう。
ETCを付けたまま車を売る人が多い
車を手放す際、さほどETCの存在を意識していない人もいるでしょう。ですが、よく考えておかないと「知らないうちに損をしていた」なんていうこともあります。
旧車から新車へETCを移す際の費用は、全部で約10,000~18,000円程度ですので、よりメリットの多い方法で手放すことが大切です。
とくに、以前の車に搭載されていたETCが新品の場合には、継続して使い続けるほうが安価に収まります。一方で、年数が経っている場合、新車でも使用し続けて壊れてしまう可能性も考えられるため、わざわざ取り外してから車を手放す必要はないでしょう。ここでももちろん、取り外しを業者に委託した場合は費用が発生するので、自分自身で取り外しができる人以外は、割に合わない場合が多いことがあるため、わざわざ取り外さずに、手放す人も多いようです。
買い替えた車でETCを継続利用する方法
一般的にETCは、車載器管理番号(識別番号)というメーカーによる19桁の番号が存在します。一般財団法人ITSサービス高度化機構(ITS-TEA)に車載器管理番号と車情報を登録することで、ETCを正常に使用することが可能です。
そのため、新車にETCを設置して正常に使用するためには、設定作業が不可欠です。ここでは、ETCを再利用する際に必要な手順を確認していきましょう。
ETCの再設定ができるお店を探す
まずは、再設定ができるお店を探す必要があります。車を扱っているすべての場所で可能という訳ではありません。道路システム高度化推進機構の審査に合格している登録店で、ETCの設定作業が認められています。
お店を探す際には、道路システム高度化推進機構のホームページから「セットアップ店検索」をすることで、最寄り店舗の特定ができます。「ETC SHOP」というステッカーの確認がとれ次第、ほとんどの店舗で設定作業を行ってくれるでしょう。
ETCを車に取り付ける
「ETCの載せ替えに特別な知識や技術は必要なく、業者に頼まなくとも個人で比較的簡単に作業ができるのではないか」と思う人も多いでしょう。ですが、作業時のケーブルの損傷が原因で使い回すことができなくなるケースもあるようです。そのため、設置作業に自信がない場合には、信頼できる業者に依頼しほうがよいでしょう。
業者に設置作業を依頼する際、費用は約4,000~10,000円程度と言われています。また、車からの取り外しも依頼するのであれば、合計約7,000~15,000円程度が必要となります。結構な出費のように思えますが、万が一自身で破損させてしまうと新たに購入する費用がかかるため、最初から安心してお願いできる業者に依頼したほうが得策かもしれません。
ETCを再設定する
ETCの取り付けが完了すれば、あとは設定作業を行うだけです。ETCの設置を自分で行える人は、セットアップも自分でできると勘違いをするケースが多い傾向にあります。
設定作業では、一般財団法人ITSサービス高度化機構(ITS-TEA)に車載器管理番号と車情報を登録する必要があるため、業者に依頼するのが一般的でしょう。
設定作業にかかる費用は約3,000~5,000円程度ですが、業者によっては設置作業から依頼すると安くなるケースもあるので、個人で取り付けをしたい方はあらかじめ金額を確かめておきましょう。
ETCマイレージサービスの利用者は要注意
高速道路の利用料金に応じてポイントが貯まる「ETCマイレージサービス」を利用している方は事前に登録情報を変更しないと、せっかく貯めたポイントが失効してしまうケースもあります。
引き続き同じETCを新車に設置する場合には、車両番号のみを変更します。一方、車とETCの両方が新しい場合には、車両番号+車載器管理番号の変更が必須です。手続きは少々面倒かもしれませんが、ポイントを引き継ぎたい方はしっかりと手続きをしておきましょう。
ETCを継続利用するための手続きや費用は?
ここまで、設置方法や正常に使用するための設定作業について詳しくご紹介してきました。ここでは、ETCを再び使用する際にかかる具体的な料金や、手続きの上で必要な書類についてご紹介します。
新車でもETCを使うための料金
これまで使っていたETCを新車で使用するには、取り外し・取り付け・設定の作業が不可欠です。
それぞれの料金相場は、以下の通りです。
- ・取り外し…3,000~5,000円程度
- ・取り付け…4,000~10,000円程度
- ・設定…3,000~5,000円程度
自分で設置作業を行う場合は、設定のみの金額になるので比較的安く済ませることが可能です。依頼する業者によっては、すべてお願いすることで割引が適応され、結果的に安くなるケースもあるので、確認してみるとよいでしょう。
ETCの再設定で準備しておく書類
設定を行う際には、必要書類を揃えておきましょう。用意しておくものは、以下の通りです。
- ・車検証
- ・運転免許証
- ・ETC車載器+電源ケーブル
また、本人ではなく家族が行う際に必要なものは、以下の通りです。
- ・車検証のコピー
- ・運転免許証のコピー
- ・ETC車載器+電源ケーブル
- ・身分証明証(家族であることが証明できるもの)
- ・委任状(本人不在・ETC搭載の車もない場合のみ)
本人との家族関係が証明できれば、委任状を持って行かなくても設定をお願いすることができますが、場合によっては必要になるので準備しておいたほうが安心です。
さらに、申込書はお店でもらえることがほとんどですが、事前に準備が必要となる場合もあるので、あらかじめ依頼するお店に聞いておきましょう。
車載器管理番号と形式登録番号の控えがあれば、作業をスムーズに行ってもらえるケースがあります。車載器の外箱などに番号が記載されており、過去に設定を行っている場合には、控えもあるケースが多いようです。車載器の裏側にも記載されている番号なので、もし準備ができなくても、あまり気にする必要はないでしょう。
車の買い替え時はETCカードを必ず回収
車を手放す際、ETCカードの取り忘れも多いようです。車を買い替える際には、ETCカードも回収するのことを忘れないよう注意してください。日頃から常に挿しっぱなしにしている方は要注意です。
ETC本体が変更されてもカードは使用ができるため、わざわざ変更する必要はありません。もしカードを紛失してしまった場合は、すぐに契約しているカード会社に連絡をしてください。
車の買い替え予算に余裕があれば「ETC2.0」がおすすめ
ETCサービスがより進化した「ETC2.0」は約30,000円で設置することができ、自動で渋滞回避や安全支援、災害時支援といった情報の受信も可能です。
また、高速道路料金だけでなくガソリンスタンドや駐車場料金、ドライブスルーなどの支払いも財布を出す必要もないため、便利でしょう。
「ETC2.0」が搭載されたカーナビを使えば、渋滞を避けたルートが表示されるだけでなく、最大1,000㎞の圏内の情報を受信することが可能です。
ルートによっては、利用料金がETCよりもさらに約2割安くなるため、車を購入する際に検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
車を買い替える際、ETCの状態がよい場合には次の車でも使い回すほうが全体的な費用を抑えることができ、古いものの場合には車と一緒に売却するのもひとつの方法と言えるでしょう。
また、車を売却する際、ETCがついていたとしても査定にはほぼ反映されないことをご紹介しましたが、ネクステージの場合にはETC搭載車をしっかり査定し、他社より1円でも高く買い取ることを掲げています。
さらに、ネクステージが高価買取を実現できる理由は、車を買い取る目的・仕入れから販売までのスピード・車を買い取る考え方の3つが他社とは異なっているからです。
無料査定も行っているそうですので、車の売却を検討している方はぜひ一度ネクステージへ相談してみてください。